
親と確執があり、どうしても許すことができないと感じてしまっている人。
自分でもそんなに大したことではないと思っているのに、どうしても親を許すことができないことに戸惑っている人。
親に対して「許せない」という感情を持っている人は、案外少なくないものです。
なぜ許すことができないのか、時には許せないと感じてしまう自分が悪い人間のように感じてしまうこともあるかもしれません。
そこで今回は、親を許せないスピリチュアルな理由について、説明していきたいと思います。
親への許せないという感情を軽くする方法や、無理に許そうと考える必要はないことを学び、少しでも心を穏やかにしていきましょう。
目次 [非表示]
親を許せないスピリチュアルな6つの理由
親を許せないという気持ちの出どころは、幼少期にあった出来事や、親との関係、エネルギーや波長の影響などさまざまな理由が挙げられるため、理由を知ったうえで自分の感情がどのようなスピリチュアルな原因からきているのかを確認していくことが大切です。
そこでまずは、親を許せないと強く感じるようになる、スピリチュアルな理由について知っていきましょう。
魂が深く傷ついている
魂についた傷は、そう簡単に消えることはありません。
幼少期に親に言われたひどい言葉、親からされたひどい仕打ちがあなたの心にトラウマとなって残り、その出来事があなたの心だけでなく、魂にまで傷をつけていた可能性があります。
親が何もかもに干渉してくる、または金銭的に子供に迷惑をかける、心身へ虐待するなどの毒親であった場合には、魂に傷がつくリスクが高くなり、一度ついた傷は癒えることがないまま残り、親に対して“死んでも許せない”という強い怒りを抱く原因となってしまうのです。
過去生からのカルマが影響している
現世の親子は、過去世においても深い繋がりがあったといわれます。
それが親子関係ではなかったとしても、過去世においてお互いの間に何か大きな出来事があり、それが確執となって現世にも持ち越されていると捉えることができるのです。
過去世において解決できず、和解もできないまま現世にその繋がりとともに持ち越されることとなり、そのいわば“カルマ”と呼べるものが影響して親を許すことができないと感じてしまうことがあります。
この確執は親へも影響を及ぼしているため、親からしても子供を手放しで可愛がることができなかったり、愛情を持って育てることができなくなってしまう原因にもなるのです。
親との関係で苦労する人や、親の愛情が薄く苦労をしてきた人で、親に対して許せないと感じる人は過去世が影響していると捉えることができるでしょう。
愛されなかった自分自身を受け入れられない
親に対して許せないと感じている人の中には、幼少の頃から親からの愛情が不足していると感じている割合も多いようです。
親を許せないと感じてしまうほどのひどい扱いを受けた人は、“愛されたいのに、愛してもらえなかった”と考え、その思考が次第に“自分は親に愛されなかった人間だ”と考えるようになっていきます。
そうすると、今度は愛してくれなかった親を許せない気持ちだけでなく、愛されなかった自分を受け入れることができない気持ちが強くなっていき、無意識的に自分を守ろうとする防衛本能から余計に許せないという親に対して攻撃的な感情が高まっていくことになるのです。
お互いの波長が徹底的に合わない
母親とうまくいかない、父親とうまくいかないなど、どちらか片方の親との関係があまり良好でなく、そこから親に対して許せないという感情が生まれてしまったのであれば、それは波長が合わないことが原因かもしれません。
親子でも波長が合わないことはあり、それが十月十日をお腹の中で過ごした母親であってもあり得ることなのです。
許せないと思うほどの出来事があったり、相容れないと感じてしまうのであれば、それは徹底的にあなたと親の波長が合わないことにより、生まれてしまっている感情だと考えることができます。
親から負のエネルギーを向けられている
親から子へ、愛情ではなく負のエネルギーを向けてしまっている場合があります。
それを受け取っている子供は、常に負のエネルギーを浴び、負のエネルギーが渦巻く環境に晒されていることになるのです。
一見、親は優しく、確執を感じる出来事がなかった場合でも、表面に負のエネルギーを出さないまま、子供に対して負のエネルギーを発し続ける親もおり、その影響は魂が敏感に感じ取っています。
そして魂から潜在意識にその事実が浸透していき、だんだんと潜在意識における「許せない」という親に対する感情が強く募ってくることになるのです。
大きな使命を負っている
親から許せないと思えるような仕打ちを受けることが、あなたの魂を成長させるために“必要なこと”であると捉えることもできます。
親からひどい仕打ちを受けて、許せないと感じるほど強い怒りを抱くこと、そしてその仕打ちや感情を乗り越えることでしか、得られない学びも存在し、学びを得たことで果たせる大きな使命を課せられているのだと考えることができるのです。
決して現在のあなたの魂レベルが低いのではなく、より大きな使命を果たすために今よりも強くなり、高レベルな魂になる必要があるのだと考えましょう。
親を許せないのはスピリチュアルでは魂が成熟したサイン
幼少の頃から、親からひどい扱いを受けており、愛情が不足していると感じていても、親の庇護がなければ生きていけない子供のうちは、親に対して「許せない」と強い怒りを抱くことは少ないとされています。
しかし、だんだんと成長と共に親を許せない気持ちが募ってきて、気づいた頃には「死んでも許さない!」と感じてしまうようになるのは、いわばあなた自身の心身が、そして魂が、成長した証拠でもあるのです。
30代を過ぎて親を許せないと感じることも、40代になってから許せないと感じることもありますが、これは社会的にだけでなく、精神的にもきちんと魂が成長し、自立できるようになったサインでもあると考えれば良いでしょう。
こちらでは母親にイライラしてしまうスピリチュアルな理由とともに、魂の成長についても説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
親への怒りがおさまらない人が自分を癒す5つの方法
親へ許せないという感情を抱いてしまうことが、自分自身を苦しめてしまう場合もあります。
自分を産んで育ててくれた存在に対して「許せない」という強い怒りを抱いてしまうことが、自分に問題があるのではないか、なんて親不孝な子供なんだろうと自分を責めるきっかけになってしまうこともあるでしょう。
ここでは、親への怒りが収まらないときに自分を癒すための方法や考えかたについて紹介していきたいと思います。
親を許す必要はないことを理解する
怒りは決して悪い感情と言い切れるものではありません。
相手が例え親であったとしても、自分が嫌なことをされたり、ひどいことをされたと感じるのであれば許せないと感じてしまうことはあります。
親だからといって無理に許す必要はありませんし、許せない自分を責める必要もありません。
許せないことがあなたの心が狭いとか、魂のレベルが低いということでもないので、許せないと感じるほど強い怒りを抱いているときにその感情を抑えるべきではないし、無理をして許す必要はないのだということを理解しましょう。
こちらでは気の合わない家族との付き合いかたについて紹介しているので、親を許せないと感じてしまうときには一緒に読んでみてください。
あなたの心が軽くなるはずです。
親を許せない自分と向き合う
漠然と親に対して許せないと感じている状態が続くと、だんだんと自分を責める方向へ感情が動いていってしまいます。
だからこそ、早めに親に対してなぜここまで許せないという感情を抱いてしまっているのかを理解できるようにならなければなりません。
自分の感情や考えを知り、理解して受け入れるという思考は、自分を癒す第一歩にもなります。
自分を理解することで、初めて親に対する感情の根本を知り、それによって許せないという怒りが鎮まる可能性もあるのです。
親を許せない自分と向き合い、自分をさらに深く知る努力をしましょう。
自分で自分を大切にする
本当に自分を大切にできるのは“自分”です。
親に大切にされなかった、親に愛されていなかったことが原因で、自分が大切にされない人間だとか愛される資格がない人間なのだと思い込んでしまっているのではあれば、その考えを正す必要があるでしょう。
親に愛されなくても、大切にされなくても、あなたが生きている中で大切にされるべき一人の人間である事実は変わりません。
親からの愛にこだわる必要もないので、まずは自分で自分を大切にしてあげることから始めてみましょう。
自分を大切にしてくれる人に愛を向ける
親に対して許せないという強い怒りを抱きながらも、“親だから”という理由だけで親に尽くしてしまう人がいます。
しかし、その行動は間違いであり、あなたが本来すべきなのはあなたを大切にしてくれる人を大切にすることなのです。
あなたを大切にしてくれる人は、あなたが相手を大切にして愛情を注げば、同じだけ愛情を注ぎ返してくれる人であり、注がれた愛情はあなたの魂の傷を癒し、親から受けた仕打ちによって欠けてしまった心が再び満たされていくことになるでしょう。
辛い気持ちは口に出して吐き出す
許せないという気持ちを抱くことは決して禁忌ではありません。
だからこそ、許せない気持ちを自分の中にしまい込まないようにすべきだといえるでしょう。
気持ちを溜め込んでいると、自分の中で許せない気持ちなどマイナスの感情がどんどん増していってしまい、その分自分が辛いと感じてしまう度合いも大きくなるのです。
許せないという感情ややりばのない怒りを抱いてしまったときには、口に出すようにしてください。
そうすると感情も整理され、心も軽くなり、自然と前向きな気持ちになれるでしょう。
占い師CRISSのワンポイントアドバイス「親を許せないのはスピリチュアルな理由がある」

決してあなたが軽々しく簡単に親を嫌ったり、許せないと怒りを抱いているわけではないのよ。
あなたが小さな頃に何かあったか、場合によっては過去世にあった出来事で、親に対してそんな感情を抱いてしまっていることが原因だってことにまずは気づかないとね。
親を許せないと責める気持ちに嫌気がさして、今度は自分を責める気持ちになってしまっている人もいるかもしれないけれど、決して自分を責めないで。
むしろ、今まで以上に自分を大切にして癒してあげることをおすすめするわ。