
“父親が嫌い”という感情は、スピリチュアルにおいてはカルマや潜在意識が深く関係しているといわれています。
父親が嫌いだという自分自身の感情を見直し、その感情の出どころを知ることで、あなた自身の人生の幸福度に大きな影響を与えることとなります。
今回は、父親が嫌いだというスピリチュアルな理由、関係改善に役立つ考え方について、詳しく説明していきたいと思います。
父親を嫌いという感情から自分を解き放つことに役立ててください。
目次
父親が嫌いになるスピリチュアルな7つの理由
そもそも、父親を嫌いになるという感情にはどのようなスピリチュアルな理由があるのでしょうか?
まずはその、スピリチュアルな理由を理解するところから始めましょう。
ここでは、父親を嫌いになる7つの理由を紹介していきたいと思います。
過去生における父親とのカルマ
父親を嫌うという感情は、過去世が深く関係しているといわれています。
親子という非常に近しい関係は、過去世においても繋がりが深かったといわれているのですが、かといって必ずしも過去世でも親子であったというわけではありません。
過去世における関係の中で、仲違いした、裏切られたなど、深い確執が生まれてしまい、それを解決することができないまま過去世を終えてしまったために、現世においてもその確執が残ってしまっている状態なのです。
このように、過去のカルマが原因で父親を嫌いになってしまったり、敬遠してしまったりする人は非常に多いといわれています。
カルマについて詳しく知りたい方はこちらも併せてチェックしてください。
自分の中の男性性を否定している
父親というのは、男性性の象徴とされています。
親子という血がつながった存在であるからこそ、父親から自分が持っている男性性を潜在的に感じ取ってしまう瞬間は多々あるようです。
しかし、あなた自身が自分の中に存在している男性性を否定したり嫌ってしまっている場合には、自分の中に存在する男性性を嫌というほど実感させる父親という存在を拒否してしまうことに繋がります。
自分の中の男性性を受け入れて認めてあげることができるようになると、同時に父親に対する嫌悪感も消えていくのです。
自分で自分を嫌っている
自分を嫌っている人は、父親の行動や言動に自分の嫌いな部分を重ね合わせて嫌悪感を抱き、“父親が嫌い”と感じるようになることもあります。
決して意識して嫌いな部分を見つけようとしているわけではないのですが、無意識のうちに父親の中に自分の嫌いな部分を見出してしまい、自分への嫌悪感を父親への嫌悪感とすり替えてしまうようになるのです。
この場合には、自分への嫌悪感と相まって余計に嫌いという感情が強くなってしまうといわれています。
愛と許しを学ぶための試練
人を嫌いになること自体が、あなたに課せられた試練だと捉えることもできます。
嫌いになった相手との関係性が父親という非常に近しい存在であり、本来であれば自分を庇護してくれる存在であるため、嫌いになったことに対して戸惑いや後悔、不安を抱くこともあるでしょう。
また、父親を嫌いになった自分に対して嫌悪感を抱いてしまったり、後ろめたさを感じてしまうこともあるかもしれません。
そういったマイナスな感情もすべてひっくるめて、乗り越えることがあなたに与えられた試練なのです。
父親の魂が成熟できていない
あなたが父親を嫌いになってしまうことが当然といえるほど、父親があなたに対して冷たかったり、虐待をしてきたり、自分の言うとおりにコントロールしようと干渉してきたりすることが、あなたに原因があるわけではなく、父親の魂が成熟できていない、非常に未熟な状態だからなのかもしれません。
子供に自分の理想を押し付けて、自分の思いどおりにさせようとしている父親を嫌っているにも関わらず、それでもなかなか離れることができないなど、父親で苦労している人は自分自身も魂が成長できておらず、父親から自立できていない状態だともいえます。
あなたの魂の波動が高い
魂の波動が相手と合っていないと感じると、違和感を抱きやすくなります。
それが、家族という非常に近しい関係である場合には、違和感を通り越して嫌いになってしまうこともあるのです。
波動が合っていないことで違和感を抱く、嫌いになるというのは、相手の波動が低く、あなたの波動が高いケースとされています。
本当に揺るがないほどの波動の強さを持っている人であれば、人と波動が合わないことに振り回されることはないのですが、その境地に立つことはなかなか至難の業であるため、魂の波動のレベルの違いが“嫌い”という感情に繋がってしまうのです。
潜在意識が表面化してきた
子供の頃は大好きだった父親なのに、大人になってから嫌いになってしまったというのであれば、それは子供時代に必死に押し殺していた父親への感情が成長と共に表面に出てきてしまったことが原因となります。
幼い頃のトラウマに近い感情は、インナーチャイルドと呼ばれ、大人になって精神的に成長してきてから表面に出てくることは決して珍しいことではありません。
潜在意識が顕在意識に伝わり、自覚できるレベルまで表面に出てきているものであるため、ときにはある日突然父親に嫌悪感を抱き嫌いになったように感じることもあります。
親に対して許せない気持ちを抱く原因は過去のトラウマがきっかけとなっている場合もあるといわれています。
詳しい内容はこちらで確認してみてください。
男女別:父親との確執のスピリチュアルな理由
あなた自身が男性か女性かによって、父親を嫌いになってしまうスピリチュアルな理由に違いが生じます。
ここでは息子が父親を嫌いになる場合と、娘が父親を嫌いになる場合のスピリチュアルな理由について紹介していきましょう。
息子が父親を嫌いな場合
息子が父親を嫌いになる場合には、主に“プレッシャーを感じている”ケースが多いとされています。
同じ性別であるがゆえに、将来この父親という存在を超えていかなければいけないという潜在的な縛りを無意識に自分に与えてしまっており、そのプレッシャーに押しつぶされそうになるたびに父親を疎ましく感じ、だんだんと嫌いになっていくのです。
自分を理解して、自分の良いところを見つけ、父親と比べることをやめることで父親への感情に変化が現れるでしょう。
娘が父親を嫌いな場合
娘が父親を嫌いになってしまうスピリチュアルな理由としては、潜在的に自分の父親に“頼りなさ”を感じているケースが多いとされています。
他の家の父親と自分の父親を比べたときや、家庭内で父親が母親に頭が上がらないところを見ていたり、尻に敷かれているのを見ていたりしたことで、何となく父親が弱い存在であり、頼れない存在だと感じると、あなた自身も困ったり悩んだりしたときに父親に相談することができなくなってしまうのです。
父親とうまくいかない娘や、大人になっても父親が嫌いだという女性は、父親に頼りがいを感じていないのだといえるでしょう。
父親が嫌いな人のスピリチュアルな特徴
父親を嫌いになってしまう人にはスピリチュアルな特徴も存在します。
どのような性格、どのような考えかたを持っている人が父親を嫌いになってしまうのか確認していきましょう。
自分の感情を押し込めている
自分の感情を押し込めてしまっている人は、父親を嫌いという感情から解放されず苦しむ傾向にあります。
父親を何らかのスピリチュアル的な要因で嫌いだと思っていても、その感情を自分で表現することができず、感情を表に出すこともできないために、ずっと心の中で延々と渦巻いている状態になってしまうのです。
そうすると、嫌いという感情だけがだんだんと大きくなっていく一方となり、その原因と向き合ったり、克服しようという気持ちすら持てなくなっていってしまうため、父親を嫌いという状態に区切りがつけられなくなります。
自分に自信が持てない
父親を嫌いだという人は、自分に自信が持てない人が多いようです。
これは、嫌いだと感じている父親の中に自分との血のつながりを感じてしまうこと、時には父親が持っている男性性を自分の中に感じてしまい、それが理由で自信を失ってしまうことが関係しているといわれています。
自らの男性性を受け入れない以上は父親を嫌いな感情もそのまま継続してしまうので、自信を取り戻さない限りは父親への感情を好転させるのは難しいでしょう。
嫌いだけど父親を見捨てられない
嫌いなのに、父親を見捨てることができないという人は非常に多いようです。
実の父親であるからこそ、見捨てることができないという感情と、どうしても嫌いだという感情が混ざり合わさっている状態でも、見捨てることができない感情が強く出てしまうのは、それだけあなたが自分の心を押し殺しているからだといえるでしょう。
周囲の目を気にしていて自分の感情に素直になることができない性格であるため、余計に自分を追い込んでしまうのです。
自立しようと努力ができる
父親を嫌いな人は、できるだけ早く自立しようと考えます。
自立できていなければ、ずっと自分が嫌いな父親に庇護されたまま生きていくこととなってしまうからです。
できるだけ早く父親から離れたいという気持ちが強いからこそ、社会的にも金銭的にも、自立しようとする時期が早くなります。
父親から離れて自立するためであれば、いくらでも努力できると考えているのです。
嫌いな父親にゆるしを与えるスピリチュアルメソッド
父親を嫌いだという感情を抑え込む方法もあります。
あなた自身からすれば、考えかたや物事の受け取りかたを少し変えて自分を高めることで、“ゆるしを与える”といったほうが感覚的にはわかりやすいかもしれません。
ここでは、自分自身を高めて父親を嫌いだと感じにくくする方法について説明していきたいと思います。
父親を嫌うことを自分に許す
父親を嫌いだという自分の感情に対して許してあげることから始めてみましょう。
これは、決して父親を好きになりなさいというわけではありません。
ただ、「嫌いなままでもいいんだ」という感情を自分の中に生まれさせるのです。
「父親を嫌うなんてなんて親不孝な子供なんだろう」なんて否定的な気持ちを抱く必要はなく、ちゃんとした理由があって嫌いになってしまっているのだから仕方ない…と受け入れることで、自分の感情を許せるようになっていきます。
自分で自分を大切にする
父親を嫌いな理由が自らから抱えてきたインナーチャイルドにあるのなら、自分を大切にしてあげることで父親を嫌いだという感情から自分を守り、父親にゆるしを与えることができるようになります。
本当は父親から愛されたかったと感じているなら、一層インナーチャイルドを癒すことが必要となるので、自分を愛し、大切にしつつ、インナーチャイルドと向き合っていきましょう。
ここではインナーチャイルドの簡単な癒しかたについて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
過去生のカルマを解消する
過去世において、父親との間に何かしらの因縁があるなら過去世と向き合い、そのカルマを解消しなければなりません。
カルマを解消できれば、父親との間に前世、またはそれ以前から引き継いできたひとつの確執が解消されることになるため、不思議と父親を嫌いだと感じる気持ちが薄れたり、消えていくようになります。
カルマを解消する方法はこちらで紹介しているので、父親との過去世からのカルマのせいで父親を嫌いだと感じていると思う人は、こちらもご覧ください。
自分の嫌いなところを見つける
自分と向き合うことが、父親への感情を整理するきっかけとなります。
自分と向き合い、まずは自分の嫌いなところに気づけるようにしてください。
あなたはあなたのどんなところが嫌いなのか?
その嫌いな部分とちゃんと向き合うことができれば、父親を嫌っている原因に気づくことができるかもしれません。
自分を嫌いになるのでは…と不安を感じているかもしれませんが、これによってネガティブな感情を手放す第一歩となり、魂の成長にも繋がるとされていますので、心配はいりません。
自分の嫌いな部分に気づくと、「父親にも同じ部分がある」と気づきを得て、「だから嫌いだったのか」とすんなり納得できることもあるでしょう。
怒りを手放す練習をする
怒りを手放す練習をするのも、父親を嫌いという感情を克服したり、嫌いという感情から自分を開放させることに繋がります。
怒りを手放すことに役立つのは瞑想やヨガなどで、余計なことを考えず、無になることができると自然と怒りの手放しかたのコツをつかめるようになっていくのです。
怒りを手放し、他の感情で自分の心を満たした状態で父親と向き合うと、またこれまで抱いてきた感情とは別の感情を持って父親に接することができるかもしれません。
瞑想によって怒りを手放す方法はこちらを参考にしてみましょう。
ポジティブなエネルギーを取り込む
嫌い、怒りといった感情は、ネガティブなエネルギーを持っています。
そして、あなた自身が抱く感情であっても、そのネガティブなエネルギーはあなたに悪い影響を及ぼし続けるのです。
あなたの持っているエネルギー、放つエネルギーがすべてネガティブなものとなり、あなた自身の魂のレベルを下げることに繋がってしまいます。
自然に溢れた場所やパワースポットへ足を運んだりしてポジティブなエネルギーを多く取り込めるように心がけて生活してみてください。
ネガティブなエネルギーもポジティブなエネルギーも、あなたの中の同じ場所に存在しており、許容量も同じであるため、ネガティブを排出し、ポジティブを取り込む行動は非常に重要です。
占い師CRISSのワンポイントアドバイス「スピリチュアル的にも嫌いな父親と無理に付き合う必要はない」

ただ、それをそのまま放置するのはあまりいいことじゃないわ。
原因を知って、できるだけその原因と向き合うことは大切よ。
もちろん、急いで父親を好きになれって言ってるわけじゃないわよ。
でもスピリチュアル的にも嫌いな父親と無理して話したり、仲良くしたりする必要はないから、あなたのペースを大切にしていくことを忘れないでね。
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow @micaneuranai