
「光明真言は唱えてはいけないって本当?」「間違った唱え方をすると逆効果になると聞いたけど、大丈夫なの?」そんな不安を感じている方も少なくありません。
光明真言(こうみょうしんごん)は、密教において大日如来の光によって罪障を浄化し、福徳や加護を授かるとされる非常に霊験あらたかな真言です。
その一方で、「強力すぎて一般人が軽々しく唱えてはいけない」「扱いを間違えると悪影響がある」といった声も散見されます。
「唱えてはいけない」と言われる理由や背景や光明真言を唱える際の禁忌・注意点、正しい唱え方と心構え、初心者でも安心して行える実践方法をご紹介します。
光明真言に興味がある方、正しく唱えてその功徳を得たいと願う方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
光明真言とは?意味と功徳について
光明真言は、真言宗や密教にいて重視されるマントラの一つです。
大日如来の智慧と慈悲の光によって、罪障を消去して様々な災厄から身を護る強力な呪文。
光明真言の背景や功徳について解説しましょう。
光明真言の由来
光明真言の出典は、「大毘盧遮那成仏神変加持経(だいびるしゃなしょうぶつじんぺんかじきょう)」という密教の根本経典にあります。
この経典は、真言宗の宗祖・空海(弘法大師)が中国から持ち帰ったとされ、真言密教の教義の根幹を成すものです。
大日如来そのものを光明真言は表しているともいわれています。
そんな真言を口に出して唱えれば、心身の浄化や加護を得られます。
また、空海も病気平癒や悪霊退散、先祖供養などの目的を持って、光明真言を庶民に広く教えていたようです。
「日常的に唱える」ことを推奨していたと伝えられています。
光明真言の効果
- 罪障消滅(ざいしょうしょうめつ)
- 病気平癒・延命
- 霊障・悪霊退散
- 先祖供養・冥福成就
過去の悪行・煩悩による「業(カルマ)」を清め、魂を浄化する力や病を癒し、心身の健康を回復させるとともに、寿命を延ばす効果が主に期待されています。
神霊的な影響や悪しきものから身を守りたい方にもおすすめの真言です。
唱え続けていると、日常生活を安定させられるような守護の力を感じるでしょう。
また、光明真言を唱えることで、亡くなった先祖の魂が救われ、極楽へ導かれるとも信じられています。
生きている人を守り、亡くなった人を救い光明真言だといえます。
「最強の真言」と呼ばれている理由
光明真言は誰が唱えても構いません。
密教真言の中には、修行者しか唱えられないものがありますが、老若男女問わずに唱えることが許されているのです。
また、正しく答えることが出来れば、強いご加護にも関わらず、副作用やリスクが少ない効果ともいわれています。
それは即効性があり、安全性が高いことを意味しています。
効果、歴史的な信頼と実績もあるでしょう。
空海が広めて以来、1200年以上に渡って、たくさんの方が唱えて今に伝わっています。
体験談や逸話も多くいことが最強の真言だと呼ばれている理由です。
光明真言を唱えてはいけないといわれる理由
「光明真言を唱えてはいけない」「危険だ」という噂や誤解が広まっています。
否定的な意見や警告を目にしたことがある人もいるでしょう。
なぜそのような噂が広まったのは、危険視される理由や唱えてはいけない誤解、宗教的な立場からの注意点についてご紹介します。
危険だとされている理由
真言の力が非常に強いことが理由だと考えられています。
強い霊的なエネルギーによる体調を崩す人がいる、負のカルマが浮上しやすくなる、間違った動機で唱えると逆効果になるというのが具体的な理由です。
ただ、上記のような事例なとても稀だといわれています。
どれでも、光明真言への正しい心構えと方法で行えば、基本的には安心して唱えられます。
唱えた後に苦しみがあるのは好転反応かもしれません。
欲望を叶えるため、人を呪うために光明真言を唱えるのは危険です。
唱えてはいけない誤解と噂
「光明真言を唱えてはいけない」という噂は主にネットや掲示板でみられます。
そこには体験談として拡散されている背景があり、「危険」というイメージに繋がっているようです。
しかし、ほとんどはオカルト的な解釈であり、宗教的、学術的な裏付けはありません。
また、「光明」という名前から強い印象を持ち「特別な力があり過ぎて素人が使うと危ない」という印象を持たれることも。
他宗教や宗派からの警戒もみられます。
他宗教からみると、密教的な行いは誤解を招きやすく、「唱えるべきではない」と拡大解釈されているようです。
宗教的見解における危険度
まず、真言宗では正統な見解が行われており、非常に尊ばれています。
故人供養や厄除け、心身の浄化目的で毎日唱えている方も少なくありません。
一般の信徒が唱えることも可能で、決して危険とはされていないのです。
ただし、形だけで唱えるのは避けましょう。
信心と集中をもって唱えるべきだからです。
呪文のように軽く扱うのは戒められます。
意味を理解して、敬意を持って唱えることが大切です。
光明真言の禁忌や注意点
光明真言は密教における尊い真言です。
正しく唱えることで心身の浄化や故人供養、災厄除けなどの功徳があるとされています。
ただし、その力を正しく受け取るためには、いくつかの注意点や心構えが重要でしょう。
光明真言を唱える心構えと態度
誠意を持ち、正しい発音とリズムを意識し、他人に強要しないことを守りましょう。
光明真言は、仏の言葉を音として表現していますので、真剣な祈りを静かに丁寧に唱えることが重要です。
音そのものに力がありますので、出来るだけ正確な音声が求められます。
真言や信仰の実践は個人の内面の行いですから、効果を誇張して伝えたり他人に押し付けたりするのはいけません。
薬師如来や阿弥陀如来などのご加護を得るための祈りですから、常に感謝と謙虚さを持ちましょう。
唱える場所やタイミング
唱える場所は静かで落ち着いた場所がベストです。
寺院や自宅の仏壇、自然の中など、あなたの心が落ち着くならば効果的。
推奨されるタイミングは、一日を清らかに始める朝の瞑想や読経後、安眠に導く夜の就寝前、供養や法要時がおすすめです。
心身が清らかではない食事中や飲酒後、強い怒りや不安を感じている時は避けましょう。
光明真言を避けるべき人
光明真言を唱えて害をもたらすものではないものの、避けるべき、注意が必要な人がいます。
心身が極度に不安定な人やオカルト目的な人、霊的支配を目的にしている人、懐疑心を持っている人などです。
真言は精神を集中させる行為ですから、精神疾患や極度の不安症の方が無理に継続すると逆効果になる可能性があります。
また、呪文として、霊を操るなどの目的で光明真言を唱えるのは誤りです。
仏教の教えに反し、カルマとしても好ましくありません。
完全に疑っている場合は、功徳を得られる可能性は低いことを覚えておきましょう。
正しい光明真言の唱え方
光明真言は、除災招福や先祖供養、浄化、病気平癒などを授かることができると分かりました。
正しく唱えることで、その意味と力をより深く体感することができます。
光明真言の全文・読み方
- オン・アボキャ・ベイロシャノウ・マカボダラ・マニ・ハンドマ・ジンバラ・ハラバリタヤ・ウン
意訳は、大日如来(特に遍照金剛)の光によって、すべての闇(煩悩・病・死・無明など)を取り除き、清らかで明るい状態へと導くとされているというものです。
真言の回数や唱える時間帯
こちらでは、真言を唱える一般的な回数についてご紹介します。
日常n修行の場合は、7回、21回、108回、供養や祈願をする際は21回、108回以上、瞑想中やねる前ならば3~9回です。
ただし、真言の効果を得るのは正確な回数ではありません。
何よりも丁寧に心を込めて唱えることなのです。
朝唱えると一日を清らかに始められ、夕方から夜の時間帯なら一日に穢れを清めて安眠の準備を整えます。
法要や供養をする際ならば個人のや先祖のために功徳を送れます。
声に出すべきか、心の中で唱えるべきか
多くの方が悩む問題ですが、どちらでも可能です。
目的や状況に応じて使い分けてみましょう。
一人の時に声を出して唱えると、振動や音によって空間浄化や集中力の向上が期待されるといわれています。
外出先や職場などなら心の中で唱えてみましょう。
心を落ち着かせて、精神集中の訓練になります。
最初のうちは声に出して練習し、正しいリズムを覚えるのもいいでしょう。
光明真言の不思議な体験談
ある女性が、毎晩寝る前に光明真言を21回唱える習慣を続けていたところ、不眠が改善し、悪夢も見なくなったという体験があります。
さらに、ふとした時に不安や怒りを感じても、真言を唱えることで心が落ち着き、感情が整うようになったと語っています。
特に驚いたのは、亡き祖母の夢に何度も現れていたそうです。
しかし、唱え始めてから自然と見なくなり、「成仏できたのでは」と不思議な安堵感を覚えたというお話です。
占い師sakuraのワンポイントアドバイス「光明真言を正しく唱えると心強い護りになる」

一部で「唱えてはいけない」といわれるのは、誤解やオカルト的な噂によるものです。
正しい理解と心構えがあれば誰でも唱えることができます。
ただし、軽い気持ちや遊び半分での実践は避け、敬意と静かな心で丁寧に行うことが大切でしょう。
声に出しても心の中でも、信をもって唱えることが功徳につながります。