「自分が不妊であることが辛い…」「子供のできない私の体を自分でも理解できなくて助けてほしい…もう疲れた」と悩むあなた。
不妊で子供ができにくい体と向き合うことは、女性にとって辛く、どう自分自身を励まし、心を保ち続けるのかが分からなくなるのです。
「もうやめたい」「疲れた」「辛い」と不妊で悩む女性へのアドバイスや対処法をご紹介します。
結婚して妊娠して、母親になること。
我が子を産むことに希望や夢を大きく抱く女性は少なくありません。
子供を望みながら妊活する女性の精神は、日に日に弱まることがあります。
不妊で疲れた心、辛い気持ちを素直に吐き出してくれている相談者の方の言葉もご紹介しますので、アドバイスと共に共感や今のあなたを支える力になれば幸いです。
目次
「不妊が辛い…助けほしい…もう疲れたやめたい」と思う方のご相談
「結局周りは理解者にならない…ただの孤独との闘い」(20代/女性/S様)
今、28歳の私は周りで子供を産む人も多く、自分自身もこのタイミングでできれば産みたいと感じていたのです。
結婚してからも別に子供を望んでいないわけではありません。
夫はどちらかというと子供がすぐにでも欲しいと言っています。
それでも2年経った今でも子供を授かることができずにいたのです。
夫婦の会話の中でも「いつ頃子供を作る?」「年齢的にもそろそろ産みたいよね」と話していました。
そう思っていた矢先、妊娠したのです。
私たちは本当に嬉しくて、子供ができた喜びとこれからの事を考えると、毎日が楽しくなっていました。
しかし、神様は本当に残酷。
待ち望んできた私たちに幸せを与えてくれることはありませんでした。
赤ちゃんは私のお腹の中で死んでいて、死産という結果。
先生からは、子供ができにくいし、育ちにくいのかもしれないねと言われました。
夫婦で落胆し、私たちの元に来てくれた赤ちゃんを産むことができなかった現実に悔しさしかありません。
それでも夫は、「可能性はゼロじゃないから次頑張ってみよう」と言ってくれたのです。
それからは、赤ちゃんが出来ることを期待しながら、生理が来る度に「できていないか…」と落ち込みながら待ち望むしかありませんでした。
夫は私にとって一番近い存在でいつまでも共有し合える気持ちがあると思っていたのです。
しかし、裏切りは本当に簡単に起こります。
「やっぱり俺は自分の子供がほしい」「諦めきれない」と突然言われました。
私は、「もう少し頑張るから待って」と話し、その数か月後には、改めてこの会話をすることになったのです。
私は初めて夫から聞かされた「子供を諦められない」という言葉が自分にとっての大きな負担でした。
私のお腹の中で育てられなかったから、夫が離れてしまうかもしれない。
食事の管理や規則正しい生活、排卵日など、妊活で出来ることはやってきたつもりです。
それでも結果として、妊娠することができません。
結局は、「子供ができないなら…」と今は別居状態です。
子供が欲しいのは私も同じ気持ちで、何をどう頑張ってもそれでも赤ちゃんを授かれないとなると、彼にとって必要のない存在になるのでしょうか?
赤ちゃんを望み続けることも夫婦にとっては大事なことだけど、それでも家族になったのなら支え合うこと、笑い合うことを第一に考えられなくなりますか?
私は毎日自分の体と向き合い、定期的に来る生理にストレスを感じ続けています。
生理が来ると「妊娠できていないんだ」と自分でも理解ができてしまうから。
一日でも生理が遅れると、妊娠したのか検査したくなるほど、私は神経質になりすぎています。
これが悪い事だとは分かっていても、妊娠できない私は女としても、人としても誰にも求められていないように感じて、苦しくて、辛くて堪りません。
もう誰にこの苦しさを吐き出せばいいのか…。
両親には、これ以上悲しい思いはさせたくなく、夫にももう言うことができません。
辛い時に孤独を感じ、出来ないことがあれば否定されているかのように突き放されてしまうのです。
どうして私に赤ちゃんを授からせてくれないの?
神様はどうしてこうも不公平なの…私に子供を育てる権利を与えてほしい。
もう苦し過ぎて、心が限界を感じるほど疲れ切ってしまいました。
「不妊と分かってからが辛くて堪らなくて誰にも言えない」(30代/女性/A様)
この時には、何も分からず、先生に説明してもらっている母親を見ていただけです。
しかし、私が子供を産むことのできる年齢になった時に、母親から聞かされたことが「子供ができにくい体」「ホルモンのバランスが悪いからここから苦しいと思う」という元看護師の言葉。
私は当時付き合っていた彼氏もいたけど、いまいち結婚や出産ということが現実的な考えには至らなかったのです。
そのため、何も考えずに生理不順である自分の体質にさえ、「生理が来ないからラッキー!」と感じる程度。
しかし、成人して姉妹が結婚し出産、周りの友達も同じように経験していく。
その環境にいる自分は、「私にはこの経験ができないのかもしれないな」と感じると徐々に現実味を帯びてくるようになり、望めない未来があることに目の前が閉ざされてしまったのです。
好きな人ができても深入りすることはしない。
両親には姉妹に不妊であることを言わないでほしいと懇願。
隠れて病院に通いながらも、自分にとっては難しい妊娠というものを当たり前のようにできている周囲に苛立ちを感じ始めるようになったのです。
子供を外で罵倒するような言葉や力で小さな子を扱う親。
何を見ても許せなくて、「いいな」と感じることよりも、「どうして私には子供ができないの…」と心が滅入る事ばかりです。
今はもう30代になったから、周囲からの「結婚しないの?」「早くお母さんに孫を見せてあげなよ」と言われることも増えてきました。
周囲の人が私を傷つけるために、この言葉を吐き出しているとは感じていないです。
だけど、人には望みたくても望めないものがある。
それがあなたにとっての当たり前でも、私にとってはそうではないのです。
大好きな彼氏もできたけど、子供が欲しいという人だったから、好きだけど別れたし、結婚に今憧れが強まっているからこそ自分が嫌になります。
不妊治療を受けるにしても時間も労力もお金だってかかってくるから、結婚する相手にその負担を背負わせることはできません。
色々な事を考えると、私には女としても幸せを望むことはできないと言われているようで、もう心が苦しくて逃げ出したくなります。
何もかもを捨てて、私という体も捨ててしまいたいほど、もうどうでもよくなる瞬間があるのです。
不妊治療して確かに妊娠して子供を産むことのできている人はいます。
本当に不妊を経験した人にも出会って、話しを聞いたことももちろんあるのですが、どこか夢みたいな話しのように感じたのです。
誰もが望めるわけではなくて、ほんの一握り。
望みたい時に産むことができないのは辛いことです。
薬の副作用で太るし、感情が定まらないこともあります。
もう子供を望むことに疲れたのか、自分の人生に疲れたのかは分かりません。
誰かに助けてほしくても、手を差し伸べてくれる相手はきっといない。
探したくても、自分のことを話さないといけない状況は、自分自身が一番辛くなります。
だから逃げたくて、消えてしまいたいと思ってしまうのです。
「不妊治療で叶えたいけど、苦しくてもう辞めたい…」(20代/女性/Y様)
今、結婚6年目ですが、一人も子供を授かることができなくて、不妊治療しようということになりました。
不妊治療には、夫と義理の両親が前向きでお金も協力してもらっている状況です。
そのため今は不妊治療に通うことが苦しくても、なかなか言い出すことができません。
夫も赤ちゃんを待ち望んでいるということも分かっています。
私に子供が欲しいという欲がなくなっているのではなく、少し疲れてきたのも事実です。
子供を望むことには期待もしてきて、たくさん調べて不安に陥ることも経験しました。
それでも自分の気持ちをどこに合わせれば良いのか分からなくなる瞬間があります。
子供は欲しい、だけど今の不妊治療が身体的に辛くはないけど、気持ちの面で空っぽにさせてくることがあるのです。
「子供ができればいいな」という期待で始めた不妊治療も、日を追うごとに周りの夫や義理の両親は「いつになるのかな」と出来ることが前提。
だから、私の両親は「無理しないで」といつも言葉を掛けてくれます。
私も子供ができるようにと期待して不妊治療に通うことをしましたが、自分の中では「できないのかもな…」「私には無理なのかもな…」という考えの方が強くなってきているのです。
不妊治療は精神的な強さが求められるほど、辛いことも多く、周りのサポートなしでは乗り越えられないこともあると聞きます。
私は、言いたくても言えない状況にどんどん追い詰められている気がしてなりません。
夫に相談すれば良いことなんだろうけど、「彼の期待を裏切る」「何を言われるのかが分からない」と考えると、口に出し、誰かに理解してもらう事の方が私にとっては辛いもの。
病院の先生には、「よく夫婦で話し合うことが大切だよ」と言われますが、彼のことを良く知っているからこそ言えない気持ちがあります。
出会った時から子供が大好きで、知らない小さな子ともすぐに仲良くなり、それで癒されている彼の姿を何度も見てきました。
夫の友達や会社の人に子供ができると出産祝いを渡し、返ってくる写真で「この子は奥さんに似ているな」「俺の子はこうしたいな」と言っている姿。
夫のことが大切で大好きだから、言えない辛さもあります。
彼を傷つけるのなら、私が我慢している方が良いとずっと思ってきたのです。
ですが、最近は夫の事を考えてあげる余裕もないほど、気持ちが落ちていて、「病院にも行きたくない」「誰にも会いたくない」「子供の話しをしたくない」と感じます。
これまでは何を言われても感じることのなかったことに変化が起こり始めているのです。
「治療を継続することが大変なことだから一緒に頑張ろう」と言われても、頑張るのは結局私だけで…。
最終的に傷つくのも私でしかありません。
夫にも検査をしてもらって数値は悪くなく、「やっぱり私なんだ」と感じさせてくるのは、もっと傷を深めたいからなのかと錯覚してしまいます。
夫はいつも「頑張れ」と言わず、「お前のせいじゃないから」としか言いません。
その言葉でさえも、「私のせいじゃなかったら、どうして子供ができないままなの?」と問い詰めたくもなるのです。
彼が優しいことも知っている。
だからこそ、私の悪い部分が大きくなって、自分で抑えきれなくなります。
同じ境遇で闘っている女性との繋がりを持たせようとしてくる人、私はこの事で何度も傷つけられて、心を抉られるほど苦しい思いをしました。
出会った時が不妊治療している最中であっても、「子供ができた!」「妊娠した」という言葉を聞き、成功していく人の背中を見ると、そこに期待を大きく抱くことはありません。
いくら目の前で頑張ってきている姿を見ていても、素直に喜ぶことができない自分が嫌になる。
そうなると、不妊治療でここまで精神崩壊しかけている自分自身が恐ろしくなります。
自分のことだけど、どこか他人のことのように考える部分と、私一人のことだと感じる差に苦しくなるのです。
誰かに共感してほしいわけでもなく、痛みを感じてほしいわけでもありません。
私には幸い一緒に闘ってくれている夫もいて、傍から見れば幸せそうに感じられる家庭もあります。
それでも不妊治療に向き合い続けることは簡単ではなくて、気分の浮き沈みが激しくなることも。
不安定なまま時が過ぎることで、感じる恐怖心。
自分の中で抑え込むことのできない感情をどこに吐き出せばいいのか分からない。
子供ができない悔しさを誰にぶつけて、気持ちを軽くすれば良いものなのか分かりません。
分からないから、答えがないから、結果が出ないから…。
もう疲れました。
「まだ頑張りたい」という気持ちと、「もうこれ以上は苦しい」という思いで混乱しています。
話して分かってくれるのか、私はその先もちゃんと求めてもらうことができるのかなど、余計な考えが巡ることも少なくありません。
不妊治療を続けて成功して、子供を授かることができれば本当にここまで気持ちが不安定になったことも、一人で悩み続けたことも報われます。
でも、結果が出なかった時のプレッシャーは今感じているだけでも怖くて堪りません。
赤ちゃんが欲しい気持ちと、どう選択すれば良いのか分からない思いでいっぱいです。
考えることにも病院に行くことにも、不妊治療の話しを聞くことにも疲れてしまいました。
不妊が辛くて助けてほしいと思う方への僧念師匠のアドバイス
S様へ「誰かのせいにする事は簡単ですが、そこから抜け出す方法は自分自身」
S様はご自身の為というよりも、言葉を聞いたことにより自分自身にプレッシャーを与えながら苦しい状況を過ごされているのですね。
しかし、S様が何か悪いことを行い、その天罰として赤ちゃんを授かれないということはありません。
妊娠し、子供を授かることは一種の幸福です。
それでも人生にはみな幸も不幸も持ち合わせながら闘います。
S様はそれが子供を授かれないという苦しみであり、あなたの試練でもあるのです。
他人は結婚したくてもできない、幸せな恋愛をしたくてもいつも裏切られて捨てられる、仕事で結果を出したくても他人に足を引っ張られるなど。
何事もすべてが上手くいっている人の方が少ないものです。
「悲観主義者は風にうらみを言う。楽観主義者は風が変わるのを待つ。現実主義者は、帆を動かす。」というウィリアム・アーサー・ウォードの言葉があります。
人は自分の人生しか知ることができません。
同じ経験をしているわけでもなければ、その人の気持ちになり、共感してあげることが100%できるわけでもないのです。
その中でも、相手の気持ちに寄り添い、支えてくれる存在がいることで前を向いて進むことができるし、逆風であっても逆らう勇気が湧いてきます。
S様は旦那様の言葉できっと自分を責め、どうにかしないとという焦りが強まっているのです。
誰かを喜ばせることも大事なことですが、まずは自分自身を大切にすることを心掛けてください。
S様が旦那様の期待に応えようとしている時間でも、自分自身は深く傷つき、苦しい状況であることは確かです。
その思いを出し切ることは最も大事なこと。
努力する人の心を見られない、感じられない人の為にS様が自分の心を犠牲にすることはありません。
そこに愛情があろうと、守るべきものを傷つける人に全力を捧げて傷つくことは少し休めてみてください。
自分の体と向き合う事だけでもたくさんのエネルギーを使い、力のいるもの。
旦那様の言葉の呪縛から抜け出すためには、S様が夫婦でやりたい事を考えましょう。
子供を授かること以外でも必ず夫婦で夢を追えるものがあります。
それを今後の二人の目標にすれば、きっと良い未来に進むことができるのです。
A様へ「良いものばかりを見てしまうと苦しくなるものですよ」
A様は自分にないものがすべて良い事のように感じて、悩むことが増えているのですね。
不妊という事実は、女性こそ重く受け止めます。
きちんと理解することにも時間が掛かり、周囲との差を感じて自分が悪い人間のように感じる女性も少なくありません。
しかし、不妊で子供が出来にくい状況でも、すべてを一色単に考えてはいけないのです。
子供ができる可能性がたとえ低いとしても、結婚できないことにはならず、あなたを受け入れてくれる深い愛情を持つ人を大事にしてください。
子供が絶対に欲しいと願う人もいます。
しかし、A様と一緒にいることが幸福で、望めることなら一緒に子供を作る努力をしようと、あなたを一人ぼっちにさせない相手を探すことが大切です。
そのためには、A様自身も変わらなければいけないところが出てきます。
不妊で諦める幸せではなく、自分が難しい問題を抱えているからこそ、そこを一緒に乗り越えてくれる、または補う愛のある人を見つけること。
そして、素直に「辛い」「苦しい」と言える関係も大切です。
あなた自身を受け入れてくれる人を大事にし、不妊を、A様の人生すべてのものだと考えないように心掛けましょう。
少しの可能性であっても、A様が力ある限り頑張り続けていれば、誰にも文句は言えません。
それは、A様本人しか努力をしていない事だから。
周りの言葉に振り回されて、あなたの人生にある幸せを見失わないようにしましょう。
Y様へ「ご自身の思いは大切にすることを忘れないでください」
不妊治療を実際に経験しているからこそ、そこには大きな不安や葛藤を抱くものです。
旦那様に対して感じている事、家族として大事にしなければならない事など、女性は子供を授かることと同時にいくつもの考えをしっかり持つようになります。
それが決して赤ちゃんを妊娠し、お腹の中に宿ることで芽生える感情ではありません。
「子供が欲しい」と心に強い思いを抱くことで、芽生える新たな感情があります。
それを不妊治療の最中にY様は様々に考えを巡らせている状況です。
本来なら「苦しい」と感じれば、人間は自分自身が最も可愛いからこそ、自分を守る行動を取ります。
しかし、Y様は自分のことよりも、旦那様の事、そのさらに周りに居る人のことを考えて苦しさを増しているのです。
「知れば知るほど、何も知らないことを知る。」というアリストテレスの言葉。
妊活に立ち向かっている人も不妊治療と向き合っている人も、その誰もが知らないことの知識をどんどん詰め込んでいる状態です。
その中には、Y様が納得し切れていない事、分からないまま聞き流していることもあります。
その一つを取ってもどれも大きな不安に変わり、自分を追い詰めるものとなるのです。
不妊治療は、決して一人の力では成功できるものではありません。
誰かの支えがあり、旦那様やご両親からの愛がそこにあってやっと前を向いて女性が努力できることなのです。
それを一人で抱え込み、悩み続けることはY様にとって良くない事。
一つずつでも相談できて、Y様の気持ちをきちんと伝えることをしましょう。
その中には、「怖い」「辛い」だけでなく、「赤ちゃんができないかもしれない」というあなた自身が不安を感じている最も大きな要因を吐き出すこともしてください。
大事なことほど伝える努力、何度も話し合い、気持ちを保つことを行うようにしましょう。
妊活が辛くなってしまう理由
生理がきてリセット
不妊が辛くなってしまう理由は、生理がきてリセットされてしまうことが挙げられます。
不妊に悩む人や子供ができにくい人の一つの判断基準として、専門的な知識がなくても分かるものが生理です。
「生理が遅れている」とたった数日でも、子供を待ち望み、不妊治療やそのために努力している人にとっては大事なこと。
数日間で「もしかして妊娠できたかもしれない」「このまま生理が来ることなく妊娠して!」と願う女性は少なくありません。
しかし、妊活をしている場合には、確実に「子供ができた」と確証できることがないからこそ、目に見えて分かる事で判断することがあります。
生理は女性にとって大事なものですが、妊活している人にすれば気持ちを左右される大きなことです。
生理が来れば、「子供ができていない」という判断になり、期待した気持ちもすべてかき消されてしまいます。
そのため、妊活している女性が辛くなる理由に、自分の目で見て分かる生理が挙げられるのです。
周囲に無意識に傷つけられる
周囲に無意識に傷つけられることが、妊活が辛くなってしまう理由に挙げられます。
「早く子供を作った方がいいよ」「どうして子供を作らないの?」と結婚している状況や、女性の年齢で聞いてくれる無神経な人が周りにいることは珍しくありません。
たとえ、悪気があり放った言葉でなくても、妊活している女性にとっては心を深く傷つけられるナイフのようなものです。
それほど、人生の中でも大事なことに挑戦している状況であり、その先の未来の明暗がどちらに転ぶのかが分からないからこそ、安易な言葉を許せなくなります。
誰かにとっては当たり前の感覚でも、それは一人一人違うもの。
誰もが同じ考え方や気持ちを抱きながら生活を送っているわけではありません。
悔しい言葉を放たれても、妊活している女性は笑って護摩化してその場をやり切る事しかできないのです。
妊活の事情は誰にでも話しできる内容でもないから、一人で苦しみ、その積み重ねが心に大きなストレスとなります。
どれだけ周りの人が自分の事を思って言ってくれている言葉だとしても、あなたには決して良い意味を表すようには聞こえてこないもの。
中には、「旦那が可哀想」と言われている気分になるという女性もいます。
何気ない会話でも、相手を傷つけ、心を抉るものとなることを知っておく必要があるのです。
一人で頑張っているような気がする
妊活が辛くなってしまうのは、一人で頑張ってるような気がするという理由が挙げられます。
「どうしよう…誰にも話しができない」「この話しをしても喜ぶ人はいないだろうな」と感じると、女性はその内容を話すことはありません。
しかし、妊活や不妊治療という精神的に負担の大きい物事には、身近であなたの事を支えてくれる存在は欠かせないものです。
それでも「どうして妊娠できないのかな」「私のせいなのかな」と考えが及ぶほど、誰かに話すことができなくなり、一人きりだと感じます。
一人で乗り越えられるほど、妊活は楽しいものではありません。
だからこそ、女性だけに負わせるのではなく、周りの人がきちんとサポートし、話しを聞いてあげたり、頼れる存在になることが必要です。
自分の方から心を閉ざすことがあるのも妊活にある特徴。
それでも周りの関わり方が必ず女性の気持ちを変え、前向きに考えられるきっかけを作ることもできるのです。
妊活に疲れた時の女性心理
孤独を感じる
妊活に疲れた時の女性心理には、孤独を感じることが挙げられます。
「寂しい」「辛くて堪らない」「誰か、助けて」と思う気持ちは、すでに孤独を感じているから。
妊活はたった一度きりの行為で結果が出ることばかりではありません。
何度も何か月も、何年も努力し続けてやっと叶えられる人もいるのです。
しかし、一つの目標に向かっていることを自分の中で分かっていても、心のどこかで孤独を感じている女性は少なくありません。
男性は、女性の体のコンディションでその場だけを頑張れば良い。
女性は毎日の体温や体を冷やさないための食事管理や体調管理など、日々の生活の中から結果に結びつけていきます。
毎日の気遣いや「今日は調子が良い」といった少しの変化であっても、それに共感してくれる相手はいないものです。
そういった小さなところから女性は孤独を感じます。
結果が0か100かでしかない
結果が0か100かでしかないことは、妊活が疲れた時の女性心理です。
「妊娠して自分の子供が欲しい」と願う男女は多く、そのために夫婦で頑張る家庭はたくさんあります。
しかし、妊活では結果がすべて極端なものであり、「妊娠した」「妊娠していなかった」の0か100かでしかありません。
それは、期待を膨らませる中で上を目指しているところから、いきなりどん底に突き落とされる気持ちと同等です。
そのため妊活に疲れを感じる女性も多く、そこから離婚を考える人もいます。
女性はすべてが自分の責任だと感じてしまうからこそ、最悪な方向に進むことがあるのです。
「着床しやすい」という時期であれば、そこから一度ダメでも、その次に確実に繋がるものがあるとすれば希望を持ち、突き進むことができます。
それでも一度できなかった子供を再び挑戦するには、また0からの振り出しに戻るから疲れを感じるようになるのです。
待ち望むことに期待することは当然で、そこから一気に突き落とされる感覚を何度も経験すれば、徐々に疲れ、精神的にも自分自身を保てなくなることに繋がります。
気持ちの落胆が激しい
妊活に疲れた時の女性心理は、気持ちの落胆が激しいことです。
「旦那にどう伝えようかな」「絶対期待しているよね…」と自分だけの事を考えられなくなるのも妊活で疲れを感じる理由に挙げられます。
自分一人のことであれば、期待を抱いてもその時々で解釈をできることもあるのです。
しかし、夫などの存在を気にしてしまうと、彼の方から「どうなんだろうね」「妊娠できているといいね」と言われると、それだけで気持ちが浮つくことも。
反対に子供が出来ていない事実を知ってしまうと、「旦那にどう伝えようかな」「きっと落ち込むだろうな」と考えることで、自分自身の中での落胆も激しくなります。
気持ちは誰かの言葉で左右されることもあり、それが最も自分に近い存在であるからこそ感じるものです。
気持ちの落胆が激しい事は、それだけのエネルギーを使い果たしていることでもあります。
自分だけの問題ではなく、相手の事を気にかけなければならないから女性は妊活に疲れを感じ、どうすれば良いのかさえ分からなくなることも少なくないのです。
妊活が辛いと思った時の対処法
とことん感情的に話すこと
妊活が辛いと思った時にはとことん感情的に話すことが対処法に挙げられます。
「私が今は我慢しないといけない時だから」「どうやってこのストレスと向き合えば良いのか分からない」と悩む女性は大勢いるのです。
妊活が辛くなり、自分でどう気持ちを保てば良いのか分からなくなった時には、とことんありのままの感情を吐き出しましょう。
その相手が、旦那さんであっても、親友など妊活のことを知っている人でも構いません。
誰にも打ち明けられずに苦しんでいる人でも、一人の時間に声を出して感情を出すことは大事です。
感情を押し殺し、心の中でいつまでも秘めている状態は、後にあなたの精神を崩壊することに繋がります。
人間は強いようで、心はとてつもなく脆いもの。
だからこそ、言葉を選ぶことなく、感情的に気持ちを吐き出しましょう。
「旦那と喧嘩はしたくない」「相手がいると顔色を見てしまうから気持ちを吐き出せない」という人は、一人きりで行うようにしてください。
とことん感情的に言葉を吐き出す対処法は、あなただけの時間を作り、誰の事も考えずにただただ自分自身を守るための行いとなります。
他の幸せの在り方を知る
他の幸せの在り方を知ることは、妊活が辛いと思った時の対処法です。
「子供ができないと幸せになることはできない」「女としての幸せは母親になることだよね…」と考える女性は少なくありません。
しかし、子供ができない事があなたの人生を不幸に感じさせるものではないのです。
子供を作ることを諦めていなくても、なかなか授かれずに「辛い」と感じている時には、他の事での幸せを考えるようにしましょう。
結婚出来ることだけも、実は本当に幸運なことであり、幸せ者です。
子供がいない今の時間を夫婦の時として大事にしていくことは、二人にとって幸福を感じられるものでもあります。
一つの事だけに考えを深く持たないようにしましょう。
人生の中でも大きな物事に挑戦しているからこそ、そこで大きな結果を残し、幸せを感じようとするものです。
それでも、妊活に挑戦しながらも、夫婦が他の事で感じられる幸せやあなた自身が守りたいものに力を注ぐことも忘れないようにしましょう。
他の事で幸福を感じられると、辛い妊活であっても感じ方が少しずつ変化します。
パートナーに理解を求める
妊活が辛いと思った時の対処法は、パートナーに理解を求めることです。
「妊活が辛くても旦那にはなかなか言い出せない」「もう子供を望むことに疲れを感じていても夫はそうではないから…」と相手の事を思い、自分を犠牲にしようとする女性がいます。
しかし、妊活は決して相手だけの事でもなく、あなただけの事でもありません。
だからこそ、妊活を辛いと感じた時には、自分のパートナーに理解を求める行動を起こすことが必要です。
「もう限界なの…」「今は気持ちと体が上手くついていかない」「もう少しゆっくり妊活に取り組みたい」など、女性が妊活に辛いと感じる中でも思うことは様々に違います。
あなたが感じている、辛いと思う理由をパートナーにだからこそ、きちんと伝えるようにしましょう。
あなたが吐き出すことをしなければ、男性は「辛い」と感じていることも、「寂しい」「苦しい」と悩み続け、孤独を感じていることにさえ気付くことはありません。
しっかりと妊活を行うときには、パートナーと話すことを大切にしてください。
僧念師匠のワンポイントアドバイス
妊活に苦しみ、不妊治療で闘う女性の中には、夫婦で乗り越える物事であるのにも関わらず一人で抱え込む人がいます。
しかし、妊活は決して自分の体にだけ負担を感じさせるものではなく、心の方が悲鳴を上げるものです。
そのため、きちんと自分の心を守ること。
妊娠をきとんとした状態で前向きに考えられるようにするためにも、誰かに頼る勇気を持ちましょう。
妊活が現実を辛くするものでもあるから、他の幸福を望む野心を忘れないようにしてください。