季節の暦の読み方に七十二候というものがあります。
日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができるでしょう。
その七十二候の中の蚯蚓出(みみずいづる)は、ミミズが土の中から出てくる時期です。
ミミズと言えば、土の中を動き回る生き物ですよね。
昔は、そんな土の音はミミズの歌声だと信じてこられたようですよ。
ミミズの声が聞こえるなんて素敵な季節ですよね。
目次
蚯蚓出(みみずいづる)の意味
蚯蚓出は、ミミズが地から出てくる季節となっています。暑くなってくるとミミズが土の中だけでなく道路にいることも増えてきますよね。
ミミズは害虫に見えて意外と役に立つ生き物なのです。土を肥やしてくれる田畑の強い味方なので気持ち悪がって排除しようとするのでなく、優しくしてあげましょう。
土の中をミミズは動き回って土の通気性を確保してくれます。実は、ミミズには別名があります。
それは「歌女」と言います。あのミミズの不気味な風貌からは想像できないくらい素敵な別名ですよね。
実は、土の中から聞こえてくるじーっとという音を昔の人はミミズの鳴き声であると思っていたのです。
この音が女性の声にも似ていたということから「歌女」という異名がついたと言われています。
そんなミミズの良い声のようになりたいがためにミミズを食べたりする習慣があるようです。
生きたミミズを飲むというのは何とも言えませんよね。でも、実際は地中から聞こえてくる音はミミズの声ではありません。
なので、ミミズを妙薬として取り入れるのは効果がなかったのでしょう。ミミズと言えば、現代では嫌われ者になっていることも多いですよね。
そう考えると声が良くなる妙薬と扱われていた時期の方がミミズにとっては良かったのかもしれませんね。
今でも道にぽつんとミミズがいたら、そのミミズを殺めたりしてはいけません。
蚯蚓出(みみずいづる)の時期は「5月10日~5月14日頃」
2021年 | 5月10日~5月14日 |
2022年 | 5月11日~5月15日 |
2023年 | 5月10日~5月14日 |
2024年 | 5月10日~5月14日 |
2025年 | 5月10日~5月14日 |
2026年 | 5月11日~5月14日 |
2027年 | 5月10日~5月14日 |
2028年 | 5月10日~5月14日 |
2029年 | 5月10日~5月14日 |
2030年 | 5月10日~5月15日 |
蚯蚓出(みみずいづる)の時期は、夏が始まる立夏の時期に属しています。なので、徐々に夏らしい風情を感じることになるでしょう。
ミミズだけでなく、ほかの生き物たちもにぎやかになっていく時期なので様々な生き物たちの声色を聞くこともできるはずです。
それをうるさいと思うか、楽しいと思うのかはあなた次第です。生き物の声も聴こうと思わなければ、ただの騒音ですよね。
でも、せっかくであれば、その季節らしい生き物たちの声を楽しんで見ませんか?騒音と感じてしまうのは勿体ないとも言えます。
この季節は、母の日がありますがこちらはアメリカから伝わった行事です。母が亡くなった人が白いカーネーションを追悼の場で備えている様子を大統領が見て記念日になったそうです。
今では、生きている母に赤いカーネーション、亡くなった母に白いカーネーションと贈り分けるのが主流になっているでしょう。
最近では、母の好きなカーネーションを贈っても良いということにもなっているので柔軟性があるとも言えるでしょう。
日本独自の文化だけでなく、様々な文化を取り入れて発展していくのはまさに素晴らしいと言えるでしょう。
蚯蚓出(みみずいづる)の旬の果物は「いちご」
「いちご」の基本情報
栄養 | いちごにはビタミンCがたっぷり含まれています。それだけでなく、水分もたっぷりと含まれているので水分補給にも使えるはずです。 |
選び方 | 苺は、瑞々しくキレイな色をしている方が良いとされています。でも、形が崩れたり偏食しているからダメということもないでしょう。その場合であってもジャムやスムージーなど加工さえすれば美味しく食べることもできます。 |
保存方法 | 生のまま保存する場合は、冷暗所に保管するようにしましょう。冷凍保存する場合は洗ってからキッチンペーパーなどで拭いて、ジップロックなどに入れてください。また、冷凍をする場合は食感が変わってしまうので注意してください。生のままでは、日持ちが難しいのでなるべく早く食べるように心がけましょう。ただ、スムージーなどに加工すれば長く楽しむこともできます。また、いちごジャムにすれば長期保存することもできます。 |
その他、お役立ち情報 | 苺は、実は果物でなく野菜の1種です。また、へたを取ってから洗うとビタミンCが流れ出してしまうので栄養学から見るとへたをとってから洗うのはおすすめしません。逆に食中毒対策であればへたを取る方が良いので悩ましいところです。 |
「いちご」の特徴
いちごの旬は5~6月です。ですが、最近では1月下旬から5月頭くらいになっていますよね。
いちご狩りなども増えており、昔よりも気軽に苺を食べれるようになったと思います。その上、味も甘くなりそのままでも甘くて美味しくなりました。
昔は、酸っぱい苺も多かったこともあり苺に砂糖とミルクをかけてつぶして食べるということも主流でしたよね。
「いちご」のおすすめの食べ方・調理法
いちごは果物のイメージが強いですが野菜ということもあり、サラダなどに利用することもできます。甘い苺とモッツアレラチーズや生ハムとの相性は抜群です。オリーブオイルと塩を加えるとおつまみにも良いでしょう。ほかには、定番のスムージーやフルーツサンドなどでもいちごの甘さをしっかりと感じることができて良いでしょう。
またクックパッドの「いちご」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
蚯蚓出(みみずいづる)の旬の魚介類は「いさき」
「いさき」の基本情報
栄養 | いさきにはタンパク質、ビタミンD、ビタミンB1が含まれています。 |
選び方 | 大きく丸く太ったものの方が脂がのっていて美味しいと言われています。その上、表面に傷がなく、目が濁っていないものを選びましょう。 |
保存方法 | 内臓を取り除いてから、キッチンペーパーなどで水分を吸い取ってからラップで包みましょう。その後、ジップロックなどに入れて冷蔵庫保存をしましょう。また、切り身の状態にしてから1枚ずつラップで包み、ジップロックなどの袋に入れてから冷凍することも良いでしょう。 |
その他、お役立ち情報 | いさきは、夏にかけて脂がのって美味しいの旬の魚です。一般的に、焼き魚にして食べることの方が多い魚です。最近は、鮮度を保ったまま都市部に運ぶことができるようになったこともあり刺身にして食べることも増えています。 |
「いさき」の特徴
いさきは、夏の産卵期が旬の時期でもあり脂がのっていて美味しいです。でも、比較的味が落ちる期間が短いので比較的いつ食べても美味しい魚の1つでもあります。冬も冬を乗り越えるべく、餌をたっぷり食べるということもあり脂がのって美味しい時期でもあります。
「いさき」のおすすめの食べ方・調理法
基本は塩焼きにして食べるのがおすすめです。でも、白身であることを活かしてポワレやムニエルなどにして食べても美味しいでしょう。
皮は少し磯臭いですが、パリっと焼いて食べると美味しいです。
またクックパッドの「いさき」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
蚯蚓出(みみずいづる)の旬の草花は「カーネーション」
「カーネーション」の基本情報
学名 | カーネーション |
科・属 | ナデシコ科 |
原産国 | 西アジア・ヨーロッパ |
別名 | カーネーション |
「カーネーション」の特徴
カーネーションは、母の日に送る花というイメージが強いかもしれません。5月の第二日曜が母の日なのでその前後は花屋の店先もカーネーションで溢れていますよね。
でも、最近ではカーネーションは母の日シーズンだけでなく年中見かけることも多い花ですよね。
スーパーなどで安価に売っている花束の中に含まれていたりと身近な花だと思います。その上、花持ちも比較的よいので家庭で飾るには最も適している花かもしれません。
日本では菊の花に次いで出荷数2位らしいです。花の種類も1輪咲きだけでなく、1つの枝に複数の花を持つタイプもありバリエーションも豊富です。
色の種類も充実しているのでインテリアや贈りたい方のイメージに合わせた選択も悪くないでしょう。
「カーネーション」の花言葉
カーネーションの花言葉は、「愛を信じる」です。カーネーションは母の日に贈られることになって以来、愛の花とも言われることが増えています。
母の日のカーネーションと言っても生きている母には赤、亡くなった母には白というように色で贈る相手が変わる文化もあるでしょう。
最近ではお母さんが喜べば良いという考えからお母さんの好きな色のカーネーションで良いという傾向にもあります。
結構、柔軟な行事になりつつありますよね。確かにおくられる本人が好きな花というのは最も大切なことかもしれません。
結局、誰もが何よりも母の愛を最初に知るからこその花言葉なのかもしれませんね。信じる愛を教えてくれるのがお母さんという人も多いでしょう。
蚯蚓出(みみずいづる)の旬の行事は「母の日」
蚯蚓出において日本で全国的に有名な行事は母の日です。マイナーな行事であれば、岐阜の長良川における鵜飼いはじめなどもあります。
まずは、母の日についてですがこちらは日本で生まれた行事でなくアメリカで生まれた行事なのです。
なので、旬に合わせているというよりはバレンタインみたいなものです。既に人々の生活になじんでいることもあり5月と言えば母の日!となる人も多いでしょう。
元々は、5月にアメリカの女性が亡くなった実母に向けて白いカーネーションを捧げた様子をアメリカ大統領が感銘を受けて記念日にしたそうです。
その分かが日本に入ってきて自然となじんでおり、今では母の日を知らない人はいない状況ですよね。
どんな人でも親子関係が良好であれば1度はカーネーションを贈ったことがあるのではないでしょうか?
最近では、お母さんの欲しいカーネーションの色柄で良いと言われています。動物の形などにアレンジされたカーネーションも人気がありますよね。
もう1つの行事は、長良川の鵜飼い開きです。毎年、長良川で鵜飼いが行われているのですがその川開きを始めるのはこの時期です。
1,300年以上の歴史を持つ伝統行事で毎年5月11日に開催されます。夜の皮にかがり火を焚いた鵜船が何艘も浮かびます。
ふ根の上から熟練の鵜匠が工の手さばきで10羽程度の鵜を従えて鮎を捉えます。鮎を捉えながら川を下っていく様子は風流で松尾芭蕉も俳句に読んでいるくらいです。
どちらもこの時期の行事ですが、鵜飼いの方がこの時期独特の風情を感じることができるでしょう。
季節に合わせて、鵜飼いを見学することができる宿泊プランなども発売されているので興味がある方は利用してみても良いでしょう。
川の上を火を焚いた鵜船が行きかう様子は神秘的だと思います。
蚯蚓出(みみずいづる)の運気アップの方法は「一瞬を大切に」
蚯蚓出の時期は、夏になったことを実感することができる時期です。現代の暦では夏!という気はしませんが七十二候では既に夏です。
この時期を楽しみにしている人も多いかもしれません。でも、同じだけの日にちであってもこの時期は一瞬で過ぎ去ってしまいます。
現代ではゴールデンウィークの後の時期なので文字通り一瞬で過ぎ去ってしまうことも少なくないでしょう。
気付けば、母の日間近になっていて慌ててカーネーションを用意したという経験を持つ人も少なくないはずです。
そのように日々の暮らしに必死になってしまい、気付くと野菜や魚などの旬も通り過ぎてしまうこともあるでしょう。
また、地中を動き回るミミズの気配を感じることができるのもこの時期だけです。ひょこっとミミズが地面の外に出ているのを見かけても可愛らしいと思えれば良いでしょう。
昔の人は、その土の音に耳を傾けるくらい真剣に季節の変化に向き合っていたと言えます。現代であれば難しいかもしれません。
でも、その一瞬がとても大切だったりすることもありますよ。ミミズの声と螻蛄などの他の土の生き物たちの音を間違えていたという昔の人を馬鹿らしく思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、それは決して馬鹿なことではないでしょう。逆にお茶目で可愛いと思いませんか?それで勘違いしたままミミズを飲んでしまうのはいただけませんが…。
でも、それだけミミズには不思議な力を持っていると思っているということでもありますよね。
現代ではミミズにパワーを感じることなんてほとんどないと言えます。でも、そんな昔の人達と同じように季節が動いていく様子を注意しましょう。
季節の移り変わりをしっかりと感じることで直観力が優れてくるということもあるはずです。
夏をこれから楽しもう!と思っていても気づくと既に夏が終わっていたなんてこともありますよ。
勘違いであっても楽しむ方が良いと思いませんか?
他の七十二候の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「季節を全身で感じるときよ」
でも、現代人だとゆっくり過ごしてられない時期でもあるわよね。大型連休の直後だったりとして仕事の方が忙しくて季節なんて感じられないという人も多いはずよ。
残業の後にふと夜空を見た時に既に夏の空になっているということに気付いてハッとすることもあるでしょう。
それだけ日々の生活が充実しているということは悪くないと言えるわ。だけど、もう少しだけ季節の変化に思いを馳せてみてはいかが?
季節の移り変わりを肌で感じると元気をもらうこともできるわよ。それだけでなく、自分が地球の中で暮らしている実感を得ることもできるわ。
そうなれば、直観力の方も高まってくるわよ。