季節の暦の読み方に七十二候というものがあります。
日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができるでしょう。
その七十二候の蒙霧升降(ふかききりまとう)の時期は、夏も終わり秋へと進んでいく時期です。
でも、まだまだ昼は暑い日も多く秋になったという実感はほとんどないかもしれません。だけど、着実に季節は進んでいるので意識してみましょう。
霧もただ鬱陶しい存在というだけでなく、季節の変化に夜出来事の1つです。そんな季節の変化を受け入れていく方法を考えていきましょう。
目次
蒙霧升降(ふかききりまとう)の意味
この時期は、文字通り深い霧に覆われる時期です。春は霞と呼ばれ、秋は霧が立ち込める空模様です。
暑い夏が終わり、寒さが目立ち始める頃になります。霧が立ち込めると、現代人としては電車も遅れるし交通網が乱れて大変なことが多く情緒を感じてられませんよね。
けど、昔の人はその霧に神秘性を感じていたのでしょう。霧の世界に入ると、遠くが見えないということもあり世界に自分しかいないような気がしませんか?
最初は、その一人の時間を楽しむことができても徐々に孤独感を感じるでしょう。これが夜であれば、さらに寂しく感じるはずです。
でも、朝の霧は少し違います。昔から霧の日はよく晴れると言われています。だから、徐々に天気が回復していくでしょう。
それは、今の時期そのものを表しているのかもしれませんね。霧は、「細小波」という別名もあります。
いさらというのは少しのという意味があります。白い霧は少しの波という意味を持っているのです。
霧の日に空を見上げると、海の波のように見えてくるでしょう。ただ、この霧は文字通りの天気の霧だけを指している訳ではありません。
それだけでなく、季節が移り変わっていくことでモヤモヤと霧がかっている心を表しているのかもしれません。
秋は、心も不安定になってしまうこともありますが晴れない霧がないように気持ちもすっきりしていくでしょう。
蒙霧升降(ふかききりまとう)の時期は「8月18日~8月22日頃」
2021年 | 8月18日~8月22日 |
2022年 | 8月18日~8月22日 |
2023年 | 8月18日~8月22日 |
2024年 | 8月17日~8月21日 |
2025年 | 8月18日~8月22日 |
2026年 | 8月18日~8月22日 |
2027年 | 8月18日~8月22日 |
2028年 | 8月17日~8月21日 |
2029年 | 8月18日~8月22日 |
2030年 | 8月18日~8月22日 |
蒙霧升降(ふかききりまとう)の時期は、空に霧が出やすい時期です。この時期は、霧が出やすいですよね。
濃い霧の中を歩くと幻想的で非現実的な気持ちになるでしょう。その霧の中を歩いていると木から雨が降ってくることがありますよね。
そもそも、霧がたくさんの水分でできているから当たり前のことかもしれません。でも、それは樹雨と呼ばれています。
葉っぱや枝についた霧が落ちてくると思うと不思議ですよね。この時期は、霧のおかげで空がよく見えないイメージがあるかもしれません。
けど、実際は霧の後は晴れ渡ったキレイな空が表れますよ。そして、この時期の夜空にはキレイな星が輝きます。
澄んだ空に浮かぶ星はキラキラしていつまでも眺めて痛いと感じるでしょう。星は名前がある星から名前のない星まであります。
けど、星の名前を知っていた方が星空観察もより一層楽しむことができますよね。
その中でも火星、アルクトゥルス、アンタレスが煌々と輝いています。その中でもアンタレスが真っ赤に輝くとその年は豊作になるというジンクスがあるそうですよ。
真っ赤な星は、酒酔い星という別名もあります。確かに酒に酔った人は真っ赤な顔になっている人が多いですよね。
蒙霧升降(ふかききりまとう)の旬の野菜は「新しょうが」
「新しょうが」の基本情報
栄養 | しょうがは、ジンゲロール、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどが含まれています。ジンゲロールは、加熱するとショウガオールに変化し血行をよくしてくれる作用があります。 |
選び方 | 新しょうがは、通常のしょうがよりも水分が多いしょうがです。色も茎の付け根が紅色で美しいでしょう。しょうが自体はふっくしており、傷が少ないものを勧めるのがおすすめです。 |
保存方法 | 生姜は、水に浸して冷蔵庫内で保存するのがおすすめです。冷凍するのであればすりおろしてからにしましょう。板状に保存をしておくと必要な量だけ、パキッと折って使うことができます。また、酢漬けにするのも良いでしょう。 |
その他、お役立ち情報 | 新しょうがの旬は6月から8月と少し違います。が、江戸時代に8月1日をしょうが節句として神社で市を開いていた歴史があるのでこの時期の野菜となっているのです。 |
「新しょうが」の特徴
新しょうがは、しょうがよりすっきりとした香りがします。辛味も強すぎないので食べやすいでしょう。
生姜は、加熱すると血行をよくして温めてくれるので冷房で体が冷えた現代人にぴったりの野菜だと思います。
「新しょうが」のおすすめの食べ方・調理法
新しょうがの最もおすすめの食べ方は、甘酢漬けです。新しょうがは、普通のしょうがよりも辛味が弱くて食べやすいので酢漬けにしても美味しく食べることができるでしょう。あとは、普通のしょうがのように加熱をして食べましょう。しょうがは加熱すると血行をよくしてくれる成分に変化するので冷えに悩む人にぴったりです。紅茶に入れてみても良いでしょう。
またクックパッドの「新しょうが」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
蒙霧升降(ふかききりまとう)の旬の魚介類は「真だこ」
「真だこ」の基本情報
栄養 | 真だこにはタンパク質、マグネシウム、ビタミンE、ビタミンB1などが含まれています。 |
選び方 | たこは、大きい方が美味しいとされています。まずは、少し押してみましょう。鮮度が良いと色が変わりますよ。 |
保存方法 | 真だこは、茹でてから保存をするようにしましょう。使いやすいサイズに切ってからラップでピタッと巻いて、保存用袋にいれてください。タコ焼きにするのであれば、あらかじめ小さく切っておきましょう。 |
その他、お役立ち情報 | 真だこも最近では輸入されているものも増えています。見分け方としては、国産は茹でると小豆色になり、輸入物はキレイなピンク色になります。さらに、国産品は色通り小豆のような香りがします。残念ながら輸入ものは冷凍により香りが香りにくくなっています。 |
「真だこ」の特徴
真だこは、イイダコなどに対する言葉です。日本で最もポピュラーなタコです。なので、最も食べられていると言えます。日本人は大好きですが、意外とタコを食べない国の方が多いのです。
「真だこ」のおすすめの食べ方・調理法
真だこは、たこ焼きで食べることを思い浮かべる人が最も多いかもしれませんね。たこ焼きと明石焼きの大きな違いは、トッピングするのがソースか出汁かということです。
また、真だこはマリネなどの洋風の味付けでも美味しいですよ。
またクックパッドの「真だこ」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
蒙霧升降(ふかききりまとう)の旬の草花は「おしろい花」
「おしろい花」の基本情報
学名 | おしろい花 |
科・属 | オシロイバナ科 |
原産国 | しめやかな愛情 |
別名 | フォーオクロック |
「おしろい花」の特徴
おしろい花は、夏の夕方頃から花が咲き始めます。なので、英語では午後4時から花が咲くという意味で「フォーオクロック」と呼ばれています。
日本では、夕化粧という別名もあります。
実は、ずっと夕方から花を咲かせるのでなく秋になると花が咲き始める時間も変化していくのです。
花が咲く時で時間がわかるって面白いですよね。秋になると午前中から咲き始めるようになり、花をじっくりと楽しむことができるようになりますよ。
色は、黄、白、赤など複数あります。さらに、最近では1株で複数の色を楽しむことができる品種も出ています。
初心者でも育てやすい花なので、庭造りを始めた時にもぴったりと言えます。どちらかというと、プランターよりも花壇やコンテナに植えるようにしましょう。
実は、名前の由来ですが実際にお化粧のおしろいと使っていた過去があります。種を割ると白い粉が詰まっており、それをおしろいとして使用したみたいですよ。
庭に花が咲くと良い香りがしますが、おしろいを塗った女性のように優しい香りです。
「おしろい花」の花言葉
おしろい花の花言葉は、「しめやかな愛情」です。おしろい花と言えば、江戸時代におしろいとして使われていた花です。
女性が美しくなるために使われていた花ということで縁の下の力持ちと言えますよね。その静かにキレイになりたいという気持ちこそがしめやかな愛情なのかもしれません。
夕方に花を咲かせて家で待っているという様子は、どこか家で主人の帰りを待つ女性にも思えますよね。
優しく出迎えてくれるような姿こそしめやかな愛なのかもしれません。派手に伝える愛も愛のうちです。
だけど、おしろい花の愛は静かに育んでいく愛なのでしょう。花の色が色とりどりなように愛の色も豊かなはずです。
蒙霧升降(ふかききりまとう)の旬の行事は「暑気払い」
この時期は、目立った行事がありません。行事と行事の合間でひっそりと過ごす時期なのかもしれませんね。
そんな中、必要なのが暑気払いでしょう。夏の暑さも終わりに近づいた頃の今更暑気払いをしても…という感じかもしれませんね。
だけど、夏が終わるからこそ大切なことです。少し前の夏を振り返ってみましょう。意外と夏真っ盛りよりも終わりの頃に夏バテしていることも多くないですか?
暑い夏の間は意外と気力やそれまでの体力でどうにかなっていたことも多いのかもしれません。
けど、エネルギーも補給しなければいつかは尽きてしまうことになります。
夏の終わりに暑さや疲れの蓄積でダメージを受けてしまい、これまでのエネルギーを使い果たしてしまうこともあるでしょう。
気付かない内に無理をしてしまい、体調を崩してしまうこともあります。結果として、実りの秋で何も食べることができなかったということも少なくないはずです。
意外と夏バテって長引くのですよね。
なので、今後の健康のためにも暑気払いを大切にしましょう。元々は、夏の暑さを払うという意味があり夏野菜など体を冷やすための食べ物を積極的に食べていた季節でもあります。
旬の食べ物を食べながら体に溜まった熱を取り除くことがメインです。場合によっては、漢方薬で行うこともあるようです。
だけど、現代ではみんなで飲み会に行くことを指している場合も多いでしょう。美味しいものを好きなだけ楽しんで夏の暑さを吹っ飛ばそうという意味の方が強くなっていますよね。
確かに体を冷やすということも大切ですが、みんなで楽しんでストレスを吹き飛ばすということも悪くないはずです。
古くからの暑気払いと現代の暑気払いを上手く組み合わせてみましょう。お酒だけでなく、古くから飲まれてきた甘酒やびわ茶なども夏バテを防いでくれるはずです。
蒙霧升降(ふかききりまとう)の運気アップの方法は「夏バテを意識し始める」
蒙霧升降の時期は、夏バテや季節の変化による体調の変化に気を付けるようにしてください。
意外と自分では平気と思っていても平気じゃないこともあります。夏バテって徐々に体力が奪われているというよりはガタっと急に起きませんか?
夏は結構無理をしてしまう人も多いので、夏の終わりにツケが回ってくる人も多いでしょう。
また、無理をしていなくても気温の変化によってバランスを崩してしまっている人も少なくないと言えます。
それによって時間を無駄にしてしまったという人も少なくないはずです。まずは、自分の体を大切にしましょう。
これくらい大丈夫!と突き進むのでなく、自分の現状を把握することから始めてみてください。
それによって、必要なものを見出しましょう。少し疲れているくらいであれば休憩を取って甘酒を飲んだりすればすぐに回復するはずです。
思っていた以上に体が疲れていると感じたのであれば、ゆっくり休んでください。その上で、なるべく食べることに関しても意識してみましょう。
食べるということは体作りにはすごく大切なことです。体は食べたものでできているので当たり前と言えばそうですよね。
暑いと食欲がなくなることもありますが、食べなければさらに夏バテが進んでしまうでしょう。
できれば栄養のバランスをしっかりと考えて欲しいですが食べることが難しいのであれば食べやすいゼリーなどでもお腹に入れてください。
でも、甘酒のように1杯飲めばある程度栄養素を満たすことができるものを取る方が良いかもしれませんね。
夏バテを対策して、これから来る実りの秋に美味しいものをたくさん食べましょう。
他の七十二候の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「力を溜める時期よ」
でも、着実に季節は変化しているわよ。夜に一気に冷え込んだり、日常生活でも季節が進んだと思う瞬間が増えているかもしれないわね。
その1つ1つを意識して季節の変化を大切にしていくと良いわよ。難しいことを関揚げるのでなく、秋のために自分の体調を整えていると思えば悪くないんじゃない?
まずは、自分の体が喜ぶものを食べてゆっくりと進む季節を実感してみると良いわ。きっと、直観力に優れているあなたならすぐに秋の足音を掴むことができるはずよ。