季節の暦の読み方に七十二候というものがあります。
日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができるでしょう。
その七十二候の中の竹笋生(たけのこしょうず)はたけのこが生えてくる時期です。
たけのこと言えば、現代でも季節を感じることができる野菜ですよね。
1日で120cmもの長さが伸びたという逸話がある野菜です。
そんなたけのこのように人間も成長することができる季節でもありますよ。
目次
竹笋生(たけのこしょうず)の意味
竹笋生という名前の通りに竹の子がにょきにょきと生えてくる時期になります。竹の子は、名前の通り竹の子供です。
タイミングを見極めないと竹に成長してしまい食べることは難しくなってしまうでしょう。一気に成長するので1日に120cmも伸びることもあったという記録が残っています。
また、竹の子という名前の語源は竹が親のように栄養を与えて育てるということからきているそうです。
竹は、竹の子のシーズンになる少し前に葉を黄ばませてしまいます。親が子のために自分を犠牲にしている様子がわかりやすく見られるのです。
親を追い越せ追い抜けで成長していく姿は、心奪われますよね。
竹の子はとれたては刺身にして食べたり、炊き込みごはんや煮物などにして幅広く味わうことができます。
それだけでなく、季節を感じることができる食材でもあります。3月にいち早く旬を迎える品種もありますが、日本原産の真竹はこの季節が旬です。
この季節らしい風情を感じることができるでしょう。また、松尾芭蕉が奥の細道へ旅立った時期ともされています。
それによって旅の日とも言われているので、合わせて旅をしてみても良いのかもしれませんね。
松尾芭蕉は、旅をするのにちょうど良い季節の中で東北や北陸などを旅したと言われていますよ。
季節感を感じるためにも松尾芭蕉の足取りをたどってみるのもおすすめです。
竹笋生(たけのこしょうず)の時期は「5月15日~5月20日頃」
2021年 | 5月21日~4月25日 |
2022年 | 5月21日~4月25日 |
2023年 | 5月21日~4月25日 |
2024年 | 5月20日~4月25日 |
2025年 | 5月21日~4月25日 |
2026年 | 5月21日~4月25日 |
2027年 | 5月21日~4月25日 |
2028年 | 5月20日~4月25日 |
2029年 | 5月21日~4月25日 |
2030年 | 5月21日~4月25日 |
竹笋生(たけのこしょうず)の時期は、夏になる時期です。まだ肌寒さを感じる瞬間もあるかもしれませんが暦の上では既に夏です。
この時期は、季節を感じるような変化が多いでしょう。竹の子が芽を出す以外にも田んぼに水を入れる時期でもあります。
土が出ている田んぼに水を貼って水田にするタイミングとされてきました。他を耕した後に水を張ります。
さらに、水の底にある土をかき混ぜる作業まで行って田んぼを作っていきます。田んぼ作りは日本人にとって最も季節を感じる作業かもしれません。
主食のお米を作るということは生きることそのものです。そう考えると神秘的になってきますよね。
基本は、田んぼに水を入れるのはこの時期かもしれませんが最近は人手を集めやすい少し前の大型連休に作業を行う人も多いでしょう。
時代によって、その時にできるスタイルへと移り変わっていくことは悪くないです。だから、罪悪感を持つ必要はありません。
ほかには旅をするにも祭りをするにもぴったりな気候の良い季節でもあります。個人的な挑戦などに関してもこの時期に取り組んでみてはいかがでしょうか?
夏が近づいてくると自然と強気になってくるでしょう。徐々に夏になるこの季節の刹那的な美しさに魅入られている人もいるでしょう。
竹笋生(たけのこしょうず)の旬の野菜は「たけのこ」
「たけのこ」の基本情報
栄養 | たけのこには、カリウム、アミノ酸、マグネシウム、リン、亜鉛、食物繊維などが含まれています。食物繊維が豊富なことで今流行りの腸活にもぴったりです。ほかにもコレステロールの吸収を防ぎ、カリウムが塩分の排出を促してくれるので高血圧を防ぐ効果も期待できます。 |
選び方 | 小ぶりでずっしりした重さを感じるものを選びましょう。切り口が瑞々しく、根本のいぼいぼが少なく赤い斑点がない方が良いのです。 |
保存方法 | たけのこは基本的には、掘ってからすぐに食べる方が良いです。保存する場合は、冷蔵だと傷みやすいので冷凍保存がおすすめです。最初にあく抜きを行います。その上で小さく切ってください。煮物などに使う予定があるのであればだし汁につけてから冷凍しましょう。そうでない場合は砂糖をまぶしてからラップで包み冷凍してください。 |
その他、お役立ち情報 | たけのこはあく抜きを必ずする必要があります。ただし、例外的に掘ってすぐであればそのまま食べることができます。あく抜きも大層に感じるかもしれませんが、米ぬかと一緒に煮込むだけでできるのでさほど難しくないと言えるでしょう。 |
「たけのこ」の特徴
たけのこは季節をしっかりと感じることができる食材です。あくが強いのでアクをしっかり抜いてから調理をしないと美味しくありません。また、適当なサイズに切って保存瓶み入れて30分煮ると1年ほど常温保存できる水煮になります。
「たけのこ」のおすすめの食べ方・調理法
たけのこは、堀たてであれば刺身で食べることができます。ほかには、炊き込みご飯や煮物などのおなじみの食べ方もおすすめです。メンマや肉まんの具材としてなどわき役としても結構出番がある食材でもあります。意外と幅広く利用することができる上に季節を感じることができるでしょう。
またクックパッドの「たけのこ」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
竹笋生(たけのこしょうず)の旬の魚介類は「アサリ」
「アサリ」の基本情報
栄養 | アサリには、カルシウム、マグネシウム、鉄分、タウリン、亜鉛、クロムなどが含まれています。 |
選び方 | 大きい物が美味しいと言われています。アサリは山地によって、味に大きな差はないので値段も大きさによって決まります。 |
保存方法 | アサリは、3%程度の塩水につけて冷蔵庫に保存します。が、その場合は2日程度で食べるようにしてください。冷凍をする場合は、砂抜きをしてから拭取ってください。その後に保存用袋にいれて冷凍するだけです。 |
その他、お役立ち情報 | アサリは山地によって色や模様が少しずつ違います。千葉県産は、色鮮やかで青色のものもあり、北海道はべージュで地味なものが多いです。中国産は貝殻が薄く鮮やかとは言い難い見た目をしています。 |
「アサリ」の特徴
アサリは、鉄分を豊富にふくむ貝なので他の旬の食材である竹の子の栄養面をフォローしてくれます。
合わせて食べることによって旬を感じるだけでなく、季節もしっかり感じることができるでしょう。
「アサリ」のおすすめの食べ方・調理法
アサリは、見た目には地味ですがうま味成分もあり安価なこともあり日常から食卓において活躍してくれる食材です。味噌汁の場合、冷凍したアサリを使うと旨味成分もupし手軽なのでおすすめです。あとは、酒蒸しなんかも美味しいでしょう。お酒のつまみにもなるはずです。
またクックパッドの「アサリ」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
竹笋生(たけのこしょうず)の旬の草花は「サツキ」
「サツキ」の基本情報
学名 | サツキ |
科・属 | ツツジ科 |
原産国 | 日本 |
別名 | サツキツツジ |
「サツキ」の特徴
サツキは、数多くの種類を持つツツジの種類の1つです。ツツジ自体は、春の季語ですがサツキのみ夏の季語となっています。
なのでサツキとツツジは、花をつける時期が違うので注意してください。
ツツジは、サツキよりは華やかなイメージがあるかもしれませんね。鮮やかな赤色で花束にしても映えるので好きな人も多いでしょう。
つつじは、幼少の頃に花壇から花を取ってこっそり花の蜜を吸った経験がある人も少なくないと思います。
花色は赤、ピンク、白、黄と淡い色合いが多いのでプレゼントにもぴったりであると言えます。
花の形はツツジとそっくりですが、花も葉っぱも小さいです。葉の裏に粘り気もありません。昔から他のサツキよりも遅れて花を咲かせます。
昔は旧暦の5月に合わせて花を咲かせてきましたが、現代ではちょうど新暦の5月頃に花を咲かせます。
なので、5月の花というイメージがあるかもしれません。日本原産の花でもあるので日本では割と幅広く見かけられるのでなじみがある人も多いでしょう。
小ぶりで可愛い花はちょっとしたプレゼントにも使えるはずです。
「サツキ」の花言葉
サツキの花言葉は、「節約」です。サツキのかわいらしく控えめな花の姿や植木が低いことで腰が低く見えることからそういう花言葉がついたようです。
また、山奥の岩肌など険しい環境に花を咲かせることも多いのでそんな名前を名づけられたということもあるでしょう。
節約や節制という言葉が似合うお花と言えます。派手さがない大人しい雰囲気の花も悪くはないですよね。
そんな地味な花ですが、その分幅広い人に好まれる花でもあります。花と同じように節約節制をすることが大切なこともあります。
それによって、真面目な自分を演出することもできるでしょう。
竹笋生(たけのこしょうず)の旬の行事は「葵祭り」
この時期の行事は、京都で開催される葵祭があります。葵祭は、平安時代に行われていた祭りです。
京都三大祭りのうち1つに該当する祭りでもあります。祭儀は、宮中の儀、路頭の儀、社頭の儀で構成されていますが、最近では宮中の儀式は行われていません。
元々、洪水や飢饉によってたくさんの人が亡くなってしまったという過去もあり、厄払いの意味もあるお祭りです。
当時は良くないことがあると全て祟りのせいにしてしまう傾向があったようです。それによって、時の占い師がたたりを鎮めるために行ったのが葵祭りらしいです。
それ以降は、五穀豊穣に恵まれ国民を穏やかに暮らすことができたと言われています。
京都の下鴨神社と上賀茂神社の間の場所で5月15日に行われます。昔は、旧暦4月の酉の日に開催されていたそうです。
そんな中で路頭の儀と呼ばれる大名行列は圧巻です。大名行列に参加している日がみんな平安貴族の装束を身にまという牛車まで登場します。
御所車には季節の花である藤も飾られており、季節そのものを感じることもできるでしょう。
また、平安時代の様子を再現したかのような景色が広がり、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気を感じることができるでしょう。
現代の葵祭りは観覧席も設けられているので、興味がある方はそのまま興味を持ってみても悪くないと思います。
しばらく歴史の中でも葵祭は途絶えていたのですが、江戸時代に祭りが再興されました。それ以降は、行列に葵の葉が飾られるようになりました。
葵祭りの葵は、徳川の紋所で有名な双葉葵を表しています。おなじみのハートの葉っぱが2枚向き合っている可愛い形の紋です。
今では葵というとタチアオイを指すことが多いです。その立葵もこの時期に咲き始めます。まっすぐ高く立ち上がった茎にふんわりとした花が咲きます。
花がどんどん咲いていく様子は美しいでしょう。
竹笋生(たけのこしょうず)の運気アップの方法は「通り過ぎる季節は一瞬」
竹笋生の時期は、あっという間に季節が進んでしまうことがあります。名前にもなっている竹の子が1日で120cm以上も成長したという言い伝えがあるくらいです。
それくらい一瞬で日常が過ぎ去ってしまう時期なので気を付けてください。季節というものは、あまり意識しないですよね。
むしろ、始まるときよりも過ぎ去ってからその季節に思いを馳せるということも多いかもしれません。
光陰矢の如しという言葉もあるように時間は光の矢のように一気に進んでしまうこともあるので、取り残されないように注意しましょう。
そんな中でも夏になったので、野菜や魚介などに恵まれている時期です。その旬の食べ物をしっかり食べて季節を感じるようにしましょう。
季節を実感するということは、その日々があっという間に過ぎ去ってしまうということを防ぐ効果もあったりしますよ。
忙しいと小さな変化なんて対応してられないですよね。だけど、その変化に対応できるか否かが開運にも大切なことかもしれません。
この時期は日差しも強くなってくることから日傘をさすことも大切です。現代では美容に女性も男性もありません。
5月だからと舐めていると一瞬で日焼けをしてしまうことになるので注意しましょう。本格的に海に入ったりマリンアクティビティをする前から焼けているという状況に陥ってしまいます。
難しいことを考えずに今の季節を楽しむということを積極的に意識してみると良いでしょう。
忘れてしまいがちな小さなことに着目してみることが開運のコツです。季節の変化に無頓着になりがちであれば、季節のお花を部屋に飾ってみましょう。
必ず目に入る場所においておけば自然と季節が脳にインプットされます。それによって、普段歩く駅などや道でも季節の変化に敏感になるということもあるでしょう。
今は、葵祭りの時代よりもはるかに豊かになったのかもしれません。でも、その豊かさと引き換えにゆとりを失った傾向もあるでしょう。
開運に最も必要なのは、余裕かもしれませんね。
他の七十二候の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「変化に気付いて」
一晩で季節が進むということもあり、大切なことを見過ごしてしまうこともあるかもしれません。
この時期は普段よりも忙しいことが多いかもしれませんが、心に余裕を持つことができる時間を作りましょう。
そんなときは、外の風を感じてみてください。1日ずつ、風の流れが変化していくことを感じることもできるはずです。
そんな些細な変化があなたの味方になってくれることもあるでしょう。逆に一気に押し寄せる変化があなたを助けてくれることもあります。
変化に良いタイミングでのるということが最も大切なことなのかもしれませんね。