季節の暦の読み方に七十二候というものがあります。
日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができるでしょう。
その七十二候の腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)の時期は、ジメジメとした雨の時期となります。
毎日、退屈で湯鬱かもしれませんが蛍見物などこの時期だけの楽しみもありますよ。
色の変化がない毎日をパッと照らしてくれる存在になってくれるかもしれません。
そんな時期について見ていきましょう。
目次
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)の意味
腐草為蛍は、蛍が光りだす時期です。昔の人は、腐った草が蛍になり川辺を照らしてくれていると思っていたそうです。
なので、腐草という単語が入っています。本来、蛍は土の中でかえり羽化して枯草の下から出てきます。
なので、枯れた草がそのまま蛍に変化していってのかもしれないと思ってしまったのでしょう。
枯れた草が蛍になるなんて、ロマンチックな考え方ですよね。
蛍の光は、今でこそほのかで消え入りそうな光ですが昔は今の都会のように夜は煌々としていることは少なかったはずです。
だから、今より蛍の光も強いインパクトを感じることができたのでしょう。蛍は自分の命と引き換えに光を発します。
だからこそ、その儚さに感銘を受けて句に読む人も多かったみたいです。現在ではキレイな水辺の周囲でしか蛍は見ることができなくなりましたね。
でも、その光はかなり幻想的です。雨上がりの夜は、空気がジメジメとして不快感がありますが、その空間を飛ぶ蛍を見れば何とも思わないでしょう。
蛍にはそれくらいの美しさがあると思います。
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)の時期は「6月11日~6月15日頃」
2021年 | 6月11日~6月15日 |
2022年 | 6月11日~6月15日 |
2023年 | 6月10日~6月14日 |
2024年 | 6月11日~6月15日 |
2025年 | 6月11日~6月15日 |
2026年 | 6月11日~6月15日 |
2027年 | 6月11日~6月15日 |
2028年 | 6月10日~6月14日 |
2029年 | 6月10日~6月15日 |
2030年 | 6月11日~6月15日 |
この時期は、夏も深まり夜の方が涼しくて活動しやすい時期になっているかもしれません。そういったこともあり、蛍見物にはすごくぴったりな風情がある季節ですよね。
夜の方が気温も落ち着き、散歩ついでの見物も悪くはないはずです。歴史の中でも句などに読まれ多くの人の心を射抜いてきた生き物ということもあります。
蛍は、ゲンジボタルとヘイケボタルを思い浮かべる人が多いかもしれません。でも、日本には40種類以上の蛍がいるのです。
さらに、沖縄には20種類以上の蛍がおり常にどこかで蛍を見ることができるみたいです。蛍が見たいのであれば沖縄へ行ってみることもおすすめです。
日本らしい風情がある場所の蛍も良いですが、沖縄の南国らしい雰囲気で味わう蛍も一味違って良いでしょう。
あと、蛍に関してはすごく不思議な話もあります。蛍は光ると言っても蛍光灯のように常に光続けている訳ではありません。
点滅する形で光のですが、実は地域によってその点滅する時間の感覚が少し違います。関西では2秒に1回、関東では4秒に1回となっています。
すごく不思議なのですが、理由はわかっていないそうです。蛍自体が幻想的な雰囲気がある生き物ですがますますミステリアスさを感じてしまいますよね。
色々と思うこともあるかもしれませんが、夏の夜の風物詩の1つとして蛍見物を楽しんでみましょう。
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)の旬の野菜は「とまと」
「とまと」の基本情報
栄養 | とまとのだいぶんは水分です。そして、ビタミン類、カリウム、リン、ナトリウムなどが含まれています。皮の赤い色素であるリコピンは抗酸化作用もあり、動脈硬化などを防いでくれるとも言われています。 |
選び方 | 糖度が高くて甘いと言われているので、グッと思いものを選びましょう。すぐに食べないのであれば、固めのものを選ぶ方が日持ちはするはずです。そして、ヘタが黒いものは出荷した後に人工的に完熟されているので注意しましょう。 |
保存方法 | 冷凍保存するときは、丸ごとでも可能です。丸ごと冷凍すれば、簡単に皮を剥くことができます。また、すりおろして冷凍しておいても、料理の調味料として使いやすいと思います。 |
その他、お役立ち情報 | とまとは、魚や肉の臭みを消してうまみを増やしてくれる効果を持っています。なので、直接食べるだけでなく調味料としても非常に使いやすい野菜です。 |
「とまと」の特徴
とまとは、日本の中でも複数の場所で育てられています。そして、地域によって旬の時期が違い割と長い間楽しむことができる野菜でもあります。
冬春トマトは、熊本、茨木、栃木で夏秋トマトは北海道、茨城、福島です。また、人気のフルーツトマトは品種名でなく、栽培方法の違いによるものとなっています。
「とまと」のおすすめの食べ方・調理法
トマトは、冷やした上で切ってそのまま食べるのもおすすめです。また、ミートソースやミネストローネなどのように調味料として使っても良いでしょう。無水カレーの材料にもなります。夏場においては、すりおろした冷凍トマトをそうめんの出汁と混ぜても食べやすいでしょう。
またクックパッドの「とまと」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)の旬の魚介類は「するめいか」
「するめいか」の基本情報
栄養 | するめいかは、タンパク質、脂質などです。 |
選び方 | するめいかの鮮度は、色の変化をチェックしましょう。新鮮なものは茶色や黒色をしています。
時間が経つと赤色になっていくので注意してください。ただ冷凍でも赤茶色になっていきます。 そして、身に張りがあり目が澄んでいるものがおすすめです。目が飛び出しているのもおすすめです。 |
保存方法 | するめいかは、名前の通りするめに適しているいかです。なので、するめにして保存しておくのも悪くないでしょう。
ほかには、内臓を取って洗ってから予定の料理の大きさに切って冷凍してください。 |
その他、お役立ち情報 | するめは、日本の漁獲量において1番になることも多い魚介です。日本中で愛されているともいえるでしょう。
干物や総菜、缶詰などは生食用以上に生産されています。 |
「するめいか」の特徴
するめいかは、1年を通して手に入ります。その上、味も悪くありません。冷凍ものも多いので用途に合わせて選びましょう。
流通量が多いということもあり、比較的手に取りやすい価格にもなっています。主な漁獲地は日本海側です。
「するめいか」のおすすめの食べ方・調理法
するめいかは、名前の通りに紐のにして食べると美味しいいかです。また、するめいかで作るいかそうめんも美味しいですよ。
またクックパッドの「するめいか」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)の旬の草花は「アジサイ」
「アジサイ」の基本情報
学名 | アジサイ |
科・属 | アジサイ科 |
原産国 | 日本 |
別名 | 四葩 |
「アジサイ」の特徴
アジサイは、梅雨の時期にぴったりな花です。日本原産の花なので日本らしい雰囲気もありますよね。
そして、江戸から明治時代にヨーロッパに渡り品種改良されて再び入ってきたものがセイヨウアジサイと呼ばれています。
色は、青やピンクが主流でしたが今では白や花弁に切れ込みが入るものなど多種多様なものがあります。
土壌の地質によっても鼻の色が変わるという話もありますが、アジサイの下に死体が埋められていると言ったミステリアスなお話しも多く造られています。
色が場所によって違うということは、科学のない昔であれば死体が埋められているかもしれないと思ってしまうような空想を生んでしまうくらいミステリアスなことだったのでしょう。
別名を四葩と言いますが、当時は4つの花びらを持つ花がアジサイだからそういった名前がついたらしいです。
でも、アジサイの本当の花は真ん中の丸く小さい部分で花に見える部分はがくが変化したものです。
実は、アジサイという花はほかの花の漢名と間違えて当てられたそうです。でも、雨の鬱々する気分を吹き飛ばしてくれるような可愛い花ですよね。
「アジサイ」の花言葉
アジサイの花言葉は、「移り気」です。アジサイの花は、土壌の性質などによっても色が変化していきますよね。
また、名前についても昔から少しずつ変わってきたこともありそんな花言葉があるのでしょう。
移り気というと気持ちがいい加減な人のように聞こえますが、そんなことはないと思います。
むしろ、アジサイを眺めながら思いを馳せる時間を作ってみてください。アジサイのように徐々に気持ちの方も変化していくかもしれません。
でも、そんな移り変わっていくものをそのまま受け入れるのも悪くないと思います。風情を感じることができると言えます。
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)の旬の行事は「田植えの祭り」
この時期は、既に田植えが終わっている時期となります。なので、田植えではなく田植えの祭りです。
今でこそ色々な食べ物があり、絶対にお米を食べないといけないという訳でもなくなってきましたよね。
それでも今でもお米は日本人になじみ深い食材の上に主食でもあります。でも、昔は今以上にお米を重要としていました。
お米こそが生きるための糧と呼ばれていましたよね。税金さえもお米で支払われていたこともあるくらいです。
なので、田植えの祭りができた頃の時代ではお米が上手く育たないと死活問題ですよね。
それこそ、パンがなければケーキを食べる状態にはできなかったのです。今なら他の食べ物もあるので、そういった気持ちもやや薄れつつあるかもしれません。
そういった事情もあり、田植えの時期には全国各地で豊作を祈る田植えの祭りが行われていました。
田植え祭りの中でも日本三大祭と呼ばれるものは全て神社で行われています。日本三大田植え祭りは、大阪の住吉神社、三重の伊雑宮、千葉の香取神宮でのお祭りを指します。
大阪の住吉神社では6月14日に御田植神事が行われています。8人の神楽女による舞などが奉納されます。
また、6月24日には三重県の伊雑宮でも国の無形文化財に指定されている磯部の御神田が行われています。
大勢の男性たちが御料田の中で竹を取り合う竹取神事が名物です。泥だらけになる男性ちの姿は圧巻です。
千葉の香取神宮の祭りだけ開催時期が4月です。こちらは、拝殿前にて田植えのデモンストレーションを行うお祭りです。
ほかにもごくごく狭い地域において開催されているお祭りもたくさんあるので、日本の中だけでも無限の数があると言えます。
探してみたらあなたの町にも探してみれば魅力的な田植え祭りがあるかもしれません。調べてみても楽しいかもしれませんね。
近くに楽しそうなお祭りがあれば参加してみるのも悪くないでしょう。自らが当事者となることで気づきを得ることもあるはずです。
でも、秋の豊作をみんなで願うというのは素敵な行事ですよね。
腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)の運気アップの方法は「風情を楽しむ」
腐草為蛍の時期は、風情を楽しむことがおすすめです。この時期は、割とムシムシして過ごしにくい季節かもしれません。
無駄に湿度が高いと同じようなことをしていても体力を奪われて、疲れやすくなってしまうことも多いですよね。
気候が良いときは機嫌よく何でもできるのに急に蒸し暑くなってくると何もやる気が起きないということも増えてくるでしょう。
そんな時に気持ちを入れ替えるということが大切にもなっていきます。日本らしい風情を感じるということが気持ちの切り替えにつながることもあります。
夜に少し外に出かけて行き、蛍を眺めるというのも悪くないと言えます。雰囲気を出すために浴衣と草履で出かけてみても楽しいかもしれませんね。
気候が憂鬱だったとしてもその時期でしか楽しむことができないこともあります。それをしっかり楽しむことは運気アップにもつながっていくでしょう。
毎日を過ごす上で少し先に楽しみがあると、踏ん張って楽しむことができたという経験もあるかもしれません。
そのように自分のスケジュールの中に少しずつ楽しみを見つけてみましょう。前述のように蛍を見に行くだけでなく、アジサイを楽しむということもおすすめです。
あえて、雨の日にアジサイを見るという楽しみを見つけると外に出ることもそこまで苦にならなくなってくるでしょう。
自分なりに楽しむ方法を考えて工夫をしてみるということもおすすめです。自分で自由に関揚げることで毎日を楽しむようにしてみましょう。
他の七十二候の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「楽しみを見つける時期よ」
五月病のようになってしまうこともあるわよね。日照時間が少ないというのも理由の1つかもしれないわね。
現代の日本であれば、6月は祝日も少なくゆっくりする暇もないわよね。忙しさのあまり自分の心を失ってしまうこともあるはずよ。
だけど、そんな時こそ楽しみを見つけるということが大切になってくるわよ。それは何でも良いけど、できれば旬を感じた方が良いかもしれないわね。
アジサイを家に飾ってみるだけで季節の変化を感じることもできると思うわ。また、蛍見物に出かけるのもおすすめよ。
何となく忙しい時って季節を感じるとハッとすることもないかしら?そういう時に自分の忙しさに気付くということもあるわよね。
自分を改めて見直すきっかけになることもあると思うわ。だから、どんな時でも旬を見つけるということを大切にして欲しいわ。
小さな旬でも良いのよ。あなたの心にhitさえすれば問題ないわ。