季節の暦の読み方に二十四節気というものがあります。
それは、七十二候をより大きく区分している暦です。
季節の流れを感じるだけでなく、立冬など占いにもかかわる暦の1つなので覚えていて損はないでしょう。
二十四節気は、日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができます。
その二十四節気の小満 (しょうまん)は、麦の穂が少し満ちてきたなぁと感じる時期みたいです。
小さく満ると書くだけなら意味がわかりにくいですよね。最初は麦の成長のみを指していたそうですが今は、万物が満ち始める時期とされるようになりました。
目次
小満 (しょうまん)の意味や由来
小満 (しょうまん)は、徐々に万物が満ちてくる時期とされています。長い冬が終わり所供物がぐんぐん育つ季節になってということですね。
植物は、一夜にして育つことはほぼないと言っても良いはずです。秋までかけて徐々に成長をしていくものの方が多いでしょう。
そんな成長の過程でも小満は、少し満ちてきたかな?というタイミングになります。家庭菜園で言えば、ある程度根が張って枯れてしまうような時期は脱したくらいになりますね。
現代であれば、食物が上手く育たなくても違う方法が用意されていますが、昔は死活問題です。
特にお米が実らないと税金さえ支払うことができませんでした。その時期のことを考えると植物が少し満ちてくる段階はかなりホッとできる時期でもあると言えます。
この時期の植物たちは勢いがあります。生命力にあふれており、世話をしなくてもぐんぐん育つこともあります。
竹の子であれば、1日で120cmも成長したという逸話があるくらいです。蚕がモリモリと桑を食べる時期でもあります。
そして、紅花も咲いて最後には小満の意味の元になった麦が実り始めます。この季節で生き生きしてくるのは植物だけではありません。
人間も元気に活動的になってきます。なので、不思議と今まで先送りにしてきたことに手を付けたいと思い始めるようになるかもしれません。
また、何か新しいことを始めたいと思い始めてうずうずとしてくる場合もあるでしょう。あまり、難しいことを考えずに植物のようにぐんぐん成長しましょう。
自分の立場や年齢を鑑みて諦める必要なんてありません。確かに年齢に応じてできることは違うのかもしれません。
だけど、その時のあなたにできることを精一杯頑張れば良いだけなのです。活動しやすい時こそ好奇心を広げてみましょう。
小満 (しょうまん)の時期は「5月21日頃」
2021年 | 5月21日(金曜日) |
2022年 | 5月21日(土曜日) |
2023年 | 5月21日(日曜日) |
2024年 | 5月20日(月曜日) |
2025年 | 5月21日(水曜日) |
2026年 | 5月21日(木曜日) |
2027年 | 5月21日(金曜日) |
2028年 | 5月20日(土曜日) |
2029年 | 5月21日(月曜日) |
2030年 | 5月21日(火曜日) |
小満の時期は、誰もが穏やかな季節であると感じる時期でもあるでしょう。新緑が青く、気温も穏やかで人間は出歩きたくなることが多いかもしれません。
この時期は、衣替えが行われるタイミングでもあり春から夏へと順調に進んでいることを実感することもできるでしょう。
カルガモのヒナの姿を見かけることができます。日本において、だいたいの鴨は冬に生息している場合が多いです。
なので、冬に鴨鍋を食べますよね。そんな中でもカルガモは、1年中日本にいる鴨です。夏にもいることから夏鴨とも呼ばれています。
軽鴨と言いますが、実は黒鴨がなまって軽鴨になったらしいです。この時期だけの可愛いカルガモのヒナを眺めてみることも悪くないでしょう。
また、この時期特有の風が強くなるタイミングもあります。「青嵐」と呼ばれ、青葉を吹き渡るやや強い風という意味です。
実は、嵐という漢字は今でいう強い風が吹き荒れた天気模様になることを指していた訳ではありません。
元々は山にたちこめる清い空気を指す字だったそうです。なので、昔は現代でいう小満の時期の爽やかな気候のことを指していたそうですよ。
緑を感じる爽やかな気候を嵐というと思えば少し風流ですよね。
ただ、徐々に今の嵐という言葉に意味は変化していきました。
嵐に「あらし」という言葉を当てたことで徐々に風が強いというニュアンスの意味も加わりました。
爽やかな強い風と言えば、そんなに悪い気はしないかもしれませんね。この時期は、昆虫や植物たちも活動的になります。
それだけ過ごしやすい時期であると言えますよね。この期間の最後の方でついに麦が実り始めます。
麦と言えば主食の原料となるのでとても大切ですよね。季節の良さを感じながらも毎日を平凡に過ごせることに感謝しましょう。
小満 (しょうまん)のスピリチュアル的な解釈
小満 (しょうまん)は、植物や生き物たちが順調に成長する時期です。植物や生き物の成長において、あまり心配しなくても良い時期とも言えますよね。
寒い時期などであれば、きちんと育つのかドキドキしながら見守らないといけないと思います。
それだけでなく、無駄に思い悩んでしまうことも大きくなってしまうでしょう。それに比べると、春の時期は人間にとっても良い時期のはずです。
気候が良いと人間にとっても過ごしやすいと思います。体調を壊すことも少なくなり活動的になることができるでしょう。
そういったこともあり、この時期は成長することができるタイミングです。今まで後回しにしてきた物事に挑戦してみても良いでしょう。
自分自身でやりたいことがない場合は、目先の仕事に一生懸命に向き合ってみても悪くないはずです。
特に興味がなくても仕事に結びつく資格の勉強や友達の趣味に付き合ってみるということも悪くないかもしれません。
この時期に始めたことはどんどん成長していくことができるので、新しい目標をたてることもおすすめです。
ただし、無理をし過ぎてしまいがちな時期でもあるので注意してください。過ごしやすい季節で体調を崩しにくいと言っても無理は禁物です。
そんなときは、生命力にあふれた植物などを眺めながらゆっくりしましょう。お気に入りの花を部屋に飾ると植物からパワーをもらうことができます。
ただし、生花に限ります。ドライフラワーなどにおいては、逆の意味を持つことになるので注意してください。
どうしても花の世話に自信がない場合は、元気な花の写真を飾ってください。
小満 (しょうまん)の旬の野菜「ハトムギ」
「ハトムギ」の基本情報
栄養 | ハトムギにはタンパク質、脂質、カリウム、カルシウム、鉄、ビタミンBなどを含んでいます。タンパク質や脂質などを含んでいるためにお米の代わりにもなります。 |
選び方 | ハトムギは、加工品から選ぶことが多い食材です。なので、自らの食べ方に合う形のものを選ぶようにしてください。最近では、そのまま食べるものからサプリメントまで幅広い種類が販売されています。 |
保存方法 | ハトムギは、加工されているものが多いのでパッケージの表記に従って保存するようにしましょう。だいたいにおいては、乾燥を避ける必要があるものが多いです。 |
その他、お役立ち情報 | ハトムギは、できものに効果があるとされ「ヨクイニン」という名の漢方で親しまれています。また、美肌に良いというイメージがあることから化粧品の成分として使用されていることも多いでしょう。 |
「ハトムギ」の特徴
ハトムギは、そのまま食べるというよりは加工されていることが多いです。お米の代わりやお米に混ぜる形で食べるものも多いです。麦の1つなのでパンとして加工されていることも多いでしょう。体内の要らないものを輩出してくれる効果があります。
「ハトムギ」のおすすめの食べ方・調理法
ハトムギは、ご飯と混ぜて炊くのが最も食べやすいと言われています。最近では炒ったものをそのまま食べるという食べ方も主流になりつつあります。ヨーグルトに混ぜて食べてもグラノーラのようで美味しいでしょう。
またクックパッドの「ハトムギ」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
小満 (しょうまん)の旬の魚介類は「べら」
「べら」の基本情報
栄養 | べらは、タンパク質、EPA、DHA 、ビタミンBなどが含まれています。 |
選び方 | 触って硬いものを選びましょう。活け締めの場合は、死んでから時間が経っていないものが良いです。色は鮮紅色で退色していないものにしてください。 |
保存方法 | 切り身をラップでぴっちり包んでから冷凍をしましょう。 |
その他、お役立ち情報 | ベラは関東ではなじみがない魚かもしれませんが関西を主に西日本では人気があります。値段もそれに比例して西日本の方が高いです。また、関西ではベラ釣りの遊覧船ができるくらい人気があります。ベラは催事記では夏のものになっていますが、旬は春から夏にかけてです。 |
「べら」の特徴
べらは、クセのない白身の魚です。脂と甘みがありとても美味しい魚になります。ベラは、性別がない魚です。正しくは、最初は全て雌で成長すると雄になるという不思議な魚なのです。雄の方が大きいので高値で取引されることが多いでしょう。
「べら」のおすすめの食べ方・調理法
べらは、刺身にして食べると美味しい魚です。ほかにも広島の郷土料理に「はぶて焼き」というものがあります。べらの煮つけを一晩置き、改めて焼くという料理です。煮つけに香ばしさが加わり、さらに美味しさが上がるでしょう。
またクックパッドの「べら」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
小満 (しょうまん)の旬の草花は「ニセアカシア」
「ニセアカシア」の基本情報
学名 | ニセアカシア |
科・属 | マメ科 |
原産国 | 北米 |
別名 | ハリエンジュ |
「ニセアカシア」の特徴
ニセアカシアは、日本ではハリエンジュと呼ばれています。漢字では「針槐」と書きます。ニセアカシアという呼び名はすごくインパクトがありますよね。
日本では、昔からアカシアという名前で詩や歌によく登場してきた植物なのです。アカシアは今でも蜂蜜の種類としても有名だと思います。
木を見たことがなくてもアカシアから採取された蜂蜜を想像する人も少なくないでしょう。だけど、その植物は本物のアカシアではありませんでした。
それこそがニセアカシアなのです。名前が偽物というのはかわいそうですよね。他の植物であれば、そこまではっきり偽物扱いされているものはないでしょう。
この植物は雨をモチーフにした作品に出てくることが多いです。それもそのはず、雨に濡れてしまった花がとても美しいのです。
垂れ下がった白い花は雨に良く合います。晴れに似合う花もあれば雨に似合う花もあるということですよね。
キレイな花を咲かせるということで街路樹として植えられることも多いですが、繁殖力が高すぎるために一度植えると除去することが困難になってしまいます。
なので、植える時は慎重に検討をした方が良いでしょう。また、葉、棘、果実、樹皮には毒があり食中毒になるので注意してください。
本物のアカシアは蜂蜜などを採取することができますが、同じ感覚で考えてしまってはいけません。
だけど、ニセアカシアも花に関しては天ぷらや油いためにして食べることができます。
「ニセアカシア」の花言葉
ウツギの花言葉は、「友情」、「死に勝る愛情」です。ニセアカシアという強烈な名前がついている割には普通の花言葉ですよね。
偽物と思われていても人々に愛されて親しまれていたことから友情という花言葉がついているのかもしれません。
今では、多くの人がニセモノとわかりながらも日常的に見かける花になっているということもあり花言葉通りになっているような気もします。
死に勝る愛情という花言葉は、花の美しさと比べてかなり重みを感じてしまいますよね。花以外に毒がある花だからこそ、そんな花言葉が添えられているのかもしれません。
人々に愛されているのであれば、偽物でも良いと言ってくれているのかもしれません。だって、ニセアカシアは自らがアカシアと名乗りだしたわけではないのですから…。
人々が勝手にアカシアと勘違いしていたのです。そんな人々を楽しませてくれるニセアカシアは、やはりふところが深いのかもしれませんね。
小満 (しょうまん)の七十二候
小満 (しょうまん)の初候「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」
小満 (しょうまん)の次候「紅花栄(べにばなさかう)」
小満 (しょうまん)の末候「麦秋至(むぎのときいたる)」
時候の挨拶: 小満 (しょうまん)の候の使用例
小満の時期は、栗の花、太陽が眩しい季節などという言葉を使うことが多いでしょう。この時期は、時候の挨拶において「小満の候」を使用します。
他の二十四節気の意味や時期の一覧
占い師 秋桜のワンポイントアドバイス「共に成長する!」
季節が良い時の方が何事もはかどると思わない?体調も整って、寝込むような病気になることも少ないわよね。
あまりに季節が良いと勉強を放り投げて、外に出かけたくなることもあると思うけどね。
だけど、あなたも何かに挑戦してみると良いわ。たっぷりの水と太陽の光を受けてすくすく育つ植物のようにあなたも成長することができるわよ。
新しいことを始めるには、勇気がいるかもしれない。でも、この時期は勢いで始めても良いと思うわよ。