インナーチャイルドを癒すには抱きしめることが最善の方法ともいわれています。
抱きしめることで過去の傷を癒し、インナーチャイルドからの解放、そしてトラウマの克服へ繋げる効果が期待できるのです。
ただし、インナーチャイルドは目に見えるものではないため、物理的に抱きしめることができません。
そこで役立つのがぬいぐるみを使った方法です。
今回は、インナーチャイルドを見つけて抱きしめる方法、ぬいぐるみを使った方法やそれによって起こる好転反応について紹介していきたいと思います。
目次
インナーチャイルドは抱きしめることで癒そう
インナーチャイルドは自ら抱きしめることで癒してあげられるものです。
ただし、インナーチャイルドはスピリチュアルなものであり、物理的に存在しているものではありません。
そため、まずは、インナーチャイルドとは何なのか、そして自身がインナーチャイルドに対して何ができるのかについて確認していきましょう。
インナーチャイルドは抱きしめられなかった子ども
インナーチャイルドは“傷ついた子供の心”のことです。
小さい頃何らかの経験があり、それによって心の傷が残り、大人になってからも何らかの形で影響を与えてしまっている状態となります。
子供の頃の経験がトラウマの原因となり、それに苦しめられることになっているのです。
- 愛情が不足していると感じたまま育った
- 兄弟などと比較されて育ってきた
- 親から過度な期待を受けてプレッシャーと共に育ってきた
- 自分を否定され子供時代にコンプレックスの塊となってしまった
- 隠し事や秘密の多い家庭で育った
- 人の世話をすることで褒められて育ってきた
- ひたすら甘やかされて育ってきた
- 親が何かの依存症という環境の中で育った
愛情不足や、貶され、褒められることなく育ってきた環境の中でインナーチャイルドがトラウマとなって大人になるまで抱え続けてしまうことになったケースだけでなく、甘やかされたり、過度な期待を抱かれて常にプレッシャーと背中合わせとなりながら成長してきた場合には、インナーチャイルドに悩まされやすい傾向があるといえるでしょう。
自分でインナーチャイルドを見つけて抱きしめる
自分の中でインナーチャイルドを抱きしめることで、インナーチャイルドを癒すことができるといわれています。
過去…子供の頃の自分の中で生まれたインナーチャイルドを見つけて寄り添う姿勢を見せ、そしてそっと抱きしめてあげることでインナーチャイルドは癒されるものなのです。
自分のインナーチャイルドを癒し、トラウマを克服することができるのはほかならぬ自分自身であり、他の誰の手を借りても、最終的に自分のインナーチャイルドを癒し、自分を解放してあげられるのもまた、自分自身となります。
自分に寄り添い、心の中で幼かった頃の自分に会いに行くイメージを持ち、優しい言葉をかけてあげる…これでも充分に寄り添い、抱きしめてあげることと同等の効果があります。
自分でインナーチャイルドを抱きしめる方法
インナーチャイルドというスピリチュアルで目に見えないものを抱きしめるには、どうしたらよいのか、分からない人もいることでしょう。
ここでは、自らインナーチャイルドを抱きしめる方法について紹介していきたいと思います。
まずは自分の心の傷を見つける
インナーチャイルドを抱きしめるためには、まず自分の心の中に残っている傷、過去のトラウマを見つける必要があります。
そこにインナーチャイルドが存在し、大人になったあなたを困らせたり、悩ませてしまっているのだと考えられます。
しかし、そのインナーチャイルドはそう簡単に見つけ出せるものではありません。
インナーチャイルドは心の奥深くに隠されているものであり、普段は無意識のうちに自分自身でも呼び覚ましてしまわないように気を遣っている部分でもあるからです。
それを見つけて、自分で癒そうとするにはまず、子供の頃の記憶を引っ張り出すこと。
最も印象に残っている記憶から順番に思い返して自分に心の傷を与えた出来事を引き当てていくのです。
インナーチャイルドと向き合う
子供の頃の自分の記憶を引き出し、インナーチャイルドを見つけることができたら、今度は見つけたインナーチャイルドと向き合う必要があります。
子供の頃の自分がトラウマとなってしまう出来事に面した際に何を感じていてどう思っていたのか、そのときの感情と大人になった自分の感情を繋げるのです。
そうして、子供の頃の自身の感情と大人になってからインナーチャイルドを知った今の感情をひとつに重ね、そっと寄り添っていきます。
決して今の考えかたや価値観を押し付けて子供の頃の自分の感じた感情を否定することはせず、すべてを受け入れて理解してあげる気持ちを持つことが大切です。
インナーチャイルドの気持ちに寄り添う
インナーチャイルドを抱きしめて、トラウマを解消したいと思っているのであれば、インナーチャイルドにそっと寄り添うことが大切です。
インナーチャイルドも、今のあなたも同一人物ではありますが、子供の頃に心に深い傷を負ってしまったせいで、インナーチャイルド自体が大人になったあなた自身に心を開いてくれない可能性が少なからず存在します。
そのままでは、当然インナーチャイルドを抱きしめて癒すことも、トラウマを克服することもできなくなってしまうでしょう。
インナーチャイルドに無理をさせることなく、ただ寄り添い、少しずつ距離を詰めていくイメージで根気強く向き合うようにしてください。
インナーチャイルドが寄り添うことを許可してくれるたびに少しずつ近づいて心の中に入っていくイメージを大切にしましょう。
インナーチャイルドを抱きしめる
インナーチャイルドを見つけ、過去のトラウマを理解し、そしてインナーチャイルドに寄り添い、大人になったあなた自身とインナーチャイルドを繋げることができたのであれば、あとは寄り添い、抱きしめてあげる段階に入っていきます。
インナーチャイルドには辛い記憶、寂しいと感じたり、愛情が不足していると感じた記憶が詰まっています。
そのため、子供の頃の自分と向き合った際に、子供の頃のあなたは弱音を吐いたり、ネガティブな感情をむき出しにしてくることもあるでしょう。
しかし、辛い気持ちを吐き出す自分をありのまま抱きしめてあげることで、そのネガティブな感情を和らげることもできるのです。
問題はどのようにして抱きしめれば良いのかということでしょう。
インナーチャイルドは形のあるものではないため、イメージの中で抱きしめてあげることです。
幼い頃の自分の姿を想像し、それをインナーチャイルドそのものと認識して抱きしめてあげるか、または物理的に自身のインナーチャイルドを物質化させたとイメージして物理的に抱きしめられるものを用意することで、よりイメージを膨らませて現実的なものにしながら抱きしめ、癒すことができるでしょう。
インナーチャイルドを抱きしめて癒すときの注意点
インナーチャイルドを抱きしめて癒やすときには、気を付けなければいけない点もあります。
そのポイントを意識してインナーチャイルドを抱きしめるようにしないと、癒やすことに繋がらなくなってしまうので注意しましょう。
- 無理に抱きしめない
- 好転反応がでることがあるのを理解しておく
無理に抱きしめない
インナーチャイルドを抱きしめる際には、インナーチャイルドに寄り添い、その上で抱きしめても良いか確認し、少しずつ距離を縮めていく必要があります。
インナーチャイルドは、過去に経験した辛い経験のせいで、大きな傷を抱えているため、警戒心が強く、大人になった自分相手で会っても抱きしめられることだけでなく、そばに寄られること自体を嫌がる可能性もあるのです。
抱きしめることを拒否されていると感じた場合には、ただ寄り添うのみにし、無理に抱きしめようとしないこと。
そばに寄り添うことで少しずつ警戒心を解き、改善していくのを待つようにしましょう。
好転反応がでることがある
インナーチャイルドを抱きしめて癒やそうとする際、繰り返し抱きしめていく中で、体調不良が現れることがあります。
頭痛や腹痛、倦怠感や眠気などといった体調不良が起こったり、心が不安定になり、イライラしたり不安まみれになってしまったりと精神的に不調をきたす場合もあるようです。
インナーチャイルドに寄り添うこと失敗したわけではなく、むしろこれは好転反応であり、徐々にインナーチャイルドが癒やされ始めているサインとして受け取ることができます。
インナーチャイルドと向き合っている中で、インナーチャイルド自体は癒やされ始めているものの、精神的に負担が大きく、疲れてしまっていることが原因となるので、好転反応が出たときには無理にインナーチャイルドを抱きしめに行くのをやめ、身体を休めることを優先させましょう。
ぬいぐるみを抱きしめるのもインナーチャイルドの癒しに役立つ
インナーチャイルドをイメージして探しに行き、癒やそうとすると、どうしても自分の中でイメージが膨らまず、インナーチャイルドを抱きしめるどころか見つけられないこともあるかもしれません。
ここでは、簡単なインナーチャイルドの癒やしかたとして、ぬいぐるみを用いた方法について紹介していきたいと思います。
ぬいぐるみは心を映す鏡
ぬいぐるみを抱きしめることで、インナーチャイルドを癒やすことができます。
ぬいぐるみは、自身の心を映し出す、まるで鏡のような存在となります。
そのため、ただイメージして子供時代の自分、インナーチャイルドを探しに行き、抱きしめようとするよりも、目の前にあるぬいぐるみを抱きしめることでインナーチャイルドを抱きしめてあげている実感を得ることができ、また自身の潜在意識も素直にインナーチャイルドを癒やすことに集中できるようになるのです。
インナーチャイルドをただ抱きしめるだけでなく、思いやりのある言葉をかけたり、気遣う言葉をかけたりする際にも、目の前に物理的にぬいぐるみがいることで、実際に目の前の子供の頃の自分がいることを想定して話しかけることができるため、より寄り添った言葉をかけることができるでしょう。
ぬいぐるみでインナーチャイルドを癒すコツ
インナーチャイルドを癒やすためにぬいぐるみを抱きしめる場合、その方法として決まりはありません。
自分がインナーチャイルドと向き合い、寄り添えるだけの時間であれば、それが1分でも5分でも10分でも構わないのです。
もちろん長い分でも自身が精神的に疲労を感じることがなく、無理をしているというわけでなければ問題はありません。
大切なのは、ぬいぐるみをただ抱きしめるだけではなく、その中で過去の子供の頃の自分を癒やす気持ちを強く持つことです。
そして、抱きしめることよりも、寄り添って優しい言葉をかけることに重きを置きながら、ぬいぐるみを抱きしめるようにしましょう。
安心感が得られたり、ぬいぐるみの芯から自分の身体に熱が伝わってくるような、そんな温かい感覚を得ることができれば、上手にインナーチャイルドを癒やせているサインとなります。
ぬいぐるみを抱きしめる以外の方法でインナーチャイルドを癒やす方法を知りたいならこちらもチェック。
インナーチャイルドを抱きしめるのは難しい。プロのセラピーもおすすめ
自分だけで自身の心の傷を見つけ、インナーチャイルドを癒やしていくことは簡単なことではありません。
インナーチャイルドを癒やすといっても表面的な癒やしと根本的な癒やしが存在し、自分で簡易的に行う方法は表面的に癒やすもので、回数を重ねるごとに少しずつ癒やされている実感を得られるものです。
どうしても自分だけでは難しいと思うのであれば、プロのカウンセラーやセラピストの力を借りて、自身のインナーチャイルドを共に見つけてもらうよう、頼ってみるのも良いでしょう。
インターネット上でセッションを受ける方法や、インターネット上で申し込みをし、セラピーやプログラムを受けに行く方法などがあるので、自分に合った方法、また自分を助けてくれそうだと感じられるプロのカウンセリングを受けてみてください。
インナーチャイルドを抱きしめて癒すとどうなる?
インナーチャイルドがトラウマを抱えていたとしても、一見普通に生活することは可能です。
ただ、ふとしたときに過去の辛い記憶が蘇り、苦しめられることになるでしょう。
では、インナーチャイルドを癒やすと、トラウマを克服できて過去の記憶に苦しめられることがなくなるだけかといえば、そうではありません。
インナーチャイルドを癒やすことで、自分が周囲に愛されている実感を得られるようになったり、自分自身が自分を愛してあげることができるようになります。
また、自分を愛してあげることができるようになれば、自己肯定感が高まり、自分に自信を持って生きることができるようにもなっていくのです。
過去の自分の記憶と向き合い、辛い記憶を抱えている子供の頃の自分を癒やしてあげることは、今の自分を愛せるようになるという大きなメリットに繋がっていきます。
占い師CRISSのワンポイントアドバイス「インナーチャイルドは抱きしめてトラウマを克服しよう」
自分で自分を抱きしめるイメージだから、なかなか難しいと感じるなら、ぬいぐるみを使うのが有効なの。
お気に入りのぬいぐるみでもいいし、決してそんなに大きなぬいぐるみである必要はないから、気軽に始めてみるといいわ。
そうしてインナーチャイルドを癒やすことができれば、トラウマの克服へと繋がっていくでしょう。
向き合うことが辛い過去でも、しっかり向き合うことで必ず傷を癒すことができるから大丈夫よ。
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