
「人といると疲れる…でも嫌いなわけじゃない」
「なんでこんなに他人の気持ちに振り回されるんだろう」
そんなふうに感じたことがある人は、エンパス体質かもしれません。
エンパスとは、他人の感情やエネルギーを無意識に感じ取り、影響を受けやすい体質のこと。
この記事では、そんなエンパスの人に現れる代表的な特徴10選を、スピリチュアルな観点からわかりやすく紹介していきます。
目次
エンパス体質とは?スピリチュアルな意味と背景
エンパス=「感情共鳴体質」
エンパスは、心理学的には「高い共感力を持つ人」とされますが、スピリチュアル的には「周囲の“氣”や波動と共鳴する体質」ともいえます。
エンパスの人は共感疲れをする、敏感体質で対処法が必要ともいわれています。
人が発している喜びや悲しみ、怒りなどを受け取ると、自分の感情のように吸収します。
相手が何も言わなくても発している雰囲気や空気感を読み取ることで、感情の波と共鳴するのです。
共感力が高く、感情の吸収力が高いので、エネルギーを消耗して疲れやすい人も少なくありません。
他人との境界線が薄いので誰の感情でいるのか分からなくなることも。
ただ、エンパスの人は周囲の人を癒す存在でもあります。
HSPや共感力との違いは?
HSPとエンパスは似て異なります。
つまり、エンパスは“感情を拾ってしまう受信体質”とも言えるのです。
HSPは、高感受性気質と呼ばれ、音や光や人間関係などに敏感です。
スピリチュアルな要素でいえば、エンパスはエネルギー的影響を強く受け、HSPは基本的に科学的心理学の概念となります。
どちらも疲れやすいのは同じです。
ある人が悲しんでいる場合、エンパスの人は内側の感情を受け取って一緒に気分が重くなりますが、HSPはわずかな変化などから悲しんでいると察知して心配になります。
スピリチュアル的には“ヒーラー資質”を持つ魂
エンパスの人は、もともと人を癒す使命を持つ“光の魂”ともいわれています。
ただしその分、自分自身の浄化やバリアができていないと非常に疲れやすいという一面もあります。
自分以外の人のエネルギーを感じ取ると、それを調和したり浄化したりする使命を持っているとされているのです。
他人の感情に対して共鳴したり吸収したりして癒していきます。
ヒーラー体質を持つエンパスですから、スピリチュアルな世界では、ヒーラー資質、ライトワーカーと呼ばれることもあります。
共感力が高いだけでなく、それをその人の変わりに背負うような体質だからという点もあります。
深い共感と理解はヒーラーとしてのギフトと表現することもあるのです。
エンパス体質の特徴10選
1. 人の感情が自分のことのように流れ込んでくる
他人が怒っていれば自分もイライラし、悲しんでいれば自然と涙が出る…。
エンパスは感情の境界線が薄く、まるで他人の感情が自分の中に入ってくるように感じることがあります。
とてつもない敏感体質です。
体感や直感によって、自分の中に流れてきて共鳴します。
また、スピリチュアルな側面からみると、前世や過去性の影響もあるという話もあります。
もともと過去性でヒーラーや巫女などの役割があった人は、今世でも感情に共鳴する体質を受け継ぐ可能性があるのです。
2. 空間や場の“気”に敏感すぎる
人が多い場所やネガティブな空間に行くと、強い疲れや頭痛、息苦しさを感じることがあります。
場の“気”=エネルギーの波動を無意識に読み取っているのです。
誰もいない空間でも、そこにある過去の出来事や感情を感じ取って、体感的に「気配」を感じることもあります
エンパス体質の重要な特徴の一つで、霊感にも似ています。
場所やスポットによっては、長くいられない場所、不安になる場所などがあり体調に影響が出るケースも少なくありません。
空間のエネルギーを感じ、そのエネルギーに魂の周波数が同調しやすいのです。
特殊な特徴によって、その場の記憶や残留している感情に無意識にアクセスしていることもあります。
3. 集団の中にいると疲れやすい
人混みや会議、飲み会など、多くの人のエネルギーが混ざる場に長くいるとぐったりするのがエンパスの特徴です。
情報と感情の多さに、心も体もすり減ってしまいます。
集団の中には複数の人の感情や思考が渦巻いていて、情報過多となっており、それらのエネルギーを吸収することで付かれやすくなるのです。
また、集団のエネルギーと波動が合わない場合も同じです。
エンパス体質の人は、良い人でいようとする面があるので、多くの人の前で本音を隠して疲労を感じることもあります。
4. 相手の嘘や本音を直感で見抜いてしまう
エンパスの直感は鋭く、言葉ではなく“波動や気配”から本音を察知してしまいます。
そのため、心と口が違う人に対して強い違和感を覚えることもあります。
人が言葉を発する前にその人の本音が分かるので、感じ取ったものと違う言葉が飛び出せば違和感になるのは当然です。
「本当は傷ついているのに無理をしている」「何かをかばおうとして嘘をついている」と分かります。
表情や声のトーン、微妙な雰囲気の変化も直感力の高さに影響を与えています。
そのため、違和感に敏感過ぎることや相手の嘘が分かることなどから、人を信用できなくなるケースも起こり得るのです。
5. 理由もなく不安や落ち込みが生じる
何もないのに突然気分が沈んだり、焦燥感に襲われる…。
それは周囲の誰かの感情を“無意識に受け取っている”可能性があります。
近くにいる人や空間にある感情エネルギーを自分のもののように吸収する特徴が発動されているのです。
本来は自分の感情ではありません。
それでも感じ取った感情によって「泣きたい」「気分が重い」「とても不安」と思えます。
何となく見たニュースの内容からも不安や落ち込みが生じる場合があるのです。
6. 映画や音楽で涙が止まらなくなる
感動系の映画や歌を聴くだけで深く共感し、涙が出て止まらないことも。
感情移入が激しく、ストーリーと自分の境界線がなくなるほどです。
全く、自分の人生や経験とは無関係だとしても、そこにある想いに反応します。
ただ涙もろいのではなく、魂でその音楽などの作品に込められたエネルギーを受信しているからです。
作品がつくられていく中ではたくさんの人が関わります。
集合的感情に触れていることも原因の一つです。
7. 誰かが近くにいると体調に影響が出る
特にネガティブな人がそばにいると、頭痛・吐き気・眠気・寒気など体に異変が起こることも。
エネルギー的な“干渉”を受けやすいため、距離をとることが必要です。
ネガティブな人だけでなく、感情を押さえている人がいるとイライラしたり不安を感じたりします。
気が乱れている場所は、体温が下がったり息苦しさを感じたりする人もいます。
中には「この人と会った後はいつも疲れる」「眠気が強くなる」というケースも。
受け取る共感力は高いのですが、排出する力がエンパス体質は弱いので体に体調不良として現れるのです。
8. 怒っている人がそばにいると苦しくなる
たとえ自分に関係のない怒りでも、近くにいるだけで息苦しさや圧迫感を感じてしまうのがエンパス。
怒りの波動に強く共鳴してしまうためです。
感情をキャッチしやすいプラス境界線が薄いから。
また、怒りの感情というのは圧力となって押し寄せるものの種類で、体が重くなったり苦しくなったりします。
他人の怒りに巻き込まれた形になっているのです。
9. 動物や自然と深く共鳴できる
エンパスは、人間だけでなく動物や植物、自然のエネルギーとも繊細につながることができます。
そのため、自然に触れることで深く癒される傾向があります。
共鳴できるのは直感的に繋がっているから。
動物や自然が喜んでいる時、不安を感じている時、その時々にとって感情や体調にも影響として受け止めます。
エンパスと自然の共鳴によって、調和している感覚になることも多く、エンパス体質の人にとっては心地いいと思える瞬間も多いのです。
動物や自然は癒しのエネルギーが調整されていることが多いので、積極的に接すると良いといわれています。
10. 自分の感情と他人の感情の区別がつきにくい
「これは自分の気持ち?それとも誰かのもの?」と感情の出どころがわからなくなることも。
感情を“持ってしまう”タイプの共感者だからこそ起きる現象です。
エネルギーに敏感体質だから、直感で感じ取り、自分の感情と混同してしまいます。
直接的過ぎるので、分けて考えるタイミングがないのです。
境界線が曖昧だといわれる理由。
また、深い共感力が高く、同化する傾向も指摘されています。
共鳴が深くなればなるほど、境界線が不明瞭になりやすく、感情が混じり合うということです。
エンパス体質の人が抱えやすい生きづらさとは?
人に合わせすぎて自分を見失う
空気を読みすぎたり、相手の気持ちを汲みすぎて、本音を言えなくなることが多くなります。
その結果、「自分が何をしたいのかわからない」と感じやすくなります。
気持ちが分かるからこそ他人に気を使うことで人間関係でエネルギーを消耗します。
人の期待に応えようと相手のニーズを優先すると、自己否定感が強くなり、生きづらさを感じることがあるのです。
自分が何をしたいのか、どう感じているのかと考えても、他人の感情が強く入っている場合は、基本的な感覚が曖昧になります。
疲労・不眠・心身の不調が起きやすい
感情エネルギーの“過剰摂取”によって、エンパスは慢性的な疲れ・不眠・体調不良を抱えがちです。
エネルギーバリアが弱いため、自衛が必要です。
バリアが弱いままだと、受け取った感情を自分の中で消化したり処理しようとしたりして、ますます疲弊するでしょう。
そもそも、過度な共感によって脳が休まらない状態となります。
睡眠の質の低下、不眠、副交感神経の働きが弱まる人も少なくありません。
不調が続けば、夢の中でも他人の感情に振り回されたり起床から疲れていたりすることもあります。
人間関係の境界線が曖昧になりやすい
「No」が言えない、必要以上に関わってしまうなど、自分と他人の間に境界線を引くことが苦手です。
これは長期的に見て、人間関係のトラブルや自己犠牲につながる恐れがあります。
誰かが困っていることを感じ取れば、助けるべきだと無意識に責任を感じる人も多いのです。
それも自分のことのように感じ取っているからだといえます。
また、不機嫌な人が目の前にいれば、その原因は自分だと責める人も。
他人の問題を自分が背負うことは自己犠牲になります。
また、エンパス体質の人は自分よりも他人が優先になるので、生きにくさを感じます。
他人の感情に左右されると自分の軸がぶれる、生きている意味さえも考える人もいるのです。
エンパス体質を活かすための対処法・セルフケア
1人の時間を意識的に確保する
外界のエネルギーから離れて、自分だけの時間で内側を整えることが非常に大切です。
自然の中で過ごす、静かな読書時間、瞑想などが効果的です。
しっかりと敏感体質だからこその対処法をとることで、セルフケアだけでなく、エンパス体質を活かすことができます。
1人の時間の中では感情をリセットすることが可能です。
そのまま放っておくと混乱しやすくなりますから、何からも影響を受けない空間において、自分がどうするべきか、何を感じているのかを知りましょう。
静かな空間で1人を感じるためにも、無案を楽しむのもおすすめの方法です。
グラウンディング(地に足をつけるワーク)
地面に立つ/裸足で土を感じる/呼吸を整えるなどのグラウンディングは、エネルギーの安定に直結します。
感情が浮きやすい人には特におすすめ。
エネルギーに足をつけることで心と体の安定が期待できます。
呼吸を意識して地に足をつけたり、足の裏から根を張るイメージワークをしたりすると上手くいきます。
また、エンパス体質の人はリアルグラウンディングとして、地面に立つだけでなく、木に触れたり土に触れたりするのも効果があります。
感情の境界線が曖昧になって辛いと気付いた時には積極的に行いましょう。
エネルギーを守る“浄化”習慣を身につける
エンパス体質の人は浄化習慣が必要だといわれています。
「気」を吸収する体質なので、ネガティブなエネルギーなどをそのままにしていると、疲労が溜まり、気分の浮き沈みが激しくなり、頭痛などに苦しめられます。
など、日常的な“エネルギーのセルフメンテナンス”を習慣にすることが大切です。
人と会った後、重いLINEや電話の跡、ネガティブなニュースを見た後などにおすすめです。
占い師sakuraのワンポイントアドバイス「エンパス体質は“魂の感受性”が高い証。扱い方次第で才能に変わる」

確かに生きづらさもありますが、それは“人を癒す力”“愛でつながる力”の裏返しでもあります。
自分の体質を知り、適切なケアと距離感を身につけることで、エンパスは大きなギフトに変わる可能性を秘めています。
「敏感すぎる自分」を責めず、“感受性の才能”として育てていきましょう。