季節の暦の読み方に二十四節気というものがあります。
それは、七十二候をより大きく区分している暦です。
季節の流れを感じるだけでなく、立冬など占いにもかかわる暦の1つなので覚えていて損はないでしょう。
二十四節気は、日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができます。
その二十四節気の小暑(しょうしょ)は、名前の通り小さい暑いです。なので、大きい暑いである大暑が先に控えています。
その本格的な暑さが到来する前の時期ですが、暑いには変わりません。でも、この時期は暑いことよりも梅雨があけることに人々は注目しているでしょう。
暑さや太陽の光が恋しくなる時期なのです。
目次
小暑(しょうしょ)の意味や由来
小暑(しょうしょ)は、暦の上では梅雨明け目前の時期となります。本格的な暑さを大暑とするのであれば小暑の暑さはある程度推し量ることもできますよね。
確かに本格的に暑くなる前の時期を指します。この時期は、カンカン照りの太陽が皮膚を突きさすというより温い風が吹き始める時期なのです。
日本の多くの土地で梅雨明けを迎えていない時期でもあるので、暑さよりも梅雨明けを待ち望む人の方が多いでしょう。
梅雨で雨が降り続ける中、雨を鬱陶しいと思うことも多いかもしれません。けど、そんな時期の心をスカッとさせてくれるのも水辺です。
蓮がキレイな花を咲かせてくれるのでジメジメとした梅雨の時期の一口の清涼剤にもなるでしょう。
心をキレイに洗ってくれるでしょう。梅雨が明けると青空が広がり、高く広がる空には入道雲が浮かび始めます。
小学校の夏休みには入道雲がセットになりますよね。そんな入道雲も俳句では、雲の峰といいます。
山に見えていたのかもしれませんね。暑くても空に浮かぶ白い雲を眺めると少し涼し気な気持ちになりますよね。
そんな様子を昔の人たちは俳句にして涼んでいたのでしょう。この時期は、山と空がキレイに見える時期なのかもしれません。
山の上で大きな声を出すとエコーで反響しますよね。そんなやまびこもこの時期の言葉なのです。
季節が良いからこそ、山に登ろうと思う人も多いでしょう。昔の人は山の上で出した自分の声を神様の声だと思っていたようです。
山響が変化してやまびこという言葉になったとも言われていますが、神様の声だと思う方がミステリアスで素敵ですよね。
夏は、山のシーズンです。山に入ることで自分自身が山や自然と一体化したように思えたのかもしれません。
昔から山は神様と繋がることができる場所と言われてきたということにも理由がありそうですよね。
小暑(しょうしょ)の時期は「7月7日頃」
2021年 | 7月7日(水曜日) |
2022年 | 7月7日(木曜日) |
2023年 | 7月7日(水曜日) |
2024年 | 7月6日(土曜日) |
2025年 | 7月7日(月曜日) |
2026年 | 7月7日(火曜日) |
2027年 | 7月7日(水曜日) |
2028年 | 7月6日(木曜日) |
2029年 | 7月7日(土曜日) |
2030年 | 7月7日(日曜日) |
小暑(しょうしょ)の時期は、梅雨明けを待ち望む時期になります。暑い夏も本格化してきた頃には、この時期が恋しくなるかもしれませんが今は夏が望ましいでしょう。
この時期は七夕や祇園祭などの夏らしいイベントが多い時期でもあります。海水浴のような夏の風物詩よりは、伝統的な行事が多いかもしれません。
七夕は地域によっては旧暦に沿って行われることもありますが高い空に美しい天の川が浮かぶのは素敵な様子でしょう。
夏の美しい空に輝く星は宝石のような美しさがあるのかもしれませんね。七夕の朝、里芋の葉っぱに溜まっている露で炭を擦って字を書くと習字が上達するという逸話があります。
その時の朝顔の露は七夕での彦星との再会で織姫が流した涙であるとも言われていますよ。そう思うとただの露が素敵なものに見えてきますね。
また、この時期は鵲を見かける時期でもあります。鵲は、お腹が白くて背中が黒い鳥です。烏の仲間です。
中国の言い伝えでは、鵲が七夕の夜に跳んできて翼を並べるそうです。その並んだ翼が天の川にかかる橋なのです。
そういった逸話があることから鵲は男女の仲をつなぐものとして例えられることも多くなったのです。
実は、鵲という名前をよく聞くかもしれませんが日本では北九州にしか生息しません。元々、日本には生息せず16世紀頃に朝鮮半島から運ばれてきたという説もあります。
でも、それより昔の日本の詩歌にも鵲が登場するのでミステリアスです。それは、現代人が知らなかっただけでその時から日本に生息していたのかもしれませんね。
また、見たことがない鳥を頭に思い浮かべながら歌を詠んでいたとすればミステリアスですよね。
この時期は七夕に関係する伝説や言い伝えが多い時期です。
小暑(しょうしょ)のスピリチュアル的な解釈
小暑(しょうしょ)は、旧暦のお盆の時期にもなります。この時期は季節の変わり目ということもあり、あの世とこの世がつながることができる時期だと思われていたのかもしれません。
真冬のどこまでも広がる漆黒の闇よりも夏のトワイライトの空の方が異世界につながりそうですよね。
あの世があるかないか?というのは宗教的な議論になってきますが、あの世があるのであれば年に1度でもつながることができるなんてすごい話ですよね。
あの世がないと言い切ってしまうのは少し悲しいとも思いませんか?意外とあの世があると考えるから今の人生を生きることができているのかもしれません。
全て無になるのであれば、大切な人を失ってしまったときの心のダメージは想像を絶するくらい大きなものになってしますでしょう。
もう二度と会えないと思っていた人と再会することができると思えば、不思議な気持ちになりますが心が救われるという気持ちもありませんか?
気持ちをプラスに持っていくために、生きている人の中で作られた世界なのかもしれません。
けど、特に霊感がない人もこの時期は故人が出てくる夢を見る場合も多いと聞きます。あの世とこの世がつながっていると信じるからこそ頑張ることができる場合もあります。
夏は、人々の行動力を高めてくれるだけでなく不思議な世界へといざなってくれる魔力も持ち合わせているのかもしれません。
そんな不思議な時期だからこそ、何か違うパワーを得ることもできるのかもしれません。不思議なことというのは遠いように見えて実は自分のそばにあるのかもしれませんね。
意外とお盆の時期に話をした人が後から気づくと、この世の者じゃなかったと気づくこともあるでしょう。
それはそれで楽しいかもしれませんね。
小暑(しょうしょ)の旬の野菜は「モロヘイヤ」
「モロヘイヤ」の基本情報
栄養 | モロヘイヤには、カロテン、カルシウム、ビタミンなどが含まれています。カロテンにおいては緑黄色野菜の中でもトップレベルの含有量です。また、ビタミン類も豊富なので免疫力を高める効果を臨むこともできるでしょう。 |
選び方 | 食べるのは葉っぱがメインになるので葉をチェックするようにしてください。葉にハリがあって瑞々しいものを選びましょう。茎は柔らかく、弾力があるものが良いでしょう。 |
保存方法 | モロヘイヤは、古くなってくると葉っぱが固くなってきます。なるべく早く食べるようにしましょう。サッとゆでて水を切れば、冷凍保存をすることもできます。 |
その他、お役立ち情報 | モロヘイヤは、青菜の少ない夏が旬の葉っぱの野菜です。なので、夏場の野菜不足が気になる人にもぴったりです。生だとアクが強いので火を通して食べる方が良いでしょう。古代エジプトでは不治の病を治したということから野菜の王様という別名も持っています。 |
「モロヘイヤ」の特徴
モロヘイヤは、7月から9月と夏に旬を迎える野菜です。群馬、三重、沖縄が主な産地になっています。老化やがんの予防にも効果がある上に何の料理でも合う野菜なので万能食材とも言えるでしょう。
「モロヘイヤ」のおすすめの食べ方・調理法
モロヘイヤは、スムージーで食べられることが増えてきていますがスープなど火を通して食べる方が食べやすいです。青臭い野菜が苦手な人は火を通しましょう。また、サッとゆでたものを納豆に混ぜて食べることもおすすめです。
またクックパッドの「モロヘイヤ」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
小暑(しょうしょ)の旬の魚介類は「鮎」
「鮎」の基本情報
栄養 | 鮎は、タンパク質、ビタミン類などが含まれています。鮎自体は魚ですがベジタリアンです。 |
選び方 | 頭が小さくて体の色がキレイなものを選びましょう。 そして、えらが鮮紅色のものがおすすめです。選ぶ自信がない場合や近くに鮎が取れる場所がない場合は、加工品を購入するのも1つの方法です。 |
保存方法 | 鮎は、皮が薄いので水に入れてそのまま冷凍して保存をするようにしましょう。また、甘露煮や炊き合わせのように調理をして保存をするのも1つの方法です。 |
その他、お役立ち情報 | 鮎は、昔から日本で食べられ続けた魚です。昔は、なれずしなどに加工をしてから朝廷へと謙譲されていたようです。鮎はコケを食べるベジタリアンですが稚魚の頃は雑食性です。大人になるとベジタリアンになるので、きゅうりのような風味がします。 |
「鮎」の特徴
鮎は、夏に旬を迎える川魚です。鮎と言えば塩焼きを想像する人も多いかもしれませんね。皮によって味が少しずつ違うので食べ比べてみるのもおすすめです。主な漁獲地は、熊本、島根、広島、滋賀、栃木です。滋賀や栃木のように海がない場所でも獲れるのが特徴的です。
「はも」のおすすめの食べ方・調理法
鮎は、塩焼きが最も美味しい食べ方です。甘露煮なども保存がきいて美味しいでしょう。最近では、ムニエルなどの洋風に仕上げることもあります。また、鮎は内臓を塩辛にして食べるのもおすすめです。渋うるかと呼ばれ、独特の香りと強い旨味や渋みがありお酒にも合います。
またクックパッドの「鮎」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
小暑(しょうしょ)の旬の草花は「ネムノキ」
「ネムノキ」の基本情報
学名 | ネムノキ |
科・属 | マメ科 |
原産国 | 日本・中国・イラン |
別名 | ネブ |
「ネムノキ」の特徴
ネムノキは、漢字では合歓の木と書きます。そして、その葉も夜になると閉じて重なるのです。
その様子が眠っているように見えるので「ねむの木」と呼ばれるようになったのです。実は、当てられている感じの合歓は眠いという意味ではないようですよ。
漢名のねむは、歓びを共にするという意味あいがあります。お酒に混ぜて夫に飲ませると夫の機嫌が直るとも言われているので夫婦和合の象徴とも言われています。
中国では夫婦和合の象徴と言われているので日本でもそのような扱いになっているのです。
花が咲き始めるのは葉っぱが眠った夜です。その花は、桃色の刷毛のような姿をしています。ふわふわと揺れる花はとても幻想的でしょう。
ふわふわのピンクの可愛い花は美しく、幻想的でしょう。こちらの木は、方言によって呼び名が違います。
東北ではねむたぎ、京都では眠りの木、九州の一部地域では眠りこと呼ばれています。日本では夫婦和合よりも眠い木のイメージの方が強いのかもしれません。
「ネムノキ」の花言葉
ネムノキの花言葉は、「歓喜」、「胸のときめき」です。ネムノキでは日本では、眠りの木というイメージの方が強いのかもしれません。
でも、中国では夫婦和合などの意味あいを強く持つ草花です。夫婦和合の象徴ともされています。
そんなこともあるので、字の通りの花言葉がつけられています。
ふわふわのピンクの花に言葉を付けるのであれば「歓喜」や「胸のときめき」がぴったりなのかもしれません。
ピンクで可愛い花は眠りの世界よりも華やかな世界の方が似合うでしょう。葉っぱが眠った頃に花がつくとういうことも花の美しさを強調してくれるのかもしれません。
ネムノキから可愛い花が咲くということをイメージすることが難しいからこそ、見つけた時は胸がときめいてくるのかもしれませんね。
心がときめくくらい美しい花は、さぞ美しいことでしょう。
小暑(しょうしょ)の七十二候
小暑(しょうしょ)の初候「温風至(あつかぜいたる)」
小暑(しょうしょ)の次候「蓮始開(はすはじめてひらく)」
小暑(しょうしょ)の末候「鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)」
時候の挨拶: 小暑(しょうしょ)の候の使用例
小暑の時期は、梅雨明けや夏始まりなどという言葉を使うことが多いでしょう。この時期は、時候の挨拶において「小暑の候」を使用します。
他の二十四節気の意味や時期の一覧
占い師 秋桜のワンポイントアドバイス「夏を楽しむ!」
でも、この時期は伝統的な行事の方が多いと思うわよ。お盆などがあるから、この世とあの世の境が曖昧になる時期もあると思うのよ。
それだけを聞くと怖いと思ってしまうかもしれないわね。けど、身内が夢に出てきたりすると怖いという気持ちよりも安心感の方が強いと思うわ。
なんか不思議よね。不思議なことが起こりやすいかもしれないけど、その不思議なことを積極的に受け入れると良いわよ。