季節の暦の読み方に二十四節気というものがあります。
それは、七十二候をより大きく区分している暦です。
季節の流れを感じるだけでなく、立冬など占いにもかかわる暦の1つなので覚えていて損はないでしょう。
二十四節気は、日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができます。
その二十四節気の夏至 (げし)は、みなさんご存じの日が1年で最も長いと言われている日です。
夏至は冬至よりも食べたりするものがなかったりするので、なんとなくの認識しかないのかもしれません。
けど、占いでは冬と夏の境目になっていたりもするので要チェックな日でもあります。
目次
夏至 (げし)の意味や由来
夏至 (げし)は、1年で最も日が長い時期となります。最も太陽が高い位置に出る日でもあるので影が短くなる日と言われることもあるでしょう。
暦の中では夏の真ん中の日になっています。1年を冬と夏の2種類に分けるのであればちょうど半分とも言えますよね。
太陽が高い位置にあることもあり、太陽のパワーが強くなるような気もします。夏の太陽の力を凝縮したような日ですもんね。
でも、実は梅雨の時期でもあるので意外とその太陽をはっきりと見ることができない場合も多いです。
最近は、梅雨が明けた頃に夏至となるような季節の変化になっているので少し感じ方は違うかもしれませんね。
また、夏と言えば派手な草花を想像してしまうことも多いでしょう。でも、夏至の頃に限っては雨に似合うような地味な花が咲き誇る時期でもあります。
特に菖蒲の仲間の花に関しては、地味ながらもあでやかさが目立ち人目を惹くことも多いでしょう。
日が長いと1日が長くなったような気がして少し得したような気分になりませんか?最近は、夏至と冬至にてキャンドルを灯すというイベントが流行っているそうです。
日本で作られているろうそくに関してはハゼの実や米ぬかなどの天然の植物が材料になっていることも多いです。
そんな天然物のろうそくは、香りも悪くなくゆったりと過ごす時間にちょうど良いと言えるでしょう。
日が長いのでじっくりと暗闇の中を揺れる炎を見ることができる時間は短いかもしれません。
でも、少しずつ日が落ちていく様子と共に短い夜と長い日中を楽しむことができるでしょう。
こんな素敵なイベントを行う時は、いつもより自分をいたわるという時間にあててみるようにしてください。
いつもよりゆっくり流れていく時間が季節の変わり目で疲れた自分をねぎらうことができる時間にもなるでしょう。
夏至 (げし)の時期は「6月22日頃」
2021年 | 6月21日(月曜日) |
2022年 | 6月21日(火曜日) |
2023年 | 6月21日(水曜日) |
2024年 | 6月21日(金曜日) |
2025年 | 6月21日(土曜日) |
2026年 | 6月21日(日曜日) |
2027年 | 6月21日(月曜日) |
2028年 | 6月21日(水曜日) |
2029年 | 6月21日(木曜日) |
2030年 | 6月21日(金曜日) |
夏至の時期は、暑さが本格的になる少し前のタイミングです。特に現代では夏至は夏のど真ん中というより、夏の入り口かもしれませんね。
この時期は、まだまだ梅雨のような空模様なのでどちらかというと燃え盛る夏とは少しイメージが違います。
この時期の植物たちや生き物たちは、どんより雲の空のように地味な感じの姿が多いでしょう。
人間にとっても少し過ごしにくい日が多いかもしれませんね。この時期は、積極的に何かを行うというよりは夏の準備期間と呼ぶ方がしっくりくるかもしれません。
夏に向けて御祓いをしたり、農家の人であれば1度休憩を取るタイミングである場合もあります。
夏の暑さに体が慣れないからこそ、いきなり動き出すより準備運動から始める方が良いと言えるでしょう。
この時期の草花の葉は緑が濃く美しいです。さらに、梅雨の雨が緑に降ってくるとさらに葉の色が濃く見えるでしょう。
青みが強くなり、目を惹くことも多いです。そのような雨のことを青時雨と呼びます。また、青嵐というのは新緑の上を勢いよく吹く風のことです。
この時期に咲く花は、雨降り花という名前をもつものが多いです。それは雨を呼び込むというよりは、咲く頃に梅雨に入り雨が増えるということも多いでしょう。
実は、雨を呼ぶというだけでなく雨に濡れた姿が美しいということも隠されています。自分でも雨に濡れると美しい花を探してみるということも悪くないでしょう。
花は、季節を感じることができるので草花の変化を観察することは季節の移り変わりを感じることができると言えるでしょう。
雨で空の変化を見ることができないのであれば、下を見て地面に咲く花の変化を見つけてみてください。
そんな日を繰り返し過ごしていくといつの間にか頭の上の空も明るくなっていくでしょう。
夏至 (げし)のスピリチュアル的な解釈
夏至 (げし)は、1年で最も昼が長い日とされています。という訳で、太陽が顔を出している時間も長いということになりますよね。
そんな日だからこそ、太陽の力が強い日とも呼ばれています。この日は、夜よりも昼を楽しむようにしましょう。
実際は、梅雨の時期ということもあり太陽が上手く見えないことも少なくはないかもしれません。
でも、そんな中でも太陽をばっちりと見ることができる年もあるはずです。そんな時はラッキーと思い、太陽の光をしっかりと浴びるようにしましょう。
そうすれば力がみなぎってくるはずです。今でも太陽の力はすごいと言われています。太陽の光を浴びる時間が少なくなるとウツ気味になってしまう人も多いですよね。
だからこそ、人間にとって太陽の光はすごく力がある存在であると思います。そして、このタイミングは季節の変わり目でもあります。
なので、祇園祭や夏越祓があったりとこの半年の穢れを落とす時期でもあります。穢れを汚し、これからの季節の厄をよけることを祈願するのです。
冬にも同様の機会があるので1年で2回そのような日が設けられます。人間は、どんなに良い人でも半年もあれば厄や業がたまってきてしまいます。
もちろん、普通の人はそれで運気下げてしまうことも少なくないと言えるでしょう。だから、積極的に厄払いをしておくことがおすすめです。
また、農家の人たちは一時的に休むことができる時期でもあるそうです。休める時に休むというのは悪くないでしょう。
これから本格的になってくる暑い夏に備えて、気力と体力を蓄えておくべきだと思います。
夏至 (げし)の旬の野菜は「かぼちゃ」
「かぼちゃ」の基本情報
栄養 | かぼちゃは、ビタミンE、カロテン、タンパク質、炭水化物、無機質などです。ビタミンEにはホルモン調整機能があり肩こりなどの更年期障害の改善の見込みや血行を良くする効果があると言われています。 |
選び方 | 表面は凹凸がはっきりとしており、ツヤがあるものを選びましょう。かぼちゃは、へたの茎が枯れている方が良いです。枯れていないと熟していないので甘みが弱くパサパサしているでしょう。そして、栄養価のカロテンも弱めとなってしまいます。 |
保存方法 | かぼちゃは、熟してから食べるべき野菜です。なので、丸ごと購入した場合は完熟するまで常温で保存しておいてください。カットしてしまうと傷みやすくなるので、種やワタを取り除いた上で冷蔵庫の野菜室に入れてください。軽く茹でた後に冷凍保存するのもおすすめです。 |
その他、お役立ち情報 | かぼちゃは、冬の野菜で冬至に食べるものというイメージが強いかもしれません。でも、実は夏が収穫期で夏の精進料理のメニューにもよく出てくる野菜なのです。 |
「かぼちゃ」の特徴
かぼちゃは、新鮮なものよりも熟したものの方が栄養価の高い野菜です。そして、国産品も輸入ものも多い野菜なのです。国産は、宮崎、千葉、神奈川、輸入品は、メキシコ、ニュージーランドが産地のものが多いです。主に国産品が夏で輸入品が冬に旬を迎えます。
「かぼちゃ」のおすすめの食べ方・調理法
かぼちゃは、煮物やサラダにして食べると美味しいです。食感がねっとりとしているのでポテトサラダのようなサラダや、スープにしても美味しいでしょう。輸入物は皮が固いので下準備しておくことが必要です。厚めに剥いて、下茹ですると良くない成分が溶け出しやすいでしょう。
またクックパッドの「かぼちゃ」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
夏至 (げし)の旬の魚介類は「テングサ」
「テングサ」の基本情報
栄養 | テングサは、タンパク質、炭水化物、脂質などが含まれています。カロリーはゼロなのでダイエットにもぴったりな食物です。 |
選び方 | 基本的にテングサをそのまま食べることはないと思われます。寒天やところてんなどに加工されたものを選びましょう。乾燥粉末や棒状になったものは扱いやすいのでおすすめです。 |
保存方法 | テングサは、粉末や棒状に加工されたものが多いです。なので、湿気の少ない場所に保管するようにしましょう。ところてんや寒天へと料理をした後は、冷蔵庫で保存しなるべく早く食べきってください。 |
その他、お役立ち情報 | テングサは、ところてんとして食べていることが多いと思います。最近は、コストの問題でテングサではないものが材料に使われていることもありますがテングサが原料のものの方が美味しいでしょう。 |
「テングサ」の特徴
テングサは、海藻です。寒天やところてんを真っ先に想像する人も多いかもしれません。カロリーが少なく、食物繊維が豊富なのでダイエット食にもおすすめです。
「テングサ」のおすすめの食べ方・調理法
テングサは、寒天やところてんとして食べることが多いはずです。最近ではダイエット効果を見込んで、小麦の麵の代わりに使うことも増えています。ところてんも関東では三杯酢、関西では黒蜜と食べ方が異なるので話の種になることも多いです。
またクックパッドの「テングサ」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
夏至 (げし)の旬の草花は「ビョウヤナギ」
「ビョウヤナギ」の基本情報
学名 | ビョウヤナギ |
科・属 | オトギリソウ科 |
原産国 | 中国 |
別名 | 美容柳 |
「ビョウヤナギ」の特徴
ビョウヤナギは、未央柳と感じでは書きます。ほかには、美容柳とも呼ばれています。美容には美しい顔という意味があります。
このビョウヤナギは、明るい黄色の花びらに長いまつ毛のような繊細なしべが美しい顔のように見えるからそんな名前で呼ばれています。
絶世の美女と呼ばれる楊貴妃の眉毛を「未央の柳」とうたったことから未央柳と書くようになったそうです。
枝先が垂れ下がっている姿が柳に似ていることからも柳と間違われてしまうことも多いですが柳の仲間ではありません。
株はあまり大きくならないので、ほかの花と組み合わせて植えることや隙間にちょこっと植えるということにも適しています。
最近ではほかに似たような花が増えてきたので植えられることは少なくなってきたかもしれません。
最近では家庭用に赤や黒の実が美しい品種も増えてきています。
自分で育てる場合は、夏に高温多湿になる場所での栽培は注意が必要です。さび病にならないように対策をする必要があるでしょう。
でも、寒さに弱く暑さには強い植物なので夏の暑さには打ち勝ってくれるでしょう。
「ビョウヤナギ」の花言葉
ビョウヤナギの花言葉は、「気高さ」、「多感」です。ビョウヤナギは、美しい顔のようにキレイな花であると言われています。
まるで楊貴妃のような美しさとまで言われていることから気高さという花言葉がつけられているのでしょう。
美しさにも種類があります。その中でもビョウヤナギの美しさは気高さがあるのです。そのうつくしさは多感な心にも突き刺さるような美しさです。
ビョウヤナギの黄色い花は、小さくて高貴な雰囲気があります。真ん中の蕊の繊細さがますます気高さを強めてくれているはずです。
人が簡単に手を出せないような美しさがありますよね。美しいというのは人によって感じ方が違います。
なので、このビョウヤナギに関しても見る人の違いで美しさも変化していくのかもしれません。
多感な心に映るビョウヤナギは、どんな美しさでしょうか?
夏至 (げし)の七十二候
夏至 (げし)の初候「乃東枯(なつかれくさかるる)」
夏至 (げし)の次候「菖蒲華(あやめはなさく)」
夏至 (げし)の末候「半夏生(はんげしょうず)」
時候の挨拶: 夏至 (げし)の候の使用例
夏至の時期は、雨や緑の季節などという言葉を使うことが多いでしょう。この時期は、時候の挨拶において「夏至の候」を使用します。
他の二十四節気の意味や時期の一覧
占い師 秋桜のワンポイントアドバイス「自分を保つ!」
だからこそ、自分をしっかりと保っておく必要もあるわ。この季節の変化を感じながらも自分をきちんと調整するようにした方が良いわよ。
季節の変わり目は、体調の変化や気持ちが変化をしていく時期なのよ。だから、梅雨や夏に向かっていく天気の変化などに引っ張られてしまうことも少なくないと思うわ。
意外と運気を上げるのって自分の強さだったりもするのよ。最後は何事にも惑わされない強さを持っている人が勝利を掴むということも多いはずよ。
だから、自分らしくいかに過ごすかということを大切にした方が良いわよね。