季節の暦の読み方に二十四節気というものがあります。
それは、七十二候をより大きく区分している暦です。
季節の流れを感じるだけでなく、立冬など占いにもかかわる暦の1つなので覚えていて損はないでしょう。
二十四節気は、日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができます。
その二十四節気の春分(しゅんぶん)は、梅雨の始まりの時期になります。昼と夜の時間が同じになる時といわれています。
冬至や夏至のように有名ではありませんが特徴的ですよね。太陽が真東から上り、真西に下りていく日でもありますよ。
目次
春分(しゅんぶん)の意味や由来
春分(しゅんぶん)は、昼と夜の時間がちょうど同じになるタイミングです。夏至や冬至のようにどちらかが長くなる日の方が印象的かもしれませんね。
二十四節気の中でも大きな節目となる日でもあります。そして、春という季節をしっかりと感じることができる時期でもあります。
燕が巣を作ったり、桜の花が咲いたりと日本人が想像する春が一気に押し寄せてきます。桜の花は古くから日本人の心を打ち、多くの歌などの作品にも登場してきました。
桜の花は満開のころも美しいですが、咲き乱れる花弁が散って舞う様子も美しいですよね。現代ではソメイヨシノが多いですが実は最近になって品種改良で作られた品種なのです。
昔の日本では、山あいで見かける山桜が主流でした。花は一重で紅を帯びています。現代では奈良の吉野山が最も有名かもしれません。
そう考えると今私たちの目の前にある桜と歴史上で愛されてきた桜の風景は少し違うのかもしれませんね。
どちらも美しいからこそ、毎年この時期がくることがうれしくなるのかもしれません。春というのは、夏や冬のような厳しい季節と比べるとあっという間に終わることも多いでしょう。
実際の暦ではあまり変わりませんが体感的には一瞬で過ぎ去ってしまうと思いませんか?そんな季節だからこそ、刹那的な美しさを歌に込めてきたのかもしれませんね。
現代では写真というツールがあります。でも、歌の方が読み手の感性も問われるので何通りもの景色が出来上がるのかもしれません。
人の数だけ春のイメージがあるのでしょう。春が深まる様子を自分なりの言葉で表現してみても良いのかもしれません。
言葉以外のツールに頼り切っている現代こそ、新しい切り口で春を見つめなおしてみましょう。
春分(しゅんぶん)の時期は「3月20日頃」
2021年 | 3月20日(土曜日) |
2022年 | 3月21日(月曜日) |
2023年 | 3月21日(火曜日) |
2024年 | 3月20日(水曜日) |
2025年 | 3月20日(木曜日) |
2026年 | 3月20日(金曜日) |
2027年 | 3月21日(日曜日) |
2028年 | 3月20日(月曜日) |
2029年 | 3月20日(金曜日) |
2030年 | 3月20日(火曜日) |
春分(しゅんぶん)の時期は、春が深まってくる時期です。寒い日が続く冬から春へと暦ではすでに切り替わっていますが体感的に春を感じるのはこのタイミングからでしょう。
みんながイメージする春があるのもこのタイミングです。また、春が進み始めると春の雨が降り始めます。
雨といえば梅雨がメインのような気がしますが意外と季節の変わり目に雨が降ることも多いのです。
春分の時期は、春の訪れを告げる雷が鳴ります。それは、春がきたという喜びだけでなく植物たちにとってもめぐみの雨となるでしょう。
春に鳴る雷のことを春雷と呼びます。この雷は夏の雷と違い、1~2回ほどなると止むという短い雷です。
この雷は冬眠などによって地面の中で眠っている生き物たちを起こすだけの雨ともいわれています。
なので、別名を虫出しの雷とも呼ばれています。春は人間もぼーっとしがちなので、それに気づくための雷ともいわれていますよ。
確かに春で浮かれているときに雷が落ちると身が引き締まりますよね。
また、この時期は稲が育っていく時期でもあり、雷が稲を実らせたという話もあります。
実は稲妻の妻は稲の夫が語源らしいですよ。ほかには、アメリカ発祥の行事ですがエイプリルフールなどもあります。
もとは、うそをついて楽しむ日ではなくキリスト教が愚弄されたことを忘れないための日だったという説や厳しい修行後に仏教徒がすぐに迷いの世界に戻ってしまったことをからかったという説などがあります。
そのどれかに真実があるというよりは、いろいろな行事が組み合わさったことで出来上がった行事であるという説が濃厚みたいです。
今のエイプリルフールは人を楽しませることの方が多いから楽しい行事になっていますね。四月バカというのはエイプリルフールでだまされた人の方を指すみたいです。
年1回楽しいウソをつくための行事だと思えば楽しみでもありますよね。最近では、春の行事の代表例として挙げられていることも多いかもしれません。
春分(しゅんぶん)のスピリチュアル的な解釈
春分(しゅんぶん)は、昼と夜の時間がちょうど半分ずつになるタイミングです。また、太陽が真東から真西で動くので方位もわかりやすいかもしれません。
この春分の日を真ん中に前後7日間をお彼岸と呼びます。お彼岸は、お墓参りをする日えおするイメージやおはぎを食べる日というイメージがあるかもしれませんね。
今は、そのように先祖の供養をする日になっていますが昔は農業を始める上での神事を行っていたみたいです。
また、東北の方では子供たちがわらを集めて丘の上で火を焚く行事があります。「暑さも寒さも彼岸まで」という言葉がある通り、このタイミングでガラッと季節が変化していくことも多いでしょう。
季節の切り替わりに対して徐々に慣れていくという意味でもお彼岸は重要でしょう。春の真ん中ということかもしれませんね。
半分を感じる日だからこそ、自分の中のバランスを確かめることに使ってみても良いのかもしれません。
何事もちょうどよく半分にすることはとても難しいです。そのうえでバランスを崩してしまう人も多いでしょう。
仕事とプライベートの配分がうまくいかないということはよくある話です。自分でも納得いっていないことがあるのであれば見直すのにもぴったりでしょう。
昼と夜が半分ということもあり、活動する時間と休む時間を区切りやすい日なのかもしれません。
しっかり休息をとる時間を作りやすいかもしれませんね。
春分(しゅんぶん)の旬の野菜は「うど」
「うど」の基本情報
栄養 | うどには、水分、カリウム、クロロゲン酸などが含まれています。最近、美容業界でも話題なクロロゲン酸は抗酸化作用があります。また、生薬として使われていることも多いです。 |
選び方 | うどは、茎が白くてまっすぐなものをえらんでください。太さは太い方がよいでしょう。そして、産毛が全体に密に痛いぐらいついているものがおすすめです。クロロゲン酸は葉っぱに含まれるので葉っぱがあるものを選びましょう。 |
保存方法 | うどは、光に当たると固くなってしまうという性質があります。なので、新聞紙で包んで冷暗所にほぞんするようにしてください。 |
その他、お役立ち情報 | 山うどは、自生のものをいいます。光を当てずに軟化栽培したものをうどと呼んでいます。最近では、軟化栽培したうどを出荷する前に日光を当てて芽に色をつけたものを山ウドと呼んでいます。 |
「うど」の特徴
うどは、日本各地の山野に自生する多年草でその新芽を食べます。漢方では根を乾燥させたものを生薬として使われています。江戸時代に現代と同じなんか栽培がおこなわれるようになりました。
「うど」のおすすめの食べ方・調理法
うどは下準備をしっかりと行うことが必要です。皮をむいて切ったものを酢水に5分ほどさらします。むいた皮はきんぴらにするとおいしいです。香りとシャキシャキとした歯ざわりを失わないように酢味噌和え、酢の物、サラダなどで食べるのがおすすめです。
またクックパッドの「うど」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
春分(しゅんぶん)の旬の魚介類は「ホタテ」
「ホタテ」の基本情報
栄養 | ホタテには、タウリン、亜鉛、ビタミンB、葉酸などが含まれています。味覚障害の防止に良いとされる亜鉛なども含み栄養もある貝です。 |
選び方 | 貝がしっかり閉じているものを選びましょう。開いていても触ったときにすぐに閉じるものであれば問題ありません。なるべく生きているものを選びましょう。選ぶ自信がないときは冷凍品がおすすめです。貝柱は冷凍しても劣化しにくいので家庭で食べるのであればそこまで気にしなくて良いでしょう。 |
保存方法 | ほたては、長期で保存する場合は冷凍保存しましょう。あまり冷凍しても劣化しないのでおすすめです。貝柱の状態にして1個ずつラップでしっかりと包み冷凍袋に入れて保存しましょう。 |
その他、お役立ち情報 | ほたては、昭和の40~50年代頃までは高い貝でしたが最近になり養殖技術が進んだことによってかなりリーズナブルに手に入るようになりました。最近では冷凍ものがふるさと納税の返礼品としても人気があります。 |
「ホタテ」の特徴
ホタテは、3月ごろが最もおいしい貝です。身が厚くなって、タンパク質も増えるのでうまみもアップします。日本での主な産地は、北海道と青森です。ほたては、養殖も天然もそこまで味に差がないので転移取りやすいものを食べましょう。
「ホタテ」のおすすめの食べ方・調理法
ホタテは、刺身が最も手軽で楽な食べ方です。ほかの調理方法はかなりバリエーションがあるでしょう。ホタテのバター焼きのように火を通して食べることもおすすめです。洋風の味付けにも和風の味付けでも合います。冷凍の貝柱をストックしておくと便利でしょう。
またクックパッドの「ホタテ」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
春分(しゅんぶん)の旬の草花は「山桜」
「山桜」の基本情報
学名 | 山桜 |
科・属 | バラ科 |
原産国 | 日本 |
別名 | さくら |
「山桜」の特徴
山桜は、日本で昔から見られる種類の桜です。日本では春の花といえば、だれでも桜と答えると思います。
桜は日本人にとって古くからなじみ深い花なので万葉集などの歌にもよく出てくるモチーフでもあります。
今でも春の代名詞となっているので入学式や卒業式のタイミングで満開になるとうれしくなることも多いですよね。
でも、現代でよく見かける桜はソメイヨシノです。ソメイヨシノは品種改良によって出来上がった桜なので昔の人たちから愛されていた桜とは少し違います。
山桜は一重の花弁に紅色です。今でも奈良の吉野山では見かけることができるでしょう。山桜にはソメイヨシノにない魅力があるかもしれません。
清楚に見えたり、妖艶に見えたりとみる人の心によっても見え方が変わってくるかもしれませんね。
桜の花をお酒や湯に浮かべて飲むというんおも風流でよいでしょう。
「山桜」の花言葉
珊瑚樹の花言葉は、「純潔」、「高尚」です。花言葉にも山桜の特別な感じが表れているのかもしれません。
今でこそ外国からもたくさんの美しい花が日本に入ってきていますが、当時の日本においては鮮やかな色の花が少なかったのかもしれませんね。
また、厳しい冬を終えた春にピンク色のかわいい花が咲き乱れる様子が人々の心えを打ってきたのかもしれません。
どことなく山桜の美しさや山の標高が高い場所などに咲いている様子を見かけると誰も触れることができないような美しさのように感じることができるでしょう。
桜の花は、昔から純潔でけがされてはいけない存在とされていたのかもしれません。今では日本の国花ともなっています。
国花だからこそ、食器などであれば桜の季節以外の使用であってもマナー違反とならないそうです。
桜の花は自分が日本人であるということを強く意識させてくれるような存在でもあるかもしれませんね。
何気なく、人生の節目に登場していることが多い花でもあるのかもしれません。美しさと気高さを持ち合わせる花は桜しかないでしょう。
春分(しゅんぶん)の七十二候
春分(しゅんぶん)の初候「雀始巣(すずめはじめてすくう)」
春分(しゅんぶん)の次候「桜始開(さくらはじめてひらく)」
春分(しゅんぶん)の末候「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」
時候の挨拶: 春分(しゅんぶん)の候の使用例
春分(しゅんぶん)の時期の時候の挨拶は、春分の候から始めることができます。
他の二十四節気の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「春を味わって!」
気持ちの中でも少し落ち着き始めて、花見をしようかな?と思えるような日なのかもしれないわ。
春って少しぼんやりしてしまう時期でもあるかもしれないけど、そのゆとりを楽しむことも大切よ。
春というものをしっかり味わってみるとよいわよ。春に慣れてくると徐々に夏に向かっていく準備もできてくると思うわよ。
これから本格的に活動を始める前の助走期間であると思えば気も楽じゃないかしら?