季節の暦の読み方に二十四節気というものがあります。
それは、七十二候をより大きく区分している暦です。
季節の流れを感じるだけでなく、立冬など占いにもかかわる暦の1つなので覚えていて損はないでしょう。
二十四節気は、日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができます。
その二十四節気の啓蟄 (けいちつ)は、春の陽気に誘われて地中にいる虫たちが地上に出てくる時期です。
それくらい春が進み、気候が安定してくる時期とも言えます。虫によって過ごしやすい季節は人間にとっても過ごしやすい季節でしょう。
目次
啓蟄 (けいちつ)の意味や由来
啓蟄 (けいちつ)は、地面の中にいる虫などの生き物たちが徐々に元気になってきます。春の陽気に誘われて地面の上に出てくるでしょう。
文字だけだと虫だけのイメージの方が強いかもしれませんが、昔は虫だけでなく蛇などの生き物も虫と区分だれていたようです。
外が暖かくなってくると徐々にその様子が気になってくるのかもしれませんね。暖かい陽気に誘われて生き物たちが外に出ると春もすぐそこです。
すぐに桃が花をつけ始めるでしょう。また、昔は暖かい陽気だけでなく雷に驚いて生き物たちが外に出てくるともいわれていました。
雷に驚いて出てくるなんて少しかわいらしさもありますよね。また、植物たちが芽を出したり花をつけたりする時期でもあります。
冬の花として有名な椿の花が花をつけるのもこのタイミングです。真っ赤で美しい花は東洋の薔薇とも呼ばれています。
白い雪の中に落ちる椿の花は妖艶でもありますよね。また、少しミステリアスな美しさも感じるでしょう。
椿の花は、美しく咲いている最中に首を切られたように花を落とすことから美しさの象徴とされることも多いです。
美しいままの姿で最後を迎えるなんてすごいですよね。ただ、解釈にはいく通りもあることから武士たちはこの様子をあまり良いとは思っていなかったみたいです。
寒い時期に美しく花を咲かせてくれる様子は素敵ですよね。ほかには、とびが泣き始めます。
「ピーヒョロロ」という鳴き声は春にぴったりでしょう。とびの巣は春の季語になっていますが、とびそのものは春の季語ではないようです。
不思議ですよね。この時期は徐々ににぎやかになっていく様子が見られるタイミングでもあります。
人間も生き物たちのようにやる気がわいて活動的になってくる時期でもあるかもしれません。
春が近づくと自然と気分も上がりますよね。
啓蟄 (けいちつ)の時期は「3月5日頃」
2021年 | 3月5日(金曜日) |
2022年 | 3月5日(土曜日) |
2023年 | 3月6日(月曜日) |
2024年 | 3月5日(火曜日) |
2025年 | 3月5日(水曜日) |
2026年 | 3月5日(木曜日) |
2027年 | 3月6日(土曜日) |
2028年 | 3月5日(日曜日) |
2029年 | 3月5日(月曜日) |
2030年 | 3月5日(火曜日) |
啓蟄の時期は、やっと春が来たということを実感することができるかもしれません。3月おもなれば雪国でも春の足音が感じられるはずです。
暖かい地方ではすでに春を目で感じることができているのかもしれませんね。桃の花が咲き始める時期でもあります。
桃の節句と呼ばれる行事がある時期として認識している方も多いでしょう。あとは山の色が徐々に春らしく変化していく時期でもあります。
それを「山笑う」と表現することも多いでしょう。花や若葉の色合いが淡くてその陰影が微笑んでいるように見えるとも言われています。
ほかの季節も山に関する言葉があるので調べてみるのも悪くはないでしょう。ほかにも春らしい植物を見かけることが多くなるので探してみましょう。
春の息吹は意外と近い場所にあったりします。春らしさというのは探しているときは、なかなか見つからないかもしれません。
でも、徐々に楽しい春を見つけることができるでしょう。春といえば、植物だけでなく蝶を想像する人も多いでしょう。
昔から蝶は現実と夢をつなぐ生き物として考えられてきたみたいです。中国の説話である「胡蝶の夢」では、蝶になる夢をみたことで現実が実は蝶の夢で自分は人間でなく蝶なのではないか?という話です。
蝶は、吉兆のシンボルでもあります。また、故人が姿を変えて会いに来てくれた時の姿でもあるといわれていますよね。
何気なく見かける蝶もいろいろな逸話があり面白いですよね。よく見かけるからこそ神秘的な話が多い生き物なのかもしれません。
でも、蝶の話以外にも春もなかなかロマンを感じることができる季節であるといえます。
啓蟄 (けいちつ)のスピリチュアル的な解釈
啓蟄 (けいちつ)は、春の訪れを知らせてくれる時期です。植物や生き物たちが本格的に活動を始める時期です。
暖かくなると動きたくなるのは人間も同じでしょう。また、季節の変わり目ということもありいろいろな行事が行われています。
主な行事は、お水取りと桃の節句です。何気なく眺めてきた行事でもスピリチュアル的にも意味があります。
お水取りは春の知らせを教えてくれる行事です。地元の奈良では、お水取りが終わらないと春が来ないといわれています。
その時に、回廊で振り回す松明の火を浴びると厄除けになるといわれており、参加した人は積極的に浴びに行く光景が見られるほどです。
ほかにもこの時にくまれた御香水を飲むと万病が治るともいわれています。ほかには、桃の節句も長寿を願う行事でもあります。
桃の節句といえば、女の子の成長を願う行事と思われ外ですが始まりは違ったという説もあります。
桃自体が中国では不老不死の果物と言われています。もともとは、三千年に1度しか実をつけることがない桃だけをさしていたようです。
徐々に桃自体が不老不死の意味を持つようになりました。長寿を祝って桃の花を浮かべたお酒を飲むのも良いとされています。
昔は花が咲くことを花笑みと呼んだそうなので1番の長寿の秘訣は笑うことなのかもしれません。
冬に厳しい顔をしていた人も春になると自然と笑顔になっていくことも多いと思います。なので、春という季節は不思議な魔力があるのかもしれませんね。
季節の行事をしっかりと楽しむだけでも春を満喫した上で厄除けまでを済ませることができるでしょう。
啓蟄 (けいちつ)の旬の野菜・果物は「葉わさび」
「葉わさび」の基本情報
栄養 | 葉わさびの栄養素は、炭水化物、ナトリウム、タンパク質などが含まれています。 |
選び方 | 葉わさびは、ピンと元気なものを選びましょう。色は黄緑から緑色で色が鮮やかなものがおすすめです。 |
保存方法 | 葉わさびは、キッチンペーパーに挟んで冷蔵庫に保存しましょう。 |
その他、お役立ち情報 | 葉わさびは、辛味がある葉ですが湯通ししてから瓶などに詰めてふると辛味が増していきます。 |
「葉わさび」の特徴
葉わさびは、さわやかな辛味のある葉っぱです。俊は3月~4月と春真っ只中です。でも、収穫のタイミングが短いので入手しにくい野菜でもあります。よくわさび菜と間違われますが、葉わさびとわさび菜は違う野菜なので注意しましょう。
「葉わさび」のおすすめの食べ方・調理法
葉わさびは、水洗いをしてからカットして沸騰したお湯をさっとかけます。それを風味が抜けないようにして瓶につけてから味をつけましょう。醤油をお好みの量で入れると葉わさびの醤油漬けです。ごはんに混ぜて混ぜご飯にしてもおいしいです。
またクックパッドの「葉わさび」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
啓蟄 (けいちつ)の旬の魚介類は「わかめ」
「わかめ」の基本情報
栄養 | わかめは、タンパク質、炭水化物、ビタミンB、ミネラルなどが含まれています。現代人はミネラルが不足しがちなので積極的に取りたい植物でもあります。 |
選び方 | 肉厚で色の濃いものを選びましょう。色が薄くぺらぺらなものはあまりよくないです。 |
保存方法 | わかめは、湯通しをしてから冷凍することができます。最初から長期保存をする予定なのであれば、乾物のわかめを買う方がよいでしょう。 |
その他、お役立ち情報 | わかめは、現代病と呼ばれる肥満や高血圧も抑えてくれます。現代人にもとてもぴったりな食材なので積極的に取り入れるようにしましょう。また、めかぶもわかめの部位の一つです。めかぶは根に近い部分で湯通しするとトロトロしておいしいです。 |
「わかめ」の特徴
わかめは、古くから日本で食べられており日本人にはすごくなじみが深い食材です。水温が低い方がよく育つといわれています。
「わかめ」のおすすめの食べ方・調理法
わかめは、お味噌汁に入れて食べる方法が一般的かもしれません。でも、サラダに加えたりと様々な方法で食べることもできます。ごはんに混ぜてわかめごはんにしてみるのも悪くないでしょう。
またクックパッドの「わかめ」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
啓蟄 (けいちつ)の旬の草花は「パンジー」
「パンジー」の基本情報
学名 | パンジー |
科・属 | スミレ科 |
原産国 | 交配種 |
別名 | 三色すみれ |
「パンジー」の特徴
パンジーは、日本では三色すみれと呼ばれています。フランスではパンセと呼ばれており、いろいろな名前がある花です。
もとはヨーロッパに自生していた花みあいですが交配を繰り返し今のような姿になったようです。
昔は、大きな花を咲かせる品種をパンジー、小ぶりなものをビオラと呼んでいたようですが最近は新たな品種も増えて一概には言えなくなりました。
基本的には苗で植える花です、植える時期は10月から11月の暑さが少し落ち着いたタイミングがおすすめです。
よく見かけるくらいメジャーな花だからこそ品種改良が進み、日々進化しているみたいです。
新しく動き出すという意味ではこの時期にぴったりな花でもあるといえますね。育てるのはそこまで難しくないので初心者でも育てやすいと思います。
世界中で愛されている花なので英語の名前だけでも200種類以上あるそうです。名前がたくさんあるなんてすごい花ですよね。
フランス語のパンセは思案という意味があうそうです。花の形が物思いにふける人に見えることからそんな名前が名づけられたそうです。
日本では比較的よく見かける花かもしれません。小学校で栽培することも多いので、ほかの花の名前を知らなくともパンジーだけはわかるという人もいるでしょう。
日本では、春から秋にかけて花を咲かせます。花壇に植えられていることも多く、多くの人たちを楽しませてくれる花でもあります。
「パンジー」の花言葉
パンジーの花言葉は、「愛の使者」です。また、花の色によっても花言葉が変わり、紫は「思慮深い」、白は「温順」、黄色は「つつましい幸せ」です。
カラーバリエーションが豊富だからこそ、花言葉もいろいろあって面白いですよね。花言葉で遊んだり、思いを伝えたりすることができるのも魅力の一つです。
パンジーの花言葉を使って愛を伝えるということはそれこそ愛の使者になってくれていると言えますね。
よく見かけるなじみの花だからこそ、思いが伝わりやすいということもあるでしょう。手に入りにくい花だと気持ちが消化できずもやもやしてしまうこともあるでしょう。
また、毎年同じようにプレゼントするということに対しても対応しやすくなると思います。手軽に手に入るからこそ愛を伝えるという行為を手伝ってもらうことができます。
急に約束が入った時でもパンジーならどこかで見ることができますよね。また、育てるのも簡単なので自分で育ててみても良いと言えます。
パンジーの花言葉を使って誰かに自分の思っていることを伝えてみましょう。
啓蟄 (けいちつ)の七十二候
啓蟄 (けいちつ)の初候「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」
啓蟄 (けいちつ)の次候「桃始笑(ももはじめてさく)」
啓蟄 (けいちつ)の末候「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」
時候の挨拶: 啓蟄 (けいちつ)の候の使用例
啓蟄の時期は、栗の花、太陽が眩しい季節などという言葉を使うことが多いでしょう。この時期は、時候の挨拶において「小満の候」を使用します。
他の二十四節気の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「活動的になる!」
人間も気温の上昇で自然と活動的になるかもしれないし、雷に打たれるような衝撃を感じて動き出すかもしれないわ。
まぁ、理由は何でもよいのじゃないかしら?とりあえず、動くということを意識してみるとよいわ。
何でも動かないと何も始まらないのよね。最初に終わりを見据えるのでなく、まずは初めてみることを意識してみるとよいわよ。
難しく考えるのでなく、自分も冬眠から目覚めた生き物のような意識で物事に対して向き合ってみることも大事よ。
まずは、いろいろ考えこむより飛び出すということを意識してみて。