季節の暦の読み方に七十二候というものがあります。
日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができるでしょう。
その七十二候の乃東枯(なつかれくさかるる)の時期は、梅雨の時期に入ります。
梅雨と言えば、ジメジメとした日が続き気持ちを後ろ向きになりやすい時期です。
でも、ふと周囲を見渡してみると梅雨だからこそ美しく見える草花たちがあったりしますよ。
そんな時期の過ごし方について考えてみましょう。
目次
乃東枯(なつかれくさかるる)の意味
この時期は、靭草が枯れたように見える時期です。靭草の花は昔から生薬として世界で役立たれていたものです。
意外と靭草は、身近に存在する薬草の1つです。当時の頃に芽を出して半年以上かかった6月から8月に紫色の花を咲かせます。
その花は、穂のような形で咲くのでかなり華やかに見えるでしょう。親指ほどの花がどんどん咲くので見ているだけでも楽しい花です。
夏枯草という別名もあり、花穂を飲むと利尿作用や消炎作用があるとされていました。
また、煎液はねんざや晴れている部分への塗り薬にも使うことができます。それ以外にうがい薬としても使えますよ。
英語では、全てを癒すという意味の名前が付けられているので万能薬とも言えます。昔から世界共通で使われていると考えると不思議な話ですよね。
現在の日本で1番使われている靭草という名前は、武士が武器を入れるために使っていた靭に見立てたことから始まります。
昔は漢方として人気があったのですが、最近は見向きもされない花になりつつあります。パッとどこに咲いているのか思いつかないですよね。
今でも山野に出かけると咲いている花を見かけることもできますよ。
できれば咲いている靭草を見てみたいですよね。
乃東枯(なつかれくさかるる)の時期は「6月21日~6月25日頃」
2021年 | 6月21日~6月25日 |
2022年 | 6月21日~6月25日 |
2023年 | 6月21日~6月26日 |
2024年 | 6月21日~6月25日 |
2025年 | 6月21日~6月25日 |
2026年 | 6月21日~6月25日 |
2027年 | 6月21日~6月26日 |
2028年 | 6月21日~6月25日 |
2029年 | 6月21日~6月25日 |
2030年 | 6月21日~6月25日 |
乃東枯(なつかれくさかるる)の時期は、夏至の時期に入ります。夏至と1年の中でもっとも日が長い日です。
また、この時期は梅雨も抜け本格的な夏に入ります。梅雨の季節が終わると、やっと夏がきたことを実感することができますよね。
梅雨の時期も植物たちは植物は人間のように鬱陶しいと思っていないはずです。生きている立場が違うだけで大きく変化するなんて面白い話ですよね。
人間も雨に濡れている方が美しく見える花や風景を楽しむ良い機会でもあるはずです。年に限られた期間しかないと思うと急に愛おしい時間のように感じませんか?
雨に濡れている花は「雨降花」と呼ばれる花と呼ばれて風情がありますよね。その中には、昼顔、むくげ、りんどう、すみれなど色々な種類の花があります。
なので、それぞれの花の見え方の違いを楽しむということもできるでしょう。
そして、この時期は急に気温が熱くなることや日差しが強くなることで体調に変化が出ることもあるので注意しましょう。
旬の時期の夏ミカンを食べるとビタミンCを補給することもできて、すごく良いことだと思います。
夜が短い時期だからこそ、梅雨の間に抑えていた自分を解放してみましょう。活動的に過ごすことができるチャンスかもしれません。
乃東枯(なつかれくさかるる)の旬の果物は「夏みかん」
「夏みかん」の基本情報
栄養 | 夏みかんは水分が多い果物です。特にビタミンCやクエン酸が多く含まれており、夏場の体調管理にもおすすめです。また、筋も多く食物繊維も豊富です。 |
選び方 | 形が良く表皮に張りがあるものがおすすめです。ずっしりと重く実の詰まったものを選びましょう。 |
保存方法 | 夏みかんは冬みかんと同じように常温でしばらく保存することもできます。ジャムやゼリーなどに加工して保存してみましょう。
ジャムにする場合は砂糖をできるだけ減らしたいと思うかもしれませんが、しっかり砂糖を入れる方が持ちは良くなります。 1枚ずつカットしてからラップに包んで冷凍すると、レモンのように使うこともできます。 |
その他、お役立ち情報 | 夏みかんは分担の雑種になっています。酸味が強いので生で食べるよりもゼリーやマーマレードなどに加工する方が食べやすくなるでしょう。
皮を使う時は、熱湯にくぐらせて洗ってみてください。きちんとワックスを落としてから調理をすることをおすすめします。 |
「夏みかん」の特徴
夏みかんは通常のみかんに比べて酸味が強いです。また、香りもほかのみかん類よりも良いので香りを楽しむにもぴったりでしょう。
捨てたくなりますが、筋にたっぷり食物繊維が含まれています。
「夏みかん」のおすすめの食べ方・調理法
夏みかんは、そのまま食べることもできます。が、酸味と苦みが強いので誰での楽しめる味というよりは大人の味でしょう。
また、香りがすごく良いのでレモンの代わりにサラダやから揚げに振りかけるということもおすすめです。
なるべく加工して食べる方が食べやすいと思います。夏場の紫外線による肌の傷みや老化を抑えてくれる効果があるので積極的に食べるようにしましょう。
またクックパッドの「夏みかん」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
乃東枯(なつかれくさかるる)の旬の魚介類は「鮎」
「鮎」の基本情報
栄養 | 味にはタンパク質、ビタミンB1、ミネラルなどが含まれています。 |
選び方 | 頭が小さくて体の色がキレイなものを選びましょう。そして、えらが鮮紅色のものがおすすめです。 |
保存方法 | 最初にお腹を振り絞って、内臓内の糞を出します。糞が出なくなったら再び洗い濡れたキッチンペーパーで包んでからビニール袋に入れて冷蔵庫内で保管しましょう。
鮎は皮膚が薄いので乾燥させないのが肝心です。冷凍するときも通常の冷凍庫を使うと薄い皮膚が破れてしまうので急速冷凍をするシステムを使うようにしてください。 また、専用の袋が売っているのでそのアイテムを使うようにすれば薄い皮膚を守ることができます。 |
その他、お役立ち情報 | 鮎は最近になってスーパーで売られるようになりました。香りはあまり楽しむことができませんが脂ののりは十分楽しむことができます。 |
「鮎」の特徴
鮎は川魚です。塩焼きは夏の訪れを知らせてくれる風物詩のような魚でもあります。また、地域によって味が違うので食べ歩く楽しみもあるかもしれません。
また、琵琶湖の鮎はほかの地域の鮎と違い大きくなりません。その小さな鮎と山椒で煮たものは滋賀県の名物です。
「鮎」のおすすめの食べ方・調理法
鮎は、塩焼きで食べるのが最も美味しとされています。ですが、ムニエルとして食べても美味しい魚です。
脂が強いですが鵜意外とバターが合うのです。ほかには、鮎の内臓を塩辛にするうるかという料理も独特の香りと苦みを楽しむことができ、お酒にぴったり合う料理です。
またクックパッドの「鮎」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
乃東枯(なつかれくさかるる)の旬の草花は「靭草」
「靭草」の基本情報
学名 | 靭草 |
科・属 | シソ科 |
原産国 | 北アメリカ |
別名 | 夏枯草 |
「靭草」の特徴
靭草は、夏枯草と呼ばれている花です。日本では割と各地に点在して咲く花です。そして、夏の頃に枯れたように見えることからそういった名前と言われています。
角ばった花を穂の下から上へと徐々に花を咲かせていきます。紫色の少し野性味のあるイメージの花です。
シソ科の植物ですが、シソ特有の香りはありません。目で見て楽しむ花というよりは漢方薬として使われてきたことが歴史の方が長い花のです。
枯れてからが本番かもしれません。
むくみを取るという効果があると言われており、古くから民間療法として活用されてきました。
ほかには喉の痛みや腫れに対しても良い効果があるそうです。
煮だして、そのエキスを1日に3回飲むとむくみが徐々に良くなってくるそうです。また、漢方としてだけでなくハーブティーとして日本では愛されてきた薬草でもあります。
そして、中国ではお茶として常用されており、暑気払いのために飲まれているものです。
ただし、体が冷たくなるタイプの冷え性や妊婦は飲んではいけないと言われているので注意しておきましょう。
「靭草」の花言葉
靭草の花言葉は、「優しく癒す」です。そもそもヨーロッパでは全てを癒すという名前がついている花です。
むしろ、鑑賞用というよりは薬草として使われている花なのでそういった花言葉がついているのかもしれません。
日本だけでなく、世界中で愛されている薬草と聞けばすごい薬草に聞こえますよね。
ねんざ、腫れ、むくみなどあらゆることに効果がある薬草なので使い方を知っていると重宝するでしょう。
煎じて飲むのが難しいのであればハーブティーとして飲んでみると手軽だと言えます。
また、花自体も紫色がキレイな素朴な花なので人々を目で見て癒すということもできますよね。
乃東枯(なつかれくさかるる)の旬の行事は「夏至」
この時期は、夏至があります。1年で最も夜が短い日だと言われています。最も太陽が高い位置に出るので影が1番短い日であるとも言われています。
意外と梅雨の時期だったりと実際に太陽の位置を見ることが昔はできなかったようですが、最近は梅雨より後に訪れることの方が増えていますよね。
なので、日の長さを実感することができるでしょう。さらに、夏至は占いの世界でも季節の変わり目と言われていますよね。
冬至と比べると、なんと5時間も夜の長さが違うそうです。さらに、北へ行く方が夜が短くなるので日本では1番北海道の夜が短い日になります。
北欧などは白夜という夜がない時期もあるくらいですよね。慣れていない日本人などから見ると不思議な感覚だと思います。
そんな日本も江戸時代までは、季節によって時間の刻み方も変えていたそうです。太陽の上り沈みに合わせて生活をする方が利に敵っていたのかもしれませんね。
今では、太陽が出ているか否かなんて無視して生きていることの方が多いですよね。年に2回ある夏至と冬至の日だけでも太陽の浮き沈みに注目してみても悪くないと言えます。
朝は日が昇り、夜は日が沈むというのは当たり前のことです。地球が滅亡しない限りはこれからも無意識の間に進んでいくことでしょう。
だからこそ、たまには意識してみてください。意外と朝焼けや夕焼けが美しいということを感じる機会になるのかもしれません。
夏至は、特に冬至のようなイベントはないと言えます。なので、空をじっくり眺めてみてはいかがでしょうか?
実際は、日が長いこともあり普段よりも活動量を増やしてしまいがちかもしれません。けど、潔く仕事を切り上げてみましょう。
太陽が高いうちに帰宅するって言うのは、現代では何事にも代えられない贅沢なのかもしれません。
結局は、その日が長いことによりできた時間を自分らしく過ごせば良いのです。
乃東枯(なつかれくさかるる)の運気アップの方法は「日の長さを自分の時間に」
この時期は、夏がぐんぐん迫ってくる時期です。そして、一大イベントの夏至があります。夏至とは、1年の中で最も昼が長い日であると言われています。
その昼が長いという事柄をお得なことであると捉えてみましょう。仕事の帰りで疲れていても空を見上げた時に日が高いと何かしてみようという気持ちになることもありますよね。
そうなんです。日が落ちて暗くなっていると実際の疲労度よりも疲れたような気分になってしまうこともありますよね。
そう考えると太陽が高くて日が長いというだけで、自分の中にパワーがみなぎってくるような感覚を覚えることもありますよね。
日本の場合は、実際に1日の時間が長くなる訳ではないですが自由に使える時間が増えたと思えば少し得をしたような気分になりませんか?
明るい太陽の下をゆっくりと歩くだけで気分が上がってくることもありますよね。逆にずっと引きこもっていると気が滅入ってくるので理にかなっているのかもしれません。
そのラッキーな時間を自分のために使うようにしましょう。時間が増えればやりたいことはみんな心の中に持っているかもしれません。
けど、実際は自分だけのためよりも家族や仕事のために使ってしまうことも多いですよね。確かにそれはそれで良いことです。
誰かのために自分の貴重な時間を使うということは、あなた自身の志も高くて良いでしょう。けど、年1回のお得な日くらい自分のために時間を作りませんか?
普段、人のために頑張っているのであればなおさらです。単純に自分のことを考える時間は大切にした方が良いでしょう。
日が高いうちにお酒を飲んだり、温泉に入ったりと人によって幸せを感じるタイミングは違うと思います。
でも、同じ行動をしていても日が高い時の方が贅沢な気分を味わうこともできますよね。あなた自身が自分が思う贅沢な時間の過ごし方をしてください。
それによって、これからの夏を乗り切りましょう。意外と人間は贅沢な時間が必要です。自分を解放してみてください。
他の七十二候の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「自分のための時間を」
だから、その夏至を境に夏らしく過ごすと良いわよ。まぁ、多くの人は夏だからと言って何かする訳じゃないわよね。
夏服を着て、そうめんを食べるくらいかもしれないわ。だけど、せっかくだから何か夏らしいことに挑戦してみても良いと思うわよ。
夏を楽しむということは季節を楽しく過ごすことだから、開運にとっても心にとっても良いことだと思うわよ。
まずは、夏らしい物事をイメージすることから始めてみましょう。難しく考えず、かき氷を食べるなどすぐにできることでも良いのよ。
実際にあなたがする夏らしいことだからね。