季節の暦の読み方に二十四節気というものがあります。
それは、七十二候をより大きく区分している暦です。
季節の流れを感じるだけでなく、立冬など占いにもかかわる暦の1つなので覚えていて損はないでしょう。
二十四節気は、日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができます。
その二十四節気の雨水 (うすい)は、雪が雨に変わるじきです。冬の寒い間は、雪が降り続けますが徐々に春に近づくにつれて雪が雨となります。
また、雨が降るだけでなく積もっている雪を雨が溶かすという意味あいもあるでしょう。雪解けのように人々の心も少しずつ柔らかくなっていくはずです。
目次
雨水 (うすい)の意味や由来
雨水 (うすい)は、暦の上では春に入っているタイミングの暦となっています。まだまだ、日本列島では寒い日が続く時期ではあります。
雨も寒いと水ではなく、雪となって振り続けます。徐々に寒さが和らぎ、空から降っていたものが雨に変わりつつある時期です。
普段であれば、雨を好む人はいないかもしれません。でも、この時期は少し違います。冬の寒さからやっと解放されたのだという気持ちが高まることでしょう。
雪も眺めている分には悪くないのですが、毎日続いてしまうと過酷ですよね。雪が雨になり、その雨が降り積もった雪も溶かしてくれます。
また、雪解け水となり人々の喉を潤わせてくれるものにもなるでしょう。春になるだけなのにずいぶんと空気が変わるはずです。
温かい地域だとそこまではっきりとした変化は感じないかもしれません。でも、雪の多い地域だと季節の移り変わりを肌でしっかりと感じることもできるようになるでしょう。
雪が減り、雨が増えてきたことで季節が一つ進んだということを実感することになります。春が待ち遠しいとより早く春を迎えたくなりますよね。
雨による雪解けで大地が目を覚まします。その大地の息遣いをしっかりと感じることができるタイミングでもあります。
冬眠から目が覚めた大地が潤い始めると水蒸気が上がり、周囲は霞に包まれます。そんな様子が春を喜んでいるようにも見えるでしょう。
大地の変化だけでなく、わかりやすいもので春を感じることができるようになるのもこのタイミングなのかもしれません。
春という言葉を聞いて想像することができる景色はもう少し先です。でも、春はすぐそこまで迫ってきています。
あなたらしい春を探してみましょう。人の数だけ、感じることができる春があると思います。春を見つけるのはあなたかもしれません。
あなたが春だと思っても隣の人はまだ冬だということもありますよね。そんな小さな違いを味わう期間にしましょう。
雨水 (うすい)の時期は「2月18日頃」
2021年 | 2月18日(木曜日) |
2022年 | 2月19日(土曜日) |
2023年 | 2月19日(日曜日) |
2024年 | 2月19日(月曜日) |
2025年 | 2月18日(火曜日) |
2026年 | 2月19日(木曜日) |
2027年 | 2月19日(金曜日) |
2028年 | 2月19日(土曜日) |
2029年 | 2月18日(日曜日) |
2030年 | 2月19日(火曜日) |
雨水の時期は、文字通り雨がメインとなる時期です。雨がずっと降り続ける梅雨の時期とは少し違い、この時期は雨の変化で季節の進み方を実感することができます。
季節の進み方は、目で見てわかるものでも暦ではっきりと決めるものでもないのかもしれません。
暦ではしっかり決められていますが、少し違和感を覚える時もありますよね。なので、自分が生活をする上で感じる感覚を大切にした方が良いのかもしれません。
この時期は、自然界もザワザワし始める時期です。冬は、熊のように冬眠をする動物以外も活動が比較的穏やかになります。
そんな中、少しずつ動き出します。大地も水を吸い、その水分を植物も吸うという形で雨は世界を巡ります。
霞が大地を覆ってもそれは風情あって美しいですよね。現代人は、そんな景色をゆとりをもって眺めることが難しいのかもしれません。
また、植物たちが力強く芽を出し始める時期でもあります。冬を乗り越え、新しい季節まで頑張った植物たちはとても強いとも言えるでしょう。
その強さに感銘を受けるのも人間です。春を体中で感じましょう。普段、何気なく歩いている道にも春が届いているかもしれません。
春の気配は、人が掴まないとそれは気配であって春ではありません。せっかく春が近づいているのだから、その気配を感じてみるようにしましょう。
目線を変えるだけで見えてくることもあるはずです。雨も雪も同じもので姿が少し変わっただけですよね。
それだけで人間も含めた生き物たちの感じ方が変化するのも面白いですよね。
雨水 (うすい)のスピリチュアル的な解釈
雨水 (うすい)は、雪が雨に変わる時期を指す暦です。雪も雨も結局は、降っている時の温度が違うだけで物質としては同じようなものです。
だからこそ、自分たちの見る方向や環境が違えば同じものでも違うものに見えてしまうということを教えてくれているのかもしれません。
また、雨が降って雪を解かすということが農耕の準備を始めるタイミングでもあります。今の時代であれば、天気予報で全てを決めることができます。
でも、暦ができた頃であれば先のことを見通すのは不可能ですよね。だからこそ、何か目印が必要だったのだと思います。
雪が降らなくなり、雨が増えるということは気温が上がってきたということでもあるので春が近づいてきたということでもあります。
春の訪れを肌感覚で感じることができるのはさすがとも言えますよね。そのように同じものがどう変化していくのか?ということを観察することも大切です。
現代であれば、ほかのことでも同じような変化があるかもしれません。毎日、同じだと思っているものが少しずつ変化をしている可能性もあります。
難しく考える必要はありません。でも、少し周囲を見渡してみても良いと思います。あなたなりの変化を見つけ出してみてください。
それは科学的根拠が必ずしも必要ではありません。科学的根拠に乏しいジンクスでも良いと思います。
雨水 (うすい)の旬の野菜は「つくし」
「つくし」の基本情報
栄養 | つくしは、カリウム、マグネシウム、リン、カロテン、ビタミンEなどが含まれています。体の老廃物の排出を促して体調を整えてくれる効果があります。 |
選び方 | つくしは、頭が固いうちが食べごろお言われています。上にある胞子嚢が開く前が固いのです。あまり販売されていることはないでしょう。道路や鉄道、田畑の土堤などに生えていることが多いです。野菜と言うよりは山菜や野草ですね。 |
保存方法 | つくしは、はかまを取ってから塩でサッとゆでてから食べます。下処理をした後であれば冷凍保存も可能です。 |
その他、お役立ち情報 | つくしは、意外と色々なところに生えています。こんなところに?というような場所で出会うこともあるでしょう。比較的、誰でも入ることができる場所の方が多いかもしれません。 |
「つくし」の特徴
つくしは、春の山菜の代名詞みたいになっています。意外と繁殖力が高いので1か所に生えると大量に生えていることが多いです。
逆に除去しようと思うと難しくて苦労するくらい生命力が強い植物です。
「つくし」のおすすめの食べ方・調理法
つくしは、はかまを取ってから塩でゆがくという下処理をしてから調理をします。卵とじや油いためにすることが多いですが、ほろ苦さと歯触りを感じることができるでしょう。
またクックパッドの「つくし」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
雨水 (うすい)の旬の魚介類は「のり」
「のり」の基本情報
栄養 | のりは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB群、鉄、カルシウム、食物繊維などが含まれています。 |
選び方 | のりは外から見て味がわからないこともあり、値段や色で確実に評価するのは難しいです。なるべく、食べてみて甘みや香りを確かめてから購入しましょう。加工品を買う方が味にばらつきは少ないと言えます。 |
保存方法 | のりは、加工して保存することが多いです。佃煮にしたり乾燥させてみたりと形状を変えると保存期間も長くなるでしょう。むしろ、生ののりを食べる人は少ないかもしれません。 |
その他、お役立ち情報 | のりを消化することができるのは、日本人だけであると言われています。それくらい日本では当たり前に食卓に上がる食材ですよね。海苔とご飯の組み合わせだけで1食出来上がるくらいです。 |
「のり」の特徴
のりは、比較的都市部に近い海で育つ改装です。東京でさえも獲ることができます。最近は、ほぼ養殖されたものとなっています。海苔は加工品が多いことで旬の時期がわかりにくいですが、旬は冬です。
「のり」のおすすめの食べ方・調理法
のりは、佃煮などの加工品として食べましょう。その加工品をさらに調理するのもおすすめです。チョレギサラダや親子丼のトッピングにしてみたり薬味の一つとしても人気があります。また海苔を煮込んで海苔煮を作るのも流行っています。
またクックパッドの「のり」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
雨水 (うすい)の旬の草花は「藍」
「藍」の基本情報
学名 | 藍 |
科・属 | タデ科 |
原産国 | 東南アジア |
別名 | タデアイ |
「藍」の特徴
藍の花は、雨水の時期に種をまきます。2月頃に種をまく多年草です。藍の花は、眺めて楽しむだけでなく、染色にも使うことができます。
17cmほどに伸びると苗床から畑に植えます。江戸時代頃から徳島県で阿波染めをするようになったことから藍の名産地になっています。
藍染の色はご存知の方も多いかもしれません。ジャパンブルーという言葉もあり外国でも人気がありますよね。
藍染で染まった布の色は青くて美しい色なのですが、実は藍の花の色ではありません。
咲いている時の藍の花はピンクに近い色合いの紫色をしているのです。花の姿もこぶりでどことなく可愛さを感じることができます。
小さくて群れになっている花は儚さもあり美しいでしょう。どちらかというと少女のような雰囲気を持っている花でもあります。
藍色の大人っぽい雰囲気からすると考えられないですよね。染めることで二度美しい花でもあると思います。
日本で藍という名前が名づけられたのは、染色した色の青がなまって藍になったという説が有力です。
藍の種をまくときは、豊穣を願って苗畑に酒をまくという風習がありますよ。藍染も良いですが、たまには藍の花を眺めて楽しんでみても悪くないと思います。
藍染をする前の藍の花と藍染のブルーを見比べてみるのも良いでしょう。
「藍」の花言葉
藍の花言葉は、「美しい装い」、「あなた次第」です。まさに、藍の花と染めた色のカラーが違うことを表しているかのような花言葉ですよね。
藍の花を美しく彩るのはあなた次第ということでもあるのかもしれません。染めて楽しむのが当たり前という傾向が見られますが花をそのまま観察してみるのも悪くないでしょう。
藍染のブルーからは想像できないようなピンクで可愛い花です。可愛い花と大人っぽい藍染のどちらも美しいですよね。
どちらの色が良いという訳ではありません。それこそ、自分次第なのでしょう。自分の持っている能力を引き出すのも埋もれさせてしまうのも自分次第です。
それを教えてくれる花言葉なのかもしれませんね。美しさは一つではないので自分が納得することができるような美しさを引き出してみましょう。
美しく装うのもあなたなので、本当の自分とのギャップを感じている場合でも気にしないでください。
雨水 (うすい)の七十二候
雨水 (うすい)の初候「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」
雨水 (うすい)の次候「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」
雨水 (うすい)の末候「草木萌動(そうもくめばえいずる)」
時候の挨拶: 雨水 (うすい)の候の使用例
雨水の時期は、寒い冬に降っていた雪が雨に変化していく時期です。なので、春が近づいてきているということを表す表現を使いましょう。
雪解けというワードが使われていることも多いです。
この時期に手紙を出す場合は、「雨水の候」で始めましょう。次の二十四節気の時期まで使うことができます。
他の二十四節気の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「変化を楽しむ!」
そんな時期だからこそ、季節が春に移り変わっていくサインを自分で見つけてみると良いわ。
自分に余裕がないと季節の変化なんて見ていられないわよね。その上、変化がどうとか言えないはずよ。
だから、そんな季節の変化を見つけることができるような余裕を心に持つよう心掛けてみて。
季節が変わるって、当たり前のことよね。だけど、意外と当たり前じゃないのよ。その厳しい変化で命を失う人もいたわ。
現代だとどちらかというと季節の変化を見ることができなくなっているという言葉の方がぴったりかもね。
小さな変化を楽しむということは大切なことよ。小さなことに楽しみや喜びを見出すことができる人が最後は一番強いと思うのよね。
そう考えると、雪が雨になると春が近いということを見つけた人はすごいのかもしれないわね。