
霊験あらたかな摩利支天のスピリチュアルな意味とは何でしょうか。
摩利支天は仏教で信仰される守護神である天部の一尊であるため、そのご利益をいただくためには真言も効果のある唱え方をしたいと思うものですよね。
今回は、摩利支天のスピリチュアルな意味やご利益を詳しく解説します。
効果を高める真言や待受け、梵字や手印またお祀りしている寺社もご紹介するので、摩利支天のご利益にあやかりたいかたはぜひ参考にしてくださいね。
目次
摩利支天のスピリチュアルな意味とは
摩利支天のスピリチュアルな意味とは何でしょうか。
古代インドの暁の女神「ウシャス」とも考えられており、仏教の守護神。
梵天の子である摩利支天のスピリチュアルな霊験を詳しく解説していきます。
日光や威光という意味をもつ天部の一尊
摩利支天は日光や威光という意味を持つ天部の一尊です。
元々インドでは太陽や光を神格化した神の存在であり、サンスクリット語では「マリーチー」と呼ばれ日光や威光、陽炎という意味を持ちます。
仏教においては光や太陽だけでなく、勝利や隠形、軍事守護の力を持つ存在として広く信仰されている神です。
陽炎といわれるように、姿を自由に変え表に出たり陰に隠れたりなども出来るスピリチュアルな存在ともされています。
何にも縛られない自由の象徴
摩利支天は、何にも縛られない自由の象徴としても知られる神です。
誰も害したり束縛したりしない存在であり、自由の象徴でもあります。
摩利支天は陽炎のように姿を隠すため、直接容姿を目で確認することはできません。
移動する際にも姿を隠して太陽の前を往来するため、太陽神でさえ姿を確認することが出来ない存在なのです。
もちろん人間にもその姿を目で確認することは不可。
そのため、何にもとらわれることないだけでなく誰にも害を与える事もないとされています。
武士の守護神であり勝利をもたらす存在
摩利支天には、武士の守護神であり勝利をもたらすというスピリチュアルな意味もあります。
武士にとってゲンを担ぐことは命を繋ぐことであり、勝利に通ずる大事な信仰です。
摩利支天は陽炎の性質を持つ姿を見せない神様。
つまり触れられない、見えない、傷付けられることもないという特徴は、武士の戦にとってゲン担ぎには最高の神様なのです。
摩利支天信仰により、常に太陽の前で疾行でき自在の神通力のご利益を得ることが出来ると考えられていました。
摩利支天のご利益がすごい!スピリチュアルな効果
摩利支天のご利益には、どんなスピリチュアルな効果があるのでしょうか。
光のシンボルとして知られる摩利支天のご利益を知り、その効果を受け取れるよう理解を深めましょう。
気力や体力を回復させる
摩利支天のスピリチュアルなご利益には、気力や体力を回復させるというものがあります。
光と保護の象徴である摩利支天。
暗闇に光を宿す力を持ち、精神的な目覚めや困難を乗り越える強さと勇気を与えてくれます。
姿を隠すことも出来る摩利支天のご利益は、安全なところでしっかりと体を回復させることも可能とする力としても活躍するはずです。
精神と体力共に回復させ、心と体を豊かにするご利益があります。
危険やトラブルを遠ざける
摩利支天のスピリチュアルなご利益には、危険やトラブルを遠ざけるというものもあります。
陽炎の性質を持つ摩利支天が一番得意とするのは、隠形です。
姿形を変えすばやく移動する事が出来るため、身に降りかかる危険やトラブルを回避することも得意となります。
見えない力で信心する者を危険回避させ、守護してくれる神様です。
困難を乗り越えられる
摩利支天のスピリチュアルなご利益には、困難を乗り越えられるというものもあります。
光であり見えない存在であるため、姿を隠して切り抜ける力つまり困難をすり抜ける能力を授けてくれるのです。
自分に向けられた悪意や嫉妬を含む人間関係トラブル、勉学に対するプレッシャーや心身の悩みなど、今まで頭を悩ませてきた問題を乗り越える勇気がもらます。
また摩利支天の力により、理不尽な状況から抜け出すための智慧や直感も受け取れるはずです。
財を築くことができる
摩利支天のスピリチュアルなご利益には、財を築くことができるというものもあります。
商売をしている人にとって、勝利を収めることは商売を成功させることです。
摩利支天に困難を乗り越え災いを避ける力をサポートしてもらうことで、金運や財運を守る存在として知られています。
商売繁盛を願う人の事業を成功させ、財を築くご利益が期待できるのです。
運が開ける
摩利支天のスピリチュアルなご利益には、運が開けるというものもあります。
光が神格化された摩利支天には、暗闇を切り拓く力があるのは必然です。
運気が低迷している時には、心も暗く落ち込み未来に希望を抱くことは難しくなります。
けれども摩利支天より暗闇を切り拓き困難を乗り越える力をサポートしてもらえれば、新たな道を切り拓けるようになるため運気も向上するはずです。
勝利へ導いてくれる
摩利支天のスピリチュアルなご利益には、勝利へ導いてくれるというものもあります。
武士が信仰していただけあり、戦や勝負事に強力なご利益を授けてくれる摩利支天。
ライバルや立ち向かう壁には姿を隠し、攻撃されない状態を作ります。
光の早さと太陽のような陽のエネルギーで困難を乗り越え、勝利へと導いてくれるでしょう。
摩利支天のスピリチュアル効果を高める方法
摩利支天のスピリチュアル効果を高めるためには、どんな方法があるのでしょうか。
具体的に実践できる方法もご紹介するので、参考にしてみてください。
摩利支天の真言と梵字
摩利支天のご利益をいただくには、真言を唱えてみましょう。
真言は、「オン・マリシエイ・ソワカ」です。
「オン」は、宇宙の始まりの音ともいわれています。
「マリシエイ」は、摩利支天の梵名に由来した音に神聖かつ精神性のある音を足している言葉です。
「ソワカ」は、サンスクリット語で「そうでありますように」という願いの音を示しています。
梵字は、「マ」と読む種子字です。
「一切法大我不可得」の義を表し、摩利支天が大日法身の大河であるという意味を持ちます。
真言の唱え方と手印
「オン・マリシエイ・ソワカ」という真言の効果を高める唱え方と手印をご紹介します。
摩利支天隠形印は姿を隠し、敵や災いから守られる力を意味する手印です。
左の親指を包み込むように四本の指で握り、右手で上から覆うように指を揃えて隠します。
手印をしたまま「オン・アニチヤ・マリシエイ・ソワカ」という真言を唱えるのですが、この真言は「オン・マリシエイ・ソワカ」より加護を深めた意味を持つ真言です。
摩利支天根本印(身印)は、陽炎印ともいわれ忍者が姿を隠し隠形術を行っていました。
両手をふんわり包み込むように指を合わせ、中指をより丸みを帯びて曲げて指先を合わせる手印です。
摩利支天の待ち受け
摩利支天の待受けをスマートフォンに設定すると、開運のご利益がいただけます。
イノシシの背に乗った姿が多いことから、猪は摩利支天の眷属ともいわれている動物です。
戦場の守り神や武士の守り本尊として信仰されていたこともあり、待受けにすることで以下のご利益が期待できます。
- 勝負運や勝利祈願
- 財運向上や商売繁盛
- 厄除け・魔除け
- 精神安定・集中力向上
毎日持ち運ぶスマートフォンの待受け画像に設定して、摩利支天を目にする機会を積極的に作りましょう。
摩利支天をお祀りしている寺社
摩利支天をお祀りしている寺社をご紹介しましょう。
- 徳大寺(東京都台東区)
- 宝泉寺(石川県金沢市)
- 禅居庵(京都府京都市)
徳大寺は、「摩利支天徳大寺」「下谷摩利支天」とも呼ばれパワースポットとしても有名です。
亥の日に縁日が行われており、全国からスポーツや芸能に関わる方々が参拝されている寺院です。飲むお守り「秘妙符」も人気で、勝負の日に飲むとご利益がいただけるそう。
日本三大摩利支天。密教の護摩法にて秘仏本尊摩利支天を供養する寺院です。
日本三大摩利支天。開運勝利のご利益が有名。
占い師 tomomiのワンポイントアドバイス「摩利支天のスピリチュアルなご利益にあやかろう」

陽炎の性質でトラブルを回避し災難を乗り越え、希望の光を照らしてくれる摩利支天のご利益によって心もとても強くなれるでしょう。