季節の暦の読み方に七十二候というものがあります。
日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができるでしょう。
その七十二候の水始涸(みずはじめてかる)の時期はふわふわの綿の実が開くわ。
徐々に太陽が秋めいてくることを実感することができるようになるでしょう。この時期は、季節に騙されることも多いと思います。
季節を自分の直感で感じるということが大切になってくるでしょう。
目次
水始涸(みずはじめてかる)の意味
水始涸(みずはじめてかる)の時期は、字の通り水がなくなる時期です。それは諸説ありますが、田んぼから水を抜いて稲刈りに備える時期と言う説が有力みたいですね。
ほかには、川の水が減ることによって井戸が枯れたようになってしまうという説などがあるようです。
現代では井戸を家庭に持っている家の方が少なくなっているのでわかりにくいかもしれません。
水が減っても実りの秋を満喫することができるので、心のダメージは少ないかもしれませんね。
この時期は、鴨がどんどんやってくる時期です。鴨と言えば、観察するよりも食べる方で想像する人も多いかもしれませんね。
実は鴨は種類が多い鳥となっています。種類が多いですが、一般的には真鴨のことを指しています。
1番早く辿り着く鴨は、小鴨や尾長鴨が多いです。池や堀などの水辺を観察しえちると比較的簡単に鴨と出会うことができるでしょう。
多くは雄の方が目立って人目を惹き、雌は地味な場合も多いです。鴨だけでなく月がよく見えることも多く、朝から晩まで風情を楽しむことができる時期でもあります。
水始涸(みずはじめてかる)の時期は「10月3日~10月7日頃」
2021年 | 10月3日~10月7日 |
2022年 | 10月3日~10月7日 |
2023年 | 10月3日~10月7日 |
2024年 | 10月3日~10月7日 |
2025年 | 10月3日~10月7日 |
2026年 | 10月3日~10月7日 |
2027年 | 10月3日~10月7日 |
2028年 | 10月3日~10月7日 |
2029年 | 10月3日~10月7日 |
2030年 | 10月3日~10月7日 |
水始涸(みずはじめてかる)の時期は、美しい月を眺めることができます。一般的に言えば、月と言えば中秋の名月の方が有名かもしれません。
この時期は十三夜と呼ばれるときにあたり、昔は中秋の名月と別に再び乙肝をした時期とも言われています。
十三夜においては、収穫してすぐの秋の実りを供えるという習慣があるので芋名月や栗名月などの食べ物の名前がついた呼び名もあるほどです。
そう聞くと月が美味しそうな食べ物に見えてきますよね。
今の時代は、収穫に感謝というよりは美しい月を眺める行事という意味あいの方が強くなってしまっているかもしれませんね。
中秋の名月は、満ちた月をめでる習慣で中国から入ってきた行事です。十三夜は、実は日本独自の行事なのです。
満月じゃない月をめでるという習慣そのものが日本人らしいのかもしれませんね。わかりやすく美しいものだけでなく、どこか不完全なものに対しても美を見出す。
そういった感性は現代においても大切なことです。お月さまだけでなく、ほかのものにおいても不完全の美を受け入れることができると良いでしょう。
それは、あなたの楽しみを増やしてくれるだけでなく、心を楽にしてくれる考え方なのかもしれません。
水始涸(みずはじめてかる)の旬の果物は「銀杏」
「銀杏」の基本情報
栄養 | 銀杏は、カロテン、ビタミンC、ビタミンB1、カリウムなどを含んでいます。なので、風邪予防に良いとされていますが食べ過ぎてはいけません。 |
選び方 | 殻の表面が白いものを選んでください。振ってカラカラと音が鳴るものは避けた方が良いでしょう。 |
保存方法 | 銀杏は、紙袋などに入れて冷蔵庫の野菜室に入れると数か月は大丈夫です。冷凍をする場合は、塩で茹でてから薄皮を取り除いたものを冷凍しましょう。 |
その他、お役立ち情報 | 銀杏には、メチルピリドキシンという物質が含まれており大量に摂取すると食中毒を起こしてしまうと言われています。特に子供の場合は、食べない方が良いでしょう。5才以上の子供は食べても良いとされていますが、量の管理はきちんとしてください。 |
「銀杏」の特徴
銀杏は、ねっとりとした食感と独特の香りがある木の実です。ほかの実に比べると糖質が多く含まれています。旬は、銀杏の見ごろと同じく9月から11月頃です。
「銀杏」のおすすめの食べ方・調理法
銀杏は、電子レンジで簡単に調理をすることができます。殻を割って、塩と一緒に封筒に入れます。口を追ってからレンジで1分から1分半程度加熱すると簡単におつまみができます。茹でたり、炒ったりして食べることが多いですが茶碗蒸しの具として使われていることも多いでしょう。
またクックパッドの「銀杏」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
水始涸(みずはじめてかる)の旬の魚介類は「とらふぐ」
「とらふぐ」の基本情報
栄養 | とらふぐには、たんぱく質、ビタミン、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどが含まれています。 |
選び方 | ふぐには、毒があるので調理用の免許がない人は毒が取り除かれているものを選びましょう。それを「身欠き」と言います。その中でも身がやや飴色でふっくらしているものがおすすめです。 |
保存方法 | とらふぐは高級魚なので保存することは少ないかもしれません。さばいてすぐのふぐであれば冷蔵庫で1日程度保存することができます。薄造りの場合は、一日熟成させた方が味も良くなると言われています。冷凍する場合は、1切れずつラップに包んで冷凍しましょう。 |
その他、お役立ち情報 | ふぐは、昔から高級魚とされてきました。数万円はもちろん、10万円以上の価値があるものもあります。旨味が強く美味しい魚ですが意外と淡泊です。若い頃だと物足りないと感じてしまう人も少なくないでしょう。 |
「とらふぐ」の特徴
とらふぐは、冬が旬の魚です。鍋のシーズンに最も美味しいとされているので鍋にして耐えることが多いでしょう。香川、福岡、山口など西日本で獲れる魚です。でも、最近は天然のふぐが減り養殖が増えています。養殖の技術も進化し、温泉水などが使われることによって山の中でも養殖されることが増えています。
「とらふぐ」のおすすめの食べ方・調理法
とらふぐの最も美味しい食べ方は鍋です。寒い日は、ふぐちりにして食べると身も心も温まるでしょう。
また、白子と呼ばれる卵も絶品です。クリームのようななめらかな食感にうまみと上品な甘みがあるので鍋だけでなく、単品で食べても良いでしょう。ほかにも刺身も人気があります。
またクックパッドの「とらふぐ」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
水始涸(みずはじめてかる)の旬の草花は「犬蓼」
「犬蓼」の基本情報
学名 | 犬蓼 |
科・属 | タデ科 |
原産国 | アジア |
別名 | アカノマンマ |
「犬蓼」の特徴
犬蓼は、別名「赤の飯」と呼ばれる花です。薄紅色の小さなつぶつぶの花がご飯みたいと言われてきたようです。
犬蓼という名前は、実は役に立たないという意味あいからから付けられた名前のようなのです。
犬自体が劣っているものという意味で使われることもあったらしく、こちらの蓼は本来の蓼と言われる柳蓼と違い食べることができないので役立たずと言われてきました。
柳蓼と違い、苦みがあって食べることができないみたいなのです。でも、そんな名前がついていても花の形は可愛いですよね。
本当に役立たずなのでしょうか?いえ、食べることができなくても違った場所で役に立っています。
小さい子たちがおままごとの時に赤飯に見立てて使うことからそんな名前で呼ばれるようになったみたいです。
別名の「赤の飯(あかのまんま)」は、赤飯を指す幼児語らしいです。確かによく見ると赤飯にも見えてきますよね。
子供の頃は、赤飯が特別なご飯のように感じていませんでしたか?そんな気持ちを持っている人が多いからこそ、この別名が付いているのかもしれません。
「犬蓼」の花言葉
犬蓼の花言葉は、「あなたのお役に立ちたい」です。正直なところ、犬蓼は、食べることができないので役に立たないと言われています。
役に立たないから諦めるのでなく、役に立ちたいと思い続けることが大切だということを伝えてくれているのかもしれません。
人々が期待する形で役に立つことはできなくても、子供たちのおままごとの道具としては役に立つことができる花です。
そんな風に1つの方向がダメでも違う方向から攻めれば突破口があるということを教えてくれたのかもしれませんね。
水始涸(みずはじめてかる)の旬の行事は「花馬祭り」
この時期は、各地で秋祭りが開催される時期です。その中でも時期的にぴたりと当てはまるのが長野県で行われている花馬祭りです。
漢字のイメージから春っぽいですが、秋のお祭りです。そんな花馬祭りは、長野県だけでなく、岐阜県でも行われています。
中部地方で行われることが多い行事なのかもしれませんね。長野県では、南木曽町の五十宮神社において10月の第一日曜日に開催されます。
岐阜県では、中津川市の坂下神社で毎年10月の第二日曜に開催されています。長野より少し時期が遅いようです。
どちらの地域でも主に豊作や家内安全を願うお祭りです。岐阜県では、365本の造花を背負った花馬3頭が神社に奉納されます。
長野県では、馬の鞍に細長い竹ひごに色紙をつけた花と呼ばれるものを飾ります。
その花をつけた3頭の木曽馬が、笛や太鼓と共に神社へと行列を作って練り歩くお祭りです。
ゆっくり練り歩いていくので多くの人が楽しむことができます。神社に辿り着いてからは行列で境内を3周します。
その後に、行列を神社で待っていた人が馬に近づき花を取り合うのです。流れのゆっくりしたお祭りだと思いきや、最後にアグレッシブになります。
その花は、手にして終わりではありません。厄除けのお守りとして家の入り口に置いたり、虫除けとして田の畦に挿します。
そして、現在では長野県の無形民俗文化財に指定されている伝統あるお祭りとされています。
他の地域の花馬祭りにおいても最後に花を人々が取り合うというのはお決まりのようです。お祭りで手に入れた物を厄除けのお守りにするというのは良いですよね。
岐阜県の花馬祭りも800年ほどの歴史があるそうです。ただ見ているだけでなく、参加型のお祭りは楽しめること間違いないでしょう。
ただ流れていく季節をぼんやりと見つめているよりは、お祭りに参加することで季節を感じることができるのは良いことですよね。
水始涸(みずはじめてかる)の運気アップの方法は「恵みに感謝する」
水始涸(みずはじめてかる)の時期は、実りの秋を感じる時期です。水が枯れるという意味の字面なのであまりイメージできないかもしれません。
でも、この時期は実りの秋に感謝してください。今でこそ、作物を育てるということにも科学を取り入れていることで昔よりは楽になったかもしれません。
それでも、作物が実るということは奇跡に近いことです。普段、何気なく食べているものなどにもきちんと感謝する心を忘れないようにしましょう。
普段、あわただしくて自分の周囲を観察する余裕がないかもしれません。昼ごはんを食べたという事実を覚えているだけで自分が何を食べたかまで覚えていなかったりするでしょう。
お腹が一杯になれば良いとさえ感じて、食べるものに無頓着になっている人も多いでしょう。
でも、ここでいったん落ち着いてください。忙しくてもご飯の時間くらいは全てを忘れてゆとりをもってください。
自分が何を食べていて、その食物が旬のものであるか?などを振り返る時間を持ちましょう。
それは食物に感謝した方が良いという話だけではありません。食べながら、次の段取りを考えていることが多くないでしょうか?
意外とそれくらい落ち着かず、せわしなくしている人が多いですよね。なので、ゆとりを持つという意味でも大切なことです。
たまたま実りの時期だからテーマを作物にしていますが違うことでも良いのです。毎日、掃除をしてくれている人に想いを馳せても良いでしょう。
野菜などの素材そのものでなく、それを調理してくれた人に対して想いを馳せるということも悪くありません。
この時期だからこそ、色々なことに感謝をするという時間を意識的に作ってください。流れ作業で行っていた行動も意味を持ち始めるはずです。
忙しく毎日を過ごすことができるというのは大切なことです。でも、色々なことを見失ってしまうことも多いです。
自分で取捨選択をしているのであれば良いですが、見失っているのであれば勿体ないですよね。
感謝をするということを通じで自分の周囲を見直してみましょう。
他の七十二候の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「自分を見つめ直す」
だから、忙しくても自分を見つめ直すことが大切よ。自分が正しい道を歩くことができているのか?ということも必要よ。
けど、自分と周囲の関係性も見つめ直した方が良いと思うのよね。意外と気づかないフリをして、大事な人との関係に亀裂を入れてしまっていることもあると思うわ。
だから、冬に入る前に1度自分の周囲を見直してみることが大切よ。難しく考えるのでなく、誰かのために時間を使うだけでも良いわ。
自分のために使う自分も仕事などのやるべきことをするのでなく、お茶を飲んで庭を眺めるくらい無意味なことに使って欲しいの。
冬が始まると自然と気持ちも厳しくなってしまうから今がチャンスよ。