大殺界とは?
"大殺界"は自分らしさが失われるとき
"大殺界"のときはどのようにして過ごせばいいのか---こういう疑問が当然起こってくることでしょう。
第一に、とにかく自分を"抑える"ように努めること。そして、第二に、自分と相性の悪い人とつき合うこと。この二つが"大殺界"の魔力を多少なりともダウンさせる方法なのです。「自分を抑える」というのは、要するに、自分の運命星らしい生き方をしないことです。
"大殺界"の時期というのは、その人の運命のエネルギーが大幅に低下します。すると、すべての面にわたってギクシャクしてきます。"大殺界"に入ると、何となく体がだるく感じられます。当然のことながら、気力も充実しません。肌はカサカサし、唇はいつも紫色、また目つきも落ち着きを欠き、鏡を見るのもイヤでたまらなくなります。
要するに、"大殺界"の時期というのは、自分が本来持っているエネルギーが失われているわけですから、自分のよさがほとんど姿を消してしまうのです。そのため、心身ともにギスギスした感じが出てくるわけです。
女性の場合、そうした自分自身の「心」の状態がいちばんはっきりわかるのは、お化粧のときでしょう。"大殺界"の期間は、かならずといっていいほど、お化粧の"のり"が悪くなります。それは化粧品のせいではありません。ひとえに肌の状態が悪くなるのです。肌というのは、その人の肉体の状態ばかりでなく、心の状態をも反映しています。
たとえば、恋人とうまくいっていて弾んだ気分のときは、どんなに寝不足でもお化粧の"のり"はいいはずです。逆に、会社で同僚や先輩との関係がうまくいっていないときは、どんなに時間をかけてもなかなかうまくいきません。"大殺界"というのは、それが三年間も続くわけです。
そういうときに、たとえば行動的で派手好きという特徴を持つ金星人が、いつもと同じように、派手なお化粧とファッションで外を歩いたとしたら、なんともチグハグな感じに映ることでしょう。周囲の人は「なんだか無理している感じだな」「まるで化け物みたい」といった印象を抱くに違いありません。
そんな相手と恋をしたいと思うでしょうか。これまで親密につき合っていた相手ですら、おかしいなと思うはずです。手のひらを返したようにフラれてしまうかもしれません。それが"大殺界"の"大殺界"たる所以なのですが、こうした自分の内面の変化、心の変化というのは、なかなか気付きにくいものです。"大殺界"に入ったならば、身も心も、普段の自分とは別の人間になっているということを自覚しなければなりません。
いつも陽気で明るく、派手好きな金星人であれば、できるだけ控えめに振る舞い、おとなしくし、あまりあちこち出歩かないようにするのです。化粧もグンと抑えた地味な感じにし、ファッションも派手なものは避けたほうが賢明です。すると、そのときの「心」の状態とマッチし、浮いた感じがしないですむわけです。