
アイルランドのケルトの火祭りのひとつ、ベルテーン。
夏の訪れや豊穣を祝うためのお祭りがベルテーンですが、今回はこのベルテーンについて、詳しく説明していきたいと思います。
ベルテーンの祝祭の意味や、どのようなことが行われるのかを、魔女のサバトや妖精の宴と併せて紹介していきますので、アイルランドのケルト文化に興味がある方もぜひ参考にしてみてください。
ケルトの火祭りだけでなく、自然魔術に興味がある方にとっても参考になるはずです。
目次
ベルテーンとはどんな意味?

毎年5月頃に行われるベルテーンは、古代ケルトの重要な祝祭であり、ケルトの火祭りのひとつに数えられています。
ベルテーンと呼ぶ場合や、“べルテイン”“ベルテン”“ベルティーン”といった呼び方もあるようです。
まずはこのベルテーンというお祭りがどのようなお祭りなのかについて説明していきましょう。
ベルテーンはケルト暦の初夏の祝祭
ベルテーンはケルトの祝祭であり、ルーナサ、インボルク、サウィンと共にケルトの火祭りのひとつに数えられています。
ベルテインの起源は何世紀も前のことであり、アイルランド以外でもスコットランドやウェールズでもその起こりが存在しているようです。
もともとケルト暦は1年を8つの季節に区切っており、ベルテーンはその中で5月1日頃に行われる祝祭となっています。
2月にはインボルク、春分の季節にはエオストレ、そしてベルテーンが行われ、夏至の頃にはリーザ、8月1日にはルーナサ、秋分にはマーボンが開催されます。
そして11月にサウィン、冬至の頃にはユールと、年間を通して季節の変わり目に8つの祝祭が催されるのです。
べルテインやケルトのお祭りとも関連深いウィッカ魔術について詳しく知りたいという方はこちらを参考にしてください。
ベルテーンの意味は「まばゆい火」

“ベルテーン”という言葉には、「まばゆい火」や「明るい火」、「輝く火」といった意味があります。
火祭りであるベルテーンらしい名前であるといえるでしょう。
丘の頂きや山などのその各土地で聖なる場所であるとされているところで焚火を行い、春から夏にかけて生まれる新しい生命を祝うのがベルテーンなのです。
【4月30日】ベルテーンの火祭り

ベルテーンは、4月30日や5月1日あたりに行われる祝祭です。
前日の夜から行われるようになっており、少し前まではお祭りが行われることは控えられていたものの、近年になって復活したお祭りとしても知られています。
では、この祝祭では一体どのようなことをするのか、ベルテーンがどのような行事なのかについて紹介していきましょう。
焚火をする理由や、魔女や妖精との関係について説明していきたいと思います。
太陽を称える火の祭り
ケルト文化においては、春真っ只中から夏のはじめにかけてが地球のエネルギーや生命力が一番活発になる時期であると考えられています。
そのような時期に生まれる新しい命を祝う意味を込めて行われるのがベルテーンなのです。
ベルテーンの最中に焚火を焚くのは、たくさんの命を授けてくれる太陽を讃える意味を持っていたり、火を焚くことによってさらに光のサポートを招き入れる意味があるとされています。
さらに新しい命や収穫を得ることを願って、焚火を行い、祈りを捧げる意味があるのです。
ベルテーンにおける焚火の炎は、生命の象徴、太陽の象徴といった意味があるといえるでしょう。
ニードファイヤー

ニードファイヤーというのは、ベルテーンが行われる各コミュニティで焚かれる焚火のことです。
ベルテーンの日の朝に、それぞれの家ですべての火を消し、ニードファイヤーを2か所で焚きます。
その間を家畜を連れ歩くことでその年の家畜の健康を願うという意味もあり、ニードファイヤーの火を家に持ち帰り、家に再び火を灯すことでその年の豊穣や新しい生命、季節の訪れに感謝したのです。
ニードファイヤーの火は摩擦によって起こされる聖なる火であり、完全なゼロの状態から作り出される「純粋な新しい火」として神聖視されています。
魔女のサバトと妖精の宴
ベルテーンはサバトのひとつ。
そのため、ベルテーンの夜には魔女のサバトが開かれ、妖精の宴が開かれるともいわれています。
地球全体の生命力が活発になるといわれるベルテーンの日は、妖精の世界と人間の世界の境界線が薄くなっているとされており、森の奥では妖精が宴を開くというのです。
コミュニティの人々は、妖精を招くためにハーブやお花を使って作られた甘いお菓子や飲み物を用意し、ベルテーンの祝祭に妖精がやってきてくれるように準備します。
また、魔女の大サバトとされるベルテーンのお祭りの日には、森の奥で魔女が悪魔と契約する性魔術が行うともいわれています。
【5月1日】ベルテーン祭の当日

ベルテーンは5月1日が当日となります。
前日である4月30日からベルテーンは始まっていますが、では当日の5月1日には、各地でそれぞれ少しずつ違った行事が行われるようなっています。
ヨーロッパでは、森の中から木を切り出してきてメイポールと呼ばれる木のポールを立て、リボンを結びます。
メイポールから垂れ下がったリボンを男女がダンスをしながら手に取り、編んでいくのです。
またナナカマドの枝などを家の戸口に吊るし、リボンを結びつけて飾り、妖精の姿を見えるようにするようにしたり、自分の土地の境界を歩いて点検・修理する機会を設けたり、夜遅くまでパーティーを行うのがベルテーンの行事となっています。
ベルテーンとヴァルプルギスの夜

ドイツなどゲルマン文化圏では、ヴァルプルギスの夜という古代ヨーロッパ由来の春の到来を祝う火祭りが行われています。
4月末〜5月1日にかけて行われるという点では同じですが、ヴァルプルギスの夜はあくまで魔女が集う前夜祭という点において、由来に違いがあるのです。
ただ、ベルテーンも魔女のサバトが開かれる日ともいわれていることで、ベルテーンとヴァルプルギスの夜はどうしても混同されやすい部分があるのは事実でしょう。
ベルテーンは古代から続く祭礼ですが、ヴァルプルギスの夜はキリスト教がベルテーンのような祝祭を魔女の宴として解釈した背景があるため、ヴァルプルギスの夜のほうが歴史としては浅いと捉えることができます。
ベルテーンの魔女のサバトの開き方

ベルテーンで行われる魔女のサバトには、準備の際のルールがあります。
メインとして飾るのは、樹木と木の鉢植えです。
大釜をひとつ用意し、その中と周りに緑色のキャンドルを飾ります。
普段から身に着けているお守りとカルダモンやアンゼリカを使ったお香、ベルテーンブレッド、マリーゴールドのカスタードパン、オートミールのケーキ、バニラアイス、アーモンドビスケット、ハーブワインなどを用意すれば、準備はOKです。
火を焚き、呪文を唱え、願いを強く抱くなどといった方法がありますが、大釜や食物などをすべて準備するのがなかなか大変な場合もあります。
そんなときには、祭壇などを用意するのではなく、願いを込めたお守りを作って木の枝に結んだり、花輪やリースを作って木の枝にかける、山林を散歩する、編み物をして過ごすといったことも、ベルテーンの魔女のサバトのひとつとすることもできるとされています。
占い師CRISSのワンポイントアドバイス「ベルテーンは豊穣を願うケルトのお祭り」
火祭りのひとつといわれているけれど、本場のベルテーンでは怖いイメージも怪しいイメージもなく、各家庭でお花の香りを感じることができ、春と夏の切り替わり、夏の訪れを体感することができる素敵なお祭りなのよ。
もし、この4月の終わりから5月の始まりにかけて、アイルランドなどのベルテーンが開かれる地域を訪れる予定があるなら、ぜひ、ベルテーンに参加してみてほしいの。
新しい生命が生まれることへの感謝、そして自然や大地の恵みへの感謝を感じられる素敵なお祭りであることを理解できると思うわ。
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