
「人知れず良い行いをすると運が開ける」と昔から言われてきた陰徳(いんとく)。
現代でも「陰徳を積む人は幸運に恵まれる」「知らないうちに人生が好転する」と話題になっています。
陰徳の意味や由来、陰徳を積む人の特徴、オーラや手相との関係についてご紹介します。
また、陰徳が影響を与える仕事にもスポットを充てて解説します。
目次
陰徳とは?意味と由来
陰徳は「いんとく」と読み、人にしられずにこっそりと善い行いをするということです。
誰にも見られずに寄付したり、人助けしたことを公言しなかったりする行動が陰徳にあたります。
「陰」は表に出ないこと、「徳」は善行や功徳を指します。
因果応報やカルマの法則とも深く関係しています。
陰徳と陽徳の違い
誰にも見えないところで積まれた善意のエネルギーとなる陰徳に対して、「陽徳(ようとく)」があります。
それぞれ違いがありますのでまずは確認しましょう。
陰徳は人に知られずに行う善行で、匿名でのクフや掃除などをすることです。
陽徳は、人の目に見える形での善行となり、表彰されるようなボランティアやSNSでの社会貢献などを指します。
陽徳は、評価や賞賛を受けることが目的になることが少なくありません。
反対に陰徳は、誰にも知られないからこそ、純粋な動機が必要な善行です。
無欲な行為ですから、陰徳の持つスピリチュアルな価値が高まるきっかけになるといわれています。
日本や仏教における陰徳の教え
日本の歴史や仏教思想に、陰徳の教えは深く根付いています。
まずは、仏教の三業から見ていきましょう。
「身」「口」「意」という三つの行いが仏教では重要視されています。
陰徳は「意」である心の在り方と深く関係しています。
清らかな心の表れとして高く評価されるのです。
そして、日本の道徳教育や武士道にも通ずるものがあるといわれています。
江戸時代では、武士や商人の間で「陰徳を積む者はお天道様が見ている」と信じられていました。
そのため、自分の徳を高めるための行動指針とされてきたのです。
陰徳を積めば、やがて良い報せが訪れる」という教訓が今でも伝えられています。
スピリチュアルな意味「魂のレベルを上げるプロセス」
スピリチュアルな観点からみると、陰徳を積むことで魂の波動が高められ、高次の意識と繋がりやすくなるといわれています。
カルマの浄化、オーラの浄化と拡大、宇宙の法則と調和、守護霊やスピリットガイドとの繋がりから説明できます。
- カルマの浄化:過去のネガティブなカルマを清め、未来にポジティブな流れを生み出す
- オーラの浄化と拡大:陰徳を積む人は、自然と穏やかで優しいオーラを放つようになる
- 宇宙の法則と調和:見返りを求めず、無私で行う善行は「宇宙意識」と共鳴し、シンクロニシティや引き寄せが起こりやすくなる
- 守護霊やスピリットガイドとのつながり:陰徳を積むことで、スピリチュアルなサポートが得やすくなる
目に見える現実だけでなく、魂の成長が促されたり霊的な覚醒に直結したりするのです。
陰徳を積んでいる人の特徴
人知れずに善い行いをする人には共通する特徴があります。
静かに徳を積む姿からは、賞賛や見返りを求めたりするものは見当たりません。
積極的にアピールしない行動の美学の持ち主
自分が行った「善行」について声高に主張しません。
寄付をする場合も名前を記載しなかったり、誰かのために尽力しても「私がやったんだ」と言わなかったりします。
善い行いをするのは、他人に知られるためのものではなく、自分の信念に基づいた自然な行いなのです。
見せる善よりも見えない善に価値を見つけ出し、誰にも知られずに役立った自分に対して充足感を抱きます。
無償の優しさや奉仕精神を持つ
見返りを求めない、他人へ思いやりを示すのも陰徳を積む人の特徴です。
困っている人を助ける場合はさりげなく、誰も気づかないような細かな仕事を引き受けるなど、その先にあるのは「あの人が楽になる」ものです。
そのために、自分の時間を割くのも労力を使うのもいといません。
決して計算された優しさではなく、無償で純粋な優しさ、その根底には深い共感力と謙虚さがあります。
目立たないものの人望が厚い
陰徳を積む人は、派手さやカリスマ性によって人を惹きつけるわけではありません。
周りの人々は、陰徳を積んでいる人の誠実さに気づくことで、信頼を寄せるのです。
「この人がいると何だか安心するな」「縁の下の力持ちとして信用している」と感じられることも少なくありません。
このように人を惹きつけるのは、目に見えない「徳」です。
長く信頼されることになり、困った時に助けられることもあります。
陰徳とオーラの関係
「陰徳を積むとオーラが変わる」とよくいわれます。
内面による行動や想いですから、周囲に対する雰囲気や存在感、すなわちオーラにも影響を与えるでしょう。
その人が放つ空気感や印象が変わるのは陰徳を重ねているからかもしれません。
陰徳を積むとオーラが変わる
見返りを求めない親切な行動、静かなる奉仕、他人への気遣いなど陰徳を積むと、内面の清らかさや誠実さを育てます。
長く積み重ねている人は、自然と雰囲気や表情だけでなく、佇まいでも見てとれます。
「特に何かしているわけではないに信頼されている」「そばにいるとお安心する」と思わせる人の多くは、陰徳的な生き方をしているでしょう。
穏やかさで包み込む優しいオーラ
感情の波が穏やかで、他人への不安感や威圧感を与えないオーラの持ち主であります。
「包み込まれる気がする」「空気感が柔らかい」と感じる空気を放っているのです。
それはよく「優しいオーラ」といわれるもの。
自己顕示欲や攻撃性のない精神状態を感じられるでしょう。
そばにいると、相手の警戒心を解いて、信頼関係をスムーズに気づけます。
オーラ診断でみえる変化がある
スピリチュアルや心理学的な観点からオーラ診断が行われることが増えてきました。
色や形で捉えて、それが精神状態や人格傾向を表しているといわれているのです。
陰徳を積む生き方をしている人のオーラ診断の結果には共通する傾向があります。
- 穏やかで浄化されたブルーやホワイト系のオーラ
- エネルギーの形から滑らかな包み込むような円形に近づく
- 周囲にポジティブで癒しの影響を与える力が高まる
科学的な根拠は限定的です。
しかし、オーラは他人に与える印象の可視化として表すことができるため、内面の徳の積み重ねが現れる見方がされています。
陰徳が現れる手相
陰徳を積むと手相にもその「徳」が現れるといわれています。
特定の線や印が刻まされていて、精神性の高さ、目に見えない力に守られていることを示唆しているのです。
太陽線が濃く長い
太陽線は薬指の下に縦に伸びる線です。
人気運や人望などを象徴する線で、これがはっきりと長く伸びているかどうかで陰徳が積まれているかどうかが分かります。
人知れず人のために尽くしている、誠実に生きている、周囲の人から信頼されている証拠です。
太陽線が濃く長い人は、人望に恵まれ、運気が味方してくれます。
仏眼相がある
仏眼相とは、親指の第一関節に現れる「目の形」になる線を指します。
直観力や洞察力、霊的な守護を象徴しており、先祖や目に見えない力に守られている人に現れます。
陰徳を積んでいる人の手相を見ると、発見できることがあります。
見返りを求めずに善行を積み、霊的な加護を受けているからです。
災難を回避できる運気の強さがある人です。
神秘十字線がある
神秘十字線とは、感情戦と頭脳線の間、手のひら中央付近に「+」が浮かぶ線です。
この線がある人は、スピリチュアルな才能があったり、神仏に守られていたりします。
無意識に他者のために動く傾向がある陰徳を積んでいる人、その行動こそが天に通じて、運命的な守護やインスピレーションを受けると考えられているのです。
危機的状況でも助けられたり、人生の節目で幸運に恵まれることが多いので、陰徳を積んでいる人と重ね合わせられます。
陰徳は仕事にも影響する?スピリチュアルと現実から解説
静かなる行動である陰徳、仕事運や人間関係、チャンスの巡りなどに大きな影響を与えるといわれています。
スピリチュアルな世界では、「徳のエネルギーが巡る」という部うbンもあり、現実でも信頼や好印象の広がりという形で恩恵が現れることがあるのです。
エネルギーの流れが良くなりチャンスが舞い込む
陰徳を積む人の波動は、心と行動が調和することで高まります。
素晴らしい気を引き寄せ、運命的な出会いや仕事のチャンスが舞い込むのです。
「運がいい」「スムーズに物事が進む」という現象となるスピリチュアルな視点がある一方、現実的視点でもチャンスが巡ります。
陰で人を助ける、静かに責任ある働き方をする、このような行動はひっそりしているけれど、案外周囲の人は見ています。
いざという時に頼りたい人として認知され、紹介や推薦などによってチャンスを引き寄せるのです。
仕事運や金運が好転する
スピリチュアルな視点では、陰徳が金運や仕事運という形で巡りやすくなります。
努力と否定して運が味方していると感じられるでしょう。
また、見返りを求めずに努力してきた人は、信頼や信用という財産を持っている現実的視点があります。
上司や取引先などからの支持を得て、収入や評価に結びつくのです。
信頼と人間関係の質が向上する
陰を積む人は、スピリチュアル的には自己中心的な波動が少ないといわれています。
エネルギーはとても穏やかで調和的、だからこそ、人間関係がスムーズです。
現実デモ、裏で支えてくれる存在としてつい信頼を寄せて、安心感を周囲に与え、仕事の成果以上の価値に繋げます。
どちらからの視点でも、良好で深い良縁を引き寄せるでしょう。
リーダーとしての器が評価される
陰徳を積む人は、自我を抑えつつ、他人や組織のために行動します。
自然と器が広がる行動であり、リーダーとしてのオーラや存在感が出てくるのです。
周囲に自然と従いたくなるような波動があるのがスピリチュアルな視点。
一方、現実的な視点では、責任感や信念、謙虚さが現れてくるといわれています。
まさにリーダーシップに必要な要素で、信頼されると評価されて、昇進やプロジェクト任命の対象となるでしょう。
占い師sakuraのワンポイントアドバイス「陰徳を積んで運命を変えましょう」

スピリチュアルな観点ではエネルギーの流れを整え、チャンスや金運、人間関係の好転を引き寄せる力があるとされます。
手相では太陽線や仏眼相、神秘十字線として現れることも。
陰徳は目立たずとも、人生を静かに大きく変えていく力なのです。