
「愛染明王の真言を唱えると危険?」「それとも強力な真言の効果がある?」
愛染明王の真言は危険だという噂が流れていますが、それは強力がゆえに、正しい知識と心構えが必要だという意味です。
こちらでは、愛染明王の真言の本当の効果や正しい唱え方、さらに実際に唱えた人の体験談をご紹介します。
愛染明王の真言によって、恋愛成就や人間関係の改善などの開運効果を期待している方は参考にしてください。
目次
愛染明王の真言は危険で唱えてはいけない?
愛染明王のマントラとも呼ばれる真言は唱えると危険なのかの疑問にお答えします。
結論からお答えすると「危険ではない」となりますが、危険だと感じさせてしまう場合があるのも実情です。
愛染明王の真言は危険ではない
愛染明王の真言は正しい知識としっかりとした心構えを持っていれば何も危険ではありません。
それ以上に、精神的な浄化や人間関係の成長を助けてくれる真言だといわれています。
- 忿怒相
- 獅子冠をかぶる
- 欲望を制する力の象徴である弓や屋や蓮華などを持つ
- 「煩悩即菩提」を体現している
- 赤い怒りの姿で情熱を表している
強力なマントラだからこそ、短絡的に「危険」と感じられている可能性があります。
また、エゴによって真言を活用した場合は、本人が混乱するものです。
そんな唱える側の心の状態が危険だといわれているのかもしれません。
また、忿怒相の明王ですから、それを怒りと受け取っている人もいるようです。
怒りの姿をしているのは、強い力によって煩悩を浄化して悟りに変える力を持っているからです。
危険でも呪いでもなく、正しい知識と唱え方をすれば、愛と願いを智慧へと昇華する祈りの言葉となるでしょう。
愛染明王の梵字は「ウン」です。
梵名はラーガ・ラーじゃで、古来では「染付る」という意味で使用されていました。
それが現代では「赤色」や「情欲」と意味するようになり、愛欲に染まった王と訳せるのも危険だといわれる理由になるかもしれません。
危険だと感じるのは罪悪感のせい
「愛染明王の真言を唱えたら体調が悪くなった」「悪影響なことがあった」「危険が起きたい」と感じた場合、それは唱えた側の罪悪感や不安が表に出たようです。
罪悪感や不安を抱えていると潜在意識に影響を及ぼします。
メンタルが不調になったり体調の違和感を抱いたり、ネガティブな出来事が続くことがあるのです。
そんな時に真言を唱えたことに繋げて「真言のせい」「仏様の怒りのせい」と思ってしまいます。
しかし、唱えた側のエネルギーが反応しているだけなので、真言が危険なわけではありません。
愛染明王の真言が危険だといわれる理由
愛染明王の真言は危険ではないのに危険といわれる理由を掘り下げてみましょう。
生じた誤解を解くことで、安心してマントラを唱えられるようになります。
「危険じゃないんだ」と分かれば、愛染明王の真言への信頼度が高まった効果を最大に受けられるはずです。
真言の効果が強力だから
効果があるものに対して危険という思い込みによって「危険だ」と思われている可能性があります。
愛染明王の真言はそもそも強力な効果があるといわれています。
強い力に対して「危険かもしれない」と思う心理は「効果が高いから反動も大きいかも」と感じて、防衛本能が働いています。
とても自然な心理状態ですが、愛染明王の真言は、悪いものをもたらすものではなく、愛欲や執着を浄化するものですから不安に感じる必要はありません。
厳しい修行中に亡くなった人がいるから
仏教の方に背いてしまったお坊さんの罰によって厳しい修行を与えられた過去があります。
それは不断不眠不休を7日7晩続けながら、愛染明王の真言を唱えるという内容です。
そんな厳しい修行中に亡くなったお坊さんがいたのは事実。
死亡率はなんと37%ほどだったようです。
しかし、死亡した理由は愛染明王の真言を唱えた方ではありません。
厳しい修行が原因ですから、危険だといわれる理由にはならないのです。
人を貶める考えを持っているから
愛染明王の真言を唱える方の中には、恋愛成就や人間関係の構築を願う人が少なくありません。
好きな人に恋人がいる場合やライバルが存在する場合は、その人を対象として貶めたり不幸を願ったりする場合があります。
本来、真言を唱える際には避けるべき行動です。
しかし、「あの人さえいなければ」「あいつが不幸になればいい」と思ってしまうのが煩悩を持つ私たちです。
すると、その悪い考えが悪いものを連れてきて、不運の波に乗ってしまいます。
愛染明王の真言が悪い、真言の効果というわけではなく、人を貶めるような気持ちが危険な状態に誘われるのです。
良縁や恋愛成就のご利益だけじゃない!愛染明王の真言の効果
愛染明王の真言は「オン・マカラギャ・バゾロシュニシャ・バザラサトバ・ジャク・ウン・バン・コク」となります。
愛染明王は、煩悩を悟りに変える明王ですから、マントラを唱えることによってご利益を授かることができます。
良縁や恋愛成就が有名ですが、それだけではありません。
- 恋愛運(片思い成就・復縁・縁結び・関係改善)
- 人間関係(調和・信頼関係構築・ストレス軽減)
- 魅力向上(自信・色気・カリスマ性)
- 内面変化(煩悩浄化・心の落ち着き・精神的成長)
- 心願成就(感情を殿なう願い)
- 守護力(心身の浄化・悪縁や執着切り)
愛染明王の真言の効果を得るためには、一日や一度切りの唱えではいけません。
祈りというよりも修行や内観という捉え方によって変化を得られるでしょう。
愛染明王の真言を唱えた人の体験談
実際にこれまでに愛染明王の真言を唱えた方の体験談を3つご紹介します。
片思いをしていた人、夫婦関係に悩んでいた人、人間関係でトラブルを抱えていた人の実体験をのぞいてみましょう。
片思いの相手から急展開を迎える告白へ
1年以上片思いしていた会社の同僚に、思い切って気持ちを伝える勇気が出せずにいました。
愛染明王の真言を毎晩唱えるようになって2週間ほど経ったころ、なんと相手のほうから食事に誘われ、自然な流れで付き合うことに。
まるで心が通じたような不思議な感覚で、真言の力を実感しました。
長く悩んでいた夫婦関係が改善された
結婚10年を迎える頃から夫婦の会話が減り、空気のような関係になっていました。
愛染明王の真言を「もう一度心を通わせたい」という気持ちで毎日唱えていたところ、夫が急に旅行を提案してくれたり、笑顔で会話する時間が増えるようになったのです。
真言は、恋愛だけでなく復縁や再構築にも効くと感じています。
人間関係のトラブルが自然に解消した
職場で人間関係がうまくいかず、毎日ストレスで限界寸前でした。
愛染明王の真言を朝の通勤中に心を込めて唱える習慣を始めたところ、数日後から周囲の態度が柔らかくなり、ギスギスした空気が少しずつ改善。
自分の内面が変わることで、周囲の現実も変わっていくのだと実感できました。
愛染明王の真言の唱え方
愛染明王の真言は危険といわれている側面には、願いが叶わなかったことで不運が起きたという場合もあるようです。
しかし、愛染明王の真言には危険はないので、唱え方に誤りがあったのかもしれません。
正しい愛染明王の真言の唱え方を学んで、上記の体験談の方のように素敵な未来に繋げていきましょう。
出来るだけ多くの回数を唱える
基本的には、回数よりも気持ちや心を込めて唱えることが重要です。
しかし、「願いを叶えたい」「煩悩を浄化させたい」と強く願っている方は、適切な回数で確かな効果が欲しいものでしょう。
一般的に真言は、7回、21回、108回、1080回のいずれかの回数が良いといわれています。
これだけ繰り返して唱えることで、エネルギーが整い、現実にもたらす力が強くなります。
潜在意識に浸透したり、瞑想状態に近づくことで直観力が高まったりもします。
真言には言霊がありますから、回数を重ねることで音の力が強く影響するようになるのです。
30万回唱えると片思いが実る
愛染明王の真言を30万回唱えると、片思いが実るといわれています。
好きな異性から想われ慕われ、愛されると信じられています。
しかし、30万回というのは膨大な数です。
最適だといわれている108回を毎日唱えたとしましょう。
すると30万回になるんには2778日が必要で、年にすると約7年半となります。
一日の回数を倍の216回にすると約3年10か月、一日1000回ならばおよそ10か月です。
愛染明王の御前で唱える
愛染明王の真言を唱える際におすすめなのは御前で行うことです。
愛染明王を祀る寺社の像の前が理想的だといわれています。
その際、雰囲気が良い寺社かどうかを確かめる必要があります。
より簡易的なのは、自宅に愛染明王を祀る方法です。
仏像を自宅に祀ると、いつでも真言を唱えられ、願いが届きやすくなります。
愛着もわき、あなたの自室こそがパワースポットにも変わっていくでしょう。
自宅に祀る場合は、開眼が必要ですから、愛染明王を祀る寺社に依頼しなければなりません。
それでもメリットは多い唱え方となります。
手印を組んで唱える
愛染明王の真言を唱える際に、手印を組むとよりご利益を授かりやすくなります。
仏の本質を表すもので、真言や観想と一体化して祈願に大きな効果をもたらします。
愛染明王の手印は「愛染明王根本印」です。
愛染明王根本印の手印は、煩悩の交差、そして仏智で統合する様子を表すものです。
愛染明王をお祀りしている寺社
- 金峯山寺(奈良県)
- 愛染明王洞・水仙廼社(福井県)
- 千葉厄除け不動尊山内 縁結び大社(千葉県)
- 水間寺 愛染堂(大阪府)
- 愛染寺(石川県)
- 法多山 尊永寺(静岡県)
- 神童寺(京都府)
- 覚園寺(鎌倉市)
- 長雲寺(長野県)
- 真言律宗総本山 西大寺(奈良県)
- 金剛三昧院(栃木県)
愛染明王を祀って女性の信仰を集めているのは金峯山寺です。
また、千葉厄除不動尊山内では、愛染明王を主祀る神として良縁を祈願する方々を迎えています。
京都府にある神護寺に祀られている愛染明王は重要文化財として指定されています。
全国各地に見どころのある寺社においてご利益が高い愛染明王が祀られていることが分かります。
占い師sakuraのワンポイントアドバイス「愛染明王の真言は心を込めて唱えよう」

強力がゆえに「危険」といわれていますが、正しい唱え方をして意味を理解すれば、全く危険な部分はありません。
愛染明王の真言は心を込めて唱えることで、悟りへと昇華するエネルギーを感じられます。
無理のないペースで毎日継続的に唱え、真言とともに心を整えていきましょう。