土用といえば、「土用の丑の日」といって夏にうなぎを食べることをイメージする人も多いものですが、実は土用というのはそれぞれの季節にあるものなのです。
今回はそれぞれの季節にある土用の中でも特に「冬土用」に注目をして、土用とはどんな日なのか、気をつけるべき点や冬土用に食べるといいもの、冬土用ならではの過ごし方について、ご紹介していきます。
冬土用のことを知って、正しく冬土用を過ごすための参考にしてください。
きちんと知ることで、降りかかってくる災難を避けることも出来るのです。
目次
2024年の冬土用は1月17日~2月3日まで
2024年の冬土用は立春までの「1月18日~2月3日」の18日間
土用というのは、「土旺用事(どおうようじ)」を略した言葉なのです。
「土旺用事(どおうようじ)」には、「新しい命を育てて、古い命が還っていく土が最も旺盛に働く期間のこと」という意味があります。
つまりは季節が終わり、新しい季節に移り変わっていく、「季節の変わり目」のこと。
2024年の冬土用は、1月18日から2月3日までの期間です。
土用が始まる最初の日のことを「土用入り」といい、最後の日を「土用明け」というのですが、カレンダーなどに書いてある「土用」というのは、「土用入り」の日のことを指していることが多いといえます。
土用というと、「土用の丑の日」をイメージする人も多いのですが、実は土用というのは、夏だけに限らずそれぞれの季節にあって、一年に4回訪れるものなのです。
一般的によく知られている、皆さんがいう「土用の丑の日」というのは、夏土用のこと。
しかし一年には「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」の4つの土用があります。
土用の期間はそれぞれ変わらず18日間で、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前の18日間です。
冬土用は、「立春」までの18日間ということになりますので、毎年1月中旬ごろから2月の初旬ごろに訪れることになります。
2024年の冬土用の丑の日は「1月26日」で、うなぎ食べると良い
「土用の丑の日」といえば、夏をイメージする人が多いといえます。
夏の「土用の丑の日」になると、スーパーではうなぎがたくさん店頭に並んだり、うなぎ屋さんにうなぎを求めてくるお客さんの姿もよく見かけます。
近年ではコンビニでも「土用の丑の日」に合わせて、うなぎの予約販売をするなどしているので、「うなぎの日」と認識している人も多く、世間一般の常識の一つでもあるといえるのです。
しかし「土用の丑の日」は、夏の土用に限ったことではないのです。
そもそも「土用の丑の日」というのは、「土用の期間に訪れる丑の日」のことなので、「丑の日」は「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」それぞれに存在しています。
「丑」といえば十二支の2番目ですが、「丑三つ時」や「寅の日」などといった言葉が現在でも使われているように、昔は日にちや時間にも、それぞれ十二支を当てはめて使われていました。
土用の期間にある、その「丑の日」を指していますので、年によっては、2回ある場合もあり、「土用の二の丑」と呼ぶのです。
2024年の冬土用では、1月26日が丑の日になります。
「土用の丑の日」にうなぎを食べるようになった理由は、江戸時代の学者であった平賀源内(ひらがげんない)が関係しているとされてるのです。
本来冬が旬であるうなぎなので、夏場にはうなぎの売れ行きが良くなくて、売り上げが伸びないと悩んでいた知り合いのうなぎ屋さんのために、「本日、土用の丑の日」というチラシを作って店頭に貼ったところ、うなぎが売れ始めた、というのが始まり。
また丑の日には、「う」のつくものを食べると、元気に過ごすことができる、と言われてきました。
「うなぎ」や「梅干し」や「うどん」などといったもの。
これが「土用の丑の日」にうなぎを食べるといい、とされてきたことに繋がっているのです。
冬土用の丑の日にうなぎを食べることは、旬真っただ中のおいしいうなぎが食べられる日でもあります。
2024年冬土用の「間日(まび)」は1月18日・27日・28日・30日
土用の期間には、やってはいけないことや注意しなければいけないことがありますが、どの季節の土用でも18日間という長い間続きます。
そんな長い間やってはいけないことがあるなんて、どうすればいいのか不安に思ってしまう人もいますが、それぞれの土用には「間日(まび)」という日があるのです。
「間日(まび)」というものは、土用の期間にやってはいけないこととされていることを、やっても良い日とされています。
季節ごとに決められている日があって、「春土用」は「巳の日」「午の日」「酉の日」、「夏土用」は「卯の日」「辰の日」「申の日」、「秋土用」は「未の日」「酉の日」「亥の日」、そして「冬土用」は「寅の日」「卯の日」「巳の日」が「間日(まび)」とされているのです。
2024年の「冬土用」でいえば「寅の日」「卯の日」「巳の日」に当たるのは、1月18日・27日・28日・30日になります。
冬土用に食べると良いのは、「ひ」のつくものや、赤いもの
それぞれの土用には食べると良い、とされているものがあります。
「春土用」では、「戌の日」に、「い」がつくものや、白いものを食べると良いとされていて、いちごや芋、イカなど。
「夏土用」では、「丑の日」に「う」のつくものや、黒いものが良いとされていて、うなぎを筆頭に、梅干しやうどんが挙げられます。
「秋土用」では、「辰の日」に「た」のつくもの、青いものを食べるのが良いとされているので、玉ねぎや大根、サンマといったもの。
では「冬土用」はというと、「未の日」に「ひ」が付く食べ物や、赤い食べ物が良いといわれています。
2024年の「冬土用」では、1月20日、2月1日が「未の日」です。
「ひ」がつくものといえば、ヒラメやひき肉、ピーマン、ビーツ、ひじき、ひよこ豆、ピーナッツバター、ピザなどがあります。
おやつに食べられるビスケットやビターチョコレート、干菓子などもあるのです。
赤い食べ物といえば、トマトやニンジン、サツマイモ、赤パプリカ、レッドオニオン、ラディッシュ、ラズベリー、赤ぶどう、クランベリー、アセロラ、サクランボといったもの。
料理に使いやすい食材が多いので、取り入れてみるといいといえます。
冬土用は季節の変わり目|農耕閑散期にも当たる
冬土用は立春までの季節の変わり目のこと
冬土用は、1月の中旬ごろから立春の前日までの、18日間にわたる期間のことを指しています。
土用は「土旺用事(どおうようじ)」という言葉を略している言葉。
「土旺用事(どおうようじ)」という言葉が持っている意味は、「土が旺盛に用事をする」ということで、言い換えれば「土が盛んに働く」ということです。
「陰陽五行説」に基づいて考えられる考え方で、さまざまなことを5つの要素に当てはめて考えられています。
土用はそれぞれの季節の移り変わりの時期にありますので、季節の変わり目を表しているといえるのです。
土用は「陰陽五行説」に基づいた考え方
土用というのは、「陰陽五行説」に基づいて考えられています。
「陰陽五行説」というのは、すべてのことは「陰と陽」そして5つの要素で成り立っているという考え方です。
どんなものも万物すべてが「陰」と「陽」に分けられ、相対するという「陰陽説」と、あらゆるものすべては「木・火・土・金・水」の5つの要素で成り立っているとする「五行説」を組み合わせたもの。
「陰陽五行説」を季節に当てはめて考えると、「春」は「木」となり、植物の成長が盛んになる季節、「夏」は「火」となり、まるで燃えているかのように熱い季節、「秋」は「金」となり、金属が冷えていくような季節、「冬」は「水」になり、冷え切って水のように停滞している季節、と考えられることが出来ます。
では残った「土」はどうなるのかというと、土はどの季節に関わらず、一年を通して変わらない存在となることから、すべての季節に均等に振り分けて、それぞれの季節の最後に「土用」という形で割り当てているのです。
そのためすべての季節に「土用」という期間があり、1年に4回やって来るのだといえます。
土の神様「土公神(どくじん)」は農業に大きく関係する
陰陽道においては、土用の期間には「土公神(どくじん)」という土を司る神様によって支配されると考えられています。
そのため、土用の時期には土を動かすことはすべて「凶」となるとされているのです。
土といえば、日本では農業が盛んだったこともあり、人の生活には深く関係していたといえます。
ほかにも、昔は井戸で水を汲んでいたので、井戸を掘ったりすることも生きていくうえでは大切なことでした。
このことから土用の時期は、農業を行ったり、人が生活をしていくことに対して、大きく関係していて、大切な時期とされていたのです。
現在でいえば、土を触るガーデニングや草むしり、家やビルを建てるための基礎工事など、土を掘ったりすることはたくさんあります。
個人で土用の時期だからと、ガーデニングや草抜きをしないという人は少ないといえますが、建築業界や建設業では、今でも基礎工事や土を掘り起こすような作業は土用の時期を外して行われることも多いのです。
冬ならではの体調管理もしっかりと!
土用の時期は、それぞれの季節の変わり目です。
季節の変わり目といえば、体調を崩しやすい時期でもあります。
特に冬となると、風邪が流行っていたり、ほかの季節に比べてもウイルスが脅威を振るう時期です。
そのため健康管理には、特に気をつけてほしい時期でもあります。
冬なので、乾燥しやすいといえますので、家の中の湿度を一定に保てるよう、加湿器を利用したり、帰宅後の手洗いうがいはもちろんのこと、身体を冷やさないように暖かくして過ごすこと。
免疫力を高めるものを食べたり、しっかり寝て体力を回復しておくなど、基礎体力も上げていく必要があるといえます。
冬土用で注意すること&してはいけないこと
土用の期間には「間日(まび)」を上手に活用して過ごしましょう
土用の期間には、気をつけなければいけないことや、やってはいけないことなどがあります。
「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」すべてに共通していえることなので、合計すると一年間で72日間に該当することになるのです。
これは一年の5分の1に相当する期間となります。
とはいえ仕事や生活に大きく関係してくることを、一年の5分の1もの間出来ないとなると、困りますし厄介な話です。
そんな時は「間日(まび)」を活用して乗り切りましょう。
「間日(まび)」はそれぞれの季節によって決まっていますが、その年によって多少の誤差があるものの5日程度ずつあります。
土用の期間を支配しているとされている「土公神(どくじん)」ですが、「間日(まび)」の日には、「土公神(どくじん)」は天上に行くために地上を離れるとされていますので、その間は禁止されていることをしても、問題ないという日なのです。
土用の期間にどうしてもしなければいけない、という時には「間日(まび)」の日を選んで作業をしておけば、大丈夫だということ。
「間日(まび)」を上手に活用して、土用の時期を過ごしていきましょう。
新しいことを始めない
土用という期間に注意すること、してはいけないこととして、「新しいことを始めない」というものがあります。
ここでいう新しいことというのは、「就職」「転職」「結婚」「結納」「新居の購入」「開業」「開店」「契約」などといったことです。
土用の時期は季節の変わり目であり、体調を崩しやすい季節でもあります。
昔の人達にとっては、医療があまり発達していなかったため、ちょっとしたことが命取りになってしまいかねないことも珍しくありませんでした。
そのため土用の時期には、無理をせずに静かに過ごすことが吉とされていたのです。
現在では医療の発達があり、ちょっとしたことで命を落とすということは少なくなってきたのは事実。
とはいえ季節の変わり目には体調を崩しやすいということに変わりはありませんし、そんな時に新しいことを始めるということは、体調だけでなく、精神的に負担をかけてしまうことにも繋がっています。
体力的にも精神的に弱ってしまっている時は、判断力の低下も懸念されますので、間違った判断をしてしまう可能性も高くなるのです。
そのため新しいことを始めるのは、土用の時期にかからない日から始めましょう。
土いじりはNG!「草むしり」や近年流行っている「ガーデニング」は気をつけて
土用の時期は土を司る神様「土公神(どくじん)」によって支配されると考えられているため、「土」に関することはすべて「凶」となると考えられています。
私たちの生活の中で「土」に関係していることといえば、「土いじり」。
いわゆる「ガーデニング」や「庭の草むしり」です。
近年では「ガーデニング」が趣味の人も増えてきていて、家庭菜園で野菜やハーブを育てている人も少なくありません。
庭があるないに関わらず、マンションやアパートに住んでいても、ベランダでガーデニングを楽しんでいるという人もいます。
庭があれば、定期的に草むしりをしておかないと、雑草に悩まされることにもなってしまうのです。
土用の時期に土を触って動かしてしまうことは、土の中にいる「土公神(どくじん)」を怒らせてしまうことになります。
とはいえ18日間もの間放ったらかしにしてしまっては、どうしようもありません。
土用の時期に土いじりをする際には、「間日(まび)」の日を選んで行うようにしましょう。
「間日(まび)」には「土公神(どくじん)」は天上に行っていて、土の中にはいませんので、土いじりをしても問題はない日になるのです。
新築や増築、引っ越し、地鎮祭など「家に関すること」には注意
土用にしてはいけないことの中の、「新しいことを始めない」にも関係していますが、「新築」「増築」、また「土いじり」に関係していることでもある「地鎮祭」、「移動してはいけない」に関係する「引っ越し」など、家に関係することには注意が必要になります。
「新築」「増築」「地鎮祭」は作業の工程で、どうしても土を触ってしまうことになりますので、「土公神(どくじん)」を怒らせてしまう可能性がとても高くなってしまうのです。
このことから土用の時期以外の日に行うことが、好ましいとされています。
「引っ越し」も土用の時期は避けて行うべきとされていることの一つです。
土用という時期は、何をやっても「凶」となるといわれていますが、吉凶関係なく、どの方角も良くない方角。
そのためどこに行くにせよ、移動すること自体が良くないとされています。
引っ越しとなれば、生活の基盤となる居を構える場所の移動となりますので、先の生活を考えていくうえでは、大切な節目にもなる時です。
引っ越し後の生活のことを考えても、土用の時期を外して良いスタートを切ることをおすすめします。
穴を開ける事も注意が必要!「柱」だけではなく「壁」や「ピアス」も気をつけましょう
土用の時期には「穴をあけること」にも注意しなければいけません。
「家に関すること」でもありますが、柱を立てるために土地に穴をあけることは、絶対にやってはいけないと言われています。
「土公神(どくじん)」の怒りに触れてしまい、災難が降りかかってきてしまうのです。
せっかくのマイホーム、「土公神(どくじん)」の怒りに触れないようにするため、土用の時期は避けて行いましょう。
穴をあけることに共通して、壁に穴を開けたり、ピアスの穴をあけることも同じように止めた方がいいとされています。
大きなものに関わらず、押ピンで壁に穴をあけてしまうことも、注意しておきましょう。
ピアスの穴を開けたい場合は、土用に時期を避けて開けることを考えてください。
土用の時期にピアスの穴をあけてしまうと、細菌が入って膿んでしまったりしやすいとされています。
もともと身体の免疫力が落ちているといわれる土用なので、細菌が入って膿んでしまうと治りが悪くなったり、悪化の一途をたどってしまいかねません。
絶対に行ってはいけないとされている方角「土用殺」、冬土用は「北東」
土用の期間には「土用殺」というものがあります。
「土用殺」と呼ばれるのは、土用の時期には誰であっても絶対に行ってはいけない、とされている方角のこと。
どの方向もいいとされる方角がない土用の時期にとっては、最も避けておきたい方角です。
たとえその年の吉方であったとしても、「土用殺」がその年の吉方と同じ方角であれば、せっかくの吉方でも打ち消されてしまって「吉」の効果は無くなってしまいます。
「土用殺」というのは、それぞれの季節ごとに方角が変わっていくのです。
「春土用」は「南東」、「夏土用」は「南西」、「秋土用」は「北西」になります。
そして「冬土用」では「北東」が「土用殺」になるのです。
「北東」は主に「変化」「家族」「不動産」などを司っている方角になります。
吉方としてでは、いい方向へと変化していくことが望め、家族との関係が良くなったり、引っ越しなどにもいい影響が期待できる方角となりますが、「土用殺」では悪い方向へしか向きません。
状況が悪くなってしまったり、家族にトラブルが発生したり、引っ越しを機に悪いことばかりが起こるようになったりといったことが懸念されます。
ほかにも「土用殺」へ向かっていくことで、事故に遭ったり、ケガをしてしまったり、不運に見舞われてしまったり、災難続きとなってしまうのです。
冬土用は「ひ」の付くもの「赤いもの」を食べると吉
この時期が旬の「ヒラメ」
冬土用で食べるといいとされているものに、「ヒラメ」が挙げられます。
「未の日」に「ひ」のつくものを食べるといいとされていることから、11月から2月の中旬に旬を迎えるとされる「ヒラメ」。
この時期の「ヒラメ」には脂がのっていますし、身も引き締まっていて、とてもおいしくいただくことが出来ます。
生でいただけるお刺身や握りずしは、旬でいただくには最高の一品。
引き締まった身の食感が楽しめます。
もちろん調理をしてもおいしくいただくことが出来る「ヒラメ」。
おすすめなのは、大きめで肉厚の「ヒラメ」をムニエルにしていただくことです。
旬の時期には脂がのっていますので、とてもおいしいムニエルに仕上がります。
レモンやタルタルソースでいただくのもいいですが、塩コショウで下味をつけたムニエルそのままでも、満足の味です。
栄養の宝庫「干物」は冬になると種類多い
「ひ」が付くものには「干物」があります。
干物は魚を乾燥させて作るものなので、冬は干物の旬といってもいいほど干物に向いている季節だといえるのです。
そのため冬には干物の種類も多いですし、自分で干物を作って食べるのもおすすめ。
干物は魚の栄養もうま味も凝縮されていますので、よりおいしくいただくことが出来ますし、保存も出来ていいことづくめ。
干物といえば焼いて食べるしか方法が思いつかない、という人も多いものですが、実はいろいろな料理にアレンジすることが出来る食材なのです。
焼いた干物を小さく切って、すり鉢などですりつぶしていくと、自家製ふりかけの出来上がり。
栄養たっぷりのふりかけは、ご飯のお供にも最適ですし、お茶漬けにさらにアレンジすることも可能です。
大き目で肉厚の干物であれば、唐揚げや蒸し料理にもアレンジできます。
焼くだけではない干物は、冬の健康管理にも役立つ食材だということが出来るのです。
取り入れやすさは一番の「ひき肉」
「ひ」がつく食べ物には「ひき肉」もあります。
日頃でも料理には大活躍といえる「ひき肉」ですので、取り入れやすい食材だといえるのです。
「ひき肉」はアレンジするバリエーションも豊富にあります。
ハンバーグやミートボール、ミートソーススパゲッティ、コロッケなど子どもも大好きなメニューから、そぼろ煮や肉みそなどの和食、タコライスやキーマカレー、麻婆豆腐やミートローフなどの多国籍料理にも使うことができるのです。
いつもはほかの肉を使って作る料理でも、ミンチ肉で代用してもいいかもしれません。
例えば親子丼を鶏肉ではなく、鶏のひき肉を使ってみる、などといった使い方もできます。
副菜にも、メインにも使えるひき肉なので、いろいろなひき肉料理を楽しんでみてください。
「赤いもの」といえば「トマト」「人参」「赤ピーマン」には「リコピン」が豊富に含まれている
「赤いもの」も土用に食べると良いとされています。
トマトやニンジン、赤ピーマンにラディッシュ、レッドオニオンなど、野菜に多くあるといえるのです。
これらの野菜を使って作ったサラダは、土用に食べるにはピッタリだといえます。
健康を管理していくうえで、野菜を豊富に摂るということは大切なこと。
赤い食べ物には「リコピン」が多く含まれているものが多いのですが、「リコピン」には、抗酸化作用があります。
抗酸化作用といえば、生活習慣病や動脈硬化、ガンなどを防ぐ効果が期待出来たり、アンチエイジングに効果があるといわれているのです。
病気の予防だけではなく、女性にとってはうれしいアンチエイジングや、ダイエットの効果が期待できる「リコピン」はぜひ食べておきたい食材。
より「リコピン」を効率よく摂取するためには、油と一緒に食べることがいいとされています。
トマトがたくさん使われることが多いイタリアン料理に、オリーブオイルをかけて食べることが多いのは、理に適っていることなのです。
またトマトは生で食べるより、火を通して食べた方がいいとされています。
これは加熱することで「リコピン」の吸収率が高まるからなのです。
また一説には朝の方がリコピンをたくさん吸収することが出来る、という研究結果もあります。
ただ何事もそうですが、過剰摂取は注意が必要です。
バランスよく食べることを大切にしましょう。
「リンゴ」は昔から「医者いらず」といわれている
「赤いもの」といえば「りんご」もその一つです。
「1日1個のりんごを食べれば、医者いらず」といわれている「りんご」ですが、これはイギリスのことわざからきています。
昔から「りんご」は栄養価の高い食材として知られているのです。
「食物繊維」が豊富に含まれていて、腸の働きを活性化してくれる効果があります。
中性脂肪を減らす効果や、血糖値の上昇を抑える効果もあるのです。
抗酸化作用があるポリフェノールもたくさん含まれていますので、美容効果や肥満予防、カリウムの効果で塩分を排出してくれるので、浮腫み防止など、美容にうれしい効果も多く期待できるといえます。
多くの栄養成分は、火を通してしまうと失われてしまうことが多いから、もともと持っている栄養成分をそのまま摂取することは難しいとされていますが、「りんご」は加熱してもその栄養成分はほとんど変わらないと言われているのです。
これだけ多くの栄養成分をほぼそのまま摂取できるとなると、やはり「りんご」は医者いらずといわれていることにも、うなずけます。
「唐辛子」には、「身体を温める効果」と「身体を冷やす効果」の両方がある
「赤いもの」と言われて思い浮かぶモノに「唐辛子」もあります。
「唐辛子」には「カプサイシン」という成分が多く含まれているのですが、この成分は身体を温めてくれる作用があるのです。
また血の流れを改善してくれますので、新陳代謝が良くなり、疲れにくい身体になることも期待できます。
身体が冷えやすい冬土用には、「唐辛子」はもってこいの食材だといえるのです。
とはいえ「唐辛子」を食べて汗をかくことで、逆に身体を冷やすことになってしまいかねません。
汗をかくことは、カプサイシンを摂ることで起こる現象でもありますので、「唐辛子」を食べることで誰しもが起こり得る現象なのです。
大切なのは、汗をかいたことでそのままにしていると、冬は余計に身体が冷えてしまって逆効果になるということ。
汗をかいたままにしておくのではなく、着替えたり、身体を拭いたりすることを忘れないようにしましょう。
辛いものが好きな人は、たくさん「唐辛子」を摂取してしまいがちですが、あまり大量に摂取するのは止めておいた方がいいといえます。
身体を温めてくれる効果を持っている「唐辛子」ですが、同時に身体を冷やしてしまう効果もあるので、冬土用には上手に活用していきましょう。
冬土用は季節の変わり目!心身ともに管理をしっかりと
冬は日照時間少ないことから、「情緒不安」になりやすいので休息は十分に取りましょう
冬になると、気分が落ち込んでしまう人も少なくありません。
これは冬になると日照時間が少なくなることが、理由の一つなのです。
人は、日が昇るとともに起きて、陽が沈むとともに寝る、日光を浴びて生活をしていくもの。
私たちの身体では、日光を浴びることによって「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されます。
「セロトニン」というのは、精神安定・平常心を保つなどといった精神面に作用するほか、頭の回転を良くする、脳の働きをよくするという働きがあるのです。
ストレスに対して緩和してくれる効果があり、精神安定剤ともいえるような効果があるといえます。
冬になると日照時間が少なくなることで、この「セロトニン」という物質の分泌が低下してしまうことから、情緒が不安定になってしまいやすいのです。
「セロトニン」は女性ホルモンとの関係が深いことから、特に女性は冬になると、ストレスや疲労を感じやすくなり、イライラすることが増えたり、うつ病を発症したり、不眠になったりといったことも。
とはいえ日照時間を増やすことは不可能なので、バランスの良い食事を摂りながら、しっかりと休息を取ることが必要になってきます。
判断力が落ちやすい時なので、決定事項は遠ざけて
「セロトニン」の分泌が低下するということは、判断力の低下も招きます。
集中力が続かなくなり、やる気も出なくなってしまい、本来の力を発揮することが出来なくなってしまうのです。
判断力が落ちるということは、大事な局面で正確な判断が出来なくなってしまうということ。
そのため何か決定を下さなくてはいけないことがある時には、時期を先延ばしにするなどして、土用の時期を外しましょう。
無理に土用の時期に決断を下してしまっても、決していい方向には進んで行きません。
きちんと考える力のある時に、落ち着いて決めていけるように決定を遠ざけて過ごしましょう。
冬に大流行する「インフルエンザ」や「風邪」「胃腸炎」などに対する感染症対策をしましょう
冬は、季節的にも「インフルエンザ」や「風邪」「胃腸炎」などといった、ウイルス感染症が流行する時期です。
空気が乾燥して、感染力が強くなることから、ウイルスが猛威を振るうので、感染症対策をしっかりとしていきたいところ。
感染症は、感染経路を断つことが一番大切なことです。
外出先から帰って来た時には、手洗いうがいをしっかりすること、帰宅時だけではなく、食事前なども含めて、こまめに行うこと。
またアルコールなどで手を消毒することも大切です。
空気の乾燥も、ウイルスにとっては好都合な環境となりますので、家では加湿器をつけるなどして湿度を一定に保っておきましょう。
インフルエンザには予防接種を受けておくことも効果的です。
また日頃の生活スタイルも、感染症予防には大切なことだといえます。
免疫力を高めておくことで、感染症からの感染を防ぐことが出来ますので、十分に睡眠を取っておくことと、栄養バランスを考えた食生活を送りましょう。
体力をつけるための、適度な運動も続けていくことも大事なことです。
昨今のコロナウイルス感染症対策として、マスクをつけること、手指の消毒など日常的に行うことが当たり前となってきました。
とはいえ「胃腸炎」はこれだけでは防ぐことはできません。
しかし出来る限りの感染症対策をしておくことで、防げる確率も上がるのです。
冷え対策には、薄手の衣類を重ね着して調節しましょう
冬といえば、寒さが厳しい季節です。
冷えに対する対策も、考えていかなければいけません。
特に女性に多いとされている冷え性も、寒さが厳しくなるにつれて、どんどんひどくなってしまう一方です。
そのため身体を温かくしておくことが、必要になってきます。
とはいえ外は冷たい風が吹いて、身体の動きが鈍くなってしまうほど寒さが身に沁みますが、ひとたび家やお店に入ると、暖房が効いていて暖かいなど、外と内で寒暖の差が激しいともいえるのです。
そのため外の気温に合わせて厚着をしていると、いざ建物の中に入った時には暑くなって汗をかいてしまう。
だからといって薄着をして出かけると、寒くて仕方がないし、下手をすれば風邪を引いてしまうこともあります。
体温調節が難しくなりますが、そんな時は薄手の衣類を重ね着して、調節できるようにしておくことで、ある程度の冷え対策にもなるのです。
外にいる時にはたくさん着ておいて、建物の中に入って暖かい場所なら、上に着ているものを脱いで調節するということ。
外にだけ合わせてしまうと、室内で汗をかいたまま外に出ることになり、余計に身体を冷やしてしまうことにもなりかねませんので、ちょっと面倒くさいとしても、脱ぎ着できる程度の重ね着をしておく方がいいといえるのです。
占い師 RINのワンポイントアドバイス「冬土用は春を迎える大事な時期!心身の健康を見直す機会にも」
してはいけないことや気をつけなければいけないことが、たくさんありますので正しく知っておくことで、防げることも多くなってきます。
健康面や精神面でも、弱りやすくなっている時ですので、しっかりと休んで来る春を迎えるための準備をしておきたいところです。
新しい季節を迎えるため、自分の状態を知り、見直しをしていくいい機会だともいえます。
季節の変わり目である冬土用の過ごし方を、一度考えてみてください。
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