
守り本尊(まもりほんぞん)とは、自分の干支や生まれ月に応じてご縁があるとされる守護仏のこと。
一人ひとりに対応する守り本尊には、厄除けや開運、健康、商売繁盛など、さまざまなご利益があると信じられています。
干支、生まれ月別の守護仏一覧をはじめ、意味やご利益、守り本尊の調べ方、さらには参拝におすすめの全国の神社やお寺まで詳しくご紹介します。
「自分の守り本尊を知って、日々の運気を整えたい」「適切な参拝先を見つけたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
守り本尊とは?
守り本尊とは、その人の干支や生まれ月などによって一生守護してくれるといわれる仏様です。
守護仏と呼ばれることもあります。
古くから日本や中国の仏教文化で信仰されています。
今でも、自分の守り本尊に手を合わせて厄除けや開運、心の安定に繋げている方が少なくありません。
日本においては、「八体仏」が特に広く知られています。
干支を8人の仏様で守護する考え方です。
また、守り本尊は、生まれ持った運命や性格を導き、人生そのものを守ってくれる有難い存在。
厄年や新しい環境に身を置く時、運気を高めたい時などにも活用されています。
守り本尊について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
【生まれ月別】守り本尊 一覧
生まれ月別の守り本尊とは、その人の生まれた月に縁のある仏様を指します。
生まれ月別の守り本尊に祈りを捧げると、災難除けや心身の浄化、運気上昇が期待できます。
流派によっては、守り本尊に違いがありますので、こちらでは一般的なものをご紹介します。
月 | 守り本尊 | 読み | 分類 | 主なご利益(例) |
---|---|---|---|---|
1月 | 虚空蔵菩薩 | こくうぞうぼさつ | 菩薩 | 記憶力向上・智恵授与 |
2月 | 虚空蔵菩薩 | こくうぞうぼさつ | 菩薩 | 記憶力向上・智恵授与 |
3月 | 文殊菩薩 | もんじゅぼさつ | 菩薩 | 学業成就・決断力 |
4月 | 普賢菩薩 | ふげんぼさつ | 菩薩 | 行動力・忍耐・調和 |
5月 | 普賢菩薩 | ふげんぼさつ | 菩薩 | 行動力・忍耐・調和 |
6月 | 勢至菩薩 | せいしぼさつ | 菩薩 | 気力増進・決断・厄除け |
7月 | 大日如来 | だいにちにょらい | 如来 | 開運招福・総合守護 |
8月 | 大日如来 | だいにちにょらい | 如来 | 開運招福・総合守護 |
9月 | 不動明王 | ふどうみょうおう | 明王 | 魔除け・厄除け・煩悩降伏 |
10月 | 阿弥陀如来 | あみだにょらい | 如来 | 慈悲・癒し・極楽往生 |
11月 | 阿弥陀如来 | あみだにょらい | 如来 | 慈悲・癒し・極楽往生 |
12月 | 千手観音菩薩 | せんじゅかんのんぼさつ | 菩薩 | 救済・多方面加護・厄除け |
【干支別】 守り本尊 一覧
こちらは、それぞれの方の生まれ年に対応する仏様を一覧にしたものです。
十二支を八体の仏が守護する考え方は、生まれた月の守り本尊と同じです。
干支の年境は原則「立春(2月上旬)〜翌年の節分」基準となっています。
2月の節分で一年が分かれるので、1月〜節分生まれは前年の干支に当たる場合があります。
干支 | 守り本尊 | 読み | 分類 | 主なご利益(例) |
---|---|---|---|---|
子(ね) | 千手観音菩薩 | せんじゅかんのんぼさつ | 菩薩 | 慈悲・厄除け・災難避け |
丑(うし)・寅(とら) | 虚空蔵菩薩 | こくうぞうぼさつ | 菩薩 | 智恵・記憶力・学業成就 |
卯(う) | 文殊菩薩 | もんじゅぼさつ | 菩薩 | 知恵・受験合格・洞察 |
辰(たつ)・巳(み) | 普賢菩薩 | ふげんぼさつ | 菩薩 | 実行力・福徳・女性守護 |
午(うま) | 勢至菩薩 | せいしぼさつ | 菩薩 | 気力増大・決断・勝運 |
未(ひつじ)・申(さる) | 大日如来 | だいにちにょらい | 如来 | 開運・総合守護・大願成就 |
酉(とり) | 不動明王 | ふどうみょうおう | 明王 | 魔除け・厄除け・護身 |
戌(いぬ)・亥(い) | 阿弥陀如来 | あみだにょらい | 如来 | 慈悲・癒やし・浄土往生 |
守り本尊の調べ方と確認方法
自分や大切な人の守り本尊は簡単に調べることができます。
守り本尊は、主に生まれた年の干支または生まれた月のどちらかに対応しているからです。
干支で守り本尊を調べる場合、自分の生まれた西暦や和暦を確認し、それに該当する十二支を知ります。
干支別一覧から、対応する守り本尊をチェックしましょう。
干支が分からない方は「干支 早見表」などと調べられます。
生まれ月の守り本尊を調べる場合、自分の誕生月を確認して、生まれ月別一覧で調べます。
生まれ月の守り本尊については、地域や宗派によって、異なる部分があるので身近な方にもたずねてみましょう。
自分自身で調べる方法とは別に、神社やお寺で直接確認することも可能です。
参拝者さんに向けて「守り本尊の説明」や「護摩札やお守りコーナー」などが設置されています。
それらを確認すると、該当する守り本尊だけでなく、解説やお守りなども知ることができます。
参拝におすすめの寺院と参拝方法
守り本尊がわかったら、次はその仏さまを祀るお寺に参拝することで、ご利益をいただき、より深いご縁を結ぶことができます。
守り本尊別のおすすめ寺院と、参拝時の基本的な作法やポイントを紹介します。
守り本尊別のおすすめの寺院や神社
- 葛井寺【大阪府】
- 三十三間堂(蓮華王院)【京都府】
- 勝尾寺【大阪府】
- 乙津寺【岐阜県】
- 法輪寺(虚空蔵法輪寺)【京都府】
- 金剛證寺(朝熊山)【三重県】
- 圓蔵寺【福島県】
- 萬福寺【岡山県】
- 安倍文殊院【奈良県】
- 智恩寺(天橋立)【京都府】
- 大聖寺(亀岡文殊)【山形県】
- 金戒光明寺【京都府】
- 常覚寺【奈良県】
- 東京国立博物館【東京都】
- 常楽寺【埼玉県】
- 大山寺【大分県】
- 善光寺【長野県】
- 清涼寺【京都府】
- 中尊寺【岩手県】
- 仁和寺【京都府】
- 金剛峯寺【和歌山県】
- 円成寺【奈良県】
- 東寺【京都府】
- 横蔵寺【千葉県】
- 成田山新勝寺【千葉県】
- 高幡不動尊 金剛寺【東京都】
- 不動ヶ岡不動尊 總願寺【埼玉県】
- 瀧谷不動明王寺【大阪府】
- 善光寺【長野県】
- 平等院【京都府】
- 大原三千院【京都府】
- 永観堂【京都府】
他にも日本各地に守り本尊を祀る寺院や神社はあります。
お住まいのお近くに本尊を祀る寺院がない場合は、どの仏さまにも参拝できる「密教寺院」や「大きな観音霊場」もおすすめです。
参拝時の基本的な作法とポイント
仏様へはお願いをするだけではいけません。
守り本尊への参拝する際は、感謝と敬意を表すことが大切です。
参拝の作法とポイントを押さえていれば、安心してご利益を受けることができるでしょう。
- 山門で一礼してから境内へ入る
- 手水舎で身を清める
- 本堂に進み、お賽銭を入れる
- 合掌(がっしょう)して祈る
- 本堂から離れる前にもう一礼
上記の参拝手順とあわせて心構えとマナーも意識しましょう。
感謝を先に伝え、祈る際には「名前」「住所」「日付」も心の中で唱えると丁寧になります。
露出を避けた服装をし、清潔感を守りましょう。
撮影や私語は控えて、静かな気持ちで境内を歩き、他の参拝者さんとは譲り合いながら行動してください。
守り本尊と運気アップの関係
自分自身に縁のある守り本尊に手を合わせると、心が安定し、運気が自然に整うといわれています。
スピリチュアルな考え方もできますが、古くからの仏教的な智慧と日常生活へのっ子露の持ち方が関係しているでしょう。
守り本尊には異なるご利益や守護力があります。
その結果、手を合わせることでその人の性格や宿命に沿ったご加護を与えてくれる存在だと分かります。
仏様に意識を向けることで、自分の弱点を補い、運気全体のバランスを整える久賀が期待されているのです。
守り本尊を日常に取り入れ、日々、感謝と祈りの気持ちを持ち、タイミングを意識して参拝するのがおすすめです。
特に、厄年や転職、受験、引っ越しなどの節目に参拝すると運気が上がり、良い流れを引き寄せるといわれています。
占い師sakuraのワンポイントアドバイス「守り本尊を知って日々の開運に活かそう」

自分の守り本尊を知り、感謝の気持ちで手を合わせることで、心が整い、運気の流れも自然と良い方向へ向かうでしょう。
日々の暮らしに守り本尊を取り入れて、前向きな一歩を踏み出してくださいね。