
未年、申年生まれ、または7月、8月生まれの方の守り本尊(守護仏)は「大日如来(だいにちにょらい)」です。
宇宙の真理を象徴する仏であり、密教における最高位の存在として広く信仰されています。
大日如来の意味やご利益、真言、さらに参拝におすすめの神社やお寺をわかりやすく紹介します。
自分自身の守り本尊を知り、日々の暮らしに仏の加護を取り入れてみましょう。
目次
守り本尊とは?八尊仏の意味と由来
守り本尊とは、生まれた年の干支や誕生月に応じて、その人を一生涯見守り、守護してくれるとされる仏様のことです。
「守護仏」や「八尊仏」とも呼ばれ、日本や中国などの仏教文化圏で古くから深く信仰されてきました。
現代でも、自分の守り本尊に手を合わせて、厄除けや開運、心の安定を願う人は多くいます。
特に日本では、12の干支を8体の仏様が守護するとされる「八尊仏」の信仰が広く知られています。
守り本尊は、生まれ持った性格や運命に寄り添いながら、その人の人生を優しく見守り、導いてくれる存在です。
厄年や人生の転機、新たな挑戦のタイミングなど、運気を高めたい場面で、守り本尊に祈りを捧げることで心の支えとする人も少なくありません。
守り本尊や八尊仏について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
大日如来とは?名前の意味と特徴
密教における最高位の仏が「大日如来」です。
宇宙そのものを少々する存在だといわれています。
「大日」とは、「大いなる太陽」や「大いなる光」と意味します。
全ての生命や智慧の源を表しており、大日如来こそ宇宙の真理だと信じられています。
あらゆる仏に教えや行いは、大日如来から発せられると考えられているのです。
- 宇宙の根源を象徴する仏
- 密教の中心仏
- 光明や智慧の象徴
- 守り本尊としての役割
未年・申年&7月・8月生まれが大日如来の守護を受ける理由
守り本尊という信仰は、古来より伝わる「八尊仏」という考えに基づいています。
干支をもとにして8体の仏が特定の年生まれの人を守護する仏教思想、その中で「大日如来」は未年、申年、7月、8月に関連しているのです。
未年と申年は、陰陽五行でみると「夏の終わり」「収穫前」を意味し、自然エネルギーがゆっくりと静かに熟していく時期です。
大日如来は、全ての仏の源であり宇宙そのものですから、内面に豊かな精神性や智慧を秘めた未年や申年を理解します。
また、7月と8月は夏のピークから秋への移り変わりの時期です。
人はこの時期に迷いや不安が生まれやすいといわれています。
心の安定や進むべき方向を見失いがちなので、大日如来は、そのような人に人生の指針を照らすそうです。
大日如来のご利益(開運招福・総合守護・大願成就)
- 開運招福
- 病気平癒
- 厄除け
- 家内安全
- 交通安全
- 心身の安定
- 大願成就
大日如来のそのご利益は多岐に渡り、まず「開運招福」では、迷いや不安を光明で払い、進むべき道を照らします。
仕事運や金運、対人運などさまざまな運気を整えてくれるとされています。
また、「総合守護」の仏としても信仰され、病気平癒や厄除け、家内安全、交通安全、心身の安定など、日常生活のあらゆる場面で力を授けてくれる存在です。
さらに「大願成就」においては、進学や就職、結婚、独立、開業など、人生の節目での大きな願いにも深く応えてくれる仏。
内なる力を引き出し、自己実現や精神的な成長を後押しする大日如来は、多くの人々に信仰されています。
大日如来の真言と唱え方
真言(マントラ)とは、仏様の言葉そのものを表す神聖な言葉です。
それぞれの仏には、その仏にふさわしい固有の真言があり、大日如来にも大日如来専用の真言が伝えられています。
また、大日如来にはその働きや教えの側面によって、「金剛界(こんごうかい)」と「胎蔵界(たいぞうかい)」という二つの姿があり、それぞれが異なる意味や役割を持つとされています。
金剛界と胎蔵界、それぞれに異なる真言がある一方で、共通して唱えることができる真言も存在します。
- 金剛界の大日如来の真言:オン バザラダト バン
- 胎蔵界の大日如来の真言:オン ア ビ ラ ウン ケン
- 両界共通で唱えられる真言:オン ア ビ ラ ウン ケン バザラダト バン
真言の意味にも深い意味が込められています。
たとえば「オン」は大日如来への帰依を表し、「バザラダト」はその大日如来に呼びかける言葉。
「オン ア ビ ラ ウン ケン」も同様に、帰依と祈願の気持ちが込められています。
これらの真言を唱えることで、心身の浄化や波動の高まり、願望成就への後押しといった精神的・現実的なご利益が得られると信じられています。
大日如来の真言を唱える際には、静かな場所で心を整えます。
そして、ゆっくりと真言の意味を込めながら唱えましょう。
毎日続けることで心が安定し、大日如来との繋がりも強くなります。
大日如来を祀る神社・寺院
- 智積院/真言宗智山派総本山【京都府】
- 仁和寺/真言宗御室派総本山【京都府】
- 比叡山延暦寺/天台宗総本山【京都府・滋賀県】
- 東寺/国宝の大日如来坐像を安置【京都府】
- 龍見寺/東京都指定有形文化財の木造金剛界大日如来坐像を安置【東京都】
- 円成寺/平安時代末期運慶作の大日如来坐像を安置【奈良県】
- 真如苑/鎌倉時代運慶作の大日如来坐像を安置【東京都】
- 金剛寺/鎌倉時代の大日如来像(国宝)を安置【大阪府】
- 金剛峯寺/平安時代前期の大日如来像を安置【和歌山県】
- 横蔵寺/鎌倉時代の大日如来像を安置【岐阜県】
- 光得寺/鎌倉時代の運慶作の大日如来像を安置【栃木県】
未年と申年、7月と8月の守り本尊である大日如来を祀るお寺は、日本全国に数多く存在します。
総本山の高野山金剛峯寺をはじめ、有名寺院だけでなく、地域の小さなお寺でも大日如来像が安置され、信仰されています。
これらの寺院では開運や厄除け、心の安らぎを願う多くの参拝者が訪れます。
金剛界、胎蔵界の大日如来を拝める寺院もあり、密教の深い教えに触れられる貴重な場所です。
参拝の際は、大日如来を祀っているか事前に確認するとより充実した祈りができます。
大日如来についてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
「大日如来がついている人が持つ10の特徴|ご利益や真言・総本山も解説」
日常生活での祈り方・ご加護の受け取り方
大日如来のご加護を日常生活で感じるために、特別な場所や時間にこだわる必要はありません。
大切なのは、心を込めた祈りと正しい心構えです。
まずは、朝や夜の静かな時間に、「大日如来さま、智慧と光明をお授けください」と心の中で唱えてみましょう。
真心を込めることで大日如来との繋がりが深まります。
また、日々の生活では焦らず、迷いを払いながら冷静に判断する姿勢が重要です。
正しい道を歩む意識が、ご利益をより実感する助けとなるでしょう。
さらに、感謝の気持ちを忘れず、困難に直面しても前向きに挑むことが、大日如来の加護と繋がる大切な心構えです。
こうした日々の小さな祈りと心がけが、やがて大きな運気の変化をもたらしてくれるでしょう。
占い師sakuraのワンポイントアドバイス「大日如来のご加護で心身の安定と幸運を願いましょう」

あらゆる願いを総合的に守護し、開運招福や大願成就を叶える力があると信じられています。
真言を唱え、心を込めて祈ることで、迷いを払い進むべき道を照らしてくれる存在です。
日本国内には、大日如来を祀るお寺や神社が多く点在し、参拝を通じてご利益を得たい多くの人々が訪れています。
特に未年、申年や7月、8月生まれの方は、大日如来の守護を感じながら、心身の安定と幸運を願うことができます。