
戌年、亥年生まれ、そして10月、11月生まれの方の守り本尊は「阿弥陀如来(あみだにょらい)」です。
阿弥陀如来は、無限の慈悲と救いの力を持つ仏様として古くから信仰され、多くの人々の心の支えとなっています。
阿弥陀如来の意味やご利益、真言、さらに参拝におすすめの神社、お寺をご紹介します。
守護仏を知り、自分自身の運気アップや心の平安を目指したい方におすすめの内容です。
目次
守り本尊とは?八尊仏の意味と由来
守り本尊とは、生まれた年の干支や誕生月に合わせて、一生涯その人を見守り守護するとされる仏様のことです。
「守護仏」や「八尊仏」とも呼ばれ、日本や中国をはじめとする仏教文化圏で古くから信仰されてきました。
現代でも、自分の守り本尊に手を合わせて厄除けや開運、心の安定を願う人が多くいます。
特に日本では、12の干支を8体の仏様が守る「八尊仏」の信仰が広く知られており、多くの人々の心の支えとなっています。
守り本尊は、生まれ持った性格や運命に寄り添いながら、その人の人生を優しく見守り導いてくれる存在です。
厄年や人生の節目、新しい挑戦を迎える際など、運気を高めたいタイミングで守り本尊に祈りを捧げ、心の支えにする人も多くいます。
守り本尊や八尊仏について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
阿弥陀如来とは?特徴と役割
阿弥陀如来(あみだにょらい)は、仏教における代表的な仏様の一つで、「無量寿」と「無量光」を象徴しています。
これは「限りない寿命」と「限りない光明」を意味しています。
阿弥陀如来はすべての生命を永遠の慈悲の光で包み込み、救済する存在とされています。
- 「無量寿」と「無量光」を象徴する仏様
- 柔和で穏やかな表情を持つ
- 両手を組んだ合掌や定印(じょういん)の手の形が特徴的
- 蓮華(はすのはな)に座っている姿で描かれることが多い
- 清らかで穢れのない心を象徴
- 極楽浄土を創り、信仰者をそこへ導く救済者
- 念仏を唱えることで救いをもたらすと信じられている
- 死後の世界で苦しむ魂を救い、安らかな来世へ導く
- 生きている間の悩みや苦しみから救い、心の平安をもたらす守護仏
- 慈悲深い性格で、多くの人々に親しまれている
阿弥陀如来の慈悲深い性格から、死後の世界で苦しむ魂を救い、安らかな来世へ導く「救済の仏」として親しまれています。
生きている間の悩みや苦しみからも救い、心の平安や安定をもたらす守護仏としての役割も担っています。
戌年・亥年&10月・11月生まれが阿弥陀如来の守護を受ける理由
日本の守り本尊の考え方では、干支と誕生月によって守護する仏様が決められています。
阿弥陀如来が守護仏となるのは、戌年、亥年、10月、11月生まれの人です。
阿弥陀如来の「無限の慈悲」「救済の力」が、戌年や亥年、10月、11月生まれの人の性格や運命に響くと信じられているから。
戌年と亥年は真面目で誠実、忍耐強い性質を持つ傾向があり、阿弥陀如来の包み込むような慈悲深さと相性が良いといわれています。
また、10月と11月生まれの人は、季節の変化の多い時期に生まれています。
そのため、心の安定や精神的な強さが求められるでしょう。
阿弥陀如来の救いと導きこそが、人生を優しく支える守護となります。
阿弥陀如来のご利益(慈悲・癒し・極楽往生)
阿弥陀如来は、浄土宗や浄土真宗の本尊として信仰されているため、ご利益が高くあります。
無限の慈悲と智慧を持って、様々なご利益を与えてくれるでしょう。
- 慈悲による救済
- 心の癒しや精神安定
- 日々の善い行いを意識する
- 極楽浄土への導き
阿弥陀如来は、常にそばで見守り、人生を導いてくれる存在です。
無限の慈悲を持ち、真言を唱える、手を合わせるだけで、誰もが救われるとされます。
その柔和なお姿は心を癒し、日々の不安や悩みを和らげてくれます。
臨終には極楽浄土へと導いてくれる仏として、現世だけでなく来世までも守る深いご利益があると信じられています。
阿弥陀如来の真言と唱え方
阿弥陀如来を礼拝する際、一般的には「南無阿弥陀仏」という念仏が広く知られています。
ただ、密教においては専用の真言があるのです。
阿弥陀如来の真言は「オン・アミリタ・テイセイ・カラ・ウン」です。
無量の光と命を持つ阿弥陀如来の力にすがる言葉で、精神を落ち着かせて、内なる安らぎを得る助けとなります。
また、真言を唱える際、静かな空間で姿勢を正して心を落ち着けて唱えるのが理想。
朝夕の時間帯、仏壇の前などを習慣とすると良いでしょう。
回数にはっきりとした決まりはなく、一度でも心を込めて唱えるとご利益を得られるといわれています。
阿弥陀如来を祀る神社・寺院(例:平等院鳳凰堂、知恩院など)
阿弥陀如来は全国各地の神社や寺院に祀られています。
スポットによっては秘仏として扱い、普段はお姿を目にできないこともあります。
- 誓願寺【京都府】
- 醍醐寺【京都府】
- 仁和寺【京都府】
- 廬山寺【京都府】
- 善光寺【長野県】
- 高徳院【神奈川県】
阿弥陀如来をご本尊とする代表的な寺院には、京都府の誓願寺、醍醐寺、仁和寺、廬山寺などがあり、それぞれが阿弥陀如来の深い教えとご利益を伝えています。
また、全国的にも有名な善光寺や鎌倉の大仏で知られる高徳院も阿弥陀如来を本尊としています。
多くの参拝者が極楽往生や心の安寧を願って訪れます。
※阿弥陀如来についてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
「阿弥陀如来がついている人の特徴8つ|どんな仏様かやご利益・有名な寺社も解説」
日常でできる祈り方・心の整え方
阿弥陀如来のご加護を日常生活で感じるためには、特別な場所や時間にこだわる必要はありません。
大切なのは、心を込めた祈りと正しい心のあり方です。
まずは、朝や夜の静かな時間に、そっと「阿弥陀如来さま、どうか慈悲の光でお守りください」と心の中で唱えてみましょう。
また、日々の暮らしの中では、穏やかで思いやりある行動を心がけることがポイントです。
不安や迷いに直面しても、「すべてを受け入れる心」でいることが、阿弥陀如来の慈悲とつながる第一歩となります。
そして何より、今ある命と縁への感謝を忘れないことが大切です。
小さな祈りと心がけが、やがて心の平穏や大きな安心感として表れてくるでしょう。
占い師sakuraのワンポイントアドバイス「阿弥陀如来は慈悲と光で包んでくれる」

無限の慈悲と光で私たちを包み込んでくれる存在です。
心を込めた念仏や真言を通じて救いや癒しを授け、迷いや不安をやさしく照らしてくれます。
日々の中でそのご加護を意識することで、心が整い、前向きな気持ちで歩んでいく力が生まれるでしょう。
全国の寺院を訪ねて祈りを捧げることも、阿弥陀如来との深いつながりを感じる尊いひとときとなるはずです。