神社のお焚き上げはいつからいつまで？持ち込みや郵送でお願いできる神社19選

神社のお焚き上げってどんなもの？

お焚き上げしてもらえる物や、期間はいつからいつまで？

古くなったお守りやお札・お正月飾りだけでなく、想いのこもった人形やぬいぐるみ・写真などの思い出の品・故人の遺品・結納品など、処分したいけどそのまま捨てたくない物ってありますよね。

そんな大切なものを神聖な火の力で浄化して、天に還してあげるのが神社のお焚き上げです。

今回は神社のお焚き上げをお願いしたいという方に向けて、

について詳しく解説します。

神社のお焚き上げといっても、各神社によってお願いできる物や期間などルールに違いがあるので、持ち込んだり依頼する際にはしっかり確認するようにしてくださいね。

 神社のお焚き上げとは？

手放したり処分したいものがあるけど、そのまま捨てるのは忍びない…。そんなときには神社でお焚き上げをしてもらうことができます。

まずは神社のお焚き上げとはどんなものかを確認していきましょう。

【神社のお焚き上げとは】

お焚き上げは浄化や供養のための行事

お焚き上げとは、想いの思った品を手放す方法の一つ。神社やお寺で祈祷や読経をしてもらって浄化や供養をしたあと、火で焚いて大切なものを手放すための儀式です。

もともとは宗教儀式として生まれ、神事を行う場所の浄化や神をお招きするために焚かれたかがり火を起源としています。

火は特別な力を持つ神聖なものと考えられており、浄化の力だけでなく、魂を天に送り届ける力や、神に願いを届ける力があると考えられてきました。

そこから一年間見守ってくれたお守りやお札、お正月飾りを小正月（1月の中頃、どんど焼き）にお焚き上げをして、天に還すという習慣が生まれました。

現在では、遺品の供養や人形供養、さまざまな思い出の品など、お焚きあげするものが増えています。

神社のお焚き上げは、大切なものを神聖な火で焚くことで、天に還してあげることができる行事なのです。

お焚き上げをした方がよいもの

お焚き上げすべきかの判断は、個人的な想いによっても変わってきますが、一般的には神仏に関わる物や、長い間大切にしていた物はお焚き上げした方がよいといわれています。

これらのものには魂が宿ると日本では考えられているためで、魂の供養をするためにお焚き上げをするという考えがあるからです。

【お焚き上げした方がよいもの】

他にも、個人が大切にしていた遺品処分や、想いのこもった写真や思い出の品を処分するのが忍びないときには、お焚き上げを依頼することができます。

結納品などもお焚き上げができますが、神社によってもお焚き上げ出来るものは違うので、納められるかを確認してくださいね。

【お焚き上げできないもの】

とはいえ、どれだけ想いがこもっていても、お焚き上げできない物もあります。

基本的には燃えない物や、有害物質が発生する物、引火の危険がある物です。

お焚き上げできないものは、自治体の定めた方法で処分してください。

持ち込みや郵送でお願いできる

お焚き上げは神社に持ち込むのが基本ですが、郵送でお願いできる神社もあります。

小正月のどんど焼きや合同供養祭のように、期間が決まっているものであれば、事前連絡なしで持ち込みできることも多いでしょう。

ただし、連絡なしでの持ち込みがNGだったり、受け付けてもらえない物である可能性もあるので、事前に確認してから持ち込むのがおすすめです。

神社の定例行事以外でお焚き上げしてもらいたい場合は、神社に直接問い合わせるか、郵送で受け付けてくれる神社をネットで探してみてください。

神社でお焚き上げができるのはいつからいつまで？

神社のお焚き上げは、いつ行うのが正解というものはなく、いつでも依頼することができます。

神社でお焚き上げをしてもらうタイミングは、お焚き上げをしたいと思ったとき。

気持ちに区切りをつけて前に進みたい、引越しのタイミングなど、ご自身が必要と思ったときに依頼してください。

年中行事として行われるお焚き上げの場合は、その神社の受付期間を確認する必要があります。

お守りや正月飾りをお焚き上げしたい時には、小正月（1月15日前後）のどんど焼きが行われる前に神社に納めるようにしましょう。

どんど焼き以外にも、お盆やお彼岸、七夕などに定例行事としてお焚き上げを行っている神社もあるので、確認してみてください。

また、随時受付していて、数が集まったらお焚き上げを行うという神社もあります。

神社のお焚き上げはいくら？無料でお願いできる？

お焚き上げに必要な初穂料の額は神社によってさまざまです。

お守りやお札を納札所に返納する場合は無料なことがあり、小正月のどんど焼きも無料で受け付けている神社もあります。

初穂料をお渡しするなら1,000円前後が目安ですが、大規模な神社や行事の場合は3,000円前後になることもあるでしょう。

個別供養を依頼する場合は、納める物のサイズや御祈祷の内容などにもよりますが、20,000円から70,000万円程度が目安となります。

郵送の場合も費用はさまざまで、お守りなどのお焚き上げようの小さいキットなら2,000円程度から、複数の物を入れられる箱であれば重さにもよりますが20,000円～を目安にしてください。

お焚き上げは専門の業者に依頼することもできますが、神社よりも費用は高く、30,000円から50,000円が目安となります。

郵送でお焚き上げをしてもらえる神社3選

引用元：祐徳稲荷神社

お焚き上げをしてもらいたいけど、忙しくて足を運ぶ時間がない。お焚き上げされる時期に神社へ行けない。

そんな方は、郵送でのお焚き上げを検討してみてはいかがでしょうか。送り状や封筒・箱がセットになった便利なキットを紹介します。

【郵送でお焚き上げができる神社】

祐徳稲荷神社（佐賀県）

引用元：祐徳稲荷神社

佐賀県にある祐徳稲荷神社は日本三大稲荷の一つです。

お焚き上げキットはサイズが豊富で、送料込みのわかりやすい料金設定になっています。小さなものを送れるレタータイプから重さ30キロまでOKの箱タイプ、破魔矢のような長いもの専用のキットも揃っています。

出雲大社埼玉分院（埼玉県）

引用元：出雲大社埼玉分院

埼玉県の出雲大社玉分院は、だいこくさまのご加護によってお焚き上げをしてもらえる神社です。

郵送や持ち込みのお焚き上げだけでなく、燃えない物の祈祷を依頼することもできます。郵送キットは送料別なので依頼する際には注意してください。

剣神社（埼玉県）

引用元：剣神社

剣神社は番のフクロウが目印となっている日本一小さな神社で、天照皇大神や七福神大神をお祀りしています。

良縁や家運繁盛の神社なので、過去の恋と決別したい方や遺品整理をしたい方のお焚き上げにおすすめです。こちらの神社のお焚き上げキットも送料別となっています。

全国のお焚き上げをしてもらえる神社16選

郵送ではなく直接持ち込みでお焚き上げをしてもらえる神社を紹介します。

お正月に行うお焚き上げだけでなく、個別に受付をしている神社もあるので、お願いしたい物に合わせて選んでくださいね。

【お焚き上げをしてもらえる神社】

札幌護國神社（北海道）

引用元：札幌護國神社

北海道の札幌護國神社は戦役の戦病没者や殉職警察官・消防官の御霊をお祀りしている神社です。

お正月のどんど焼きの他に随時受け付けてもらえますが、お焚き上げしてもらえるのは神社やお正月に関する物のみとなっています。他社のお守りなどは無料ではないので、持ち込む際には注意してください。

御建神社（広島県）

引用元：御建神社

広島県の御建神社では、神社から授与したお札やお守りなどの他、しめ縄や正月飾りもお焚き上げしてもらえます。

お正月に関する物でも、プラスチック製の物や門松は受け付けてもらえないので、事前にしっかり確認してから持ち込むようにしてください。

大泉天神 北野神社（東京都）

引用元：大泉天神 北野神社

東京都の北野神社は菅原道真公をお祀りする神社で、お正月の3日間にお札やお守りのお焚き上げが行われます。

他社の授与品もお焚き上げしてもらえますが、お正月の期間外は北野神社の授与品のみの受付となっています。

大國魂神社（東京都） 

引用元：大國魂神社

東京都の大國魂神社は、厄除け・厄払いや縁結びで知られる大國魂大神をお祀りする神社です。

神社に関する授与品や神棚、正月飾りなどをお焚き上げしてもらえますが、他宗教の授与品や人形、思い出の品などの受付は不可となっています。

高麗神社（埼玉県）

引用元：高麗神社

埼玉県の高麗神社は、高句麗からの渡来人である高麗王若光をお祀りする神社です。

1月1日に行われる元旦祭にて、一年の平安を祈願するとともに、古いお札やお守りのお焚き上げをしてもらえるので、お願いしたい方は納札所へ返納しましょう。

千葉神社（千葉県）

引用元：千葉神社

千葉神社は全方位の厄除開運を司る神様である妙見様をお祀りする神社です。

お札やお守りだけでなく神棚や結納品もお焚き上げしてもらえますが、縁起物や正月飾りは受け付けてもらえないため注意してください。

寒川神社（神奈川県）

引用元：寒川神社

神奈川県の寒川神社は、寒川比古命と寒川比女命の二神をお祀りする神社です。

お札やお守りだけでなく、人形やぬいぐるみを人形奉斎殿に納めることでお焚き上げをしてもらえます。

氷川神社（神奈川県）

引用元：氷川神社

神奈川県にある氷川神社は、天照大御神の弟神であり、治水の神様である素盞嗚尊をお祀りする神社です。

1月14日に行われる古神札焼納祭にて、お札やお守り、正月飾りなどのお焚き上げをしてもらえます。

弥彦神社（新潟県）

引用元：弥彦神社

弥彦神社は肇国の功神であり、越後開拓の祖神である伊夜日子大神をお祀りする神社です。

大晦日の12月31日午後9時から1月15日の間、お札やお守り、神棚に関する物のお焚き上げが行われます。お焚き上げしてもらいたい物があるなら納所に納めるようにしましょう。

白山神社（新潟県）

引用元：白山神社

新潟県の白山神社は、白山大神さま（菊理媛大神）という、縁結びや夫婦円満・家内安全を司る女神さまをお祀りする神社です。

12月29日から1月15日の間に、お札やお守り・正月飾り・神棚などのお焚き上げの受け付けが行わます。人形などは受け付けてもらえないので注意してください。

伊文神社（愛知県）

引用元：伊文神社

愛知県の伊文神社は、素戔嗚尊と大己貴命・文徳天皇をお祀りする由緒正しい神社です。

お焚き上げは随時受付をしており、神社からの授与品だけでなく、写真や思い出の品などもお焚き上げしてもらえますよ。お焚き上げキットはありませんが、郵送でも依頼することができます。

住吉大社（大阪府）

引用元：住吉大社

大阪の住吉大社は禊の神・海の神としてしられる伊邪那岐命をお祀りする神社で、全国に2300社ある住吉神社の総本社です。

1月15日に行われる古札焼納式（住吉とんど祭）では古いお札やお守り、正月飾りのお焚き上げを行っている他、神棚や人形納めのお焚き上げを行っていただくこともできます。

春日大社（奈良県）

引用元：春日大社

奈良の春日大社は奈良時代に建立された由緒正しい神社で、武甕槌命・経津主命・天児屋根命・比売神をお祀りしています。

1月下旬に行われる「春日の大とんど」では、古いお札やお守り、注連縄などのお焚き上げが行われます。当日の16時半ごろまで持ち込みが可能なので、遠方に住んでいて前もって返納できない方でも安心です。

厳島神社 （広島県）

引用元：厳島神社

世界遺産である広島の厳島神社と大鳥居の間で毎年行われるのが「古札焼却式」というお焚き上げ。干潮で水が退いた浜場にやぐらを組んで行われます。

お守りやしめ縄・正月飾りなどをお焚き上げしてもらうことができます。

福岡縣護国神社（福岡県）

引用元：福岡縣護国神社

国難に命を捧げた約十三万柱の御英霊をお祀りするのが福岡県の福岡縣護国神社です。

人形感謝や神棚焼納・写真焼納として、思いのこもった品々のお焚き上げを依頼することができます。お正月にはどんど焼きも行われるので、古いお札やお守りなどはこちらでお焚き上げしてもらいまましょう。

鷲尾愛宕神社（福岡県）

引用元：鷲尾愛宕神社

福岡県の鷲尾愛宕神社は日本三大愛宕の一社で、縁結びや家内安全、商売繁盛などで知られる神社です。

お焚き上げの前のお正月の期間には、古札返納所が設置されるのでそちらへ返納しましょう。それ以外の期間でも、お札やお守りなどは授与所にて常時返納を受け付けてもらえます。

お焚き上げに関するよくある疑問

お焚き上げに関するよくある疑問をまとめました。お焚き上げしたい物があるけれど、どうしようか悩んでいる方は参考にしてください。

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