【月の女神一覧】ギリシア神話やローマ神話の女神の名前や由来・役割を解説
占い師 聖子
占い師 聖子
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「祈りを捧げて願いを叶えたい」と思うなら、様々な神話で登場する月の女神を一覧で見てみたいという人も多いはずです。

世界の神話に登場する月の女神の名前を、一覧でご紹介しましょう。

有名な月の女神にはルーナやディアナ・アルテミスがいますが、他の神話にはどんな女神がいるのか分かれば、あなたにぴったりの女神が見つかるかもしれません。

月にまつわる神話から女神から、ピンとくる女神を探してみましょう。

神話に登場する月の女神一覧

神話に登場する月の女神とは、月が持つ性質を象徴として持つ女性の神様です。

日によって移り変わる月の姿のように、女神にも様々な容姿や特徴が見られます。

月の満ち欠けと同じように、月の女神にも様々な姿が知られており、女性の一生とも関連の深い存在です。

純粋な存在や生殖力の高い成熟した存在、光や闇それぞれの役割を持つ存在など、神話によりその特徴も様々となっています。

ここでは、各神話の月の女神の名前を一覧にしてご紹介しましょう。

また、日本には月の女神はおらず、男神として信仰されています。

日本の月の男神は、月読命(ツクヨミ)と呼ばれ、太陽神である天照大御神の弟神です。

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ギリシア神話の女神一覧

世界創成にも関係する神々の物語でもあるギリシア神話。登場する月の女神をご紹介しましょう。

アチェロイス (Achelois)

アチェロイスは、アケロイスとも記されている女神でギリシア神話では月の女神として記録が残っています。

歌の競争で負けたことにより鳥に変身させられた、9人の姉妹の一人ともいわれている女神であったり、水のニンフ全般を指す名前とも記されており、詳しいことは知られていない女神です。

アルテミス (Artemis)

ギリシア神話の月の女神として有名な一人がアルテミスです。

ゼウスとレトの娘であり狩猟の女神かつ貞淑の女神。自然の中でニンフと共に狩りを行う姿が知られています。

本来は夜の女神であったアルテミスは、時代と共に月の女神セレナと同一視されるようになり、現在ではアルテミスの名前が優位です。

多産の守護神でもあったとされ、多くの乳房を持つ姿も知られています。

狩猟の矢は時に人にも向けられ、遠矢を射かけて死を司ったエピソードも残っているものです。

キュンティア (Cynthia)

キュンティアは、月の女神アルテミスの別名です。

「誠実な」「心からの」という意味があり、現在では英語圏で女性の名前によく使われています。

また、古代ローマの詩人が作った恋愛詩集のヒロインの名前でもあり、詩集のうち1巻のほとんどは「キュンティアの巻」として恋愛模様を書き記されているものです。

デーリア (Delia)

デーリアとは、小惑星帯に位置する大きな小惑星の名前です。

月の女神アルテミスの別名にちなんで、名前が付けられています。

その他については、詳しい情報が分かっていません。

ヘカテー (Hecate)

ヘカテは、ヘカテイアとも呼ばれる女神です。

狩りと月の女神アルテミスの従姉妹であり、月と魔術・豊穣・夜や暗闇・浄めと贖罪・出産を司るとされています。

ヘラクレスが誕生した際にトカゲに変身させられたガランティスを憐れみたことで、召使の聖獣としたそうです。

メーネ (Mene)

暦月の女神であるメーネは、セレーネ―と同じ存在の別名として呼ばれています。

なぜセレーネーの別名がメーネと呼ばれているのか、詳細は知られていません。

ポイベー (Phoebe)

ポイペーは、アポロン・アルテミス・ヘカテーの祖母であり、「輝ける女」という意味を持つ女神。

月の女神のアルテミスの呼称でもあります。

古の神々の一人でもあり、巨大な体を持つ神様です。

ギリシア神話において世界のへそともいわれている神殿のデルポイの神託所において、支配者の一人とされています。

セレーネー (Selene)

セレーネ―は「華やかな夜の女王」や「星々の女王」「全能の女神」と呼ばれるほど有名な絶世な美女。

輝く黄金の冠、額に月をつけた姿で、銀の馬車で夜空を駆け巡りながら月光りの矢を放つ女神です。

ギリシア神話では恐ろしい存在として知られている、ネメアーのライオンを生んだとされています。

月の性質のうち豊穣の側面を持ち、成熟した女性や母という意味を持つ月の女神です。

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ローマ神話の月の女神一覧

ローマ神話にも、月の女神が登場します。

どんな神様達がいるのか、順にご紹介しましょう。

ディアーナ (Diana)

ディアーナは、狩猟や貞節の意味を持つ月の女神です。

新月の銀の弓を構えている処女、という特徴があります。

元は樹木の神であり、豊かに実る果実のために農民からの進行が厚かったので、人間にとっては多産の神として知られるようになったそうです。

ルーナ (Luna)

ルーナはギリシア神話のセレーネーと同一だと認識されていますが、ローマ神話における月の女神です。

名前は知られていますが、実は詳しいエピソードは知られていない女神でもあります。

トリウィア (Trivia)

ローマ神話において、トリウィアはヘカテーとディアーナを形容する女神の名前です。

「十字路の」という意味を持つように、神殿は三叉路にあったとされています。

その他の情報はあまり知られていません。

中国神話の月の女神一覧

中国神話にも月の女神が登場します。

名前やエピソードをご紹介しましょう。

嫦娥 (Chang'e)

嫦娥は、愛らしいさが有名な中国の月の女神です。

神々から預かった不老不死の薬を盗んだ嫦娥が月に逃げた際、弓の達人である夫の后羿は月まで追いかけました。

しかしその追跡を兎が妨害し、和解するまで夫を通らせなかったというエピソードがあります。

常羲 (Changxi)

常羲は、様々な中国の伝説に名前を残す月の女神です。

ギリシア神話のセレーネと考えられています。

古くから伝わる神話の文献である「山海経」に登場し、東天の神の妻であり12人のユニークな月の娘を産んだとされている女神です。

孅阿 (Qian'a)

孅阿は、美と愛の女神として知られている中国神話の月の女神です。

その他の詳しい情報は残されていません。

望舒 (Wangshu)

中国神話において、望舒は月そのものを示す言葉として知られています。

また、神仙であり、月の車の御者ともされているそうです。

インカ神話の月の女神一覧

インカ帝国で伝えられていたインカ神話にも、月の女神が登場します。

インカ神話の月の女神をご紹介しましょう。

カ・アタ・キルラ (Ka-Ata-Killa)

カ・アタ・キルラは、インカ神話における月の女神です。

カ・アタは「月」、キルラは「女神」を意味しています。

インカ文明を生きる人は、農業や宗教的慣習に強く影響を与えている月に対して大変崇拝していたそうです。

女性の守護神であり、月の周期をコントロールしているとも考えられていました。

ケチュア族やインカ族の子孫では、度々名前としても使われます。

ママ・キリャ (Mama Killa)

太陽神の妻であるママ・キリャは、月の女神であり暦や祭礼や労働と関係がある存在です。

母の月という意味を持つ名前であり、宗教においても3番目に重要視されています。

インカ神話に登場する初代国王のマンコ・カパックと地母神であるママ・オクリョの母親でありインカ帝国の創設者としても知られている女性です。

結婚と月経の女神として女性の守護者として、知られています。

ハワイ神話の月の女神一覧

ハワイ神話にも月の女神が登場します。

どんな月の女神がいるのか、ご紹介しましょう。

ロナ (Lona)

ハワイ神話で月の女神として登場するロナ

ロナは、命ある身であるアイカナカと結婚したとされています。

その他のエピソードは、あまり知られていない女神です。

マヒナ (Mahina)

マヒナは月の女神であり、現代でも女性らしさの象徴として知られています。

月にはその姿の満ち欠けにより30の名前があり、マヒナは16番目の月の呼び名でもあります。

農作物を植える・漁業を行うなど、作業に適した日です。

アステカ神話の女神一覧

アステカ時代に伝えられたアステカ神話でも、女神が沢山登場します。

アステカ神話の女神をご紹介しましょう。

コヨルシャウキ (Coyolxauhqui)

月の女神や銀河の女神といわれるコヨルシャウキ

有名なエピソードは、バラバラに殺されるというものです。

母である女神のコアトリクエは、コアテペクの上で降ってきた羽を腰につけていると不思議なことに妊娠をしました。

娘であるコヨルシャウキと弟400人は、母の謎の妊娠に激怒し殺害しようとしたのです。

コアトリクエの体内からは武装したウィツィロポチトリが生まれ、コヨルシャウキは首をはねられたうえ手と足もバラバラにされて殺害されたといいます。

メツトリ (Metztli)

メツトリは、アステカ神話に出てくる月や夜の意味を持つ農民の女神です。

アステカ文明において、太陽神は何世代にも渡って支配していると信じられています。

現在の5番目の太陽の神を決める時、生贄に捧げるための志願者としてナナワツィンとテクシステカトルが名乗り出ました。

勢い勇んだテクシステカトルですが、直前に躊躇した瞬間にナナワツィンが先に火に飛び込んだそうです。

その姿に勇気をもらい、テクシステカトルも火の中に飛び込んだことで太陽が二つ出来ました。

太陽が二つになったことで地球が燃えることを恐れた神の一人が、テクシステカトルにウサギを投げつけたことにより暗くなり、月の表面にウサギが見えるようになったというエピソードが残っています。

その他の神話に登場する月の女神一覧

その他にも多くの神話が残っています。

各神話で登場する月の女神の一覧をご紹介しましょう。

インドネシア神話:デウィ・スリ (Dewi Sri)

米の女神として知られているのは、デウィ・スリです。

主食である米を支配するデヴィ・スリは、インドネシア人にとって生命や繁栄、富をもたらすと信じられています。

非常に曲線美の美しい女性でり、若くて女性らしさと生殖能力の象徴として各地域特有の顔立ちで描写されているものです。

ウェールズ神話:アリアンロッド (Arianrhod)

アイルランドの神話に登場するアリアンロッドは、母神ドーンの娘です。

処女であることを試されたアリアンロッドは、魔法の杖をまたいだ瞬間に双子の男児を出産しました。

母性を嫌う性格であるアリアンロッドは、三つの禁忌を定める中で一人の男児に名前を付けないというものも含め認知を拒否したというエピソードも残っている目が見です。

ウェールズ文学では名高い美女とされています。

エジプト神話:ハトホル (Hathor)

ハトホルは、太陽神ラーの娘であり妻でもあるエジプト神話の女神。

愛と美を司り、治癒の神の一面も持ちます。

死者を冥界に導く役割があり、見た目は頭部が牝牛となっている人間の女性です。

オシリス信仰が知られてくると、冥界に向かう死者に対しパンと水、イチヂクから作られた作物で養う役割を持つようになります。

「南方のイチヂクの女主人」や「エジプトイチヂクの木の貴婦人」と呼ばれた女神です。

バスク神話:イラルギ (Ilargi)

自然信仰の強いバスク神話において月の神であるのが、イラルギです。

バスク神話では、神や精霊は動物の姿で表現されることがしばしば。

自然界に存在する太陽や月、天空や大地についてそれぞれ神話が創生されています。

詳しいエピソードは知られていません。

ヒンドゥー教:アヌマティ (Anumati)

インドで親しまれているヒンドゥー教では、「承認」や「許可」という意味を名前に持つアヌマティが月の女神です。

月の様相に伴い変化する神様ですが、アヌマティには完全なる満月になる前の夜に願いの成就を祈願され祈りを捧げられます。

神秘的な月の周期は、成長や繁栄を象徴する事象に深く関わっていると考えられており、アマヌティに祈りを捧げると、祝福と承認を受けて願いが叶うと信じられている女神です。

フィリピン神話:マヤリ (Mayari)

フィリピン神話で伝わるマヤリは、月の女神です。

他にも戦や革命、平等の女神でもあるため、武装した女性の姿として表現されます。

兄である太陽神アポラキと争った際、片目を失ったことにより地上の全てを見守ることが出来なくなったため、姉妹の星の女神タラ・朝の女神であるハナンの2柱と一緒に夜を照らして見守るようになりました。

フィンランド神話:クー (Kuu)

フィンランド神話において、月の女神はクーという名前で記されています。

民間伝承のカレワラにおいては、太陽と月は卵から誕生したと記録されているものです。

クーのエピソードは、詳しく語られていないため謎の部分が多いといえます。

ポリネシア神話:ヒナ (Hina)

ポリネシア神話では、ヒナという女神が月の女神として知られています。

夜と死の神であり、太陽神の姉妹の一人として登場。

クック諸島の神話においては、ウナギの精と結婚したことで大洪水から逃れられたそうです。

遺言に残されていた通り、生首を土に埋めたところココナッツが生えてきたというエピソードが残っています。

マヤ神話:イシュ・チェル (Ix Chel)

マヤ神話では、月の女神をイシュ・チェルと呼んでいます。

洪水や虹・出産の女神でありながら、破壊神でもある女神です。

怒りの女神の一面もあり、怒らせると大雨や洪水を引き起こします。

一度怒ると鎮めるのが大変で、常に生贄を必要として知られている老女の神様です。

占い師 tomomiのワンポイントアドバイス「月の女神に祈りを捧げよう」

tomomi
月の女神は、神話の数だけ存在するといっても過言ではありません。

月の女神の一覧から、直観的にピンとくる女神を探して祈りを捧げてみましょう。

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