2021年は土星と天王星の配置がスクエアという特別な角度を示し、それにより時代や社会全体の大改革が起こりやすい時期となり、それが個人の運勢にも大きな影響を及ぼすと言われています。
これから一体どんなことが起こるのでしょうか?
そんな特徴的なアスペクト「土星と天王星のスクエア」について解説いたします。
時代の流れを先読みすれば、運勢を味方につけることもできるようになるでしょう。
目次
アスペクトのスクエアとは?
星座のホロスコープで「スクエア」というものがあります。
これは、二つの天体が90度の角度に位置関係にあるアスペクトを示します。
360度の円を4等分し、ホロスコープ上に形成される正方形の一片として目視することができます。
この「スクエア」はもっとも重要なアスペクトの一つです。
「アスペクト」とは角度のこと
星座のホロスコープで「アスペクト」という言葉が出てきますが、私たちには馴染みの薄いものです。
簡単にいえば「角度」のことを示します。
それぞれの星座のハウスにどの天体が入っているか、その位置関係を角度で示すことを「アスペクト」と言い、それぞれの天体とハウスの関係を見ることでさらに詳しく星読みをすることができるようになります。
アスペクトの中で最も重要なものは5つあり、それは「0度」、「60度」、「90度」、「120度」、「180度」の角度で、現代の占星術では「メジャーアスペクト」と呼ばれています。
「スクエア」にはどんな特徴があるの?
「90度」の角度を「スクエア」と呼びますが、この角度を形成する天体同士は死角にある状態なので、お互いがお互いを視野に入れないことで関わろうとせず、さらに対立をし、一切交流することはなく、お互いに強い緊張感を呼び起こし、それぞれが自分のスタイルで物事を推し進めようとする強い力が働きやすくなります。
噛み合うことがない異質なもの同士で、このような性質のものを「ハードアスペクト」と言い、葛藤や対立や緊張感系などが起こりやすくなりますが、その力が絶大なもので、現状を打破したり、新しく物事を進めるための大きな力にもなり得るものです。
ぶつかり合うこと自体がエネルギーを生み出しますが、それをどのように有効に使うかが課題にもなってくるでしょう。
90度以外のハードアスペクトには0度、180度があります。
スクエアの関係にある12パターン
スクエアを形成する関係には12パターンあります。
まず、占星術では12星座を「活動宮(牡羊座、天秤座、山羊座、蟹座)」、「不動宮(獅子座、水瓶座、牡牛座、蠍座)」、「柔軟宮(射手座、双子座、乙女座、魚座)」と3つのパターンに分けることができます。
これはそれぞれの行動パターンをタイプ別にしたもので「活動宮」は新しく物事をスタートさせて、何事も最初のアクションを起こすのが得意な切り込み隊長的な働きをします。
「不動宮」は物事を引き継いだり、地道に着実に発展させるんが得意なコツコツ努力型です。
「柔軟宮」は物事を変化させながら次のステップへと導いたり、昇華させて行くことが得意な変幻自在な性質を持っています。
これがスクエアの角度になることでぶつかり合ったり、物事がさらに大きなものになったりと独特の様相を示すようになります。
活動宮同士のスクエアは牡羊座と蟹座(火と水)、蟹座と天秤座(水と風)、天秤座と山羊座(風と地)、山羊座と牡羊座(地と火)です。
不動宮同士のスクエアは牡牛座と獅子座(地と火)、獅子座と蠍座(火と水)、蠍座と水瓶座(水と火)、水瓶座と牡牛座(風と地)です。
柔軟宮同士のスクエアは双子座と乙女座(風と地)、乙女座と射手座(地と火)、射手座と魚座(火と水)、魚座と双子座(水と風)です。
活動宮の性質などを知ることで、どのようなことが起こりやすくなるかを予測することもできるようになるでしょう。
土星と天王星のスクエアについて
2021年2月18日にはかなりの大きな変革が起こると言われていますがその理由は、水瓶座のハウスに天体の土星が入り、牡牛座のハウスに天体の天王星が入ることによるスクエアが起こるためです。
また2021年には一年を通じて形成されることになりますが、スクエアが完全にピタリと重なるのが2月18日、6月15日、12月24日と3回も起こることで、時代の流れや社会的な大きな変化が起こりやすく、その変化に伴い、個人の生活や価値観なども大きく変化してくるような出来事が起こりやすくなります。
土星と天王星にはどのような意味があるのか
天体がどの星座のハウスになるかでその年などの空気感が大きく変化します。
しかし天体はその周期は大きく異なるので、スクエアを形成するのも何十年、あるいは何百年に一度という場合もあります。
土星の運行周期は約30年かけて12星座を一周しますが、天王星は約84年かけて12星座を一巡りします。
このような周期の違いがあるので天体がスクエアの形になることはとても珍しいのです。
土星には、忍耐や制限、伝統というような少しお堅いものを象徴し、試練などが与えられやすい時期になります。
厳しい父親が子どもに成長させるために、しつけをしているイメージがふさわしいでしょう。
土星がハウス入りすると、急に何か突発的なことが起こったり、自分にとってよくないと感じる出来事が入りやすくなりますが、これは人が成長するために、その時に応じたふさわしい出来事が与えられます。
それを忍耐強く取り組み、乗り越えて行くことがそれぞれに求められます。
一方、天王星が象徴するものは、革新、改革、変化であり、これまでの常識や価値観をガラリと変化させ、新しい世界へと引き込んでいくような刷新力があります。
土星と天王星のスクエアではどんなことが起こるのか
忍耐や制限を象徴する土星と、改革や刷新を象徴する天王星とでは大きく性質が異なる上にスクエアという独特な形を示します。
土星と天王星がスクエアを形成することでどのようなことが起こるかというと、土星がコツコツと積み上げてきたものを天王星が突然に変化させていくことで、そこに葛藤や軋轢を生み出し、バチバチと違いが火花を燃やすこともあれば、土星が規則や伝統などに基づいて進めようとしているところを天王星が今までのやり方ではない新しいやり方を推奨することで急激に時代の流れが変化していくことがあり、戸惑いを覚えやすくなります。
またスクエアの関係では真逆のことも起こりやすくなるため、変化に対しての制御も起こりやすくなりますが、天王星は水瓶座との相性が良く、もともと水瓶座のルーラーでもあり、水瓶座そのものが変化や自由な価値観を持っている星座なので、天王星と水瓶座の持っている資質が強力になることで、どちらかというと新しい変化が起こりやすく、これまで当たり前だと思っていた価値観などが一変していく流れが起こるでしょう。
どのような運気にスクエアの影響が起こるのか
土星が入るハウスの牡牛座と、天王星が入るハウスの水瓶座は共に「不動宮」で、物事を継続させたり発展していくことそのものが重要なテーマとなっています。
特に牡牛座が意味するものは「所有」、「スキル」、「金運」、「不動産」、「能力」と関係しています。
水瓶が意味するものには「仲間」、「趣味」、「革新」、「平等」というものと関係しています。
このことから考えると特に土星が入るハウスの牡牛座と、天王星が入るハウスの水瓶座のスクエアでは、今まで自分が所有していた何か、金運や不動産、あるいは仕事に関することでなんらかの大きな変化が生まれるでしょう。
また個人では価値観そのものが変化をするのでこれまでの趣味が変わり、それを受けて友人や仲間などが変わっていくこともあるでしょう。
どちらにしても全く違うものが激しくぶつかり合うので葛藤などが生まれ、痛みが生じやすくなります。
占い師 聖子のワンポイントアドバイス「スクエアの時期は自分の中に全く異質の人が存在している」
社会的や時代的にも変革が起こりやすくなりますが、それぞれの個人の運気にも影響があります。
急に価値観が変わって何か新しいことをやりたくなる場合もあれば、今までの自分とは全く違う何かを選択する場合もあります。
このスクエアの時には自分の中に全くの別人が住んでいるという感覚を持つかもしれません。
あらかじめこのことをわかっていれば、自分では説明のつかないような変化があるにしても、それを受け入れ、良い方向に乗り越えていくことができます。