
笑った時に口角の近くにできるえくぼには言い伝えがあるのをご存じでしょうか。
その言い伝えは日本だけでなく世界にもあるのです。
「えくぼは天使のプレゼント」と呼ばれていたり韓国では恋の落とし穴といわれていたり。
そんな日本と世界のえくぼの言い伝えとインディアンえくぼ、前世との関係についても併せてご紹介します。
まずは、えくぼの基本情報からお伝えします。
目次
えくぼとは?えくぼが与える印象は?
えくぼは笑った時にできるくぼみ
笑った時に人の表情筋と皮膚は動きます。
表情筋と皮膚が結合することでえくぼが現れるのです。
えくぼは遺伝するともいわれています。
可愛らしい印象を与える人気の現象
「えくぼがある人は可愛い」といわれることが少なくありません。
そのため、えくぼが出ない人は自己流で作ろうとする場合もあります。
人気の現象のため、韓国では整形技術でえくぼを形成する人もたくさんいます。
もちろん、日本でもえくぼを作るための形成手術は可能です。
えくぼが出来て可愛いといわれるのは、幼い印象を人に与えるからだといわれています。
日本人でえくぼがでる確率
日本人の中でのえくぼの保持率はわかりません。
しかし、前項でもお伝えしたように遺伝しやすい現象です。
一般的に、両親のどちらかにえくぼがあれば、その子供は50%の確立で出現するといわれています。
これはえくぼが優先遺伝だからです。
インディアンえくぼとは
口の近くにできるえくぼは「広角えくぼ」、ネイティブアメリカンのメイクに似ている場所にできるのが「インディアンえくぼ」です。
広角えくぼができる人とはまた違った印象を与えます。
快活で活発、天真爛漫なイメージになることが多く、実際に無邪気な人が多いようです。
インディアンえくぼの別名は「にゃんちゅう線」です。
「にゃんちゅう線」とは、人が笑った時に目と頬の間あたりにできるシワや溝を指す言葉です。
この言葉は、テレビ番組「ニャンちゅうワールド放送局」のキャラクターであるニャンちゅうの顔の特徴から生まれました。
ニャンちゅうは、笑った時に目と頬の間に特徴的なシワや溝ができることから、「ニャンちゅう顔」や「にゃんちゅう線」と呼ばれています。
えくぼと前世との関係
これから日本や世界のえくぼの言い伝えをご紹介しますが、それらは前世に関わっています。
スピリチュアルな側面もありますが、伝説を調べていくと、今世でえくぼとして出現したことに意味があると分かります。
「前世はどんな人だったか」「今世でも印」など、魂は輪廻転生をしていることを意味しているようです。
もちろん、あくまで言い伝えですから、確かな文献が残っているわけではありません。
えくぼの出現は科学的に説明できるものですが、えくぼのある人とない人が存在することから、意味を見出したくなるのも当然です。
前世で徳を積んでいる証拠で、今世で幸運に恵まれるという世界共通の認識も一部あります。
日本や世界の伝説にもなるえくぼの言い伝え
欧米では天使からのプレゼント
欧米ではえくぼがある子に向かって「特別な子」「祝福を受けた子」といわれる伝承があります。
一部の地域ではありますが、「えくぼは天使からのプレゼント」と言い伝えられています。
というのも、えくぼがある場所に天使がキスをしたから。
地域によって言い伝えは多少の違いをみせるのですが、総じていえるのは「幸運の印」であるということです。
現世でたくさんの幸運に恵まれるような印だといわれています。
欧米でのえくぼの言い伝えは、一般的に好意的なものが多く、天使や神の指紋、幸運の印などとされています。一方、一部では悪魔の印といった負の側面を持つ伝承もあるようです。
好意的な言い伝え:
えくぼは天使や神の指紋である、または神がつけた印であると信じられています。
えくぼを持つことは幸運の印であるとされており、魅力的な特徴として捉えられています。
負の側面を持つ言い伝え:
一部の地域では、えくぼは悪魔の靴のかかとの印であると信じられており、悪魔と結びつけられています。
中国では前世の愛を覚えている証拠
えくぼの言い伝えは中国にもあります。
かつて中国では、死を迎えて次に生まれ変わる際に前世の記憶は消されてしまうと信じていました。
「愛する人を忘れたくない」と願う人は、記憶を保持するためにえくぼを刻むのです。
えくぼを残すことで、生まれ変わってもまた前世で愛する人を見つけられるかもしれません。
魂が前世の愛を覚えている証拠です。
中国の言い伝えでは、えくぼは前世の記憶を忘れて転生することを拒否し、冷たい水の中で1000年耐えて記憶を保持した人の印とされています。
えくぼのある人は、来世で大切な人を探して転生してきたロマンチストだと考えられています。
転生と記憶:
中国の伝承では、人が死後、奈河橋(奈河橋)を渡る際に孟婆という人物から「忘情水」と呼ばれるスープを飲まされ、前世の記憶を忘れるとされています。
えくぼの印:
しかし、愛する人を忘れたくない人は、このスープを飲まずに、奈河橋を渡らず、忘川河(忘川河)に身投げし、氷のように冷たい水の中で1000年間耐え忍びます。
1000年の苦難:
この苦難を乗り越えた人には、えくぼという印が残るとされています。
来世への願い:
えくぼのある人は、前世の愛する人を忘れないように、来世に転生し、再び会えるように探しているとされています。
ヨーロッパでは天使や神様の加護を受けた人
ヨーロッパでは、えくぼと聖ミカエルとの関係が見えてくる場合があります。
天使や神様に選ばれ、加護を受けた人にえくぼが印として与えられる言い伝えがあるからです。
加護を受けた人は、えくぼが印となって、常に天使や神様に見守られる人生となります。
「聖ミカエルの菱形」と呼ぶ地域もあります。
またえくぼは「天使の指あと」と言われているそうです。
西洋の一部の言い伝えやファンタジー的な表現では、「えくぼは天使が赤ちゃんの頬に触れたときにできた“祝福のあと”」と語られることがあります。
この解釈をミカエルに結びつけると、以下のようなスピリチュアルな物語が想像できます。
生まれたばかりの魂が地上に降りるとき、大天使ミカエルはその魂を守護するため、やさしく頬に触れてこう告げた。
「恐れるな。いつでも私はそばにいる」
そのとき、ミカエルの指が触れた跡が“えくぼ”として残り、その人が微笑むたびに「天の守護」が共にある証となる──とされている。
日本では神様の指跡
日本でのえくぼの言い伝えはいくつかあるようです。
一つは神様の指跡というもの。
神様が生まれる前の赤ちゃんをみて、その可愛さについ頬を押してしまってえくぼが出来るという言い伝えです。
また、前世で親孝行をしっかりとした方、両親に最後まで食事の面倒がみられた方にえくぼが出現するという話もあります。
その場合、現世で食べるもものに困らない人だといわれているのです。
特に、可愛らしい赤子が生まれた時に、神様が思わず頬に指で触れたことで、その指紋がえくぼとして残ったという説があります。
また、えくぼは前世で特に親孝行を積んだ人の生まれ変わりであるという説もあり、神様が「この人は前世で親を大切にしてきた人だ」という印をつけたと言われています。
神様の指紋説:
日本の伝統的な信仰では、えくぼは神様が赤ちゃんの頬に指で触れた跡とされています。生まれて間もない赤子が可愛らしくて、神様が思わず触れてしまい、その指の跡がえくぼとして残ったという説があります。
親孝行の証説:
一方、えくぼは前世で特に親孝行を積んだ人の生まれ変わりであるという説もあります。神様が、その人が前世で親を大切にしてきたことを印するために、えくぼをつけたのだと言われています。この親孝行とは、親を飢えさせずに、最期の日までしっかりと見送ったことを指すと言われています。
韓国では恋の落とし穴
韓国には、えくぼ(보조개/ポジョゲ)に関してとてもロマンティックで温かい言い伝えや信仰が存在します。
えくぼは「恋の落とし穴」と呼ばれています。
「可愛い」といわれている所以になっているのか、えくぼは人を虜にする魅力があるからという理由です。
また、韓国でも前世の徳に関係していると考える人もいます。
善い行いをしたことによる印で、現世では運が良かったり人に好かれやすかったりします。
そのため、韓国では整形でえくぼを形成するのも人気です。
また韓国では「えくぼのある人は、他人から愛されやすい」「愛され上手」という意味もあります。
その可愛らしさは、人の心を惹きつけ、幸せな恋を呼ぶチャームポイントと考えられています。
占い師sakuraのワンポイントアドバイスアドバイス「えくぼには前世で愛した人が関係しているかもしれません」

日本や世界ではえくぼに関する言い伝えがあり、基本的に良い意味での伝承となっています。
前世とえくぼには関連があるようで、もしかすると過去に愛した人が関係しているのかもしれませんね。
またえくぼのスピリチュアルな意味を知りたい方は、「えくぼのスピリチュアルな意味とは?持って生まれた魂の特徴と恋愛・運命との関係を解説」の記事も是非参考にしてみてくださいね。