式神という存在を聞いたり知っていたりするでしょうか。
映画やドラマ、小説などで陰陽師に関連するものに触れた方はご存じかもしれません。
陰陽道にける陰陽師が操る式神について、こちらでは種類や作り方など詳しくご紹介します。
式神には種類もありますので、その召喚の仕方、最強の式神一覧もお伝えしましょう。
目次
陰陽師が操る式神について
式神ってなに?正体は?
式神は陰陽道における陰陽師が操る存在です。
式神は「しきがみ」と呼ばれ、陰陽師による呪術の一つだといわれています。
霊的な存在であり、使役する鬼神であり、過去の文献によっては「式鬼」と呼ばれることもあります。
式神は陰陽師の指示に従う神なので位は低い存在です。
そこから式神の正体は妖怪だったり百鬼だったりといわれているのです。
式神の役割
式神を語る際には、呪いというものがキーワードとして上がります。
これは式神の役割として注目されるもので、対象とする者に憑依して厄や災いをもたらすのです。
また、その場やその人にとって害があると分かれば、陰陽師は式神を使って悪霊を遠ざけることもあったそうです。
そして、安倍晴明が操る式神としても有名ですが、雑用や身の回りの世話をする存在でもありました。
これは陰陽師の命令で自由自在に式神を動かすことができるからです。
式神の種類
思業式神 | 陰陽師の思念が込められた式神 | ||
---|---|---|---|
擬人式神 | 人形に霊力が込められた式神で、藁人形などを指す | ||
悪行罰示神 | その式神は過去に悪行を働いたことがある存在。陰陽師に成敗されて従属して式神となる |
私たちも知っている藁人形も式神の一種です。
主に3種類の式神がいたとされ、思業式神は陰陽師が作ったものを指します。
どうやって式神になったのか、という点が種類分けに関係しています。
式神の召喚の仕方
まずは式神と契約を交わす
陰陽師は式神との間で契約を交わして、自由に働いてもらえます。
契約は呪文や祈りによって行われます。
「擬人式神」の場合は、指揮札を介して契約をするようです。
陰陽師が術をかけて召喚する
式神は普段は人に見えません。
陰陽師が術をかけると召喚されます。
召喚の仕方は和紙でできた式札を使って行います。
詳しい方法は陰陽道に携わる方しか具体的には分からないそうです。
気になる方は、ドラマや映画などを鑑賞してみると雰囲気は分かります。
式神の中で最強なのは「安倍晴明が従えていた十二天将」
「式神の中で最強なのは?」「安倍晴明が従えていた十二天将とは?」の疑問を抱いている方は少なくありません。
様々な式神の中で最強なのが十二天将です。
まず、十二天将は、十二星座や十二支のような占いに使われる式盤に記載されているものの一つの要素。
これは霊的な存在だともいわれていました。
十二天将は6吉将と6凶将に分けられ、吉将は守護神、凶将は神獣です。
吉将 | 六合・貴人・青竜・天后・大陰・大裳 | ||
---|---|---|---|
凶将 | 騰虵 ・勾陳・朱雀・玄武・天空・白虎 |
占い師sakuraのワンポイントアドバイス「陰陽師の活躍を支える鬼神が式神です」
その活躍を支えていたのが式神だといわれています。
陰陽師の片腕のような存在であり、契約を交わして召喚し、様々な働きを行っていたのです。
悪霊を退けたり善悪を監視したり、様々な姿になって陰陽道における仕事のサポート役。
最強の式神など参考にして、陰陽道や陰陽師を知るきっかけにするのもいいかもしれません。