ヴィパッサナー瞑想は、有名なスポーツ選手や芸能人が実践している瞑想方法で、非常に効果が高いと言われている一方で、「危険でやばい!」という声も聞かれます。
実践しようか迷っている方はその危険な理由も知っておきたいところだと思います。
ヴィパッサナーが危険と言われる理由、正しいやり方やどのような効果があるかをここで確認しておきましょう!
目次
ヴィパッサナー瞑想の効果とは?
心が浄化され新しい自分になれる
ヴィパッサナー瞑想を実践すると、まず心の浄化という効果が現れます。
日々の生活の中で蓄積されたストレスや、人に対するマイナスの思考、自分に対するマイナスの思考など、汚れた感情を取り除くことができるため、結果的にまるで生まれ変わったかのような感覚を得ることができるのです。
悪いものをすべて自分の中から除去し、良い精神状態を作っていくことは、心の健康を維持するだけでなく、身体の健康を手に入れるためにも重要なポイントとなります。
最初に現れる効果でもあるため、すっきりした気持ちや、これまで抱えていたモヤモヤやどす黒い感情が消え去っていくことを感じ取れれば、ヴィパッサナー瞑想が効果を発揮し始めたと考えることができるでしょう。
辛い生理痛を緩和してくれる効果も!
女性の中には、毎月の生理痛に悩まされている人も少なくないと思います。
ヴィパッサナー瞑想は、心の安定を手に入れるだけでなく、身体も安定した状態へ導くことができるため、この生理痛にも効果を発揮してくれるのです。
生理痛を緩和し、毎月生理の時期が巡ってくる際に身体だけでなく心もストレスを感じ、弱ってしまうことを避けられるようになっていきます。
もちろん、瞑想のみだけでなくこれまで通りできるだけ体を冷やさないようになどのちょっとした努力は必要になりますが、同じ対策を練っていてもヴィパッサナー瞑想を始める前と後では劇的に生理痛が和らいだという声は多く聞かれます。
心だけでなく身体を浄化し、常に健やかな状態を維持できる力を手に入れることもできるのです。
自分自身が持っている悪い思考・行動パターンに気づける
人は“なくて七癖”と言われています。
“癖”というのは、決して仕草や表情など目に見える部分にだけあるわけではありません。
その人特有の思考回路というのもまた、“その人の癖”だと捉えることもできるでしょう。
何かひとつの物事が目の前で起こったり、ちょっとしたトラブルに見舞われるなどしたときに、その人特有の悪い思考回路や行動パターンに陥ってしまうことで、視野が狭くなったり、周囲の人との軋轢が生じてしまうことがあります。
ヴィパッサナー瞑想は、そんなその人が持っている考え方や行動の“癖”に気付かせてくれる効果を持っています。
自分がどのような考え方をしてしまうのが悪いのか、ここぞというときにどのような行動をとっていたのが悪いのか…自分の思考、言動、行動の悪い部分に気づかせてくれ、改善できるチャンスを与えてくれるのです。
無意識のうちにとっている行動や言動というのは、「それが自分だから」と半ばあきらめのように受け入れてしまっている人がほとんどです。
結果、“変わろうとする努力”を始めるまでに至らないことが大半だと言えるでしょう。
ヴィパッサナー瞑想では、心を浄化させたうえで自らの悪い思考や行動パターンに気づかせてくれる流れから、「悪いところは改善しよう」という前向きな考えかたで自分と向き合うことができるようになります。
得体の知れない不安感を軽減してくれる
何が原因か分からないけれど、どこかモヤモヤして、常に不安が途切れることなく襲ってくる…そんな経験はありませんか?
人間関係なのか、仕事や勉強に関することなのか、それともお金に関することなのか…。
悩みの数が多ければ多いほどその原因に気づくことができず、結果的に得体の知れない不安を常に抱えて生活するようになってしまうことがあります。
ヴィパッサナー瞑想を行うようにすると、そもそも何に不安を感じているのかという答えを見つけ出すことができるため、得体の知れない不安というもの抱かないようになっていきます。
もちろん生きていく上で常に悩みは消えることはなく、心配事は後を絶たないなんてこともあるでしょう。
しかし、今の自分が何に不安を感じているのか、何を心配しているのかを手に取るように理解することができるようになるため、何も見えない靄の中にいるような不安感は劇的に軽減されるのです。
睡眠の質を改善し体調を根本から整えることができる
ヴィパッサナー瞑想が多くのスポーツ選手に取り入れられている理由のひとつに、睡眠の質の改善というメリットがあります。
寝ることは、体力や精神力を回復させるのにとても大きな影響を与えています。
寝ることで疲れが取れ、体力が回復するのはもちろんですが、精神面にも大きな影響を与えていることは忘れてはいけません。
よく、「悩んでも一晩寝ればすっきりできる」「嫌なことがあっても寝れば忘れてしまう」なんて性格の人を見かけませんか?
これは、その人が無意識のうちにヴィパッサナー瞑想と同じ効果を生み出しているからだと考えることができます。
ヴィパッサナー瞑想を行うことで、睡眠の質が向上し、体調や心の平穏を根本から整えていけるようになるのです。
広い視野を持てるようになり観察力の向上につながる
広い視野は、自分が今何をどうすべきかを考えて行動できるようになるだけでなく、周りの人の感情にも敏感になることができます。
ヴィパッサナー瞑想を行うことで、視野が広がり、さまざまな変化に気づくことができるようになります。
今自分が置かれている環境や、自分が立たされている状況についても事細かに分析することができるので、そこからうまく立ち回る方法についても自分で見つけ出すことができるようになり、さらに自身の周りにいる人の見えない感情に関しても、相手を観察する力が高まることで手に取るように分かるようになっていくのです。
観察力が上がれば、常に自分がどうすべきかを自分で分析して考えて行動することができるようになる、また周りへの気配りを忘れない人間になれるという人として成長できるきっかけを手に入るようになります。
ヴィパッサナー瞑想の種類
心に集中力を持たせるアーナーパーナ瞑想
呼吸瞑想や止瞑想と言われ、心に集中力を持たせるために行うのがアーナパーナ瞑想です。
ヴィパッサナー瞑想を行うために必要な集中力を培うことから、ヴィパッサナー瞑想の初心者が行うことを提唱されている瞑想方法でもあります。
メインとなるヴィパッサナー瞑想からスタートしてしまうと、なかなか集中できず、本格的に瞑想の効果を得ることができなくなってしまうため、まずはアーナパーナ瞑想によってヴィパッサナー瞑想での効果をしっかり得られるように心を研ぎ澄まし、集中して瞑想できるようになっていかなくてはなりません。
これによって本来のヴィパッサナー瞑想の効果が得られる心を創っていくことができるのです。
アーナパーナ瞑想を行う際には、光や音だけでなく、エアコンや扇風機、暖房の風などが肌に当たらないようにし、瞑想に集中できる環境を整えます。
上唇の上から鼻の付け根の部分に集中し、自らの呼吸に集中します。
意識しないで呼吸を行い、少しずつ感覚に敏感になっていくようにしてください。
途中で何かに気を取られてしまっても、瞑想がうまくいかなくなることはないので、再び上唇の上から鼻の付け根に集中することを心がけます。
最初は、途切れ途切れになってしまう集中力も、途切れるために意識して戻す…を繰り返していく中で、集中できる時間が長くなっていくはずです。
これによってヴィパッサナー瞑想の際に集中力を高めていく練習ができます。
メインとなるヴィパッサーナ瞑想で心の膿を出し切る
メインとなるのはもちろんヴィパッサナー瞑想です。
普段の生活の中で心に澱のように溜まったマイナスの感情やストレスなどを洗い流すことができる、心の悪いものをすべて洗い流すための瞑想だと考えることができるでしょう。
メインとなる瞑想ですから、当然このヴィパッサナー瞑想が一番効果を発揮してくれるものでもあります。
アーナパーナ瞑想で集中力を高めた上で、このヴィパッサナー瞑想を行えば、自分を落ち込ませたり不安にさせる思考回路を浄化していくことができるようになります。
それによって、前向きな考え方やポジティブな言葉で心を埋め尽くしていくことができ、結果的に健康的な心と身体へ自分を導いてあげることができるのです。
あぐらをかくか、背筋を伸ばして椅子に座り、鼻先を意識しながら息を吸い込んでいきます。
空気が出入りすることだけに意識を集中し、自分が“呼吸しているんだ”と強く実感できるよう、鼻先の息の出入りを意識してください。
その間に悪いものを取り除く為の最善策や、新しい気づきが得られることがありますが、それで瞑想をやめてしまうのではなく、引き続き呼吸を意識しながら続けます。
これを繰り返すことで、徐々に心のデトックスが進み、自分にとって悪いもの、自分の心身の健康を脅かすものを外に出していくことができるのです。
瞑想の仕上げともいえるのがメッタ―瞑想
メッター瞑想は、アーナパーナ瞑想・ヴィパッサナー瞑想に続き仕上げのような感覚で行う瞑想だというイメージを持ってください。
ヴィパッサナー瞑想の中で得られた新しい気づきを自分のものとして完全に取り入れるため。
または、ヴィパッサナー瞑想の効果を継続させるため。
このような感覚で行うのがメッター瞑想です。
慈悲の瞑想とも呼ばれるこのメッター瞑想は、嫌っている人や苦手だと思っている人への感情を取り除く効果もあります。
自分の中から悪い感情が出ていきますように。
安らぎや自由、平和をはぐくむ人生を送ることができますように。
などといった、広い範囲に平和や幸せを望む感情を瞑想中に繰り返し思い描くことで、アーナパーナ瞑想とヴィパッサナー瞑想で培った安定した思考をさらに広げていくことができるのです。
また、自分と関わる全ての人に平和や幸せが訪れることを繰り返し願うことによって、これまでは嫌いだと思っていた人や苦手だと思っていた人へのマイナスの感情も薄れ、苦手意識や嫌悪感を軽減させることができるようになります。
一通りの瞑想を終わらせると、確実に自分の心が穏やかになっていることを実感できることでしょう。
ヴィパッサナー瞑想が危険・ヤバいと言われる理由
ヴィパッサナー瞑想合宿のルールが怪しいから
ヴィパッサナー瞑想合宿というものがあります。
これは、日本ヴィパッサナー協会という非営利団体が開催している合宿です。
参加費用はなしで、滞在中の宿泊費というものも、滞在中の食費も全てかからないというもので、あくまで慈善事業として開催されているイベントだということですが、そもそも、“協会”ということで、宗教っぽい…と敬遠してしまう人がいるのが、ヴィパッサナー瞑想が危険だとかヤバいと言われてしまっている理由なのかもしれません。
タダより高いものはない…ということで身構えてしまう人もいるかもしれませんが、お金がかからないのは寄付によって運営費が賄われているからで、合宿の最終日などで自身も寄付を行うことができるようもなっています。
もちろん、無理な勧誘などといったものも参加したことがある人の感想にはみられないので、その点は怪しいというイメージや危険、怖いというイメージは払拭しても大丈夫でしょう。
どこか怪しいと感じられてしまうのは、無料で参加できるからというだけではなく、合宿中のルールにもあるようです。
生き物を殺さないこと。
盗みを働かないこと。
いかなる性行為も行わないこと。
嘘をつかないこと。
お酒や麻薬などの類を摂らないようにすること。
これは、ブッダの教えが元となっており、2500年前から受け継がれてきたルールだと言われています。
それ意外にも細かいところで、ヴィパッサナー以外の瞑想やヨガなどの運動は一切禁じられ、他人とのコミュニケーションも一切禁止。
アイコンタクトですら禁止されているというのですから、そのルールは徹底したものです。
音楽も読書も文字を書くことも禁じらており、生活必需品となっているスマートフォンなどの類も合宿に参加する際に全て預けなければいけないことになっています。
つまり、完全に外界との接触や、人との接触をすることができない10日間を過ごすことになるのです。
全てはヴィパッサナー瞑想を正しく行うために必要だからという理由に基づいたルールなのですが、浮世離れしたルールを耳にして怪しいと感じてしまう人がいるのは仕方ないのかもしれません。
10日間ずっと閉鎖的な環境に身を置く必要があるから
ヴィパッサナー瞑想合宿では、10日間もの間、完全に外界とシャットアウトされ、また周りの人間とのコミュニケーションも禁じられるという閉鎖的な環境に身を置かなければなりません。
これが、想像以上に大きなストレスとなってしまうのです。
人と話すことはできない、瞑想で感じたこと、気づきがあったとしても、それを忘れないようにメモしたり、人に伝えることもできない。
他愛もない話をする相手は10日、自分のそばにはいないし、人の身体に触れることも禁じられているので、人肌の温もりを感じて安心することもできません。
普段、人との付き合いにおいてうんざりしている人にとっては魅力的な空間に感じられるかもしれませんが、その程度であれば部屋に引きこもっていた方がずっと楽だと思えるほど、この閉鎖的な空間は精神にダメージを与えることがあるようです。
実際に、途中で嫌になって棄権し、帰ってしまう人も毎回一定数存在するのだとか。
本気でヴィパッサナー瞑想に臨みたいという覚悟がなければ、確かにヤバいと思われてしまっても仕方ないと言えるでしょう。
ヴィパッサナー瞑想のやり方のポイント
無になること!欲は追い求めない
ヴィパッサナー瞑想をする場合、最も重要ともいえるのが、「欲は追い求めないようにする」ということです。
自身の内側からむくむくと持ち上がってくるさまざまな欲を切り捨てて瞑想に臨まなければなりません。
瞑想をしている際に、自分の願いや欲望がジワジワと持ち上がってきたとしても、ぐっと抑えてヴィパッサナー瞑想をしている間は“我慢すること”を第一としましょう。
「目を開けてしまいたい」とか、「鼻がかゆいからかいてしまいたい」などという欲に負けないことです。
瞑想中は絶対に動かない、余計なことを考えないことを自身の中にルールとして落とし込み、徹底させるようにしてみると良いでしょう。
すべての動きにスローモーションで取り組む
ヴィパッサナー瞑想をする際には、とにかくゆっくりと動くことを心がけてみてください。
普段なら数秒で終わってしまう動作に数十秒や数分かけることです。
動物のナマケモノになったようなイメージで取り組むと最初は動きやすいかもしれません。
ヴィパッサナー瞑想をするにあたって、自身の動きすべてにおいてしっかりと観察することが重要視されるため、スローモーションな動きは観察しやすく、ひとつひとつの動作を意識しやすくなるので、瞑想を上手に行うことができます。
瞑想中でもOK!ラベリングをする
“ラベリング”というのは、感じたことや考えたこと、気づいたことを言葉にして表に出すことを言います。
瞑想中、言葉にしてしまう、声を出してしまうと集中力が途切れてしまうので、頭の中で言葉を発するように思い描くのでも良いでしょう。
欲はなくさなければならないので、「動きたい」など、自分の欲望をラベリングするのはNGですが、「足が疲れた」とか「鼻がかゆい」など、今現在自分が感じていることをラベリングするのはまったく問題ありません。
集中力さえ切れることがなければ、何度感じたことを頭で思い浮かべても良いので、その時々で感じたことは素直に頭の中で言葉の形に出すようにしてみてください。
日々の自分の生活習慣に取り入れて継続する
ヴィパッサナー瞑想は、「この日」と決めて行うのではなく、日々の自分の生活の一部としてしまうのが最も効果を出しやすいと言えるでしょう。
瞑想は、毎日短時間行うとしても、日々継続することで効果を得やすくなり、そこに大きな意味があるものです。
生活習慣とセットにして、「寝る前に必ず行う」とか、「お風呂から出たら必ず行う」など、継続できる時間を自分で見つけて、毎日の生活に無理なく“ヴィパッサナー瞑想の時間”を作るようにすると良いでしょう。
毎日継続していくことで、効果を強く感じられるので、忘れてしまわないように、ヴィパッサナー瞑想が毎日の生活の中にあることが“当たり前”だと思えるように継続することを意識してください。
瞑想に集中し、落ち着ける環境で取り組む
ヴィパッサナー瞑想を行う際には、静かで落ち着くことができる環境を選んで行うようにしてください。
あまり屋外の人の声や車や電車などが通過する音、それ以外の騒音と呼べるような音がする場所で行うのはおすすめできません。
場所も、家のリビングなど他の人が出入りするような場所は避けて、一人きりで落ち着行ける環境を作ることができる場所を選んでください。
集中力が欠けてしまうことがヴィパッサナー瞑想を行う上で一番避けたいところですから、これだけはしっかりと守るようにしましょう。
瞑想時間は短くして行うこと
ヴィパッサナー瞑想は、長い時間行うことで効果を得られるものではありません。
大切なのは、日々継続して行うことであり、長い時間やることはあまり意味がないと言っても良いくらいです。
極端なことを言えば、30分、1時間ヴィパッサナー瞑想を行うより、1分の瞑想を毎日行うほうがよっぽど重要なのです。
初心者のうちは集中力も欠けやすく、すぐに気が散ってしまうこともあるので、それこそ数十秒からスタートしても良いかもしれません。
慣れてくれば、時間を徐々に伸ばしていくようにし、短い時間で行うようにしましょう。
最初から完璧にしようとは思わないこと
最初からヴィパッサナー瞑想を上手に行うことができる人はそう多くありません。
むしろ、最初から自身に100%の応対のヴィパッサナー瞑想を求めてしまうと、長続きしなくなってしまうでしょう。
完璧にできないからといって効果がないわけではないですし、完璧にできないから自分にヴィパッサナー瞑想が合っていないという理由にもなりません。
完璧にできないことを気にするのではなく、集中できない自分を観察すること、集中できず、途切れ途切れになってしまっていること自体に意識を集中させてみるなど、まずはヴィパッサナー瞑想を行っている自分に興味を持つようにしてみてください。
完璧にできるようになるのは、しばらく継続してから。
少しずつ慣れて上手に行うことができるようになっていくので、不安を抱えず、ある意味で楽しんでヴィパッサナー瞑想を行っている自分に興味を持って観察してあげましょう。
ヴィパッサナー瞑想の注意点
レイキなど他の技法との混同に注意する
ヴィパッサナー瞑想を行う際に気を付けたいことは、まず第一に、他の技法と方法や意識sるポイントを混同してしまわないようにすることです。
特にレイキなどヴィパッサナー瞑想と同じ、またはそれ以上にメジャーな方法の瞑想などと一緒にしてしまうと正しい効果が得られなくなってしまいます。
混同を避けるためには、まず、ヴィパッサナー瞑想の正しいやり方を把握して正しく行うことです。
他の技法は試したことがなく、知識もなく、ヴィパッサナー瞑想が初めてというのであれば、このポイントにはあまり苦労はしないでしょう。
しかし、他の知識がある人は要注意。
ヴィパッサナー瞑想にはヴィパッサナー瞑想の正しいやり方があることを今一度再認識して臨むようにしてください。
瞑想中に言葉は声には出さない
ヴィパッサナー瞑想を行っている最中に、ラベリングをするに当たって、思わず感じていることや考えついたり気付いたりしたことに対して、言葉が声となって表に出てしまいそうになる瞬間は必ずやってきます。
完璧に無の状況にあったところから、ふっと感じたことに気づき、声を出そうとしたくなる気持ちはとても理解できます。
しかし、ここで声に出してしまうと、間違いなく集中力は途切れてしまいます。
声には出さず、目に見えない言葉として頭の中に思い描く程度にとどめるようにしてください。
教えられた通りに正しく実践する
ヴィパッサナー瞑想に我流、自己流は必要ありません。
正しく決められた方法を、決められた通りにやること。
特に初心者が何となくの知識やイメージでヴィパッサナー瞑想を行うと、例えそれが日課となったとしても正しい効果は得られません。
教科書通りに、“ヴィパッサナー瞑想の方法”として定められている通りに行うことで効果が得られるのだということを忘れないようにしましょう。
正しく実践し、かつ日課として普段の生活の一部としてヴィパッサナー瞑想を取り入れることで、徐々に効果を得られるようになっていくのです。
ヴィパッサナー瞑想を取り入れている有名人
Youtubeでも紹介中!メンタリストDaigo
メンタリストとして有名なDaigoさんも、ヴィパッサナー瞑想を提唱している一人です。
彼のYoutubeチャンネルでも、ヴィパッサナー瞑想に関する動画を配信していますし、関連する書籍などもブログにアップしていたりと、ヴィパッサナー瞑想の効果をあちこちで紹介してくれています。
Daigoさんは、日に5分のヴィパッサナー瞑想を行い、日課にしているといい、彼の場合にはそのあとに30分ほど散歩を行うようです。
人間関係で溜まったストレスや、うつ症状が緩和されるとして、Daigoさん自身もヴィパッサナー瞑想を行うようになってから、とてもポジティブになることができたと話しています。
インドでヴィパッサナー瞑想と出会った!小橋賢児
10代の頃から俳優やミュージシャンとして芸能界で活躍し、現在はイベントプロデューサーや企業の社長として活躍している小橋賢児さんは、芸能界にいることに疑問を持ち、インドへ旅に出た際に、ヴィパッサナー瞑想と出会ったそうです。
ブッダの教えを基にしているヴィパッサナー瞑想ですから、まさに本場で体験したということになります。
自分の閉ざされていた感覚を開くことができるという点に興味を持ち、インドで10日間の修行を行い、そこで得られた効果から、ヴィパッサナー瞑想を提唱するようになっているようです。
芸能界は、心がとても疲れる場所だったようで、小橋賢児さんは芸能界を無期限休業し、その間にインドへバッグパックひとつで旅に出て、ヴィパッサナー瞑想と出会っています。
本場で学んだということもあり、小橋さんのヴィパッサナー瞑想に対する考え方は初心者でもすんなり理解できる大変分かりやすいものとなっています。
試合前にヴィパッサナー瞑想を…イチロー
日本ではもちろん、メジャーリーガーとして活躍し、WBCでは日本を優勝へ導いた功労者でもある、イチローさん。
イチローさんもヴィパッサナー瞑想を行っている一人です。
メジャーリーグのマリナーズに在籍していた頃は、誰よりも早く球場にやってきて、ストレッチを行うのと一緒に、ヴィパッサナー瞑想を行っていたといいます。
イチローさんの瞑想に使う時間は20分から30分ほどだったそうで、そこで気持ちを安定させ、集中し、試合に臨んでいたようです。
基本的に、スポーツと瞑想は非常に相性が良いと言われており、試合に勝つイメージトレーニングなども、この瞑想と理論的には似通っているところがあると言えるでしょう。
ヴィパッサナー瞑想がやばいというのは嘘!正しいやり方で効果を実感しよう!
ヴィパッサナー瞑想はまったく危ないものでもないし、ヤバいものでもないわ。
むしろ、自分の可能性を今以上に最大限の状態に引き上げてくれる、最強の味方となってくれるようなものなの。
もちろんそれは、正しい方法に従って行った上で得られる効果であって、間違った方法や、のめりこみすぎてしまうことは、危険をもたらす可能性もあるかもしれないわ。
正しい方法で、正しい知識を持ったうえで行う分には、ストレスから自分を解放できたり、前向きで明るい自分になれたり、鬱の症状を緩和させられるような効果もあると分かっているから、ぜひ、興味を持った人は試してみて欲しいわ。