占いを信じていない人と信じている人にはどのような気持ちの違いがあるのでしょうか。
また、信じている人の中でも、“占いは占い”と割り切って考えることができる人と、占いがすべてになってしまう人などさまざまです。
今回は占いを信じていない人と信じている人の違いや、信じてしまう理由、占いに依存することの危険性や占いと上手に付き合っていく方法について、まとめて紹介していきたいと思います。
目次
占いを信じない人と信じる人の割合は?
世間ではさまざまなアンケートが行われ、その結果に違いはあるものの、占いを信じていない人と信じている人の割合としては、信じている人の割合が多いといわれています。
全体の7割強程度の人が占いを信じていますが、そのうちの7割は“参考程度に信じている”というもので、占いを全体的に信じ、すべて占いに従って行動しているという人は1.5割ほどとなるようです。
全体の3割弱は、占いをまったく信じていないとされ、その中にも「面白いとは思う」「信じないけれど占ってもらったことはある」という人もいるため、占いを信じていなくても興味を持っている人は少ないといえるでしょう。
占いを信じない人と信じる人の違い
占いを信じるか、信じないかというのは、一重に非科学的なもの、スピリチュアルなものを信じるか、信じないかという点でハッキリと分かれると考えられます。
ここではなぜ占いを信じるのか、なぜ占いを信じないのか、その理由となっているそれぞれの特徴を紹介していきたいと思います。
占いを信じない人の特徴
占いを信じていない人は、現実的な思考が強く、基本的非科学的なものを信じておらず、スピリチュアルな能力や出来事についても懐疑的な目で見ていることが多いようです。
まずは、占いを信じていない人の特徴について確認していきましょう。
現状に満足している
占いを信じていない人は、基本的に現実に満足していることが多いようです。
恋愛にしろ仕事にしろ、夫婦関係にしろ、今自分が置かれている状況や立場などに不満がなく、日々を幸せに過ごせているので、占いを必要としていません。
不安に思うようなことや心配ごとがなければ、そもそも占いに頼る必要がないため、占いに興味を持たないのだといえるでしょう。
自己肯定感が高い
占いを信じていない人は、強い自分軸を持ち、自分の考え方や物事に対する言動や行動といったものに自信を持っています。
占いによってアドバイスをもらわずとも、自分軸ひとつで数々の問題を乗り越えていけると確信しているのです。
外見でも中身でも、自分に自信を持てていれば、何かがうまくいかなかったときの理由を明確にすることができ、占いに頼らなくても自分の力だけで判断し、決断することができます。
そのため、自分軸を持って自分に自信を持って生きている人は占いを信じないのです。
猜疑心が強い
疑う気持ち…猜疑心が強いというのも占いを信じない人の特徴のひとつです。
目に見えるものでないと信じることができないため、占いのようなスピリチュアルで非科学的なことに対して鵜呑みにすることはできず、斜に構えるようになります。
占いを信じる人の中には“良い結果だけ信じる”というタイプの人もいますが、猜疑心が強いからこそ、良い結果であろうが悪い結果であろうが信じることはできず、常に“騙そうとしているのでは”という気持ちを持っているため、占いを信じることができないのです。
理性的な考え方をする
理性的で、明確な理由やしっかりとしたデータ、分析結果がなければ納得できないという人も、占いを信じません。
感性で生きている人だと、不明瞭な物事でも「きっとそんなものなんだろう」と理解し、納得することもできますが、理性的ですべてにデータを求めるタイプの人は、常に理性が先に働くことで、占いに対しても同じように明確さを求めてしまうため、信頼することができないのです。
占いを信じる人の特徴
では、次に占いを信じる人の特徴について確認していきましょう。
占いを信じる人は占いを信じない人と正反対の性格をしている部分や、それ以外の心理的な問題によって占いを信じる傾向にあります。
現状に不満がある
占いを信じる人が占いにはまるきっかけになるのが、“現状に不満があるタイミング”です。
恋愛がうまくいっていない、仕事が嫌だと感じているなど、何か変えたいけれど変えられない問題を目の前にしたときに、占いに頼りたい気持ちが出てくるようになります。
自分が不幸な状態にある理由に目を向ける前に、この状況を何とかしてほしいという気持ちが募ることで、占いを信じる気持ちがより強くなっていくのです。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低い人も、占いを信じる人の特徴といえます。
自分の考え方や行動、言動といったすべてに自信を持つことができないために、自分で決断することを諦めてしまうのです。
その結果、占いが出してくれる結果どおりに行動したり、それでうまくいかなければまた別の占いで結果を得て、それに従って行動すると、どんどん占いにのめり込んでいくことになります。
自分で決断したくない
何かを決断し、失敗した、間違えたと感じたときに、自分を責めてしまうこと自体が怖いと思っている人は、占いに頼りがちになってしまいます。
自分を責めることが怖いため、自然と自分で決断することができなくなっていくのです。
自分で決断することができないけれど、何かしらの分岐点に立ったときにはどちらか選ばなければなりません。
それを自分ではなく占いに求めてしまうようになっていきます。
占いを信頼しているというよりは、何かあったときに“占いのせいにできる”ので自分の気持ちが楽になれることに重点を置いていると考えることもできるでしょう。
心が弱っている
心が弱っている人も、占いを信じやすい傾向にあります。
何かに助けてほしい、手を貸してほしいという藁にも縋る気持ちになっているときに、アドバイスをくれたり、背中を押してくれたり、慰めてくれるような言葉を与えてくれる占いに傾倒していくのです。
心が弱っているときには、誰でも優しい言葉をかけてほしいと思うものです。
占いは自分の解釈次第でどのような形にも受け取ることができるので、心が弱っているときには優しく包み込むような言葉を与えてくれていると感じられることもあるでしょう。
人に相談できない悩みがある
人には言えないような悩みや不安を抱えている人も、占いを信じやすいといえるでしょう。
人には言えない相談事となれば、当然友達や家族には言えません。
他人であり、自分の素性は知らない占い師であれば気兼ねなく相談でき、鑑定してもらい、アドバイスを受けることもできます。
そうなればその気楽さからも一層占いを信じ、傾倒していくことになるのです。
非科学的なのに占いを信じて依存しまう理由
誰だって目に見えないものをにわかに信じることはできないでしょう。
占いも同じで、霊視はもちろん、選んだタロットで未来が見える理由は明確でなく、決して目に見えるものではありません。
そんな非科学的な占いでも信じてしまうのは一体なぜなのでしょうか?
ここでは、非科学的だと分かっていても占いを信じてしまう理由について解説していきたいと思います。
バーナム効果で当てはまると思ってしまう
まず最初に占いを信じてしまう理由として挙げられるものに、“バーナム効果”があります。
バーナム効果とは…誰にでも当てはまるような内容を“自分だけに当てはまっている”と感じてしまう現象。
“悩みを抱えていますね”とか、“対人関係で悩んでいますね”“仕事が楽しくないと思っているのでは?”といった指摘は、多くの人に当てはまるものです。
それでも、自分に当てはまると感じると、「その通りです!」となり、当たっていると感じ、それをきっかけに占いは当たるものだという認識が強まっていくようになります。
これが続くことで、占いを信じる気持ちが強くなっていくのです。
当たった占いだけ記憶に残してしまう
確証バイアスによって占いを信じるようになることもあるでしょう。
確証バイアスとは…無意識のうちに自分にとって都合のいい情報だけを集めること。
確証バイアスが働くと、何度か占いをしてもらった中でも、自分にとって良い結果だったときの記憶だけが残るようになります。
自分にとって嬉しい結果、良い情報だけを記憶に残し、都合の悪い結果や情報はさっさと忘れてしまうことで、いつの間にか自分の認識の中で占いは当たるものという思いがさらに強くなっていくのです。
事前情報や雰囲気に左右されてしまう
占いを信じる傾向が強い人は、感性で生きている部分がもともと強いこともあり、雰囲気や事前の情報の影響を強く受けやすい部分があります。
“この占い師は当たる”というたくさんの口コミをチェックしてから鑑定してもらいに行ったり、そのときの部屋の雰囲気が神秘的であったりすると、その雰囲気に持っていかれて「当たるんだ」という気持ちが強くなるのです。
結果的に、自分の中で大きく育った「当たるんだ」という気持ちは思い込みのようになっていき、前述のバーナム効果や確証バイアスと合わさり、占いを信じる気持ちに繋がっていきます。
信じない方がいい?占いに依存してしまう危険性
占いを信じないほうが良いというわけではありませんが、占いに依存しすぎることは数々の危険性をはらんでいるため、注意が必要です。
まずは、占いに依存した結果起こりうることを紹介しましょう。
- 自分で何も決断できなくなる
- 日常生活に支障が出る
- 人間関係に支障が出る
- 借金をしてしまう
占いに依存することで、占いにすべてを決めてもらうことが続くと、自分で決めることは怖いと感じ、自分では何も決められなくなり、身近な人を頼ることもなくなってしまいます。
人に相談せず、占いがすべてとなるので、人間関係も悪化していきますし、決断力がなくなるので、仕事に関するレスポンスも遅くなる可能性があるでしょう。
スピーディーに物事に対処することができなくなるので、さまざまな問題が停滞することになってしまいます。
すべてを占いに頼れば、お金もかかりますので、そのうちお給料だけでは足りず、借金をして多額の負債を抱えてしまう可能性も出てきます。
このように、占いに依存することは、結果的に自分を不幸にしてしまう可能性もあるため、適度に付き合うことが重要だといえるでしょう。
占いを上手に取り入れる5つのポイント
占いを拒絶するではなく、かといって占いに傾倒し、依存するのでもない…占いと適度な距離を保って上手に付き合っていく方法があります。
人生に占いを取り入れて上手の楽しみながら付き合っていくための方法を、こちらでは紹介していきたいと思います。
占いだけでなく自分でしっかり考える
占い結果には“従わなければいけない”という先入観は捨てましょう。
占い結果はあくまであなたへの“アドバイス”であり、“命令”ではありません。
自分で考えることがメインであり、占い結果は考えているあなたへ、「こんな考え方もあるよ」とアドバイスをくれているだけです。
だからこそ、盲目的に従うのではなく、占いを参考にしながら自分で考えて行動するスタンスを失わないようにするべきだといえるでしょう。
前向きになるために利用する
占いに何かを決めてもらうという考え方を捨てれば、占いと上手に付き合うことができます。
決めるのは自分であり、あくまで占いには背中を押してもらうだけという考え方を持ってください。
占いに吉か凶かを決めてもらうのではなく、あなたが前向きになるために占いを利用するんだという気持ちをちゃんと持っていれば、占いに依存することはないでしょう。
占いはあなたをプラス思考にし、踏み出す力を与えてくれる存在、背中をトンッと押して勢いを与えてくれる存在という認識を持ちましょう。
楽しくなるために占いを取り入れる
占いに対して、「良い結果しか信じない」「良い結果しか目や耳に入れない」ことを前提に占いを信じるという人がいます。
この考え方は占いと上手に付き合っていく上で正解の考え方だといえるでしょう。
あなたにとって良い占い結果は楽しい気持ちや嬉しい気持ち、ワクワクした気持ちを連れてきてくれます。
そのワクワクをもらうために占いをしているんだという気持ちを常に持ちましょう。
クイズに挑戦するような、おみくじを引くような、そんなワクワクドキドキを日常のスパイスとするために占ってもらっているんだという気持ちが持てたら、占いと上手に付き合っていくことができるのです。
周りの人にも相談する
占い師の中には、あなたにとって心地よい、良いことしか言わない人もいます。
これは本音で向き合ってくれるあなたの友人や家族とは違うといえるでしょう。
確かに、あなたの性格や今置かれている立場、状況を知っている友人や家族はあなたにとって耳が痛くなるアドバイスや意見を投げてくることもあるはずです。
耳をふさぎたくなる厳しい意見も、あなたにとっては辛い現実を突き付けてくるような言葉も、すべてはあなたを想っての本音の言葉だということを忘れないようにしましょう。
そしてそんな言葉こそ、あなたにとっての真実である可能性が高いといえます。
それを理解した上で、あなたを理解してくれている身近な人に相談することも大切です。
占いの回数や頻度を決めておく
占いをしてもらったときの結果が自分で望むものではなかったからと、間髪入れずに何度も占いに行き、望んだとおりの結果が出るまで通い続けるのには何の意味もありません。
占い結果だけに頼っているのでは余計に意味がないといえるでしょう。
占いの結果をありのままに受け入れて、次に占ってもらったときに結果が変わるように努力し、自分で行動することが大切です。
だからこそ、占いをしてもらう頻度、ひとつの相談に対して占ってもらう回数を自分であらかじめ決めておくことがおすすめといえます。
ひとつの占い結果に対して受け止め、考えて行動し変化を感じ取ることが必要なので、3か月程度は空けるのが良いでしょう。
占い師CRISSのワンポイントアドバイス「占いを信じるのは悪いことじゃない。上手に楽しく取り入れよう」
占いを前向きになるために利用したり、他の考え方、意見として取り入れる存在として考えていれば何も問題はないの。
怖いのは占いがなければ自分で考えたり行動することができなくなってしまうこと。
そこさえあらかじめ理解していれば、占いは悪いものなんかじゃないのよ。
占いをあなたが毎日明るく楽しく過ごせるためのひとつのアイテムとして上手に取り入れていってほしいわ。
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