
近年、スピリチュアルな世界で注目されている「ひふみ祝詞」。
一方で「危険では?」「呪文みたいで怖い」といった声があるのも事実です。
この記事では、そうした疑問や誤解に対して、ひふみ祝詞の本来の意味や唱える際のポイントを正確かつ丁寧に解説していきます。
目次
ひふみ祝詞とは?起源と構造
ひふみ祝詞の全文と音のリズム
ひふみ祝詞は、「ひふみよいむなや こともちろらね…」と続く、数詞を中心とした独特な音の並びで構成された神道の祝詞です。
意味を持たない言霊の並びだといわれています。
【ひふみ祝詞の全文】
ひ、ふ、み、よ、い、む、な、や、こ、と、き、か、り、り、あ、や、す、し、き、ね、た、ま、し、み、か、に、し、せ、し、み、け、り、ま、に、し、そ、し、け、り、わ、か、う、と
リズミカルな音の流れには、宇宙創生の“音霊(おとだま)”が宿っているとされます。
音やリズムの響きによって、天地宇宙の調和が表現されているのです。
ひふみ祝詞の音は、瞑想やマントラと呼ばれる真言に近いといわれています。
唱える際には、リズムに乗ってみると、集中力が高まり、浄化効果を得やすくなるはずです。
ただ、リズムに正解はありません。
手を叩いて拍子をとる人、音を感じながらゆっくり唱える人などがいて、それぞれの人にリズムがあって良いのです。
古神道における祝詞のひとつ
ひふみ祝詞は、古神道で口伝として伝わってきた神言(しんげん)のひとつであり、天地創造や大調和の原理を言霊化したものとされています。
そのため「意味ははっきりしないが、音に力がある」とされ、祈り・浄化・護身・調和の目的で用いられてきました。
またひふみ祝詞は、特定の神社や国家における神道的な祝詞とは違います。
個人の霊性を向上させたり、自然との共鳴を目的としているのです。
古神道の祝詞には他に「天津祝詞」や「大祓詞」があります。
なぜ“暗号”のように見えるのか?
こうした要素が、「よくわからない=危険そう」という誤解を生んだ要因となっています。
一般的な言語には少なからず意味があるものの、ひふみ祝詞には文法的な意味がないのです。
初めて目にする方は特に暗号にも見えるでしょう。
ただこれは、古神道で大事にしている、意味よりも響きに霊力が宿るという考え方に基づいています。
そして、マントラ的な性質を持っていることも表しています。
本来は、“意味”を超えた波動的な作用を持つ高次元の言霊なのです。
「ひふみ祝詞は危険」という噂の出どころと真相
1. 意味がわからず「呪文」に感じる不安
ひふみ祝詞は現代語訳が存在せず、「数詞」と「ひらがな」の連なりで構成されているため、「何を言っているのか分からない=不気味」と誤解されることがあります。
しかしこれは、言葉の意味より“音”そのものがエネルギーを動かすタイプの言霊であるためで、本質を理解すれば“神聖な祈り”であることが分かります。
「この言葉には何か強い力があるのか」とイメージする人もいます。
呪文というのは日本では古来から、「怖い」「制御不能」「魔術的」と感じられ、不安を抱きやすくなる傾向があるのです。
心理的にも「異界」を連想させる場合もあるでしょう。
2. 高次元の言霊ゆえに“効きすぎる”と誤解される
ひふみ祝詞は「高波動の言霊」とされており、唱え続けると以下のような変化が現れることがあります。
これらの変化を「不安」「怖い」と捉えてしまう人もいますが、それは浄化のプロセスであり“危険”ではなく“変容”です。
一部のスピリチュアル界隈において「異次元の扉が開く」「覚悟が必要」「理解していないとバランスが崩れる」と強調されることがあります。
しかしこれらは、誇張されているケースも多く、神秘思想を断片的に解釈しています。
古神道という教えに基づいて考えることが大切です。
3. スピリチュアルな誤用・独自解釈が誤解を生んだケース
インターネット上には、ひふみ祝詞を特別な呪術や結界の道具のように扱う一部情報も見られます。
こうした誇張表現や、恐怖を煽る内容が「危険」という印象を助長しているのです。
本来は、敬意を持って唱える“神への祈り”であり、使い方さえ誤らなければ決して危険なものではありません。
そこに並べられているものに意味がないので解釈が広がっている、高次元などのワードが原因かもしれません。
しかし、宇宙や自然の秩序などの音の配列であり、純粋な音の祈りなのです。
実際にひふみ祝詞を唱えることで得られる効果
心身・空間の浄化
このような浄化作用が非常に強い祝詞として知られています。
瞑想やマントラと同じように、マイナスの感情や心の濁りなどが引いていく感覚になる人も少なくありません。
呼吸が自然に整うので身体がゆるみ、慢性的な緊張もとれます。
ひふみ祝詞は空気のエネルギーを軽くすることで、不快なその場の違和感も浄化によって取り除かれます。
波動の高まりと意識の覚醒
高次とのつながりの強化が感じられることもあります。
それは自然界のリズムと共鳴しやすい周波数だからです。
声に出して定期的に唱えていれば、内なるエネルギーである波動と空間エネルギーを調査させるのです。
シンクロニシティが増える、直観力が鋭くなるのも頷けます。
無駄な思考が消える、心の浄化が進む、自分軸で現実をみる、小さなことに感謝するのは覚醒のプロセスでもあります。
魂の本来の感覚を取り戻しているのでしょう。
守護存在との共鳴と調和
祝詞は本来、神々との対話の手段でもあります。
スピリチュアルな安心感や守られている感覚が生まれやすくなります。
ひふみ祝詞による純粋な音によって、祖先や様々な身近にいる神様への呼びかけや共振が行われます。
共鳴や調和がもたらされることによって、加護を感じ、ポジティブな影響となり、精神的な安定を受けます。
孤独を感じない安心感と信頼感です。
守護の存在のサインにも気づきやすくなります。
夢からのメッセージ、ふとした気づきがそれにあたります。
ひふみ祝詞を安全に唱えるための注意点
感謝と敬意を込めて唱える
ひふみ祝詞は神道の神々に捧げる祈り。
軽い気持ちで試すのではなく、「ありがとうございます」という気持ちを込めて唱えることが大切です。
また、何か願いを叶えてもらうものでもありません。
神に願うのではなく、宇宙や自然や命などへの感謝を表します。
するとそこには自然と敬意が込められるはずです。
祝詞を唱える際、感謝や敬意があると、過剰や期待が薄れ、自分自信が整い、安定した高波動のエネルギーを受けるでしょう。
霊的な存在というのは、そもそも共鳴するために感謝や敬意が必要だともいわれています。
体調や心の状態が整ったときに行う
には、一度深呼吸してから落ち着いた状態で行うのがベターです。
波動が整いやすい朝や就寝前がおすすめです。
疲労やストレスを感じている時だけでなく、心がざわざわしているような時も避けましょう。
無理にひふみ祝詞を唱えると不安定感が強まったり、浄化反応が出過ぎてしまうこともあります。
息苦しくないか、焦りや怒りを感じていないか、体調不良でないか、静かに祈りたいと思っているのかをチェックして始めましょう。
他者をコントロールしようとしない
祝詞の力を、誰かを操作したり支配する目的で使おうとすることは、本来の祝詞の精神から外れる行為です。
「あの人を変えたい」「良くしたい」と思って唱えると、言霊の流れを乱します。
また、他者をコントロールしようとすると、干渉のエネルギーを生み出してしまいます。
他人の人生に影響を及ぼす行為ですから、それがたとて善意だとしても、神意に関して祝詞の効果が失われ、かつ唱えた人のエネルギーを乱します。
ひふみ祝詞は“自分自身を浄め、整える”ためのものと理解しましょう。
占い師sakuraのワンポイントアドバイス「ひふみ祝詞は“危険”ではなく“神聖”。正しく唱えれば魂の浄化と調和が得られる」

などが原因です。
しかし本来、ひふみ祝詞は神聖で純粋な“宇宙の響き”。
唱える人の心を整え、魂の波動を高めてくれる力を秘めています。
恐れる必要はありません。
敬意と感謝を込めて向き合うことができれば、あなたの人生にも静かで力強い変化が訪れるはずです。
ぜひ一度、あなたの声でこの言霊を響かせてみてください。