私たちは、普段の生活の中で数え切れないほどの言葉を発しています。
ポジティブな言葉からネガティブな言葉まで、かけたりかけられたりしながら生活しています。
そして私たちの行動の90%は潜在意識で動いているとされています。
普段何気なく発している言葉でも無意識に発している言葉は多いのではないでしょうか。
スピリチュアルに興味のある方なら、言霊という言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。
一見、オカルト的に聞こる「言霊」にはどんな意味があるのでしょうか。
ここでは、言霊とは何か、言葉に秘められているパワー、言霊の効果について実例をもとに紹介していきます。
目次
言霊の意味とは?
言霊(ことだま)とは、一言で言えば「言葉に内在する霊の力」のことで、声に出した言葉に何らかの霊が宿るという考え方です。
日本では古代から、発した言葉が現実のものとなって、良い言葉を発すると良いことが起こり、悪い言葉を発すると悪いことが起こると信じられてきました。
日常的に使う言葉
行ってきます、行ってらっしゃい
私たちが日常でよく使う言葉にも言霊が込められている言葉があります。
例えば、「行ってきます」には、「行って」「(帰って)きます」という二つの意味があります。
つまり、「行ってきます」という言葉には「行って、無事に帰ってきます」という言霊が込められているのです。
「行ってらっしゃい」にも同じく「行って」「(無事に帰って)らっしゃい」という二つの意味があり、「行って、無事に帰ってらっしゃい」という言霊が込められています。
昔の日本の特攻隊は、戻らない(お国のために命を捧げる)ため、ただ「行きます」と言って旅立ったといいます。
お国のために命を落とすことが尊いこととされていた当時の日本では、ある意味、戻らないというニュアンスを言葉に込めることによって、言霊としたのでしょう。
切ない話ですね。
ちなみに「行ってきます」や「行ってらっしゃい」という言葉は英語にはありません。
「行く」「帰る」「戻る」「ようこそ」などの言葉はあっても、「行って帰ってくる」という言霊を込めた言葉はないのです。
ありがとう、ごめんなさい
「ありがとう」は本来、「有る事が難しい」と言う意味であり、「難しいことが起こっている」「珍しく貴重なことが起こっている」ため、有ることに感謝をするという意味があります。
また「ごめんなさい」には、「御」(相手を尊敬する)「免」(許す)「なさい」(〜してください)と言う意味からできており、相手の寛大さでどうぞお許しください、というような意味が込められています。
昔の人が言葉を大切に、かつ慎重に扱ってきたように、言葉に込められた意味を理解し、気持ちを込めて言葉に出すようにしましょう。
感謝と謙虚の気持ちを表現することにより、人間関係もうまくいくようになります。
名前
生まれた我が子には幸せになってもらいたい、親なら誰でもそう願うものです。
日本では、名付けに当たって、字画を気にしたり、「姓名判断」をしたりしますが、それも名前は生涯において、我が子がもっとも耳にする言葉だからこそ。
生涯で何十万回、何百万回も発せられるであろう名前は、その意味以上の力が働きます。
そしてそれが現実になるという考えのもとに親は最良の名前を考えます。
名前にも言霊が宿ると考えられていますが、これも今でも残る言霊文化の一つだと言えるでしょう。
自分の名前は大切に扱っていきたいものです。
海外にも言霊はある?
言霊は日本だけに限定されたものなのでしょうか。
海外の映画やドラマの中でも、魔女が呪文を唱えたり、呪いをかけたり、悪魔祓いをする儀式のシーンなどがあります。
これも呪いという言葉を発することによって、何かを引き起こすということには変わりありません。
言霊の一つとして、海外にも存在するといってよいでしょう。
言霊信仰の歴史や背景
日本では古くから、「言(こと)」は「事(こと)」として捉えられ、良い言(こと)からは良い事(こと)が発生し、悪い言(事)からは悪い事(こと)が起こるという風に考えられていました。
発する言葉自体に霊が宿っているという思想は、ある意味宗教的であり、言霊信仰とも呼ばれます。
日本最古の歴史書である古事記には、言霊を司る神である一言主大神(ヒトコトヌシノオオカミ)が登場しており、日本に言霊信仰が定着したのは万葉時代と言われています。
願いを込めて言葉を発することでその願いが叶うと信じ、古代の人たちは、言葉に対して一種の崇拝の気持ちを持っていました。
そして日本には、むやみに言挙げ(自分の意見をはっきり声に出して言うこと)をしないというしきたりがありました。
それは言挙げすることによって神と約束したことになり、それが実現しないと神から罰せられるという思想からくるものです。
第10代天皇である祟神天皇より、言霊信仰を政治に用いることは禁止され、人々から言霊信仰の思想はだんだんと薄れていきました。
祝詞
現代でも受け継がれている言霊が、古代で最高の言葉とされていた神を讃える祝詞(のりと)です。
祝詞は、祭りや祈祷の際に神職が奏上するもので、神を褒め称えることにより感謝を伝え、さらなる幸運を祈願します。
発した言葉が現実化するという考えから、祝詞を奏上する際は、絶対に誤読がないようにと細心の注意が払われていました。
忌み言葉
自らが発した言葉自体に強い力があるという考え方は、現代においても残っています。
現代も引き継がれている言霊信仰の一つが、「忌み言葉」と呼ばれるものです。
結婚式などのおめでたい席では、病気や死などの不吉なことに関連する、または連想させる言葉を避ける、または他の言葉に言い換えるというしきたりがあります。
例えば、「死ぬ」「亡くなる」「葬式」「病気」「痛い」「倒れる」「衰える」「絶える」「滅びる」「おしまい」「落ちる」「欠ける」「敗れる」「崩れる」「流す」「悲しむ」「浅い」「涙」「短い」「冷める」「消す」「とんでもない」「降る」「相次ぎ」などの不吉、不運を予測させる言葉は避けるべき言葉とされています。
また、結婚式のスピーチなどでは、別れることを予想させる「離婚」「離れる」「別れる」「終わる」「切れる」「失う」「避ける」「捨てる」「去る」「出す」「帰る」「返す」「断つ」「ほころびる」「解ける」などの言葉は避けられています。
受験生においては、「落ちる」「滑る」という言葉も避けるべき言葉として認識されています。
試験の前に「カツ(勝つ)丼」を食べたり、「カツ(勝つ)弁当」を作ったりすることも言霊信仰が残っていることの表れでしょう。
また、病人を見舞う際には「シ(死)ク(苦)ラメン」や「サイ(再)ネ(寝)リア」を持っていくのは避けたりすること、また病院に、4(死)号室や9(苦)号室がないことなどもまた、現在も残る言霊信仰の名残と言えるでしょう。
アニミズム
山、川、海、星、月、岩、植物、動物など、生物、無機物を問わず、地球上のあらゆるものに精霊が宿ると考えられている思想をアニミズムといいます。
さまざまな現象は、それらの働きによって起こると考えられ、例えば、干ばつが続いた時に、「雨よ、降ってください!」と念を込めて言葉を唱えると、どこからともなく雲が集まり始め、雨雲になってやがて雨が降りはじめると信じられています。
これは神道など古くからの信仰に根付いた思想であり、発した言葉が精霊に伝わって、精霊が物事を動かすという思想で、日本では「精霊信仰」「地霊信仰」などとも呼ばれています。
言霊の効果。言霊は本当になる?
言霊というとスピリチュアルな印象が強いため、科学的根拠がないと思われがちですが、心理学的に効果が証明されています。
プラシーボ効果
プラシーボ効果という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
プラシーボとはいわゆる偽薬のことで、全く薬理作用のない乳糖や生理食塩水などを薬だと偽り、患者に投与することによって効果が認められることをプラシーボ効果といいます。
プラシーボ効果は医者との信頼関係が深ければ深いほど効果が高いと言われており、医者からの「有効な薬である」という言霊により、効果が実現する例と言えるでしょう。
いじめによる自殺
言霊は悪い方へも作用します。
相手へ向けて放った言葉は自分にも悪い方へ作用しますが、相手にとっても悪い言霊として影響を与えます。
学校で毎日のようにいじめっ子から「うざい」「消えろ」「死ね」などと言われたとしたら、いじめられっ子は、自分は生きる価値のない人間だと思いこむようになります。
結果として自殺を招くケースも珍しくはありません。
職場でも同じく、ブラック企業に就職した女性が上司から長期にわたり、精神的、肉体的ハラスメントを受け続けたことにより自殺してしまったニュースもありました。
このように、ネガティブな言葉も言霊となって実現してしまいます。
そして相手へ向けたネガティブな言葉は自分にも跳ね返ってきます。
なぜならその発したネガティブ言葉を一番近くで聞くのは、他の誰でもない自分の耳だからです。
人相
人相というものがありますが、特に年を取っていくにつれ、人相は顕著に顔に現れるようになります。
ポジティブな言葉を使ってきた人は肌も若々しく口角も上がって幸せそうなのに対し、ネガティブな言葉を使ってきた人は、シワがひどかったり、口角も下がったりして、いかにも不幸だと分かるような人相になっています。
言霊の効果が証明された実験
ある心理学者が行なった実験があります。
子供たちを成績の良いグループと悪いグループの二つに分け、成績の良いグループには「なんでそんなに頭が悪いんだ!」とネガティブな言葉をかけ続け、成績の悪いグループには、反対に「君たちは優秀だ!」とポジティブな言葉をかけ続けます。
その結果どうなったかというと、成績の良いグループは成績が下がり、成績の悪いグループの成績はあがったという実験です。
これは、成績の良いグループの子たちにとっては、「頭が悪い」と言われ続けたことによって、それが潜在意識にインプットされ、脳は「頭が悪い」の方が現実と判断してしまったためです。
また、成績の悪いグループの子たちにとっては「優秀だ」と言われ続けたことによって、「自分は優秀だ」と脳が判断するようになり、それが現実化した結果です。
言霊は植物やあらゆるものにも効果がある
言霊は人間だけでなく、植物、または食べ物などにも作用します。
家の中に観葉植物があるとします。
毎日水をやり、日光を当て、手をかけることは必須ですが、その家に住む家族が幸せであり、ポジティブな言葉を日常的に使っていれば、健康に育ちます。
しかし、家の中で家族は喧嘩ばかり、使うのもネガティブな言葉ばかりだとしたらどうでしょう。
そのような環境の中で育つ植物はたちまち枯れてしまうという例も少なくありません。
言霊が植物や食べ物に対しても効果があるのか、実際に実験したという例はいくつも報告されています。
米、果物やパンなどの食べ物を同じ環境の中で、一つには「美味しそう」「よく育ってるね」などのポジティプ言葉をかけ続け、もう一つの食べ物には「まずそう」「バカ」などのネガティブな言葉をかけ続けます。
そうすると不思議なことに、ネガティブな言葉をかけ続けらた方の食べ物には早くカビが発生し、たちまち広まっていきます。
ポジティブな言葉をかけ続けられた食べ物の方は、カビが発生するのも遅く、その広がりもかなり緩やかで、ほとんどカビが一カ所に限定というような結果でした。
言霊を使う時に気を付けたい事
感情を込めて言う
ポジティブな言葉を使わなくてはということにとらわれ、ポジティブな言葉を使ったとしてもそこに感情が入っていなければ、相手の心には届きません。
感情がなく、ただ表面的にポジティブな言葉だけを並べるのであれば、逆に皮肉っぽく聞こえたり、冷たく聞こえたりしかねません。
きちんと感情を込めて言うようにしましょう。
もしネガティブな言葉を使ってしまったら
脳の90%が潜在意識ということから考えても分かるように、私たちが発する言葉のほとんどは、何気なく、無意識のうちに発せられています。
そのため、どんなにポジティブな言葉を発することを心がけていても、最初のうちはうっかりネガティブ言葉を使ってしまった、ということも多々あるでしょう。
そんな場合は、必ずポジティブな言葉で締めるようにしましょう。
例えば、夫に「ゴロゴロしてホントムカつく」と言ってしまったら、「でもいいところの方が多いから愛してるんだけどね」という風に、子供に「なんで何度言ってもできないの?」と言ってしまったら、「今回は学んだから次はできるね!」と相手もポジティブになれる言葉を追加しましょう。
ネガティブな言葉を受けたら反対とフォロー
言葉は波動をもたらします。
「今日もすこぶる元気!」「今日は快晴、いいことありそうだね!」「その髪型いいね!」などといつもポジティブな言葉を使う人が周りにいれば、それだけで周りは明るい気分になります。
これは言葉が波動を起こすためです。
ポジティブな言葉は良い波動となって周りの人に伝わります。
反対に、「めんどくさい」「うざい」「やりたくない」「バカみたい」「それはない」「どうせ無理だよ」などネガティブな言葉が癖になっている人がいれば、どんよりした空気になって周りまで元気がなくなります。
これもネガティブな言葉が悪い波動となって周りに伝染するためです。
たとえ自分がポジティブな言葉を心がけていても、他人からネガティブな言葉を投げかけられたら、自分も負のエネルギーの影響を受けてしまいます。
ネガティブな発言を繰り返す人とは出来るだけ遠ざかるようにしましょう。
とはいっても、その相手が家族だったり、避けることのできない相手だったりすれば、いつでも都合よく避けることは難しくなります。
その場合は相手の言ったことと反対の言葉で対応しましょう。
「無理」と言われたら「大丈夫」と言って相手の負のパワーを打ち消します。
「めんどくさい」と言われたら「そうでもないよ」と言って、悪い波動を断ち切りましょう。
また、相手のネガティブな言葉にフォローを入れることも効果があります。
「やりたくない」と言われたら、「じゃあ休んでて」というようにフォローをすれば、悪い波動をブロックするだけでなく、相手の負の精神に回復力を与えることもできます。
それでも悪い波動を受け取ってしまい、ネガティブな言葉を発する相手が側にいることで、心が疲れてしまったら、「手当て」という言葉があるように、胸に手を当ててさすったり、軽く叩いたりしてみましょう。
心が落ち着いてくるはずです。
相手に敬意を払う上での注意
上司や目上の人などと話す場合、相手に敬意を払うために尊敬語を使ったり、相手を褒め称えたり、または謙譲語を使ってへりくだることもあると思います。
このへりくだりにも注意が必要です。
あまりにも自分を下げる、否定する言葉を使うのは、ネガティブな言葉となってしまうからです。
自分のことを語るときは、「◯◯さんを目指して努力中です!」などと低姿勢ながらも、明るく希望のある言葉を選ぶように意識しましょう。
言霊を実験し幸せも不幸も引き寄せてしまった例
ありがとうを聞かせるお菓子
「たまごボーロ」で有名な竹田製菓では、保育園児100人が言った「ありがとう」という言葉を、仕入れから出荷までの間に100万回聞かせるそうで、至るところにスピーカーがあります。
そしてパッケージの裏には「このお菓子にはありがとうを100万回聞かせてあります」という文字が。
もともと有精卵しか使わないというポリシーで、昔から子供たちに人気のあったたまごボーロですが、この「ありがとう100万回」を始めてから約10年後、2015年の調べでは、売り上げが2倍になったのだそうです。
「ありがとう100万回」の言霊との関係がないとは思えない事例です。
悪い言霊が本当になった例
良い言霊も悪い言霊も現実となります。
それは少し先の未来だけでなく、身近な生活でも明日にでも起こることがあります。
身近で知っている例を二例紹介します。
一例目は、ある苦手なママ友からどこかに行こうと誘われた母親。
もう言い訳も使い尽くしてしまい、とっさに電話で「子供に熱があるからいけない」と言ってしまいました。
その翌日、子供が本当に熱を出し、それだけでなく、ウィルス性の胃腸炎になり、数日間は水を飲んだだけでも嘔吐を繰り返すという、最愛の子供にも苦痛を与える結果となってしまいました。
二例目は、こちらもママ友の集まりに行きたくなかった別の母親。
「子供の調子が良くないから行けない」と子供を言い訳に使ってしまいました。
しかしその日、まだ2才前後だった子供が何か異物を飲み込んでしまい、死んでしまうのではと大パニック。
救急車を呼ぶ騒動となってしまいました。
結果、大事には至らなかったものの、二度と子供を言い訳には使わないと、痛い思いをした体験を話してくれました。
子供の自信をなくした例
親から「頭が悪いね」と言われて育った子は本当に頭の悪い人間に育ち、「ダメな子だね」と言われて育った子供は本当にダメな人間になってしまいます。
実際に知っている例を紹介します。
ある田舎に一人の女の子がいました。
小さい頃からその子は鼻がちょっと上を向いていて、親や親戚たちは「鼻がちょっとね・・」「器量が悪いから」と事あるごとに本人の前でも言っていました。
周囲の者から見ると、決して器量が悪いわけではなく、利発で茶目っ気のある普通の女の子です。
しかし彼女は、自分は容姿が悪い、男性から好かれるわけはない、結婚はできないと思い込んでいて、大人になっても望んでいた結婚をする事はありませんでした。
これは言霊がもたらした結果のように思えて仕方がありません。
言霊が本当になる使い方や例文【幸せになる言霊】
天国言葉
「青汁」で有名な「銀座まるかん」の創業者、斎藤一人さんは、ポジティブな言葉を発することにより、幸せになる言葉を「天国言葉」と呼んでいます。
斎藤一人さんは、高額納税者長者番付で12年連続10位以内、実質手取り額は日本一という実業家です。
斎藤一人さん自身がよく言われていることですが、彼は子供の頃から頭が悪かったそうで、中学までしか出ていません。
また体も病弱で、二十歳まで生きられないと言われていたそうです。
独学で漢方を学び、作ったのが青汁でした。
その彼がどうやって成功したのかと言うと、「俺、死なないじゃん」ということに気が付き、ただ「俺はついてる」「ついてる、ついてる」と繰り返し、天国言葉を使ってきただけなのだそうです。
自社でこんな製品を作りたい、と思った時も、特に何をするわけでもなく、自分はついてる人間だから、との確信のもとに、ただ「ついてる、ついてる」と天国言葉を繰り返すと、どこからともなくその製品を作るためのアイデアが持ち込まれるのだそうです。
本社には、パートで働く5人の従業員しかいません。
コンピューターもありません。
その理由は、誰もコンピューターを使えないから。
従業員も皆が「ついてる、ついてる」と唱えているのだそうです。
幸せが現実化する天国言葉として、斎藤一人さんは、以下のような言葉をよく使われています。
「ついてる」「ありがとう」「うれしい」「楽しい」「おもしろい」「美味しい」「幸せ」「感謝してます」「大好き」「愛してます」「許します」「絶対なんとかなる」「絶好調」
「感謝してます」と言っていると、次にまた感謝したくなるようなことが自然に起きます。
天国言葉のどれでもいいのです。
言うことによって次にまたその言葉を言いたくなるような状況になります。
1日1,000回言ってみてください。
多ければ多いほど効果は高まります。
斎藤一人さんが「絶好調」と口にするのはどんな時かと言うと、「なんか悪いことが起こりそうだな」と思う時なのだそうです。
部屋が暗い時は電気を点けるのと同じで、心が暗い時は明るい言葉を使うことで心も状況も明るくなっていきます。
悪いことが起こり心が暗い時に天国言葉を使わないのは、暗い部屋で「部屋が暗いんです、どうしたらいいですか?」と暗闇で電気もつけずに、悩んでいるようなものなのです。
嬉しかった時は、喜びの気持ちを素直に口にするようにしましょう。
嬉しくない時、ついていない、何もかもうまくいかないと感じる時こそ天国言葉を使うことが大切です。
風呂やトイレ、寝る前など、気が付いたときには、しっかりと天国言葉を口にするように習慣をつけていきましょう。
夢を現在進行形で言う
自分の夢を口にしましょう。
そしてそれを現在進行形にしましょう。
たとえば今体重が55kgだけど45kgになりたい場合、「45kgになりたい」ではなく「私は45kgで足も細くなって服がなんでも似合う!」と現在進行形にします。
「45kgになりたい」では、まだ45kgではない自分に脳がフォーカスしてしまいますが、「私は45kg」と現在進行形で言葉を発することにより、脳の潜在意識が45kgの自分の方が現実と判断するようになり、45kgの体に向かって変化しはじめるのです。
幸せになりたかったら「自分は幸せだ」と現在進行形で言いましょう。
悪い予感がした時も「自分は絶好調だ」「なんかいいことが起きる気がする!」と言葉に出してしまいましょう。
欲しいものがあったら現在進行形で言葉にしてしまえばいいのです
前述の斎藤一人さんが例えられていることですが、うどん屋さんに入って天ぷらうどんが食べたければ、「天ぷらうどん!」とまず注文しますよね。
何も言わずにただ出てくるまで待つ人はいないでしょう。
それと同じなのです。まずはオーダー。
欲しいものがあったら、まず言葉にすること、困った時こそ「うまくいく」と口にすることを実行してみてください。
ネガティブ言葉をポジティブ言葉に変換する
「ついてない」「最悪」「死ね」「消えろ」「うざい」「許せない」「つまらない」「うるさい」「バカ」「アホ」「ムカつく」「心配」「怖い」などはネガティブな言葉です。
私たちが普段使う言葉には、人生を左右すると言っていくらいのパワーが秘められています。
それならば、出来るだけポジティブな言葉を使っていきたいですよね。
ネガティブな言葉が出そうになったら、ポジティブ言葉に変換してみましょう。
「うるさい、騒がしい」から「にぎやか、元気、活気がある」へ、「つまらない、退屈」から「落ち着いている、安定している」へ、「かわいそう」から「大変だったね」へ、というふうに言い換えることができます。
「ケチな人」なら「節約上手な人」、「お節介な人」なら「世話好きな人」、「威張っている人、偉そうな人」なら「自信のある人」というふうに、ネガティブな言葉を使いそうになったら、ポジティブ言葉に置き換えるにはどんな表現がいいかな?と考える癖をつけることで、だんだんとポジティブな表現が多くなっていきます。
相手に作用させたい時
結婚した当時の夫はそれはもう長身ハンサムで王子様のようだったのに、結婚後にはお腹が出てしまいオヤジ化してしまった、という場合、相手に「デブ!」と言って変えようとしてもよほど相手にモチベーションがない限り変わりません。
それどころか「デブ」と言われることによって、夫の潜在意識が「自分はデブだ」「デブに決まり」と認識するようになり、永遠のデブとなってしまいます。
新婚当時の王子様のような夫に戻って欲しければ、「あなたは長身ハンサム、いつまでも私の王子様」と言葉に出して言い続けましょう。
脳がそのように意識し、あなたの理想通りの夫が戻ってきます。
言霊が本当になる使い方や例文【不幸を引き寄せてしまう言霊】
悪口を言わない
社会生活を行う上で、人間関係は避けられません。
当然のことながら、よい人間関係ばかりではなく、どうしても気が合わない相手はいるものです。
「あの人嫌い、殴ってやりたくなる。」「あの人仕事せずに喋ってばっかりだよね、クビになればいいのに。」「あの人すごく図々しい、いなくなればいいのに。」など不満は尽きないかもしれません。
しかし相手がどんなに理不尽な相手だったとしても悪口を言うことによって、自分にネガティブな力が跳ね返ってきます。
それが嫌いな相手へ向けた言葉であっても、その発した言葉をいちばん身近で聞くのは自分の耳です。
そこで脳はそのネガティブな言葉を自分に向けられた言葉だと勘違いしてしまうのです。
脳科学においても、脳は主語を理解できないということが分かってきています。
これはどういうことかと言うと、自分が同僚のことを「あの人って何事においてもダメ女だよね」と言ったとします。
するとそれが同僚に向けた言葉であっても、脳は主語を理解できないため、その悪口を言われたのと同じ精神状態になってしまうのです。
悪口を言われると当然、自尊心が傷つき、体は緊張した状態となります。
そして自分が誰かの悪口を口にする度に、自身の自尊心は傷つき、体はこわばり続けてしまうのです。
悪口をずっと言われ続ければ、心は不安定になり、辛い精神状態が続きます。
頭の中で思うことは止められません。
しかしそれは自分の心の中だけにとどめておき、他の何かワクワクさせるようなことを考えたり、楽しいことを口にしたりして、悪口を言わない習慣を身につけましょう。
自己否定をしない
自己否定も同様です。「あの人すごいよね、私にはできないけど。」「私ってダメ人間だから」知らず識らずのうちにこのような言葉を使っていませんか。
もしかしたら本気ではなく、自虐的に言っているのかもしれません。
しかし前述した通り、私たちの行動のうち90%は潜在意識で動いているとされています。
自分はできない、ダメな人間だと言葉を発することによって、「できない自分」「ダメな自分」が潜在意識に刻まれ、高い確率で現実化されてしまいます。
そうすると、何か新しいことにチャレンジしたい、あんな風になりたい、と思ったとしても、自分の中の潜在意識が「自分には無理だ」「自分にできるはずがない」と勝手に判断して即座にシャットダウン・・そんなつまらない人生になってしまうのです。
自己否定の言葉を口にすると、潜在意識に刻まれた「ダメな自分」によって、「ダメな自分」に合った行動に変化していくようになります。
たとえ今自分が、決して美人じゃない、ぽっちゃりしている、冴えない、頭も良くない、お金もない・・・状態だったとしても、そんなことは関係ありません。
「大丈夫、必ずうまくいく」「私ならできる」となりたい自分に向けての言葉を自分自身に向けてかけてあげてください。
そのため、自己否定を癖にしないように日頃から気をつけ、不幸体質になってしまわないようにしましょう。
何気ないネガティブ言葉
学校や仕事から帰って、家族に「今日はどうだった?」と聞かれて、「疲れた」と言ってしまうことはありませんか。
おそらく特に変わったことはなく普段どおりだった、だから「疲れた」と言う事実だけを答えてしまったのかもしれません。
または「あ〜疲れた」と独り言でつぶやいてしまうほどに、本当に疲れているのかもしれません。
しかし「疲れた」はネガティブな言葉なのです。
「疲れた」と言うことによってスッキリするような気になるかもしれませんが、マイナスなことを引き寄せてしまうので注意しましょう。
また、「忙しい」も同様にネガティブな言葉です。
「疲れた」も「忙しい」も一見、ネガティブには思えません。
しかし例えば、職場で「疲れた」「忙しい」を連発している人がいたら、なんだか大変そう、と何かを頼むのにも気が引けてしまうのではないでしょうか。
私生活においても、「疲れた」「忙しい」が多い人は大変そうな人と認識され、周囲の人が近寄りにくくなってしまうのです。
現代では忙しい人は多く、「忙しい」と言う言葉を使わないで生活することの方が困難なようにも思えますが、意識して使わないようにしていきましょう。
占い師 坂田のワンポイントアドバイス
そのため、普段から意識して使うということから始め、天国言葉を使う習慣を潜在意識に取り入れていくことが大切です。
言葉の持つパワーを知り、口にする言葉を変えるだけで、人生はいかなるようにも変化します。
それならば自分や周りが幸せになる言葉を選んでいきたいですよね。
人は顔や体格、家族や生まれた環境などは変えられません。
しかし言葉ならばすぐに変えることができます。そしてその言葉の持つパワーは強いものなのです。
中には、普段から地獄言葉を使っていて、すでに不幸体質かも?と気が付いた人もいるかもしれません。
それでも大丈夫です。
今からでも心がけ一つで、言葉の発し方一つで変わることができます。
気が付いたということが幸せになる大きな第一歩。
まずは日常の生活で、天国言葉を使うことを心がけていきましょう。