生まれたときから誰もが持っている特別なものである誕生日。
その誕生日にはそれぞれ誕生花というものを持っています。
3月9日生まれの誕生花は「アセビ」、その花言葉は「献身」です。
アセビは馬酔木という漢字を当てられた、馬が酔って見えるほどの毒を持った植物ですが、非常に美しい花を咲かせます。
あなたが生まれた日の誕生花が、あなたに教えてくれることはたくさんあるはずです。
この記事では、花の名前の由来や種類、花言葉の意味や、怖い花言葉についてまで完全に紹介していきます。
自分の生まれた日の誕生花についてよく知ることは、自分についてよく知るということでもあります。
アセビについての知識を深めて、あなたの人生をより豊かなものにしていきましょう。
目次
3月9日生まれの誕生花「アセビ」の基本情報
英名 | Japanese Andromeda |
花言葉 | 検診・犠牲 |
科・属名 | ツツジ科・アセビ属 |
分類 | 常緑性低木 |
原産地 | 日本・中国・台湾 |
開花期 | 2月下旬~4月中旬 |
別名 | アシビ・アセボ・アシミ |
3月9日以外の誕生花の月日 | 3月23日 4月4日 |
3月9日生まれの誕生花「アセビ」の花の名前の由来や種類
「アセビ」の花の名前の由来
アセビを漢字で書くと馬酔木となります。
馬が酔う木なんて不思議な名前が与えられているのは、アセビが持っている毒のためです。
アセビには、アセボトキシンと呼ばれる有毒な成分が含まれています。
この毒はかなり強く、馬が間違って食べてしまうと神経がマヒしてしまい酔っぱらったようになるのだそうです。
このことがアセビという名前になった由来なのです。
アセビがこのような毒を持っているのは、厳しい自然界を生き抜くための策略だといえるでしょう。
毒を持っているために、アセビは虫や動物に食べられることがありません。
このため食料が少なくなる冬にも食べ尽くされることなく、次の春を無事に迎えることができるのです。
アセビの英名「Japanese Andromeda」は、似ている花から生まれた名前です。
アセビによく似ている花にアンドロメダ(和名ヒメシャクナゲ)があります。
このアンドロメダに似ている日本の花ということで、この英名が付けられました。
他にもスズランに似ていることから、Lily of the valley(低木のスズラン)と呼ばれることもあります。
「アセビ」の種類
アセビ属にはおよそ10の種類が世界中であるとされています。
その中でも代表的なものは、アメリカアセビ、ヒマラヤアセビ、リュウキュウアセビ、タイワンアセビなどです。
アセビは日本中に広く分布していますが、特に草食動物が多いところでたくさん見られます。
それはアセビが毒を持つ植物だからでしょう。
一例を挙げると、ニホンジカが多く生息する奈良公園ではたくさんのアセビを確認することができます。
ニホンジカは毒を持つアセビを避け、それ以外の木を食べます。
食べずにどんどんと残っていくため、相対的にアセビの木が多くなっていくというわけなのです。
山形県以西であれば、日本全国にアセビは生息しています。
アセビがたくさん生えている場所を訪れたいと思うのなら、草食動物が多い場所を目指してみるといいでしょう。
そこでは生存戦略を成功させたアセビの姿を確認できるはずです。
アセビは葉っぱだけでなく、どこにでも毒を持っています。
3月9日生まれのその他の誕生花
シバザクラ
シバザクラは北アメリカを原産とする、別名ハナツメクサの花です。
代表的な花言葉は「華やかな姿・希望」で、色別の花言葉も持っています。
その名の通り芝のように低く一面に広がり、花を咲かせる頃には花の色に空間を染めてしまいます。
簡単に育てられるので家庭でも人気の花です。
ピンクや白や青といったカラーがあります。
ストロベリーキャンドル
ストロベリーキャンドルは南ヨーロッパを原産とする、和名ベニバナツメグサの花です。
代表的な花言葉は「幸福・約束」で、クローバーの仲間の花となっています。
寒さにはかなり強いですが、暑さには弱い性質があるので注意してください。
比較的簡単に育てられる植物です。
シモクレン
シモクレンは中国を原産とする、学名Magnolia:liliifloraの花です。
代表的な花言葉は「自然への愛・高潔な愛」で、紫色の花を咲かせるモクレンの仲間です。
育てるのは比較的簡単ですが、露地栽培をした場合には5メートル程度に大きくなるのを覚悟しておかなければなりません。
アザレア
アザレアは台湾を原産とする、和名セイヨウツツジの花です。
代表的な花言葉は「恋の喜び・愛の楽しみ」で、花の色別の花言葉も持っています。
アザレアは華やかな花姿が特徴で、比較的簡単に育てられる花です。
暑さにも強いので、厳しい日本の夏を乗り越えることができるでしょう。
3月9日生まれの誕生花「アセビ」の代表的な花言葉「献身」の意味
アセビの代表的な花言葉である「献身」は、ギリシャ神話が由来となっています。
アセビの英名はJapanese Andromedaですが、このアンドロメダが登場するギリシャ神話に次のようなものがあります。
アンドロメダは美しい王女で、母であるカシオペアはいつもアンドロメダの自慢をしていました。
あるときカシオペアは「ポセイドンの妖精よりもアンドロメダの方が美しい」といってしまい、それを聞いたポセイドンは激怒。
アンドロメダの国にケートスという化け物を向かわせます。
アンドロメダは生贄となり国を救おうとしますが、通りがかったペルセウスに助けられるのです。
ペルセウスとアンドロメダはこの後、結婚し幸せになります。
このお話の中の自らを生贄としたアンドロメダの献身的な様子から、アセビの花言葉「献身」は付けられました。
アンドロメダの並外れた美貌が招いてしまった悲劇でしたが、その献身的な態度がペルセウスに助けられるという奇跡を呼んだのでしょう。
このことから私たちが学ぶべきことは、たくさんありそうです。
3月9日生まれの誕生花「アセビ」のその他の花言葉の意味
純粋な心
アセビの花言葉には「純粋な心」というものがあります。
この花言葉は花の色が由来となったものです。
アセビの花の色は白や薄いピンクといったもので、ピュアな色をしていることが多く見られます。
そのため純粋な心を宿しているように見え、この花言葉が付けられました。
あなたと二人で旅をしましょう
アセビの花言葉「あなたと二人で旅をしましょう」の由来は、アセビの花が咲く時期です。
アセビは春に咲く花です。
春は心も浮き立ちどこかに出かけたくなるもの。
そんな春の楽しい気持ちを、この花言葉は表しています。
また、ギリシャ神話のペルセウスとアンドロメダの幸せな様子から、「あなたと二人で旅をしましょう」の花言葉がきたとも言われています。
清純な愛
「清純な愛」という花言葉は、アセビの白く清らかな花色が由来となった花言葉です。
白はまだ何にも汚されていない清らかな状態を表すもの。
アセビも汚れなき目で、私たちのことを見ているのかもしれません。
いつもあなたと一緒
アセビの花言葉「いつもあなたと一緒」は、ギリシャ神話が由来となった花言葉です。
いくつもの苦難を乗り越えて結ばれたアンドロメダとペルセウスは、もう一瞬たりとも離れたくはありません。
その二人の様子を表したのが「いつもあなたと一緒」だと言えるでしょう。
3月9日生まれの誕生花「アセビ」の怖い花言葉と意味
犠牲
アセビの花言葉「犠牲」は、「献身」同様ギリシャ神話のアンドロメダの様子から付けられたものです。
アンドロメダは生贄となりますが、ペルセウスに助けられたからよかったものの、そうでなければこの話はとんでもない悲劇となっていたでしょう。
自らを犠牲にすることは美しいことでもありますが、悲しい結末を生むこともある怖ろしいものです。
あまり自分を犠牲にし過ぎるのは、もうやめておきましょう。
犠牲にしても、アンドロメダのように幸せになれるとは限らないのです。
危険
アセビの持つ「危険」という花言葉は、アセビの持つ毒が由来です。
アセビは全体的に毒のある非常に危険な植物です。
まさに「危険」な植物ですので、この花言葉も当然だと言えるでしょう。
間違っても口に入れないように注意しなければなりません。
拒否
アセビの「拒否」という花言葉は、アセビの毒が由来です。
アセビは毒を持っているため、動物や虫から避けられています。
その様子から拒否という花言葉が付けられました。
アセビを人にあげるときには、拒否しているととられないように注意が必要です。
美貌
アセビの「美貌」という花言葉は、英名のJapanese Andromedaが由来となったものです。
これまでにご紹介した通り、アンドロメダは素晴らしい美貌を持った王女でした。
しかし、その美貌が困難を招いたことは、すでに皆さんならご存知ですね。
美貌もときには怖ろしいものとなることも、頭の片隅に置いておきましょう。
3月9日生まれの性格や恋愛傾向や運勢・有名人はコチラ
占い師 小鳥のワンポイントアドバイス
アセビは毒を持つ植物だけど、白く可憐な花を咲かせるわ。
花言葉は「献身」で、ひたむきに花を咲かせる献身的な様子は古くから日本人の心をつかんできたの。
アセビを飾れば、あなたの中にもきっと献身的な心が宿るはずよ。