生まれたときから誰もが持っている特別なものである誕生日。
その誕生日にはそれぞれ誕生花というものを持っています。
5月9日生まれの誕生花は「キリ」、その花言葉は「高尚」です。
キリは古くから日本で愛され、葉は500円玉にも描かれています。
身近な植物でもありながら、皇室の紋章にも用いられるなど高貴なイメージもある花です。
あなたが生まれた日の誕生花が、あなたに教えてくれることはたくさんあるはずです。
この記事では、花の名前の由来や種類、花言葉の意味や、怖い花言葉についてまで完全に紹介していきます。
自分の生まれた日の誕生花についてよく知ることは、自分についてよく知るということでもあります。
キリについての知識を深めて、あなたの人生をより豊かなものにしていきましょう。
目次
5月9日生まれの誕生花「キリ」の基本情報
英名 | Paulownia/Empress tree |
花言葉 | 高尚 |
科・属名 | キリ科・キリ属 |
分類 | 落葉高木 |
原産地 | 中国中部 |
開花期 | 5月~6月 |
別名 | 榮・白桐・泡桐 |
5月9日以外の誕生花の月日 | 11月8日 |
5月9日生まれの誕生花「キリ」の花の名前の由来や種類
「キリ」の花の名前の由来
キリは日本では皇室の紋章とされたり、500円玉のモチーフとして描かれたり、古くから愛されてきた植物です。
また、嫁入り道具といえばキリのタンスといわれた時代もあるほど、良質な木材としても知られています。
キリの花の名前の由来は歴史も古くはっきりとはしませんが、こんな説があります。
キリという木は枝を切っても、その切り口からすぐに芽を出すのが特徴です。
この特徴から「切る」が変化してキリとなったとされています。
英名の1つにはPaulowniaという名前がありますが、これは人名が元となったものです。
キリがヨーロッパに伝わったのは、江戸時代のこと。
日本でも良く知られる長崎の出島に滞在していた医師のシーボルトが、キリの種をヨーロッパへと持ち帰ったのだそうです。
そして、その種を渡したのが当時のオランダ王妃であるAnna Paulowna。
こうしたことからキリの英名には、当時のオランダ王妃の名が付けられています。
日本でも皇室の紋に使われており、英名は王妃の名前。
キリの高貴なイメージは、日本でも外国でも共通のものであることが伺えるでしょう。
「キリ」の種類
キリは高級木材としても知られる植物です。
鑑賞目的というよりも、材木のため育てられることが多く、日本国内では岩手県の南部桐や岡山県の備後桐などが知られています。
しかし、木材として育てられることは、近年は少なくなってきたようです。
それは、キリの生長スピードが速く、国産であっても輸入物であってもそれほど品質に差がないからとされています。
この生長の早さは、日本の伝統的な風習にも表れています。
日本では昔から女の子が生まれると、キリの木を2本庭に植える習わしがありました。
これは生まれた女の子の嫁入り道具として、その木で作ったキリのタンスを持たせるためです。
生まれた女の子が嫁ぐまでに、タンスを作れるほどの材木に生長することがわかりますね。
軽く水を通しにくく、断熱性にも優れているので、種類を問わずキリの木は愛されています。
5月9日生まれのその他の誕生花
ハナミズキ
ハナミズキはアメリカなどを原産とする、和名アメリカヤマボウシの花です。
代表的な花言葉は「返礼」で、これは日米の交流が由来となったものです。
その昔、日本が友好の印として贈ったサクラの木の返礼品とされたのがハナミズキの木でした。
ハナミズキの花を見れば、2国間の友情が感じられるでしょう。
ヤエザクラ
ヤエザクラは八重咲きのサクラを総称した呼び名です。
ソメイヨシノが散った後に咲き始め、散るまでの期間が長いのが特徴的となっています。
代表的な花言葉は「しとやか・豊かな教養」で、品種ごとにも花言葉があります。
南北に長い日本列島では咲く時期が異なり、場所を変えればより長くヤエザクラの花姿を楽しむことができるでしょう。
クレマチス
クレマチスは北半球の各地を原産とする、つる性の植物です。
代表的な花言葉は「精神の美」で、細いつるの先に大きな花を咲かせることが由来となっています。
ヨーロッパでは宿屋の玄関にクレマチスを植えるという風習があったことから「旅人の喜び」という花言葉も付けられています。
カサブランカ
カサブランカはヨーロッパを原産とする、別名オリエンタルリリーの花です。
代表的な花言葉は「高貴・純潔」で、その凛とした花姿が由来となっています。
多くの花色を持ち、独特な香りがするのも特徴的です。
カサブランカは日本のユリをヨーロッパで品種改良したものなのだそうです。
5月9日生まれの誕生花「キリ」の代表的な花言葉「高尚」の意味
キリの代表的な花言葉は「高尚」です。
日本でも皇室の紋に使われているなど、高尚なイメージがキリにはあるでしょう。
このそもそものいわれは、中国の伝説にあります。
中国神話に登場する鳳凰は、キリの木だけにとまるとされていたそうです。
このことからキリには神秘的なイメージがつき、高尚という花言葉もそこから生まれたのでしょう。
高尚という言葉の意味は、立派なことや程度が高く立派なことです。
知性・品格が高く上品なことで、使われ方には高尚な趣味などがあります。
キリの木は白っぽい樹皮をしており、手触りはなめらかです。
咲かせる花色も紫とあって、鳳凰の止まり木としての伝説がなくても上品さのある木でしょう。
キリの高尚な雰囲気は写真や映像で見るよりも、間近で見た方が伝わるもの。
ぜひ、開花期にキリを鑑賞してみてください。
5月9日生まれの誕生花「キリ」のその他の花言葉の意味
聖なる花
正確には花言葉ではありませんが、キリは古くから聖なる花としての役割を担ってきました。
古くから神々の儀式で使われたり、大切な場面で使われたりということが多かったので聖なる花というイメージがついたのでしょう。
聖なる花が咲き誇るころになると、日本では夏がやってきます。
季節の訪れも告げてくれるキリは、私たち日本人と古くから共にあったもの。
今一度、その存在を確かめてみましょう。
高貴
キリの花には「高貴」の花言葉があります。
これは、キリが中国で鳳凰の止まり木とされてきたことが由来となった花言葉でしょう。
キリを紋章に用いてきたのは皇室だけではありません。
有名な戦国武将である豊臣秀吉もまた、天皇から五七桐を賜り権力の象徴としていたそうです。
キリの持つ高貴なイメージは、古くから現代に至るまで使われ続けているのです。
神聖
キリの花言葉「神聖」は、キリの持つイメージがそのまま花言葉となったものでしょう。
まるで神様がそこにいるかのような神聖な空間。
キリの花を見ていると、そうした神聖さが伝わってくるようです。
泥臭い日々を忘れて、神聖さを体感したいときにはキリの花を利用してみましょう。
祝福
キリの花言葉には「祝福」があります。
これは娘が嫁ぐときに、キリでできたタンスを持たせるという風習からきているものでしょう。
嫁入り道具には、結婚を祝福する親の気持ちが込められています。
キリのタンスが嫁に出した娘を幸せへと導いてくれますように。
こうした親の思いを象徴してくれているのが「祝福」という花言葉なのでしょう。
5月9日生まれの誕生花「キリ」の怖い花言葉と意味
傍若無人
キリの海外での花言葉には「傍若無人」というものがあります。
アメリカのノースカロライナ州では、キリは侵略種として登録されている植物なのだそうです。
生長が早く増えていくその様子から、傍若無人という花言葉が付けられました。
日本での高貴な印象とは違い、アメリカではキリに対してあまりいい印象が無いようです。
神聖
神聖は先ほどもご紹介したキリの花言葉ですが、考えようによっては怖い花言葉となります。
神聖さは近寄り難さでもあります。
神がかったほどの聖なる様子は、私たち人間にとっては異常なもの。
キリの持つ神聖さが仇とならないように注意しなければなりません。
花嫁への贈り物
花嫁を送り出すということは嬉しいことでもありますが、それと同時に寂しいことでもあります。
これまで大事に育ててきた娘を嫁にやる。
嫁にやるという感覚は今では古いものかもしれませんが、それでも娘の結婚が嬉しく寂しいものであることには変わりありません。
少し悲しい娘の結婚にキリを添えて見送る。
キリの花を見ていると、そんな美しくも悲しい物語が思い起こされるでしょう。
丈夫
キリの花には「丈夫」という花言葉があります。
これはキリの木材としての性質から付けられた花言葉でしょう。
丈夫というのは素晴らしいことですが、丈夫さを過信していては痛い目を見ることになります。
丈夫であってもなくても供えはしっかりとしておくようにしなければ、私たちの人生は安全だとは言えないものになるでしょう。
5月9日生まれの性格や恋愛傾向や運勢・有名人はコチラ
占い師 小鳥のワンポイントアドバイス
5月9日の誕生花はキリよ!
紫の上品な花を咲かせる、とっても高貴な花ね。
代表的な花言葉は「高尚」で、聖なる花と呼ばれることもあるの。
この聖なる花のパワーで、あなたの人生をいい方向へと変えていきましょ。