「火星のパワーは不吉?」と惑星の力について知りたいと思っていませんか?
西洋占星術での火星の意味を知りたい方へオススメです。
こちらのページでは火星の基本データから火星の意味や人生に及ぼす影響、火星のパワーの受け取り方や各サイン(星座)との火星の関係を完全紹介いたします。
目次
火星の基本データ
英語:Mars
大きさ:6,794.4㎞(地球の約半分くらいの大きさ)
温度:平均温度は約218度(摂氏マイナス55度)だが、火星の表面温度は冬の極点での絶対温度で140度(摂氏マイナス133度)という低さから夏の昼間の温度は300度(摂氏27度)と広い範囲にわたっています。
火星の自転軸は25度ほど傾いているので地球に似た季節変化がある。
大気:二酸化炭素を主成分とするごく薄く大気に覆われている。
色:表面の大部分を占める平原が酸化鉄(鉄さび)で覆われているので火星は赤っぽい色に見える。
西洋占星術からみる火星の基本データ
支配星:おひつじ座、さそり座
発達年齢期:36歳〜45歳
公転周期:約687日
タロット:「塔」、「戦車」、「力」、「皇帝」、「悪魔」のカードが火星と照応関係にあります。
エネルギー:熱、戦い、男性を示す感受点、性的なエネルギー、力、権力、競争、手術、戦争、武器、刃物、事故、燃焼、けが、暴力、鉄、切断
チャクラ:本能と衝動の源である第一チャクラが火星に照応します。
キーワード:攻撃性、瞬発力、行動力、衝動性、情熱、闘争心、積極性、勇気、自主性、怒り、燃焼、不和、負傷、怪我、侵略、集中、自己中心的、単刀直入、ストレート、力強さ、本能、主張、直感、スピード、スポーツ、勝負、決断
人物:彼氏、若い男性、独身男性、軍関係者、軍隊で働く人、狩をする人、冒険家、スポーツ選手、外科医、暴力を振るう人、ライバル
対応する体の部分:頭、顔、髪、筋肉、腎臓、血液
カラー:赤、ワインレッド
音:行進曲、打楽器
場所:スポーツジム、ダンススタジオ、トライブイン、競技場
食べ物:中華料理、レバー、チョコレート、玉ねぎ
神話からみる火星の基本データ
ギリシャ神話では軍神「アレス」、ローマ神話では「マーズ」と呼ばれ、共に戦いを司る神です。
古代のバビロニア文明では火星はネルガルと呼ばれ、病、災難、死を司る神で太陽を滅ぼす神とされていました。
アレスはゼウスとヘラの息子で争いを好む残忍な神として、また様々な災いの種を撒き散らすものとして忌み嫌われていました。
戦争に勝つための策略を巡らせ、栄誉の神であるアテナに対して、戦場での狂乱や破壊を司る神として知られています。
アレスは愛と美を司る女神の間に息子ディモス(恐れの意味)とフォボス(恐怖の意味)をもうけ、不和の女神である妹のエリスを連れて戦争をけしかけたと言われています。
アフロディーテは金星を司る神話の神であるゆえんから火星と金星の結びつけが重要視され、恋愛運や相性を占星術で見る際には欠かせない惑星になっています。
火星の意味は【自己の世界から脱却し外に向かって自分を表現するあり方】
火星の意味は自分の世界から抜け出し、外の世界、つまり社会や他者に対して自分をどのように見せ、どのようい行動し、表現をするかというモチベーションそのものを意味している天体です。
火星は赤黒く光り、それが古代の世界の価値観では災いを起こすものとされ、争いや不和、戦争などをもたらす星として恐れられていました。
火星には闘争心や攻撃性という意味もありますが、これは人間に秘められている感情でもあります。
それが外の世界に向けられるときに軋轢や衝突が起こりますが、そのエネルギーをどのようの用い、使いこなしていくかということそのものが火星から問われています。
例えば怒りのような感情も、それを持つことで情熱を高め、良い方向に変えていくこともできるでしょう。勇気を持って自分の才能や個性を打ち出していくのも火星の働きによるものです。
自分を社会や他者に対してどう表現するかということと深く結びついています。
それが自分らしさの獲得や人生における目標などが明確になっていくのです。
火星が人生に及ぼす影響
やる気を出したり、目標にむかって前進する力が必要なときにカギとなるのが火星の働きですが、恋愛やパートナーとの関係にも大きな影響をもたらします。
愛情は情熱そのものでもあり、それがどれくらいの大きなものか、あるいはそれを相手にどのように使うのかということで関係の深さや密度が変化をしてきます。
また人生で「ここぞ」というときに、大きな力を発揮しなければならないときもあるでしょう。そのようなときに瞬発力として火星の力が大きく関係し、人生そのものを変化させるような力も秘めています。
普段はこの力はまるで眠っているように思われますが、いざという時に自分の奮起して活躍をしてくれる天体です。
また火星の力は大きく激しい力ですので、コントロールができなくなってしまうと人間関係に傷がついてしまうこと、破局や絶交という事態も招きます。
火星のパワーの受け取り方
火星は人生のエネルギーの源を意味しています。
なんとなくこうしたいという漠然とした夢や理想を持っているけれど、ただ空想にふけるだけで何も行動をせずにいれば夢は夢のままですが、火星はその夢に向かっての第一歩を踏み出すやる気を出させてくれます。
さらに自分の欠点や弱点などを明確にする働きを持っているので、自分の陥りやすい失敗のパターンなども知らされることもあります。
なかなか自分の悪い点には目を向けることは勇気がいりますが、はっきりと知らされることにより分析し、より良い方向にシフトチェンジしていくこともできるでしょう。
火星のパワーを受け取るためには、直感力を鍛え、ピンときたらすぐに行動すること、スポーツ観戦をしあるスポーツを好きになること、ジェットコースターに乗ること、ブラッシングで頭皮を柔らかくすること、夜眠る前にキャンドルを灯しその光を見つめること、包丁と火を使う料理をすること、熱い出来立ての料理を食べること、辛いものを食べることなどによって火星のパワーを受け取ることができます。
火星逆行とは?
火星は約2年2ヶ月に一度の周期で逆行し、その期間は約2ヶ月に及びます。
火星の逆行時には次のようなことが起こりやすくなります。
いつもなら自分の気持ちをコントロールできるのに、抑えきれず感情を爆発させてしまう、イライラしてどうしようもなくなる、緊張感が消えない、実力を発揮できず自分の活躍する出番がやってこない、車やバイクなどの乗り物に不具合が生じやり、エンストしてしまうなどです。
勢いがある火星のエネルギーが暴走してしまうことがあるでしょう。
各サイン(星座)との火星の関係
牡羊座の火星
新しいことにチャレンジする気持ちが生まれ、実際に行動し、動き出すきっかけがある。
自分が主導権を持って決めないと居心地が悪くなり、つい仕切ってしまう。
スピード感がある分、物事を雑に行ったり、せっかちになってしまう。
牡牛座の火星
こだわりそのものが強くなり、変化させることを拒むようになり、臨機応変に対応することが困難になる。
粘り強さと意志力が強くなるので、努力に関しては継続することで力となるが、頑固さゆえに一つの思考や行動を変えることができず、処理能力は格段に遅くなる。
双子座の火星
興味や好奇心がすぐにコロコロと移り変わり、腰を据えて行うことが難しくなる。
恋愛でもちょっとした心変わりが起こり浮気などをしやすくなる。
変化の多い場所を好むようになり衝動的に何かをやめたり、旅などをしたくなる。
蟹座の火星
自己主張ができずに本来の自分を表現できずに葛藤を抱えてしまう。
他者に振り回されたり、空気を読みすぎてしまい自分を発揮できずにストレスを抱える。
自分を抑えて、他者を優先したり、声の大きな人のいいなりになってしまうことで悩みが増える。
獅子座の火星
誇大妄想に近いような感覚を覚え、過度に自己正当化したり、自分の能力を大きく評価しがち。感情が高ぶり、演出的で行動などが大げさになりがちで芝居がかるようになる。
夢や目標もあるが、おおさっぱな予測と希望的観測だけで動いてしまい細かな計画が立てられない。
乙女座の火星
実務的な仕事にのめり込むようになり、集中して取り組むことができるが、人からの評価を求めすぎてしまうので、スルーされたと思い込み、過度に落ち込み、全てに嫌気がさすようになる。
自分の能力や成果を批判されることに怯え、そうされる前に他者を批判し、否定することで体裁を保とうとする。
天秤座の火星
自分と他者との境界線が曖昧になり、言わなくてもいいことを言ってしまったり、密度が濃く、距離感が近くてもそれに気づくことがないが、他者には違和感や不快感を与えてしまう場合もある。
他者の意見に飲まれやすく、依存性が高まるので自然と賛同したり、一種のマインドコントロールにかかりやすくなる。
蠍座の火星
他者にしていることが気になって仕方がなくなり、干渉しようとしたり、真似をすることもあるが、全く自分とは似つかわしくないことに気がつかない。
一方で他者から干渉されることがあれば拒絶し、忌み嫌うようになる。
射手座の火星
深い思考や思想、哲学的な考えに思いを巡らせるようになる。
オープンな態度と公正な心構えによって他者を受け入れ、つなぐ働きをする。
もともとある勝負心と勝負運の強さがさらに発揮されることで勝利を得やすいが、その手段はいとわず、汚い手を使う場合もある。
山羊座の火星
社会の中で自分の居場所を確保しようとし、そこでの立場をより強固なものにしていくために裏回しをする場合もある。
上司などの上の立場の人にうまく取り入り、方向性を帰るために躍起になり、自分にとって都合のいい現状を作り出そうとする。
水瓶座の火星
より自分自身を確立させるために他者や社会との距離を一時的に置こうとし、実際に旅に出るなどして非日常的な空間に移動してしまう場合もある。
自由と解放を求める傾向が強くなるので、現状に満足できずに反社会性の気持ちも強まり、衝動的に人生を変えてしまうような動きをする場合もある。
魚座の火星
マイナスの感情が働きやすく、自己憐憫の気持ちが中心になり、まるで悲劇のヒロインになったかのような気分になり、それを現実の生活でも表現したり、人に伝えることによって同情を得ようとする。
不安定な内面を安定させるために、周囲に対して攻撃的に振る舞う場合もある。
他の天体(惑星)一覧
占い師 聖子のワンポイントアドバイス
恋愛では金星も大切だけど、火星との兼ね合いを見ることでさらに深い星読みをすることができるし、気になる相手の気持ちなどは火星によって知ることもできるのよ。
上手に火星のパワーを取り入れること、そのバランスに気をつけていればもっと人生が楽しくなるはず。