
強い魔除けの効果があるとされていたり、結界の力を持っているとされている五芒星。
英語では“ペンタグラム”とも呼ばれるこの五芒星について、今回は詳しく説明していきましょう。
五芒星(ペンタグラム)のスピリチュアルな意味、効果、そして六芒星(ヘキサグラム)との違いや危険性を知ったうえでの正しい活用法など、五芒星のパワーを余すことなく活かしたいと考えている方に役立つ情報をお届けします。
目次
五芒星(ペンタグラム)のスピリチュアルな意味
五芒星はペンタグラムとも呼ばれ、正五角形の辺を延長した対角線を結んでできる5つの角を持つ星型の図形です。
五線星や星形五角形などといった呼び名もありますが、スピリチュアルにおいては五芒星やペンタグラムと呼ばれることがほとんどです。
まずは、この五芒星にどのようなスピリチュアルな意味があるのかについて、確認していきましょう。
調和とバランスの象徴
五芒星は調和やバランスの象徴です。
自然界には“火”“水”“風”“土”“スピリット(霊や魂の意味)”という5つの要素が存在しているとされ、五芒星はそれらひとつひとつを表しているといわれています。
五芒星のバランスの整ったその形は、それら5つの要素のバランスが保たれていること、それによって大きなエネルギーを秘めていることを意味しているのです。
宇宙や自然との繋がり
五芒星は、人の心や自然界を表し、そしてそれぞれの頂点は外側に向かっていることを意味しています。
星の形となっているその頂点は自分の持っている世界よりもさらに外側に広がろうとする意志の表れであり、同時にもっと広い世界との繋がりを意味しているのです。
その、“もっと広い世界”こそが地球であり、宇宙であると捉えることができます。
広い世界と繋がることで、より精神性を高めて魂を成長させていくことができるのです。
完全なる精神と肉体の調和
五芒星には、精神と肉体の完全なる調和の意味があるとされています。
古代ギリシャの哲学者ピタゴラスは、五芒星を崇拝しており、両足、両手を広げた人のような形をしていることから、“人間の完全性”や“人の生命そのもの”だと考えていたようです。
五芒星の中央に“スピリット”が存在することから、身体と心が完璧なバランスで調和をとっている姿、崇高な姿であると考えられるようになったといえるでしょう。
五芒星がもたらすスピリチュアルな効果
では、五芒星はどのような効果を授けてくれるのでしょうか?
ここでは、五芒星から得られるスピリチュアルな効果についてまとめて紹介していきたいと思います。
邪悪から身を守る
五芒星には結界の効果があるため、邪悪なものから守ってくれるとされています。
自分を取り巻く環境に存在している邪気であったり、悪いエネルギー、ネガティブなエネルギーであったりと、あなた自身に悪い影響を及ぼしてしまうものや、あなたに災いを持ち込んでくる悪い気の流れはすべて断ち切ってくれるといわれているのです。
結界の効果以外にも浄化の作用も非常に強いとされているので、悪いものを寄せ付けず、すでにそばにある悪いものを浄化し、徹底的に持ち主を守ってくれるでしょう。
心に調和と精神的な成長
五芒星は非常にバランスの取れた形をしています。
そのため、五芒星が心の調和をもたらしてくれるともいわれているのです。
自分の中で何かが引っかかってしまっており、先に進めない、どうも気持ちがモヤモヤして晴れないなど、つまずきを感じてしまったときには五芒星を描いてみたり、五芒星のアイテムを身に着けてみることで心のバランスが取れるようになり、少しずつでも先が拓けたように感じることでしょう。
同時に、精神的に成長していくこともできるはずです。
スピリチュアル性の目覚め
五芒星は人のスピリチュアル性を高める効果を持っています。
地球やそこに存在している自然、そして宇宙との繋がりを持つことで、潜在意識に眠っていたスピリチュアル性が高まっていき、直感力が研ぎ澄まされることとなります。
これまでは何となくの直感で決めていたことも、明確な理由を伴いながら直感で判断することができるようになるなど、自らの精神的な成長やレベルアップをはっきりと自覚することができるでしょう。
願いの実現
五芒星は邪気から身を守り、スピリチュアル性や魂の成長を補佐してくれる効果があります。
こういった五芒星の効果を一身に受けることができれば、自分が抱いている願いを実現していくことも難しいことではなくなっていくでしょう。
願いの実現…これは、五芒星の効果を満遍なく受け取ることができた人が、最後に手に入れることができる、ある意味では五芒星の最大にして最強の効果だと考えることができます。
危険がある?五芒星のスピリチュアルな2つのタブー
強い効果を持っているからこそ、決して冒してはいけないタブーがあるというのは、五芒星も例外ではありません。
ここでは、知らなかったでは済まされない五芒星のタブーについて説明しておくことにしましょう。
五芒星を取り扱う前には必ず確認しておくことをおすすめします。
逆五芒星は悪魔の象徴
魔除けのシンボル、幸運を引き寄せる強い力を持っているシンボルとされる五芒星ですが、一筆書きする際に気を付けなければならないのは、決してさかさまに書かないことです。
正規の五芒星は頂点が上を向く形となっていますが、逆に書いてしまうと、これは逆五芒星といって悪魔の象徴となってしまいます。
邪悪な力やカオス、破壊などを意味するなど、正規の五芒星とはまったく別の意味を持つものへと変わってしまうのです。
災いが起こったり、大切なものを失うことになってしまうなど、本来の五芒星が持つ効果の正反対の出来事が起こってしまう可能性があるため、十分に注意してください。
逆五芒星巡りは負のエネルギーを呼び込む
逆五芒星巡りも、運気を低下させてしまうので危険といわれている行動となるので、やめましょう。
逆五芒星巡りとは⇒特定の地域において、歴史に登場する聖地が逆五芒星の形で意図的に配置されているとする仮説に基づいた聖地巡礼のこと。
常に正しくあることを望む神々が、逆を望むことは本来あり得ないことだということを理解しなければなりません。
西洋においては悪魔の象徴とされ、日本でも不吉を招く、不穏な状況を招くなどと言われているのが逆五芒星であり、その形を辿るように聖地を巡礼するということは、決して悪い影響が出ても良い影響は出てこないのです。
五芒星と六芒星(ユダヤの星)の意味の違い
六芒星は、上下それぞれを向いた三角形を合わせて頂点が6つある星の形をしています。
“ヘキサグラム”と呼ばれ、その他にも“ダビデの星”や“ユダヤの星”という名で呼ばれることもあるものです。
五芒星と同じく、魔除けの効果があるとされていますが、もちろん五芒星とこの六芒星はまた違ったものとなります。
五芒星がもたらしてくれるのは安定であり、六芒星は調和の結果増幅していく力をもたらすとされている点が大きく違うところです。
五芒星は内部から安定と調和を重視して守っていくものであり、六芒星は自分の外側から自分を守りながらも強くしていくものという違いがあることを理解しておきましょう。
手相の五芒星のスピリチュアルな意味
稀に、手相に五芒星が現れる人が存在するともいわれています。
強い魔除けの効果を持つ五芒星ですから、手相に五芒星があるというのは大吉相だといえるでしょう。
右手に五芒星が現れたなら、大きな幸運に恵まれる人生を送ることができるといわれており、左手に五芒星が現れた場合には生まれ持って運気の流れが良く、常に幸運を授かる人生を送ってきた…そして今後もそうなることを意味しています。
自分が思っている以上の結果が出やすくなり、努力するとそれ以上の評価が返ってきたり、何度も驚くような幸運に見舞われるなど、周囲からしても「幸せ者だ」と思われるような人生を送ることになるのが、手相に五芒星が出ている人の特徴なのです。
五芒星のスピリチュアルな効力を引き出す使い方
五芒星の力を引き出すためには、どのような使い方をすれば良いのでしょうか。
ここでは、五芒星のスピリチュアルな力を上手に引き出すことができる活用方法について紹介していきます。
お守りとして持ち歩く
お守りとして常に持ち歩くようにすることで、魔除けの効果を最大限に発揮することができるのが五芒星です。
ネックレスやブレスレットといったアクセサリーで五芒星がモチーフとなっているものを常に身に着けるのも良いですし、普段から持っているスマホの待ち受け画面に五芒星をセットしておくのも良いでしょう。
また、自分で紙に五芒星を書き、ポケットやお財布などに入れて肌身離さず持ち歩くようにすることも効果的だとされています。
瞑想に取り入れる
調和や安定を授けてくれるとされる五芒星は、瞑想の時間に取り入れると瞑想の効果も高めてくれます。
瞑想というと、目を閉じて何もしないというイメージが強いかもしれませんが、心を穏やかに、無にした状態で集中して五芒星を描くという方法の瞑想も五芒星が与えてくれる効果を高められるとされています。
また、五芒星を描いた紙の中央にキャンドルを置き、電気を消して瞑想を行うというのも、効果が高まるといわれているので、瞑想を行っている人や、やってみようと思っている人はぜひ実践してみてください。
空間を浄化する
五芒星には浄化の効果もあるため、部屋の中の浄化に取り入れることもできます。
部屋の中に五芒星を描いた紙を貼っておくのも良いですし、曇った窓に五芒星を描くだけでも効果に期待ができます。
部屋の中で空気中に五芒星を描くというのも、その部屋を浄化できるようになるといわれているので、ぜひ試してみてください。
他にも、普段の掃除の中で窓の汚れを拭き取るためのスプレーで一度窓に五芒星を描いてから拭き取る、床を拭く際に五芒星を意識して描きながら拭いてみるなどといった方法も、部屋の浄化作用を高めてくれるでしょう。
宗教や地域による五芒星のさまざまな解釈
五芒星は、宗教や地域などによってそもそもの発祥やスピリチュアルな解釈の違いがあるといわれています。
ここでは、宗教・地域ごとの五芒星の解釈について紹介していきましょう。
日本 | ・魔除けのモチーフ ・木・火・土・金・水 ・清明九字/安部清明判/清明桔梗 日本においては陰陽道で用いられるものというイメージが強く、別名も五芒星を取り入れたとされる安倍晴明の名前がつくものが多く見受けられます。 |
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中国 | ・五行思想の循環 ・木・火・土・金・水 5つのエネルギーの調和と循環が宇宙や人のバランスを保つとされており、中国における五芒星はその調和を図式化したものというイメージです。 |
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アメリカ | ・五芒星=スピリチュアル、逆五芒星=悪魔
アメリカにおいては、「悪魔主義」「悪魔信仰」「悪魔崇拝」のサタニズム信仰において大きな意味を持つとされています。 |
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ヨーロッパ | ・魔術結社のモチーフ、精神と肉体の調和の意味、保護のシンボル ・火・水・風・土・霊 ヨーロッパにおいてはオカルト的に用いられることがあったり、保護のシンボルとしてお守りのように取り扱われたりします。 |
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古代ギリシャ | ・神聖なシンボル ・完全さ・調和・永遠 ピタゴラス教団において崇拝されていた五芒星は、黄金比でできているとされており、より深い信仰を集めたとされています。 |
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キリスト教 | ・キリストの犠牲/復活をの象徴 ・キリストの5つの傷 初期の頃のキリスト教ではこのようなシンボルとなっていましたが、時代が進むにつれて五芒星は異教のシンボルとされるようになり、現在では使用することがなくなっているようです。 |
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その他の国 | バビロニア(現在のイラク南部)では木星、水星、火星、土星、金星の5つの星に見立てていました。
メソポタミア(現在のイラク)では紀元前3000年ほどに既に五芒星が存在していましたが、その頃は小さな空間や穴、角を意味する絵文字のような扱いだったようです。 |
占い師CRISSのワンポイントアドバイス「五芒星の意味を理解して正しく活用しよう」

場合によっては知らないうちにタブーを冒して本来自分が得たいと思っていた効果が正反対の状態で出てしまうこともあるから気を付けないといけないわね。
五芒星の意味や効果を正しく理解して、最大限にその効果を得られるように活用していくことを心がけてね。
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