季節の暦の読み方に七十二候というものがあります。
日本の風土や気候に合わせた暦なので季節の旬を感じることができるでしょう。
その七十二候の綿柎開(わたのはなしべひらく)の時期はふわふわの綿の実が開くわ。
徐々に太陽が秋めいてくることを実感することができるようになるでしょう。この時期は、季節に騙されることも多いと思います。
季節を自分の直感で感じるということが大切になってくるでしょう。
目次
綿柎開(わたのはなしべひらく)の意味
綿柎開(わたのはなしべひらく)の時期は、綿の花が開き始める時期です。綿と言えば、布団や布など日本人の生活になじみ深い植物ですよね。
布団の中を開けてみたことがある人はいても最近では綿の花を見たことがない人も増えているかもしれません。
綿の花はクリーム色で芙蓉に似たような優しい花です。でも、実は花がそのまま綿になる訳ではありません。
綿の原料になるものは花が咲いて、その実が割れて見えてくる白いものなのです。もう、その時点でぬいぐるみのハラワタのようにふわふわです。
この部分が綿花と呼ばれる部分になっています。この割れる前の綿の実が桃の形に似ているということもあり、綿の桃という別名も持っています。
自然とふわふわの綿が出来上がるなんて不思議ですよね。それが、人間の生活に取り入れて来られた歴史を知ると昔の人はすごいなぁと感じるはずです。
1番、最初にふわふわの綿の花を使い始めた人は勇気がある人だったのかもしれませんね。だけど、ふわふわの綿を見ていると優しい気持ちになってきます。
綿柎開(わたのはなしべひらく)の時期は「8月23日~8月27日頃」
2021年 | 8月23日~8月27日 |
2022年 | 8月23日~8月27日 |
2023年 | 8月22日~8月27日 |
2024年 | 8月23日~8月27日 |
2025年 | 8月23日~8月27日 |
2026年 | 8月23日~8月27日 |
2027年 | 8月23日~8月27日 |
2028年 | 8月22日~8月27日 |
2029年 | 8月23日~8月27日 |
2030年 | 8月23日~8月27日 |
綿柎開(わたのはなしべひらく)の時期は、綿の花が開き始める時期です。こたつ布団やぬいぐるみ、綿のシャツなどに旬の時期がないからあまり知らない人も多いかもしれませんね。
確かに綿の実が出来上がる時期があっても、服が作られる時期は一定じゃないのが面白いかもしれません。
夏から秋に変わり、その秋が深みを増してくる時期でもあります。まだまだ暑いと感じることがあっても時間帯や日によっては落ち着く時期だと思います。
綿だけでなく、他の花たちが咲き始める時期でもあるでしょう。この時期は、夜空が澄んでおり星がキレイに見えるタイミングでもあります。
特に月がキレイに見えることが多いでしょう。現代では、月や星よりも地上の星の方が明るい地域も多いかもしれません。
けど、七十二候が出来上がった頃はまだまだ月明りが美しい時代だったはずです。そんな月が光輝く日は月夜と呼ばれていたそうです。
さらに、月がなくても美しい星が出ている日を星月夜と呼んだそうです。月は、現代でも不思議な魅力を持ちますよね。
夏目漱石がアイラブユーという言葉を「月がキレイですね」と訳したセンスは最高だと言えます。
それくらい月がキレイな日は何かが起こりそうな日なのかもしれませんね。人を惑わすこともあると言われているからこそ、余計に近くで見たいと思うのが人間の性なのかもしれません。
綿柎開(わたのはなしべひらく)の旬の果物は「すだち」
「すだち」の基本情報
栄養 | すだちは柑橘類の果物です。なので、ビタミンCが豊富となっています。 |
選び方 | 先端までまっすぐに伸びているものが良いとされています。のちの調理が楽になることから泥なしのものを飼いたくなりますが、日持ちや香りが良いのは泥付きの方です。 |
保存方法 | まずは、手に取った時にずしっと重みを感じるものを選んでください。かるいものは中の実や水分が少ない可能性があります。あとは、色が濃くツヤがあるものを選びましょう。鮮度が落ち始めるとツヤがなくなり、しわが出てくるので注意してください。 |
その他、お役立ち情報 | すだちは、熟す前の状態で収穫し、それを利用する果物です。なので、緑色の皮が印象的でしょう。。 |
「すだち」の特徴
すだちは、徳島県が名産の柑橘類です。主さが30~40gと他の柑橘系の果物と比較しても小さめサイズです。酸味もあり、さっぱりとした後味なのでおやつというよりは料理や調味料として使うことが向いています。
「すだち」のおすすめの食べ方・調理法
すだちの1番ポピュラーな食べ方は、果汁を料理に加えるということです。レモン果汁のようにから揚げにかけても良いでしょう。他には、輪切りにしてそばやうどんにトッピングするという料理もおすすめです。夏の暑い時期でもさっぱり食べることができるだけでなく、見た目にも涼やかです。現代でもインスタ映え料理として人気がありますよ。
またクックパッドの「すだち」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
綿柎開(わたのはなしべひらく)の旬の魚介類は「かさご」
「かさご」の基本情報
栄養 | かさごにはタンパク質、カルシウム、ビタミン類などが含まれています低脂肪でカロリーも低いことからコレステロール値も上がりにくい魚です。 |
選び方 | 全体的に色が鮮やかなものを選びましょう。その上で目が澄んでいるものを選ぶようにしてください。 |
保存方法 | かさごを冷凍する場合は、下処理なしでの氷漬けでの冷凍がおすすめです。氷漬けとは、容器に水を入れてその水に浸す形で魚を冷凍する方法です。解凍するときは、冷蔵庫の中でゆっくり解凍しましょう。氷漬けが難しい場合は、ラップで包んで冷凍してください。 |
その他、お役立ち情報 | かさごは、すごく美味しい魚ですが見た目は美しいとは言い難い風貌をしています。白身魚で味も上品です。元々、煮つけにして食べるのが主流でしたが取れなくなってきてからは刺身で食べる方が増えてきました。 |
「かさご」の特徴
かさごは、1年を通して美味しい魚です。少し前までは、そこまで高くなかったこともあり、日本の食卓でよく並んだ魚でした。でも、徐々に食卓から姿を見せなくなり今では高級魚とも呼ばれる位置づけにになっています
「かさご」のおすすめの食べ方・調理法
かさごは、煮つけにして食べるのが1番メジャーかもしれません。でも、最近では値段が高騰してきた影響もあり新鮮なものを刺身にして食べます。意外と可食部が少ないので、アラで出汁を取ることもおすすめです。くまなく食べることができるので意外とお得な魚なのかもしれません。
またクックパッドの「かさご」に関連するレシピも参考になるので是非ご覧ください。
綿柎開(わたのはなしべひらく)の旬の草花は「コスモス」
「コスモス」の基本情報
学名 | コスモス |
科・属 | キク科 |
原産国 | メキシコ |
別名 | なし |
「コスモス」の特徴
コスモスは、昭和の時代の大ヒット曲の題名になっているくらい日本人になじみ深い花です。
秋の花と言えば、コスモスという人も多いでしょう。でも、実はコスモスが日本に入ってきたのは割と最近の話なのです。
コスモスが日本に入ってきたのが明治時代頃でそれ以降にすぐに日本で人気の花になりました。
名前の由来は、日本語でなくギリシャ語の調和という意味です。その名の通り、美しいですよね。
日本由来の名前がないのは残念ですが、そのまま秋の桜という字をつけたのはすごくセンスが良いと思います。
まさに秋に咲き乱れる花ですよね。そんなコスモスですが、ひまわりと同じように常に太陽の方向を向く花なのです。
特に若いときは、太陽に向かって咲くので方位がわからないときにコスモスをチェックしてみましょう。
コスモスは、油の含有量の高い種子を持つこともあり、石鹸、お菓子などの材料にも利用されている花です。
そう思うと日本人の生活に欠かすことができない花と言えます。優しい薄紅色が秋のおとずれを知らせてくれるとワクワクしてきますよね。
「コスモス」の花言葉
コスモスの花言葉は、「少女の純潔」です。コスモスの名前の由来はギリシャ語のコスモという言葉になっています。
そのコスモは、秩序や序列という固い意味を持つ言葉です。そういったことから、少女の純潔という花言葉がついたのかもしれませんね。
コスモスは優しくて女性らしい花です。でも、どことなく少女のようなかわいらしさもありますよね。
大人の色気よりは清楚な雰囲気の花になっています。
嫁に行く日の歌にもなるくらいなので、少女の純潔という花言葉はぴったりだと思います。
綿柎開(わたのはなしべひらく)の旬の行事は「秋の祭り」
この時期は、各地でお祭りが開催されている時期です。代表的なお祭りが2つあるので紹介します。
1つ目が伊奈の綱火という茨城県のお祭りです。こちらは国指定重要無形文化財になっています。
戦争の犠牲者の供養や五穀豊穣を願って始まったお祭りらしいです。綱火という言葉通り、空中に張った綱の上で人形や船を操って芝居を行います。
花火を最後に上げるのでインパクトがあるお祭りです。こちらは、実は二流派での開催となるお祭りです。
そして、2つ目が吉田の火祭りです。こちらは、北口本宮富士浅間神社と諏訪神社の秋祭りです。
日程は、8月26日と27日の2日間にもわたって鎮火祭りとすすき祭りを行います。富士山の山じまいの儀式でもあるので富士山の登山道に松明が灯されます。
井桁に積まれた松明に火が付くと町中が炎に包まれます。それによって炎に包まれる様子は圧巻です。
町が炎に包まれるなんて冷静にかんがえるとすごいことですよね。そのように火を灯し、鎮めることで登山シーズンを無事に終えたことに対してのお礼をするという意味もあります。
この吉田の火祭りは日本三大奇祭の1つとも言われていますよ。1度は見ておきたいお祭りですね。
そのほかに全国的に行われているお祭りとしては地蔵盆があります。お地蔵さまは昔から子供たちを守る存在と言われてきました。
子供たちの成長を見守り、救ってくれる存在です。昔は、どこの町にも1体はお地蔵さんがいましたよね。
そういったこともあり地蔵盆は子供たちがメインのお祭りです。この時期になると近所の子供たちが集まって地蔵盆を楽しんでいる姿を見かけることも増えてきます。
お供えをしたお菓子を持ち帰るという習慣が関西ではあるので、子供たちの楽しみの1つにもなっています。
地域によっては、長い数珠を持って回ったり遊びの屋台が出たりと子供たちが楽しめる工夫がされています。
場所によって特色が出るのは面白いですよね。一度、自分の町の地蔵盆について調べてみても良いかもしれません。
綿柎開(わたのはなしべひらく)の運気アップの方法は「いつも通りを心がける」
綿柎開の時期は、綿の実が弾けてふわふわの中身を見せてくれる時期です。夏から秋へとガラッと変化する時期なので頬を撫でる風の感覚などもガラッと変化してしまうでしょう。
いつまでも夏が続くと思えば、もうすぐそこに秋が来ています。この時期から徐々に秋らしい様子を見せてくれるようになるはずです。
気温が落ち着いたこともあり、徐々に気持ちも落ち着き始めるでしょう。なぜかよくわかりませんが、夏の方が開放的になる人が多いですよね。
そして、冬の方が内向的になりがちだと言えます。秋は、そんな季節の真ん中に位置するということもありちょうど良い具合の人が多いでしょう。
ただし、今日から秋ですと言われてガラッと切り替えることができる訳ではありません。徐々に肩慣らしから始めましょう。
まずは、気温の変化に対応することから始めてください。朝と昼で大きな気温差があるかもしれません。
そこは、秋や夏という意識は捨ててその時に感じたまま気温調節をしましょう。まだまだ夏を感じる時期でも寒ければ分厚い服を着ても良いのです。
逆に秋香る季節と言われても暑ければ夏スタイルでも構わないと思います。この時期は、人目を気にせず自分が心地よいと感じる具合を見つけるということを意識してみてください。
自分にちょうど良い感覚は知っているようで意外と知らなかったりもします。感覚よりも頭を使い過ぎてしまい、決めつけてしまっていることも少なくありません。
だからこそ、自分の体が求めていることをしっかりと聞くのです。季節の変化は、思ったよりも人間にとってキツイものです。
だからこそ、流れを掴んでその波にのるということが大切なのです。現代では流れも曖昧で見にくくなっているかもしれませんね。
けど、自分の直感を信じてみましょう。意外と自分が本当に求めているものが見えてくるかもしれません。
季節がある国はそんなに多くないです。そんな四季に恵まれた日本にいることを誇りに思って、もう少し季節の変化を楽しみましょう。
他の七十二候の意味や時期の一覧
占い師秋桜のワンポイントアドバイス「力を溜める時期よ」
けど、季節よりも周囲に合わせてしまっていないかしら?人間が生きていくには周囲の人たちとの調和を大切にすることは大事よ。
けど、季節との調和も大切にした方が良いと思うのよ。現代では多少はどうにかなるといえども季節って人間が太刀打ちできないと思うのよね。
昔から反抗している人もいるけど、自然と無理だと気づいてその季節を受け入れる方向にシフトしてきたはずよ。
だからこそ、今も季節の変化を自分の五感で感じることを大切にしてみて。世論やSNSに惑わされないことが大切よ。
季節を感じた時に自分が思ったことが今すべきことよ。だから、その直感力は大切にして欲しいわ。