2月24日生まれの誕生花は「アマリリス」です。
音楽の授業で“アマリリス”の曲を習ったことがあるという人もいるかもしれません。
リコーダーで演奏したり、歌を歌ったりという経験から、「アマリリス」という言葉は知っていても、それが花の名前だということを知らなかったり、花なのは知っていてもどんな花なのかを知らなかったりという人は、きっと少なくないのではないかと思います。
アマリリスは、大振りでとても美しい艶やかな姿をしている花です。
花言葉は「誇り」をはじめとして、その花の姿にふさわしい花言葉がたくさんつけられています。
今回は、そんなアマリリスの花の名前や花言葉の由来を余すことなく紹介していきたいと思います。
目次
2月24日生まれの誕生花「アマリリス」の基本情報
英名Amaryllis・Knight’s star lily
花言葉 | 誇り・内気・素晴らしい・素敵・虚栄・おしゃべり・輝くばかりの美しさ・臆病な心 |
科・属名 | ヒガンバナ科ヒッペアストルム属 |
分類 | 春植え球根 |
原産地 | 中南米 |
開花期 | 5月~6月 |
別名 | ナイトスターリリー・バーバドスリリー・ヒッペアストラム・ヒッペアストルム |
2月24日以外の誕生花の月日 | 1月20日 1月26日 2月11日 2月12日 3月22日 4月18日 5月6日 5月7日 5月26日 5月27日 5月28日 5月30日 6月7日 6月21日 7月16日 |
2月24日生まれの誕生花「アマリリス」の花の名前の由来や種類
「アマリリス」の花の名前の由来
アマリリスという花の名前の由来は、古代ローマの詩人ウェルギリウスの作品“牧歌”に登場する羊飼いの娘の名前がもととなっています。
この羊飼いの娘の名前はアマリリスで、この名前がそのまま、花の名前の使われるようになったというわけです。
そのため、アマリリスという言葉自体に花を意味する何かが込められているというわけではありません。
その点、学名としてつけられている“ヒッペアストルム”という名前のほうは、花の姿が由来となっていると言われており、ギリシャ語で騎士を意味する「hippeus」や、馬を意味する「hippos」がまず混じっており、そこにさらに「astron」という言葉が組み合わさったものだと言われています。
astronは、星を意味している言葉なので、要約すれば「騎士が乗る馬のように大きな花が咲く」という意味として解釈することができるのです。
「アマリリス」の種類
アマリリスといえば、赤色の花が一番最初に思いつくかもしれませんが、白や緑、黄色系の花も存在します。
さらに、横を向く花と、上を向いて咲く花なども存在しており、その種類は非常に豊富です。
美しい花だからこそ、人気で、品種改良もかなり繰り返されてきているので、現在アマリリスの種類は数百種類にも上ると考えられます。
オランダで開発されたルードリッヒ系や、日本で開発されたガーデンオーケストラ系、原産のアマリリスを交配改良したソナチニシリーズなど、頻繁に見かけることができるものだけでも、かなりの数が存在しているのです。
色も花の咲き方、形も、種類の数だけ豊富にあるわけですから、必ずその人の好みの花が見つかる…ともいわれています。
2月24日生まれのその他の誕生花
サクラソウ
「初恋」や「純潔」という初々しく可憐な花言葉が並ぶサクラソウは、2月24日の誕生花です。
アマリリスと比較すると派手さはなく、とても控えめな花ではありますが、開花期間が短く、本当の桜のようにあっという間に見ごろが過ぎてしまう花だからこそ、派手さはなくても、瞬間的な美しさを感じることができる、そんな花です。
クロッカス
「青春の喜び」「切望」という花言葉を持っているクロッカスも、2月24日生まれの誕生花です。
アマリリスのような大輪の花ではありませんが、まとまって多くの花が咲く姿はとても可愛らしく、また色も豊富で、育てやすいところから、あちこちで見ることができる花なので、知名度は高いでしょう。
ヨーロッパにおいては春の訪れを教えてくれる花だと言われており、日本でもクロッカスを見れば春だな…と実感できる、そんな花なので、アマリリスとは少し違うスタンスではありますが、それでも古くから親しまれてきた花なのです。
ツルニチニチソウ
キョウチクトウ科の常緑蔓性植物であるツルニチニチソウも、2月24日の誕生花です。
スミレに似ている小さい紫色の花が特徴的で、「優しい」「思い出」といった花言葉を持っています。
「幼なじみ」「優しい思い」「生涯の友情」などといった花言葉も存在しており、友達に贈る花としては最高の花言葉を持っている花だともいわれているのですが、これは、思想家のジャン・ジャック・ルソーの妻が、ツルニチニチソウを見ながら過去の恋愛を思い出していた…という自叙伝に書いてある内容が由来となっていると言われています。
2月24日生まれの誕生花「アマリリス」の代表的な花言葉「誇り」の意味
アマリリスの花言葉の代表的なものである「誇り」。
ギリシャ神話に出てくる、内気な少女アマリリスが、羊飼いの少年に恋をします。
自分の気持ちを彼に伝えたいと強く願ったアマリリスは、神様に矢を授けられるのです。
その矢で自分の腕を傷つけると、血が地面に流れ落ち、そこから美しい花が咲いた…その花がアマリリスであると言われています。
結果的に、その美しい花をきっかけにアマリリスと羊飼いの少年は距離を縮めることができ、少女・アマリリスの恋愛は成就するのですが、自らの身体を傷つけてまで、自らの恋をかなえるために努力したアマリリスの行動がもととなって「誇り」という花言葉が生まれたのだと考えられます。
2月24日生まれの誕生花「アマリリス」のその他の花言葉の意味
内気
この花言葉は、ギリシャ神話に出てくる内気な少女・アマリリスの性格をそのまま表したものが由来となっています。
内気な少女で自分の好きになった男性にもなかなか話しかけることができず、当然想いを伝えることもできなかったそんな少女が最後には恋を実らせることができるわけですが、美しくても、内気な少女の姿をまるでアマリリスがかたどっているかのように見えることで、この花言葉がつけられたのです。
輝くばかりの美しさ
この花言葉は、まさにアマリリスの花の見た目が由来となっていると考えることができます。
大振りで、学名でも騎士が馬に乗る姿のように堂々としていると言われるほどの花を見せてくれるアマリリスに、「輝くばかりの美しさ」という花言葉はまさにぴったりです。
茎もまっすぐに伸び、その先に美しい大輪の花を咲かせるアマリリスらしい花言葉だと言えるでしょう。
素晴らしい
「素晴らしい」という花言葉も、アマリリスの花の見た目が由来となっている花言葉です。
まっすぐに伸びた茎に、大輪の花が横向き、または上向きに開いている姿は、まさに堂々と、自らを誇っているかのような姿に見えるのではないでしょうか。
潔さやカッコよさを感じることができる花の姿がこの花言葉の由来となっているのです。
素敵
「素敵」という花言葉も、アマリリスの姿が由来となっています。
おそらく、アマリリスの花を間近で見た人であれば、ついついこの言葉が口をついて出てしまうのではないかと思います。
「素敵だね」とか、「素敵な花だね」という言葉が、まるでアマリリスのためにあるかのような…そんな気持ちにさせられてしまう魅力が、アマリリスの花にはあるのです。
虚栄
「虚栄」という花言葉は、アマリリスの咲く姿が由来となっているという説と、もともとアマリリスの名前の由来となっている“牧歌”に登場するアマリリスの性格が由来となっているという説の二つがあります。
花の姿は、アマリリスの中には横向きに咲くものと、上向きに咲くものがあり、横向きに咲くものは花が大振りなため、少し下向きに見えるものの、上向きのものは反対にその見た目の派手さから威張っているように見える…ということで「虚栄」の花言葉がついたと言われています。
また、牧歌に出てくるアマリリスは、プライドが高く、気品にあふれているとても美しい女性であるため、これが由来となっているという説も存在するのです。
おしゃべり
アマリリスが1本だけ咲いている…という風景からは、この花言葉は生まれなかったでしょう。
アマリリスの花は横向きに咲くため、何本かのアマリリスが植えられていると、花が咲くと花同士が顔を突き合わせて会話をしている、おしゃべりを楽しんでいるように見えるのです。
これが、「おしゃべり」の花言葉の由来となっていると言われています。
2月24日生まれの誕生花「アマリリス」の怖い花言葉と意味
臆病な心
アマリリスに怖い花言葉はありませんが、「臆病な心」というネガティブな花言葉は存在します。
文字だけ見たり、受け取り方によっては怖いと感じる人もいるかもしれませんが、これはギリシャ神話に出てくるアマリリスという内気な少女の性格からきているものなので、決して怖い意味が含まれているわけではありません。
2月24日生まれの性格や恋愛傾向や運勢・有名人はコチラ
占い師CRISSのワンポイントアドバイス
アマリリスの花は、言葉としては子供の頃から親しみがあると感じる人が多いかもしれないけど、実際の花の姿を知っている人ってあんまりいないかもしれないわね。
今回、花の姿を見てこんなにゴージャスな花だったんだと感動した人もいるんじゃないかしら。
花言葉自体もそうだけど、その花言葉の由来となっている伝説自体もとてもオシャレだし、健気だし…2月24日の誕生花がアマリリスってことで、2月24日生まれの人は、花言葉を参考にして、一途な恋愛や、何かをひたむきに追い続けることの大切さを学んでみるのもいいんじゃないかしら。
神話の中のアマリリスのように、自分を傷つけることはお勧めできないけれど、ある程度の犠牲を払っても、本当に欲しいものを手に入れたいと願う、その強い気持ちは生きていく上で必ず必要になっていくものよ。